Predictions -Best Supporting Actor-

助演男優賞



受賞予想


Final Predictions

　若手に厳しい助演男優賞部門。今回も長いキャリアを持つヴェテラン男優がズラリ並んだ。順当と言えばそうなのだが、実はノミネートの段階で大波乱があった。『エデンより彼方に』のゲイの夫役で賞レースでも好調だったデニス・クエイドが候補落ちしたのである。リチャード・ギアの主演男優賞落ちよりも、こちらの方がショッキングと言っていい。『オールド・ルーキー』の演技と票割れしてしまったのだろうか。長年頑張ってきた人だけにちょっと可哀相。
　そのクエイドよりも賞レースで健闘したのが『アダプテーション』のクリス・クーパーで、こちらはめでたく初ノミネート。今年最も安定したランナーである彼は、ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レヴューといった主要賞を次々と獲得。この部門は考えなくてもクーパーだという声も聞かれる。「アメリカン・ビューティー」では候補入りすらできなかった彼だが、その反動もあるのかもしれない。
　だが、前哨戦も終盤になって番狂わせがあった。クーパーはアメリカ映画俳優組合賞は受賞できなかったのだ。代わりに制したのは『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のクリストファー・ウォーケン。短い出演時間ながらしみじみと味わい深い演技を披露している彼は、間違いなくクーパーの受賞を脅かす存在。やや逆転した感すらある。
　このふたりの前には大ヴェテランのポール・ニューマン（『ロード・トゥ・パーディション』）は分が悪いか。申し分ない演技なのだが…。
　普通に考えれば受賞はないと思うのだが、あり得ないとは言えないのが『めぐりあう時間たち』のエド・ハリスと『シカゴ』のジョン・Ｃ・ライリー。ハリスは実に４度目のノミネートという点、ライリーは作品賞本命作出演という点が大きく考慮される可能性があるのである。まさかとは思うが、サプライズが起きやすい部門だけに無視はできないだろう。

ポイント
クリス・クーパー
（アダプテーション）

4.5 point		 前哨戦圧勝（＋＋＋） ○
「アメリカン・ビューティー」票（＋）
今まで脚光を浴びなかった反動（＋）
彼が受賞しなくて、どうする？（＊）
作品はそれほどヒットせず（−）
エド・ハリス
（めぐりあう時間たち）

1.5 point		 ＨＩＶウィルス患者役（＋）
実に４度目のノミネート（＋＋）
メリル・ストリープ落選同情票（＊）
前哨戦はすべて候補止まり（−）
役があまりにも小さい？（−）
ポール・ニューマン
（ロード・トゥ・パーディション）

1.0 point		 大ヴェテラン。まだまだ現役（＋）
共演俳優落選の同情票（＋）
主人公に対する葛藤の見せ場（＋）
オスカー名誉賞も受賞済み（−）
本人オスカーに興味なし？（−）
ジョン・Ｃ・ライリー
（シカゴ）

2.5 point		 作品賞本命作に出演（＋＋） △
『GONY』にも出てたなぁ（＋）
『時間たち』にも出てたなぁ（＋）
『グッド・ガール』にも出てたなぁ（＊）
いくらなんでも出過ぎじゃ！（−−）
クリストファー・ウォーケン
（キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン）

4.5 point		 米映画俳優組合賞受賞（＋＋＋） ◎
主人公を見守る儲け役（＋）
長い長いキャリア（＋）
強面。でもいい人（＊）
作品の質にはムラがある？（−）

OSCAR PLANET 予想　…　クリストファー・ウォーケン（キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン）
管理人 希望　…　クリス・クーパー（アダプテーション）



