Predictions -Best Director-

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監督賞

受賞予想（02/26）

Final Predictions

ソフィア
コッポラ

クリント
イーストウッド

ピーター
ジャクソン

フェルナンド
メイレレス

ピーター
ウィアー

○

◎

△

OSCAR PLANET Prediction		ピーター・ジャクソン（ロード・オブ・ザ・リング王の帰還）
General Prediction		ピーター・ジャクソン（ロード・オブ・ザ・リング王の帰還）
My Hope		ピーター・ジャクソン（ロード・オブ・ザ・リング王の帰還） or フェルナンド・メイレレス（シティ・オブ・ゴッド）

　毎年、作品賞の本命監督が受賞する可能性が高い。つまり今年は『ロード・オブ・ザ・リング王の帰還』のピーター・ジャクソンということだ。彼が手掛けた「指輪」シリーズは、一本だけでも作り上げるのが困難なことだろうに、それを３本もやってのけてしまった。しかも、３本まとめて撮影するというリスクを背負いながら、だ。さらに三部作すべてを作品賞候補に送り込んでいるという事実。いかにジャクソンが類稀なる才能の持ち主であるかの証明だろう。キャストたちも、「他の部門は逃しても、監督賞だけはジャクソンに獲って欲しい、獲るべきだ」と至るところで発言している。そしてそれに評論家も同調する。圧倒的なスペクタル描写、そして繊細な人物描写に、きっと会員も惜しみない賛辞を贈るに違いない。
　ではジャクソンを打ち落とせる可能性を秘めた候補者はいないのか。実は可能性は高くはないが、ゼロではない。作品賞候補入りを逃した『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレスだけはまずないだろうが、残りの３人は力を微弱ながら残している。前哨戦でジャクソンに次ぐ強さを見せた『ロスト・イン・トランスレーション』のソフィア・コッポラは、アメリカ人女性としては初めての監督賞候補という話題性に加え、伝説の巨匠フランシス・フォード・コッポラの愛娘という点が強力な武器。『ミスティック・リバー』のクリント・イーストウッドは、自身の最高傑作という賛辞が乱れ飛んでいる。『マスター・アンド・コマンダー』のピーター・ウィアーは、これが４度目の候補でそろそろ受賞させてあげたいという動きがあるだろうし、英国アカデミー賞を獲得する粘りを見せている。
　もちろん、だからと言ってジャクソンの優位は動かしようがない。コッポラは対象作のスケールが小さ過ぎる。俳優出身監督の２度目の受賞は難しいことを考えるとイーストウッドも厳しい。ウィアーも結局対象作は彼の土壌ではないと判断されそうだ。彼らがジャクソンを押し退けられるとき、それはおそらく『ロード・オブ・ザ・リング王の帰還』が予想外の苦戦を強いられたときだろう。しかし、そうなる可能性は、もはや消えかかっている状態だ。

Score　（02/14）
ソフィア・コッポラ（ロスト・イン・トランスレーション）	2003年批評家に最も愛された監督（＋＋）	2.5
	アメリカ人女性監督としては初のノミネート（＋）
	彼女の父親は誰でしょう？（＋）
	ゴールデン・グローブ賞授賞式で目立ってたよね（＊）
	私小説的な作風が敬遠されるか（－）
	獲るとしたら脚本賞の方でしょう？（＊）
	実はラジー賞受賞女優でもあるんです（＊）
クリント・イーストウッド（ミスティック・リバー）	作品は『王の帰還』の対抗馬（＋）	2.0
	『許されざる者』以来の傑作という賛辞（＋）
	彼の映画なら出たいという俳優は多い（＋）
	彼はクリント・イーストウッドである（＋）
	何が何でもクリント・イーストウッドである（＋）
	もう貰ってるんだから、今回は遠慮してよ（－－）
	前作の宣伝をめぐりスタジオとモメてしまった（－）
ピーター・ジャクソン（ロード・オブ・ザ・リング王の帰還）	作品はいよいよ今年の大本命（＋＋）	4.0
	アメリカ監督組合賞受賞（＋＋）
	彼が獲らなくて誰が獲る？…という空気（＋）
	大スケールの三部作を見事まとめ上げた手腕（＋）
	本命過ぎるのが、かえって不安？（－）
	俺はファンタジー嫌いなんだよなー（＊）
	うわっ、なんか顔がマイケル・ムーアに似てないか？（＊）
フェルナンド・メイレレス（シティ・オブ・ゴッド）	サプライズ・ノミネーション！（＋＋）	1.0
	作品は文句なしの傑作（＋）
	むしろ作品賞候補入りしなかったのが、変（＊）
	ブラジル映画もやるもんだよなぁ（＊）
	ところで、アンタ誰なのさ（－）
	候補入りしただけでも有難く思ってくれよ（－）
	今年のペドロ・アルモドヴァル。彼は去年…（－）
ピーター・ウィアー（マスター・アンド・コマンダー）	対象作は二番手となる10部門ノミネート（＋）	2.0
	アドヴェンチャーものもイケると証明（＋）
	海を舞台にした映画を成功に導くのは難しい（＋）
	これで４回目の候補。そろそろあげたいなぁ（＋＋）
	でも今年はピージャクにあげたいんだ。ゴメンネ（－）
	前哨戦はすべて候補止まり（－）
	興行的には失敗（－）

