Predictions -Best Director-

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監督賞

受賞予想

Final Predictions

　監督賞は毎年、作品賞と重なる傾向にある。たとえば昨年、作品賞を受賞した「ビューティフル・マインド」を指揮したロン・ハワードが監督賞を獲得したように。しかし、今年はどうもそうはすんなりいきそうにない空気が立ち込めている。なぜなら無冠の帝王マーティン・スコセッシが候補に入っているからである。
　スコセッシはアメリカ映画界最高の監督と誰からも厚い支持を受けながら、不運にもオスカーには縁がなかった。その彼がニューヨークの、アメリカのルーツを描いた『ギャング・オブ・ニューヨーク』といううってつけの作品を引っ提げて久々に賞レースに名乗りをあげた。今回こそスコセッシにあげたい。会員がそう考えてもおかしくない。アメリカ監督組合賞は功労賞を授与したくらいである。
　スコセッシを脅かすのは、作品賞本命作である『シカゴ』のロブ・マーシャルだろう。スコセッシはDGAの本戦にもノミネートされていたのだが、実はこちらは受賞できず、マーシャルにさらわれてしまった。『シカゴ』が猛烈な勢いをつけてきているのが、マーシャルを後押ししている。また、スコセッシもマーシャルも同じミラマックス作品なのだが、同社は公然とスコセッシ寄りの支持を表明している。これが多くの会員からかえって反感を買ってしまっているのが、どう影響するだろうか。
　スコセッシと同じ大ヴェテランのロマン・ポランスキー（『戦場のピアニスト』）はかつてのスキャンダルが原因で式に来られないのが、痛い。式に来ない人間にわざわざ賞を授与するほどオスカー会員たちは心が広くないはず。スティーヴン・ダルドリー（『めぐりあう時間たち』）も地味過ぎて、受賞の決め手にかける。サプライズ候補となったペドロ・アルモドヴァル（『トーク・トゥ・ハー』）は作品が作品賞候補に挙がっていないのが最大のマイナス点、受賞はまずないだろう。

ポイント
ペドロ・アルモドヴァル（トーク・トゥ・ハー） -1.5 point	スペイン映画界を背負う巨匠（＋＋）
	ドラマでもありコメディでもあり（＊）
	対象作は作品賞候補落選（－－）
	現代もの（－）
	スペイン？それどこの国？（－）
スティーヴン・ダルドリー（めぐりあう時間たち） 0.5 point	作品は現在２番手か？（＊）
	３大女優を華麗に捌いた手腕（＋）
	時代を超えた物語（＋）
	これがまだ３本目（－）
	前哨戦はほとんど候補止まり（－）
ロブ・マーシャル（シカゴ） 3.0 point	作品賞大本命作を監督（＋＋）	○
	1920年代を華麗に再現（＋）
	DGAを受賞して勢いあり（＋＋）
	これが劇場映画初監督（－）
	ミュージカルは相性悪し（－）
ロマン・ポランスキー（戦場のピアニスト） 2.0 point	巨匠復活の賛辞の嵐（＋＋）	△
	ホロコーストをリアルに描写（＋＋）
	迫力ある凄惨な戦場（＋）
	作品賞は無理そうな雰囲気（－）
	かつての事件で入国できず（－－）
マーティン・スコセッシ（ギャング・オブ・ニューヨーク） 4.0 point	米映画史上に残る巨匠（＋＋）	◎
	しかもオスカーでは無冠（＋＋）
	彼らしい題材（＋）
	米の歴史を炙り出す大河ドラマ（＋）
	作品賞はまず無理（－－）

OSCAR PLANET 予想　…　マーティン・スコセッシ（ギャング・オブ・ニューヨーク）
管理人希望　…　マーティン・スコセッシ（ギャング・オブ・ニューヨーク）