The Five Nominees　ノミネート男優　 ［I guessed 4/5］　（02/17）
クリス・クーパー　Chris Cooper
Chris Cooper アダプテーション（コロンビア）
Oscar Experience
first nomination!
Precursors
GGA、NBR、BFCA、LAFCA、SFFCC、SFCC、SDFCS、SFCA…
前哨戦で他の候補者を寄せつけない圧倒的強さを見せているように、今年最も安定したランナー。長年脇で磨きをかけてきたその演技力は、「アメリカン・ビューティー」を経て、ついに本作で認められた。
エド・ハリス　Ed Harris
Ed Harris めぐりあう時間たち（パラマウント / ミラマックス）
Oscar Experience
4 noms / 0 wins
Precursors
None
エイズに冒された詩人を演じて、短い出演時間ながら印象的という評が多い。「アポロ13」で初候補入りしてからは、毎年のようにノミネートがささやかれる真の実力派。そろそろオスカー像を手にしてもいい頃だという声もあり。
ポール・ニューマン　Paul Newman
Paul Newman ロード・トゥ・パーディション（ドリームワークス）
Oscar Experience
9 noms / 1 win
Precursors
PFCS
さすがに主演映画は少なくなったが、それでも75歳を越えていまだに現役で活躍を続ける名優。公開時はオスカー本命と見られながら数部門のノミネートに甘んじた作品の無念を晴らすべく、２度目の受賞を目指す。
ジョン・Ｃ・ライリー　John C. Reilly
John C. Reilly シカゴ（ミラマックス）
Oscar Experience
first nomination!
Precursors
LVFCS
作品賞候補に挙がった『シカゴ』『ギャング・オブ・ニューヨーク』『めぐりあう時間たち』の３作品に出演している、今年の影の主役。３作の演技を総合して評価されることも考えられる。ここに来て勢いが出てきた。
クリストファー・ウォーケン　Christopher Walken
Christopher Walken キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン（ドリームワークス）
Oscar Experience
2 noms / 1 win
Precursors
NSFC
「ディア・ハンター」でオスカー像を獲得して以来、実に25年ぶり２度目の候補入り。多彩なキャラクターを演じて映画界になくてはならない存在に。今回は主人公の父親に扮して感動的な名演を見せていると評判。


Prediction Charts　（02/17）
１． クリス・クーパー
２． クリストファー・ウォーケン
３． ジョン・Ｃ・ライリー
４． ポール・ニューマン
５． エド・ハリス



database データベース（02/26）


キャンペーン・パワー（本人のアピール）　02/12/01〜03/02/23
１． ジョン・Ｃ・ライリー 98 point 助演部門だからというわけでもないだろうが、トップのライリーにしてもそれほどキャンペーンには力を入れていない。演技で勝負と言ったところか。それにしてもニューマンはオスカーへの関心はほとんどゼロ？
２． エド・ハリス 70 point
３． クリス・クーパー 67 point
４． クリストファー・ウォーケン 60 point
５． ポール・ニューマン 7 point


前哨戦ポイント
１． クリス・クーパー 52 point クーパーが強い強い強い。圧倒的強さで他の俳優は出る幕がなかった。唯一対抗できそうだったデニス・クエイドはまさかのオスカー候補落ち。これでクーパーの勝利は確実になった？
２． ポール・ニューマン 16 point
３． エド・ハリス 8 point
３． クリストファー・ウォーケン 8 point
５． ジョン・Ｃ・ライリー 6 point


対象作の興行収入　2003年２月23日現在
１． クリストファー・ウォーケン $161m 監督、共演者のヒットメーカーぶりに恵まれたウォーケンとニューマンがリード。ライリーも作品の勢いが出てきて、ニューマンを追い抜くのは時間の問題。クーパーはもう少し興収を伸ばしたかったところ。
２． ポール・ニューマン $104m
３． ジョン・Ｃ・ライリー $94m
４． エド・ハリス $30m
５． クリス・クーパー $19m


出演料で見るスター・パワー
１． ポール・ニューマン - 助演を中心に活躍する俳優はそれほど多くのギャラを受け取るわけではなく、未公表の者がほとんど。左のランキングは経歴から予想したもの。ニューマンがトップなのは、間違いないところだろう。
２． エド・ハリス -
３． クリストファー・ウォーケン -
４． クリス・クーパー -
５． ジョン・Ｃ・ライリー -