The Five Nominees　ノミネート監督　［I guessed 4/5］　（01/28）
ソフィア・コッポラ　Sofia Coppola
	ロスト・イン・トランスレーション（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors ISA、NYFCC、BSFC、SFCC、NYFCO
	巨匠フランシス・フォード・コッポラの愛娘。日本を舞台にした作家主義的小品で、評論家から圧倒的な支持を勝ち取る。女性らしい細やかな心理描写が評判を集めている。もう七光りとは呼ばせない。女性がこの部門の候補に挙がったのは、三人目の快挙（米人女性では初）。
クリント・イーストウッド　Clint Eastwood
	ミスティック・リバー（ワーナー・ブラザース）
	Oscar Experience 2 noms / 1 wins
	Precursors NSFC、LFCC
	俳優出身監督としてはハリウッドで最も成功した一人。重量級キャストのアンサンブルを見事に捌いたその手腕は特筆に価する。映画ファンはもちろん、俳優仲間からも厚い信頼を得ているのは周知の事実。オスカーは「許されざる者」で獲得済み。
ピーター・ジャクソン　Peter Jackson
	ロード・オブ・ザ・リング王の帰還（ニューライン）
	Oscar Experience 2 noms / 0 wins
	Precursors DGA、GGA、BFCA、LAFCA、SFFCC、WFCA…、COFCA、TFCA、VFCC、OFCS、OFTA
	歴史に残るファンタジー超大作シリーズにおいて、最大の功績者は間違いなく、彼。個性的なホラー作品で知られていた彼が、このシリーズをここまでの大成功に導くとは、誰が想像したことだろう。作品は今年のオスカーをリードする本命。もちろんこの部門でも…。
フェルナンド・メイレレス　Fernando Meirelles
	シティ・オブ・ゴッド（ミラマックス）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors None
	オスカーノミネーションで最も驚かされたのが、彼の選出。対象作品も脚色賞をはじめ、４部門で候補入りする大健闘を見せている。照りつけるブラジルの太陽の下、そこに生きる人々を襲う過酷な状況とその生き様を、ポップな演出で料理した妙。ハリウッドが期待するホープ。
ピーター・ウィアー　Peter Weir
	マスター・アンド・コマンダー（20世紀フォックス）
	Oscar Experience 4 noms / 0 wins
	Precursors OBAFA
	作品を発表すれば、いつも賞レースに絡んでくるオーストラリアの名匠。これまでの作風とは全くタイプの異なる海洋アドヴェンチャーを爽快感たっぷりに演出し、器用なところを見せた。彼の演出ならば大丈夫だろうという安心感がある。そろそろ受賞しても良い頃か。

**Prediction Charts**（02/26）
			02/26	02/21	02/16	02/11	02/06	02/01
１	→	ピーター・ジャクソン	１	１	１	１	１	１
２	→	ソフィア・コッポラ	２	２	３	２	２	３
３	→	ピーター・ウィアー	３	３	４	４	４	４
４	→	クリント・イーストウッド	４	４	２	３	３	２
５	→	フェルナンド・メイレレス	５	５	５	５	５	５

database データベース（02/29）

キャンペーン・パワー（本人のアピール）　03/12/01～04/02/04
１．	ソフィア・コッポラ	256 point	12月公開の『王の帰還』のプロモーションが、そのままオスカーキャンペーンに繋がるジャクソン有利かと思いきや、コッポラも公の場に積極的に登場。久しぶりに高い評価を得た女性監督ゆえに注目を浴びやすいようだ。
２．	ピーター・ジャクソン	227 point
３．	クリント・イーストウッド	201 point
４．	ピーター・ウィアー	27 point
５．	フェルナンド・メイレレス	1 point