The Five Nominees　ノミネート監督　［I guessed 3/5］　（02/17）
ペドロ・アルモドヴァル　Pedro Almodovar
	トーク・トゥ・ハー（ソニー・ピクチャーズ・クラシックス）
	Oscar Experience first director nomination!
	Precursors LAFCA
	並み居る強豪を破り、スペインから初エントリー。脚本賞候補にも挙がるなど、健闘している。対象作品は外国語映画賞のスペイン代表に選ばれず、波紋を呼ぶ。作品を発表すればいつも高評価の安定感あり。
スティーヴン・ダルドリー　Stephen Daldry
	めぐりあう時間たち（パラマウント / ミラマックス）
	Oscar Experience 2 noms / 0 wins
	Precursors VFCC
	「リトル・ダンサー」に続き、２作連続ノミネート。ニコール・キッドマンをはじめとする３人の主演女優だけではなく、エド・ハリス、トニ・コレットら脇を固める俳優にも恵まれた。全９部門で候補入りした作品に勢いが出てくれば…。
ロブ・マーシャル　Rob Marshall
	シカゴ（ミラマックス）
	Oscar Experience first film, first nomination!
	Precursors None
	全13部門で候補に挙がった作品賞本命作の指揮を執り、堂々の映画監督デビュー。ゴージャスな出演俳優を華麗に捌いた手腕。舞台出身の監督がオスカーに輝いた例としては、サム・メンデスがいる。
ロマン・ポランスキー　Roman Polanski
	戦場のピアニスト（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience 3 noms / 0 wins
	Precursors NSFC、BSFC
	79年の「テス」以来、実に23年ぶりのオスカー戦線復帰。自身の経験も投影されたという作品は、カンヌ映画祭で絶賛された。逃亡中の身ゆえ、授賞式に来られないことが予めわかっていることがどう響くか。
マーティン・スコセッシ　Martin Scorsese
	ギャング・オブ・ニューヨーク（ミラマックス）
	Oscar Experience 4 noms / 0 wins
	Precursors GGA、SFCA、FFCC
	アメリカ映画界最高の監督として皆が認めているが、今だオスカーでは無冠。ニューヨークを題材にした作品で、今回こそ受賞に相応しいと専らの評判。俳優票、監督票は漏れなく彼に入ると思われる。

**Prediction Charts**　（02/17）
１．	マーティン・スコセッシ
２．	ロブ・マーシャル
３．	ロマン・ポランスキー
４．	スティーヴン・ダルドリー
５．	ペドロ・アルモドヴァル

database データベース（02/26）

キャンペーン・パワー（本人のアピール）　02/12/01～03/02/23
１．	マーティン・スコセッシ	660 point	『ギャング・オブ・ニューヨーク』の上映があるところ、スコセッシの姿あり。今年こそと本人も鼻息が荒い？意外にもアルモドヴァルも積極アピール。ポランスキーは興味ない様子。
２．	ペドロ・アルモドヴァル	113 point
３．	スティーヴン・ダルドリー	101 point
４．	ロブ・マーシャル	66 point
５．	ロマン・ポランスキー	43 point

前哨戦ポイント
１．	マーティン・スコセッシ	20 point	作品は前哨戦無冠だが、スコセッシ本人はこれまでの経歴も評価されてか、強い。監督組合賞からは功労賞を贈られることも決定している。マーシャルは作品の勢いに比べて、弱い。
２．	ロマン・ポランスキー	16 point
３．	スティーヴン・ダルドリー	13 point
４．	ロブ・マーシャル	8 point
５．	ペドロ・アルモドヴァル	7 point

対象作の興行収入　2003年２月23日現在
１．	ロブ・マーシャル	$94m	監督賞は作品賞と重なることが多いゆえ、どれだけの興行収入を記録したのかは重要事項と言える。『シカゴ』はますますヒットすることが予想され、マーシャルはその点で有利である。
２．	マーティン・スコセッシ	$73m
３．	スティーヴン・ダルドリー	$30m
４．	ロマン・ポランスキー	$12m
５．	ペドロ・アルモドヴァル	$6m

監督作本数
１．	マーティン・スコセッシ	30本	スコセッシが処女作を発表したのは59年。以後コンスタントに名作を放ち、米映画界最高の監督と呼ばれるまでに上り詰めている。ポランスキーは近年作品が少ないが、その分カムバック色が濃い。
２．	ペドロ・アルモドヴァル	26本
３．	ロマン・ポランスキー	25本
４．	スティーヴン・ダルドリー	3本
５．	ロブ・マーシャル	2本

ノミネート予想（02/08）

Final Predictions

　今年はマーティン・スコセッシ再評価の空気が濃厚に立ち込めている。『ギャング・オブ・ニューヨーク』はニューヨーク派と呼ばれるスコセッシらしい作品である上、ゴールデン・グローブ賞も獲得して現時点のトップランナーと言えよう。作品賞の本命『シカゴ』のロブ・マーシャルもほぼ確実。あとは団子状態である。『ロード・オブ・ザ・リング二つの塔』のピーター・ジャクソンは昨年候補入りして安定感がある。『めぐりあう時間たち』のスティーヴン・ダルドリーは「リトル・ダンサー」で候補入りした経験がプラスに働くだろう。個性派としては『アバウト・シュミット』のアレクサンダー・ペイン、『アダプテーション』のスパイク・ジョーンズがいる。両者が同時に候補入りするのは難しいだろうが、あり得ないことではない。『戦場のピアニスト』で復活と言われているロマン・ポランスキーは、かつてのスキャンダルがどう響くか。事件後「テス」で候補入りしていることを考えると、それほど影響はないのかもしれないが…。『エデンより彼方に』のトッド・ヘインズ、『ロード・トゥ・パーディション』のサム・メンデス、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のスティーヴン・スピルバーグも有力だが、作品の勢いを考えると可能性は低そうだ。