キャリア-俳優活動歴
１． ポール・ニューマン 52年 先日78歳を迎えたばかりのニューマンは半世紀以上のキャリアを持ち、次々とヒット作を放った生きた伝説の大スター。ウォーケンもキャリアが長く、16歳でブロードウェイ・デビューを果たしている。
２． クリストファー・ウォーケン 44年
３． エド・ハリス 26年
４． クリス・クーパー 23年
５． ジョン・Ｃ・ライリー 14年





ノミネート予想（02/08）


Final Predictions

　今年の助演男優賞部門は前哨戦を総なめした『Adaptaion』のクリス・クーパーが主役であることは疑いようがなく、当然候補入りすることになるだろう。彼の受賞を阻止できるのは誰だろうか。いちばん可能性が高いのは、『エデンより彼方に』のデニス・クエイド？ジュリアン・ムーアが当確を決めているが、その勢いに乗って初候補を狙う。もはや主演男優賞候補入りの可能性はゼロに近い『オールド・ルーキー』の演技もプラスに働くはずだ。ゴールデン・グローブ賞、SAGの両方で候補入りしたのは、クーパーとクエイドの他には『めぐりあう時間たち』のエド・ハリスだけ。これまでのノミネート歴と作品の高評価を考えると、今回も候補入りが期待できそう。そろそろ受賞してもいい頃だし…。ここに来て候補入りが怪しくなってきたのは、『ロード・トゥ・パーディション』のポール・ニューマン。SAGでまさかの落選、果たして選考員がかぶると言われるオスカーは大丈夫だろうか。この部門はベテランが強いので、可能性は残されているが…。ニューマンを蹴落としてSAGで候補入りしたのは『フリーダ』のアルフレッド・モリーナと『キャッチ・ミー ・イフ・ユー・キャン』のクリストファー・ウォーケン。このふたりならウォーケンの方に勢いがあるか。モリーナは主演のサルマ・ハエックと同じく、候補入りギリギリラインだ。侮れないのがGG賞で候補入りしたジョン・Ｃ・ライリー。候補入りするとしたら『シカゴ』だが、彼は他に『ギャング・オブ・ニューヨーク』『グッド・ガール』『めぐりあう時間たち』に出演している。実は今年の影の主役とも言えるのだ。

OSCAR PLANET 予想 　 管理人 希望
クリス・クーパー
（アダプテーション）		 クリス・クーパー
（アダプテーション）
エド・ハリス
（めぐりあう時間たち）		 エド・ハリス
（めぐりあう時間たち）
ポール・ニューマン
（ロード・トゥ・パーディション）		 ヴィゴ・モーテンセン
（ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔）
デニス・クエイド
（エデンより彼方に）		 ジョン・Ｃ・ライリー
（シカゴ）
クリストファー・ウォーケン
（キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン）		 クリストファー・ウォーケン
（キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン）
The Runner-up The Runner-up
アルフレッド・モリーナ
（フリーダ）		 ポール・ニューマン
（ロード・トゥ・パーディション）