前哨戦ポイント 2004年２月29日現在
１．	ピーター・ジャクソン	81 point	大スケールのファンタジー三部作を見事にまとめたジャクソンが前哨戦圧勝。批評家に愛されたコッポラも二番手の位置をキープと手堅い。メイレレスは前哨戦の活躍はなし。サプライズ候補だったことの証拠だ。
２．	ソフィア・コッポラ	32 point
３．	クリント・イーストウッド	20 point
４．	ピーター・ウィアー	12 point
５．	フェルナンド・メイレレス	0 point

対象作の興行収入　2004年２月22日現在
１．	ピーター・ジャクソン	$361m	ジャクソンが映画界にどれだけ貢献したのか。たくさんいる映画監督たちのほとんどが、生涯かけても上げられないだろう興収を、たった３年で記録してしまった。演出力と興行力が伴った監督として、その偉業は語り継がれるだろう。
２．	ピーター・ウィアー	$92m
３．	クリント・イーストウッド	$79m
４．	ソフィア・コッポラ	$43m
５．	フェルナンド・メイレレス	$6m

監督作本数
１．	クリント・イーストウッド	24本	俳優としても活躍しながら、監督作も途絶えることのないイーストウッドは、驚異的。ウィアーもコンスタントに作品を発表している。彼らに比べたらメイレレス、コッポラはまだまだ新人。オスカーをあげるには、まだ早過ぎる？
２．	ピーター・ウィアー	15本
３．	ピーター・ジャクソン	9本
４．	フェルナンド・メイレレス	3本
５．	ソフィア・コッポラ	2本

ノミネート予想（01/25）

Final Predictions

　作品賞と重なることが多い監督賞ゆえに、本命『ロード・オブ・ザ・リング王の帰還』のピーター・ジャクソンと対抗『ミスティック・リバー』のクリント・イーストウッドの候補入りは堅いだろう。受賞もおそらくこのふたりのどちらかになるはずだ。もしこのふたりを蹴落とす者がいるとすれば、それは『ロスト・イン・トランスレーション』のソフィア・コッポラに違いない。あのフランシス・フォード・コッポラの娘がついにその才能を開花させたとして、批評家から極めて高い評価を受けた。話題性も十分だ。ただし、対象作は作品賞候補ギリギリライン。煽りを食うことも考えられ、候補確実とは必ずしも言えない現状である。その他『コールドマウンテン』のアンソニー・ミンゲラ、『シービスケット』のゲイリー・ロス、『マスター・アンド・コマンダー』のピーター・ウィアーらが有力視されているが、皆候補入りを決定づける決め手に欠ける。会員の受けのいいウィアーが一歩抜け出しそうな雰囲気もあるのだが…。波乱があるとすれば、『イン・アメリカ三つの小さな願いごと』のジム・シェリダンかもしれない。自伝的要素の強い作品を、見事琴線揺さぶるドラマに昇華した手腕は称えられるべきだ。それに彼は会員のお気に入りでもある。

OSCAR PLANET 予想		管理人希望
Likely	ソフィア・コッポラ（ロスト・イン・トランスレーション）	ティム・バートン（ビッグ・フィッシュ）
Lock	クリント・イーストウッド（ミスティック・リバー）	クリント・イーストウッド（ミスティック・リバー）
Lock	ピーター・ジャクソン（ロード・オブ・ザ・リング王の帰還）	ピーター・ジャクソン（ロード・オブ・ザ・リング王の帰還）
Risky	ゲイリー・ロス（シービスケット）	ゲイリー・ロス（シービスケット）
Risky	ピーター・ウィアー（マスター・アンド・コマンダー）	ジム・シェリダン（イン・アメリカ三つの小さな願いごと）
The Runner-up		The Runner-up
Risky	アンソニー・ミンゲラ（コールドマウンテン）	ジョエル・コーエン（ディボース・ショウ）