OSCAR PLANET 予想		管理人希望
スティーヴン・ダルドリー（めぐりあう時間たち）		ポール・トーマス・アンダーソン（パンチドランク・ラブ）
ピーター・ジャクソン（ロード・オブ・ザ・リング二つの塔）		ピーター・ジャクソン（ロード・オブ・ザ・リング二つの塔）
スパイク・ジョーンズ（アダプテーション）		スパイク・ジョーンズ（アダプテーション）
ロブ・マーシャル（シカゴ）		アレクサンダー・ペイン（アバウト・シュミット）
マーティン・スコセッシ（ギャング・オブ・ニューヨーク）		マーティン・スコセッシ（ギャング・オブ・ニューヨーク）
The Runner-up		The Runner-up
ロマン・ポランスキー（戦場のピアニスト）		カーティス・ハンソン（8 Mile）

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（02/08）
名前　（作品）	ポイント
スティーヴン・ダルドリー Stephen Daldry （めぐりあう時間たち） Winner: VFCC	豪華女優陣を華麗に捌き、高評価獲得。ゴールデン・グローブ賞も制覇した。『リトル・ダンサー』による候補歴もプラス。 Weak Point 出来がいいのは実力派女優たちのおかげという声がある。クセのある監督たちの中ではオーソドックスな演出は平凡に映るかもしれない。それに２作連続でノミネートする？
ピーター・ジャクソン Peter Jackson （ロード・オブ・ザ・リング二つの塔） Winner: LVFCS、KCFCC、DFFCA、OFCS、OFTA	昨年の台風の目となった三部作第２弾。圧倒的な映像美は約束されたようなもの。案の定、批評家は絶賛。興行的成功もプラス。 Weak Point シリーズ２作目はいちばん候補入りが難しい？同じシリーズでノミネートするのは芸がないと敬遠される？アクション・シーンが増えるというのも、芸術性を好むオスカーではマイナス要因。
スパイク・ジョーンズ Spike Jonze （アダプテーション） Winner: WFCA	『マルコヴィッチの穴』の強烈インパクトを期待するファンを裏切らない演出らしい。批評家筋の圧倒的支持で前哨戦の目玉になれるか。 Weak Point 捻った物語にオスカー会員がついていけない可能性がある。脚本に注目が集まりすぎているきらいもある。それに正統派じゃないと評価されにくい部門だし…？
ロブ・マーシャル Rob Marshall （シカゴ）	誰もが夢見る人気ミュージカルを映像化。出来が良ければ注目度抜群。演技陣の評判が高いのも彼を後押ししている。 Weak Point 劇場映画監督経験はこれが初めて。新人には冷たいハリウッド。『アメリカン・ビューティー』のときのサム・メンデスのような例は稀。ミュージカル嫌いの会員にはそっぽを向かれそう。
マーティン・スコセッシ Martin Scorsese （ギャング・オブ・ニューヨーク） Winner: GGA、SFCA、FFCC	なぜ彼がオスカーを獲っていないのか。ハリウッド最大の謎。間違いなくハリウッド最高の監督。皆が彼の受賞を望んでいる。 Weak Point ゴールデン・グローブ監督賞、監督組合功労賞を獲得し、彼を再評価する空気が濃密になってきた。もはや候補入り落選の可能性はゼロに近い。あとはオスカーを獲れるかどうか。

ノミネーション予想これまでの流れ 2002　（Changes in Red）
02/08
スパイク・ジョーンズ	ロブ・マーシャル	スティーヴン・ダルドリー	ピーター・ジャクソン	マーティン・スコセッシ*
The Leader：マーティン・スコセッシ
01/21
スパイク・ジョーンズ	ロブ・マーシャル	アレクサンダー・ペイン	ピーター・ジャクソン	マーティン・スコセッシ*
The Leader：マーティン・スコセッシ
12/22
スパイク・ジョーンズ	ロブ・マーシャル	スティーヴン・ダルドリー	ピーター・ジャクソン	マーティン・スコセッシ*
The Leader：マーティン・スコセッシ
12/09
スパイク・ジョーンズ	ロブ・マーシャル	サム・メンデス	カーティス・ハンソン	マーティン・スコセッシ*
The Leader：マーティン・スコセッシ
11/20
ポール・トーマス・アンダーソン	ロブ・マーシャル	サム・メンデス	カーティス・ハンソン	マーティン・スコセッシ*
The Leader：マーティン・スコセッシ
11/01
ポール・トーマス・アンダーソン	ロブ・マーシャル	サム・メンデス	アレクサンダー・ペイン	マーティン・スコセッシ*
The Leader：マーティン・スコセッシ