The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（02/08）
名前　（作品） ポイント
クリス・クーパー
Chris Cooper
（アダプテーション）
Winner: GGA、NBR、BFCA、LAFCA、SFFCC、SFCC、SDFCS、SFCA、WFCA、FFCC、KCFCC、DFFCA、COFCA、TFCA、VFCC、OFTA		 スパイク・ジョーンズの待望作で、彼の演技はハイライトのひとつと言われている。『アメリカン・ビューティー』落選の同情票もありそう。
Weak Point
作品の内容の奇天烈さに会員がついていけないかもしれない…という危惧も、もはや不要。各批評家協会賞の圧勝は、彼が現時点での本命であることを物語っている。
エド・ハリス
Ed Harris
（めぐりあう時間たち）		 女性映画の中の男は目立つ。これまで３度ノミネートされながら、受賞はゼロ。同情票を集めそう。もちろん実力はピカイチ。
Weak Point
エイズにかかった詩人という役はもろオスカー好みだが、役が小さ過ぎるという噂がまことしやかに流れている。小規模な作品なので、そうすると心に残らないかも。
ポール・ニューマン
Paul Newman
（ロード・トゥ・パーディション）
Winner: PFCS		 久々の銀幕復帰で健在をアピール。さすがの存在感は、重厚な作品の雰囲気に呑まれていない。もはや彼自身が芸術といっていい。
Weak Point
もし作品がオスカーから無視されると、彼もそのまま候補落ち？同作品からは同じ部門にジュード・ロウを推す声もある。両者で票が割れることも考えられる。
デニス・クエイド
Dennis Quaid
（エデンより彼方に）
Winner: NYFCC、CFCA、OFCS		 主演のジュリアン・ムーアが猛烈な勢い。それに乗っかって初ノミネートを狙う。このところ仕事は軒並み好調。興行的成功が続く。
Weak Point
もともと地味なタイプ。ムーアばかりに注目が集まってしまうと、辛いか。『オールド・ルーキー』の演技が票を集めると、こちらは必然的に落とされることも…。
クリストファー・ウォーケン
Christopher Walken
（キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン）
Winner: NSFC		 レオナルド・ディカプリオの父親役でいい味出しているとのこと。全米映画批評家協会賞の獲得が候補入りの弾みになるか。
Weak Point
同じ部門にFBI役のトム・ハンクスがいて、票割れする可能性が捨て切れない。作品の内容が軽過ぎるとみなされると、無視されてしまうかも。俳優組合賞の支援が欲しいが…。


ノミネーション予想 これまでの流れ 2002　（Changes in Red）
02/08（No Change）
クリス・クーパー* エド・ハリス クリストファー・ウォーケン ポール・ニューマン デニス・クエイド
The Leader：クリス・クーパー
01/21
クリス・クーパー* エド・ハリス クリストファー・ウォーケン ポール・ニューマン デニス・クエイド
The Leader：クリス・クーパー
12/22
クリス・クーパー* エド・ハリス ヴィゴ・モーテンセン ポール・ニューマン デニス・クエイド
The Leader：クリス・クーパー
12/09
クリス・クーパー* エド・ハリス ウィレム・デフォー ポール・ニューマン デニス・クエイド
The Leader：クリス・クーパー
11/20
トム・ハンクス エド・ハリス ウィレム・デフォー ポール・ニューマン* デニス・クエイド
The Leader：ポール・ニューマン
11/01
トム・ハンクス エド・ハリス イアン・マッケラン ポール・ニューマン* デニス・クエイド
The Leader：ポール・ニューマン