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（01/25）
名前　（作品）	ポイント
ソフィア・コッポラ Sofia Coppola （ロスト・イン・トランスレーション） Winner: ISA、NYFCC、BSFC、SFCC、NYFCO	今年最も批評家に愛された監督。「コッポラ」の名前が会員の心をくすぐる。話題性だけならNo.1。賞レースでも好調。 Weak Point 逆に父フランシスと比較されてしまうと辛いかもしれない。作品規模が小さく、主演のビル・マーレイはオスカー会員のお気に入りではない。批評家賞止まりとの声もある。
クリント・イーストウッド Clint Eastwood （ミスティック・リバー） Winner: NSFC、LFCC	俳優としても監督としてもコンスタントにヒットを放つ。候補入りすれば、オスカー受賞作「許されざる者」以来。評論家は傑作と太鼓判。 Weak Point オスカーは俳優出身監督に甘く、しかも彼は重鎮イーストウッド！作品の評価は極めて高く、ピーター・ジャクソンに対抗できるのは、彼しかいない？若いもんには負けられないぜ。
ピーター・ジャクソン Peter Jackson （ロード・オブ・ザ・リング王の帰還） Winner: DGA、GGA、BFCA、LAFCA、SFFCC、WFCA、SDFCS、SFCA、FFCC、KCFCC、DFFCA、LVFCS、PFCS、UFCS、IFCA、CFCA、COFCA、TFCA、VFCC、OFCS、OFTA	いよいよ三部作の完結編。会員にもファンが多いのは、前２作が多数候補入りしたことでも明らか。今回は三部作全体で評価される？ Weak Point 作品は今年のオスカーレースの大本命。昨年候補落ちしたとはいえ、今年はまず大丈夫だろう。会場にはホビットの風貌で来て欲しいが、やっぱり無理なんだろうなぁ。受賞を目指せ。
ゲイリー・ロス Gary Ross （シービスケット）	作品は夏休み映画の中で唯一鑑賞に堪え得る映画と高い評価を獲得。脚本家としても実績を残していて、業界から厚い信頼。 Weak Point しかし、そうは言っても７月公開は早過ぎないか？「2003年のサム・メンデス」と化す匂いが漂っている。監督作はこれが２本目。まだまだこれからチャンスはあるんじゃないの？
ピーター・ウィアー Peter Weir （マスター・アンド・コマンダー） Winner: OBAFA	過去３度ノミネートされた実績が、力のある役者を迎え、いよいよ評価されるとき。評論家はアクション演出にも太鼓判を押した。 Weak Point アクション・アドヴェンチャーは、オスカーでは評価されにくい。興行的に大成功とは言い難いのが、どう響くだろうか。技術部門の評価にとどまる可能性が捨て切れないか。

ノミネーション予想これまでの流れ 2003　（Changes in Red）
01/25（Final Prediction）
クリント・イーストウッド	ピーター・ウィアー	ピーター・ジャクソン*	ソフィア・コッポラ	ゲイリー・ロス
The　Leader：ピーター・ジャクソン
01/01
クリント・イーストウッド	ジム・シェリダン	ピーター・ジャクソン*	ソフィア・コッポラ	アンソニー・ミンゲラ
12/01
クリント・イーストウッド	ジム・シェリダン	ピーター・ジャクソン*	ソフィア・コッポラ	エドワード・ズウィック
11/01
クリント・イーストウッド	ジム・シェリダン	ピーター・ジャクソン*	アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ	ノーマン・ジュイソン
10/01
クリント・イーストウッド	ピーター・ウィアー	ピーター・ジャクソン*	アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ	ノーマン・ジュイソン
09/01
クリント・イーストウッド	ピーター・ウィアー	ピーター・ジャクソン*	アンソニー・ミンゲラ	ノーマン・ジュイソン
08/01
クリント・イーストウッド	ピーター・ウィター	ピーター・ジャクソン*	アンソニー・ミンゲラ	ガス・ヴァン・サント
07/01
ティム・バートン	ピーター・ウィアー	ピーター・ジャクソン*	アンソニー・ミンゲラ	ガス・ヴァン・サント
06/01
ティム・バートン	ジョエル・コーエン	ピーター・ジャクソン*	アンソニー・ミンゲラ	ガス・ヴァン・サント
05/01
ティム・バートン	ジョエル・コーエン	ピーター・ジャクソン*	アンソニー・ミンゲラ	クエンティン・タランティーノ