The Other Contenders　その他の有力候補　（02/08）（上にあがる可能性が特に高い監督はグレイ）
名前　（作品）	ポイント
ペドロ・アルモドヴァル Pedro Almodovar （トーク・トゥ・ハー）	スペインが生んだ天才監督は、『ライブ・フレッシュ』『オール・アバウト・マイ・マザー』に続いて好調維持。外国語作品というところに不安があるが、アメリカにもファンは多い。Winner: LAFCA
ポール・トーマス・アンダーソン Paul Thomas Anderson （パンチドランク・ラブ）	カンヌ映画祭で監督賞を受賞し、賞レースの先陣を切る。昨年の覇者デヴィッド・リンチはオスカーにノミネート。ロマコメというジャンルは評価されにくい。Winner: TFCA、COFCA
ジョージ・クルーニー George Clooney （コンフェッション）	大ヒット連発の勢いに乗って監督デビュー。スティーヴン・ソダーバーグと仲がいいのは、会員に好印象。出演俳優がスターばかりのなので、軽く見られてしまうかもしれない。
カーティス・ハンソン Curtis Hanson （8 Mile）	良作が続き、すっかり安心感が出てきた。出演陣の評価も高く、追い風が吹く。興行的にも大成功。保守的な会員が「エミネム主演」という事実をどのように受け止めるのか。
トッド・ヘインズ Todd Haynes （エデンより彼方に）	ヴェネチア映画祭で注目を集めダークホースに浮上。演技陣の高評価の勢いにあやかりたい。作品が地味？Winner: GSA、NYFCC、SFFCC、SFCC、CFCA、PFCS、NYFCO
エイドリアン・ライン Adrian Lyne （運命の女）	上半期最もセンセーショナルに取り上げられるが、保守的なオスカー会員には受けが悪い？ダイアン・レインの主演女優賞の可能性はあるが、監督賞までは望み薄。
サム・メンデス Sam Mendes （ロード・トゥ・パーディション）	２作目のジンクスを笑い飛ばす出来映え。すでに監督賞を受賞済みの安心感。でも、デビューから２作連続で賞を与えるほどオスカー会員は気前が良くない。Winner: WFCA
クリストファー・ノーラン Christopher Nolan （インソムニア）	『メメント』のトリッキーな作風から一転、正統派のクライム・スリラーをじっくり描いて高評価。公開時はオスカー確実と言われたが、既に印象が薄くなってしまっている。
フィリップ・ノイス Phillip Noyce （愛の落日）	マイケル・ケインの演技の評判がとにかく高い。演技部門の注目をそのまま自分に向けさせたいところ。高評価だが、反アメリカ的と言われる内容に足を引っ張られそう。Winner: NBR、LFCC
フィリップ・ノイス Phillip Noyce （裸足の150マイル）	オーストラリアに続きアメリカでも注目を集める。復活の賛辞が吹き荒れ、勢いがついてきた。しかし今年は『愛の落日』もあり、２作品で票が割れそう。Winner: NBR
アレクサンダー・ペイン Alexander Payne （アバウト・シュミット）	カンヌ映画祭で演出のたしかさは証明済み。高い評価を獲得した前作『ハイスクール白書』はオスカーで無視。もしかして会員好みの監督ではないのか？
ロマン・ポランスキー Roman Polanski （戦場のピアニスト）	カンヌ映画祭で復活の賛辞が吹き荒れる。作品賞と監督賞は同時候補入りする可能性が高いが、彼はオスカー好みではない。かつてのスキャンダルも減点。Winner: NSFC、BSFC
スティーヴン・ソダーバーグ Steven Soderbergh （ソラリス）	ハリウッドが最も期待する若手監督。『トラフィック』の快進撃は記憶に新しい。夏公開の『フル・フロンタル』の評価が低く、それに足を引っ張られそうな気も。多作過ぎるのもマイナス？
スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg （キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン）	ハリウッド最大のヒットメーカー。かつて２回オスカーに輝き評価高し。レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクスと黄金トリオを結成し、３度目を狙う。外すときは大きく外す人。Winner: BFCA
ジル・スプレッチャー Jill Sprecher （13 Conversations About One Thing）	ナショナル・ボード・オブ・レヴューで作品が年間９位。サンディエゴでは監督賞と局地的な人気。アメリカで満遍なく人気を集めることが必要。賞を少し獲ったくらいでは…。Winner: SDFCS
ジュリー・テイモア Julie Taymor （フリーダ）	フリーダ・カーロの伝記はもろオスカー好み。女性監督に冷たい部門に蹴りを入れられるか。ヴェネチア映画祭では否定的な見解が多く、期待外れの声もあるが…。
デンゼル・ワシントン Denzel Washington （きみの帰る場所アントワン・フィッシャー）	オスカー受賞で上昇気流に乗ったまま初監督に挑戦。何をやってもうまくいくとき。先行公開されたトロント映画祭ではまずまずの評価。オスカーは俳優の監督作に弱い。Winner: WFCA

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