The Other Contenders　その他の有力候補　（02/08）
（上にあがる可能性が特に高い男優はグレイ）
名前　（作品） ポイント
アラン・アーキン
Alan Arkin
（13 Conversations About One Thing）		 長年映画界に貢献してきたキャリアが認められるかもしれない。しかし、作品の規模は小さく、リリースは春。オスカー会員はほとんど忘れていると思われる。Winner: BSFC
ケネス・ブラナー
Kenneth Branagh
（ハリー・ポッターと秘密の部屋）		 超人気ファンタジー・シリーズ第２弾で、チャーミング・スマイル賞受賞のギルデロイ・ロックハート先生を快（怪？）演。大胆なイメージ・チェンジが受けるか。作品はオスカー好みではない。
ジム・ブロードベント
Jim Broadbent
（ギャング・オブ・ニューヨーク）		 昨年の覇者が２年連続ノミネートを狙う。この部門はベテランが強いので今年も行けるか…？気になるのはレオナルド・ディカプリオがこの部門に入ってくるのかこないのか。
マイケル・コンスタンティン
Michael Constantine
（マイ・ビッグ・ファット・ウェディング）		 2002年最大のサプライズヒット作で好助演しているらしい。ニア・ヴァルダロスに主演女優賞候補の噂が出ているので、その勢いに乗っかりたいところだが…。Winner: GSA
ウィレム・デフォー
Willem Dafoe
（ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター）		 『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』の余韻が残っている。主演のグレッグ・キニアも評価されているので、注目が集まりやすい。しかし、ヴァンパイア役に比べるとインパクト不足。Winner: NYFCO
レオナルド・ディカプリオ
Leonardo DiCaprio
（ギャング・オブ・ニューヨーク）		 天性の演技の勘を持った人。マーティン・スコセッシの演出のもと、どう変身するか。しかし、そもそも彼は主演男優じゃなかったのか？どういう扱いなのか、不安もある。
トム・ハンクス
Tom Hanks
（キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン）		 ハリウッドの良心。彼がトム・ハンクスであるという事実は、他のどんなことよりも絶対的な高得点をあげる。『ロード・トゥ・パーディション』とのＷノミネーションは難しい。どちらかで落とされる？
デニス・ヘイズバート
Dennis Haysbert
（エデンより彼方に）		 ヴェネチア映画祭での好評を追い風に、台風の目となりそうなインディーズ作品で、ジュリアン・ムーアを好サポート。同部門にデニス・クエイドがいるのが痛い。Winner: GSA、WFCA
ダスティン・ホフマン
Dustin Hoffman
（ムーンライト・マイル）		 久しく賞レースには出てこなかったが、もちろん演技派。妻役のスーザン・サランドンの評価が高く、なんとか滑り込みたいところ。新鮮味がないのが、マイナス・ポイント。
フィリップ・シーモア・ホフマン
Philip Seymour Hoffman
（パンチドランク・ラブ）		 ポール・トーマス・アンダーソン作品の常連。いるだけで強烈なインパクト。当然今回も？『フローレス』でノミネート確実視されながら外された同情票があるかもしれない。
ジュード・ロウ
Jude Law
（ロード・トゥ・パーディション）		 美貌をかなぐり捨てて奇怪なヒットマンを熱演。オスカー候補になった『リプリー』と対極にある役柄がインパクト大。ただし同部門には共演のポール・ニューマンがいて…。
レイ・リオッタ
Ray Liotta
（NARC ナーク）		 鳴り物入りでデビューして10数年。最近はお笑いが入ってきてしまったが（『ハンニバル』）演技派という事実は変わらない。前哨戦で目立てば可能性はあるが、会員好みじゃない気も…。
イアン・マッケラン
Ian McKellen
（ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔）		 前回は惜しくも受賞ならず。今度こそ狙いたいところ。作品を好きなオスカー会員は漏れなく彼に投票。しかし同じ役で、しかも２年連続でノミネートするだろうか。ヴィゴ・モーテンセンが有利？
ヴィゴ・モーテンセン
Viggo Mortenson
（ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔）		 アラゴルンはシリーズの目玉キャラクターのひとり。今回は出番が増え、限りなく主役に近づいていて、見せ場が多い。昨年ノミネートされたイアン・マッケランとの票割れが心配。
アルフレッド・モリーナ
Alfred Molina
（フリーダ）		 助演に繰り下げ。サルマ・ハエックの演技を好サポートしていると評判。ただし、作品の評価は絶賛とはなっていない。配給会社がどれだけキャンペーンに力を入れてくれるか。
ジョン・Ｃ・ライリー
John C. Reilly
（シカゴ）		 長年脇で演技に磨きをかけてきたことが認められるかも。『シカゴ』大量ノミネートの風が吹けば、一気に候補入り。他にも作品を抱えていて、票割れの危険も…。Winner: LVFCS
ジェフリー・ラッシュ
Geoffrey Rush
（フリーダ）		 サルマ・ハエック入魂の一作でガッチリ脇を固める。シリアス・ドラマに出ると毎回候補入りの噂が出る。アルフレッド・モリーナが同じ部門にいるのが、辛い。
デンゼル・ワシントン
Denzel Washington
（きみの帰る場所 アントワン・フィッシャー）		 昨年の主演男優賞覇者。黒人スターのトップをひた走り、会員の信頼は極めて厚い。しかし、２年連続でノミネートするかどうか。主演の張れる人だけに、今回は望み薄。
ロビン・ウィリアムス
Robin Williams
（インソムニア）		 辛気臭い殺人犯を凄みたっぷりに演じて大好評。イメージ・チェンジはオスカー会員の好み。ただ、『ストーカー』で主演男優賞候補が期待されているので、この部門は難しい。



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