The Other Contenders　その他の有力候補　（01/25）（上にあがる可能性が特に高い監督はグレイ）
名前　（作品）	ポイント
ロバート・アルトマン Robert Altman （バレエ・カンパニー）	アンサンブル劇ならおまかせなのは、「ゴスフォード・パーク」の大量ノミネートで実証済み。しかし、もともとは癖のある監督、好き嫌いがはっきり分かれるタイプ。今回は？
ティム・バートン Tim Burton （ビッグ・フィッシュ）	ファンタジックな話をドラマとコメディの絶妙なバランスで描いていると評判。映画仲間の間で尊敬されている。誰もが待っていたカムバック。が、異端児のイメージが強過ぎる
ジョエル・コーエン Joel Coen （ディボース・ショウ）	毎回楽しいカメラワーク。弟イーサンとの二人三脚はアメリカの誇り。現代のハワード・ホークス、プレストン・スタージェスとの賛辞が飛んでいる。ロマコメは極めて評価されにくい。
リチャード・カーティス Richard Curtis （ラブ・アクチュアリー）	これまで脚本家として活躍してきたが、いよいよ監督デビュー。しかも、英国演技派俳優が結集するという幸運にも恵まれた。コメディはなかなか評価されにくい。案外賛否が割れた。
スティーヴン・フリアーズ Stephen Frears （堕天使のパスポート）	オドレイ・トトゥら国際的なキャストを集めて、クライム・スリラーをスタイリッシュに料理。個性的な作品が続き、映画界にもファンが多い。小品という点と公開時期の悪さがネック。
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ Alejandro González Iñárritu （21グラム）	作品はヴェネチア映画祭で大好評。スパイク・ジョーンズのように批評家のお気に入りの監督になりそうな気配。名前が難しすぎてパス…なんて冗談のようなこともあり得る…？
アンソニー・ミンゲラ Anthony Minghella （コールドマウンテン）	超豪華演技陣を得て話題に。ミラマックスが猛烈にプッシュしている。期待外れでもゴリ押しで候補入り？すでにオスカー獲得済みだが、それほどの名匠だろうか。皆、目を覚ませ。
ヴァディム・パールマン Vadim Perelman （砂と霧の家）	ドリームワークスのバックアップのもと、オスカー獲得俳優共演作を手掛ける幸運。しかし、これが初監督。簡単に評価するだろうか。この部門は新人に特に厳しい。
ジム・シェリダン Jim Sheridan （イン・アメリカ三つの小さな願いごと）	２回の候補経験を持つアイルランドの名匠。パーソナルな要素の強い移民もの。「今年のロマン・ポランスキー」を目指せす。インディペンデント・スピリット賞止まりの気配も…。Winner: GSA
アンドリュー・スタントン Andrew Stanton （ファインディング・ニモ）	アニメーション史上最高の興行収入を記録した３Ｄアニメーションを監督したふたり。作品の出来映えも申し分ない。しかし、これまでの歴史の中でアニメ監督が候補に挙がったことは…？
クエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino （キル・ビル Vol.1）	過去の長編３作がすべて高評価。コアな支持者が会員の中にも絶対いるはず。対象作も大好評で、腕が落ちていなかったことを証明。今回はアクションもので会員好みではない。
ガス・ヴァン・サント Gus Van Sant （エレファント）	カンヌで監督賞受賞（作品はパルムドール）。「グッド・ウィル・ハンティング旅立ち」で候補に挙がったことも。小品中心で、ハリウッドにそれほど貢献しているわけではない。Winner: CIFF
エドワード・ズウィック Edward Zwick （ラストサムライ）	日本の明治初期を舞台にしたエピック大作で高評価。トム・クルーズ主演作の強み。自身のオスカー候補経験はない。時に大袈裟過ぎるその演出。決して器用ではない。Winner: NBR

No Chance　チャンスなし　（01/01）
シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ Shari Springer Berman, Robert Pulcini （アメリカン・スプレンダー）	ジェーン・カンピオン Jane Campion （イン・ザ・カット）
ニキ・カーロ Niki Caro （クジラの島の少女）	ロン・ハワード Ron Howard （ミッシング）
ジェームズ・アイヴォリー James Ivory （ル・ディヴォースパリに恋して）	クリスティン・ジェフス Christine Jeffs （シルヴィア）
ノーマン・ジュイソン Norman Jewison （The Statement）	マイク・ニューウェル Mike Newell （モナリザ・スマイル）
ジョン・セイルズ John Sayles （カーサ・エスペランサ赤ちゃんたちの家）	リドリー・スコット Ridley Scott （マッチスティック・メン）

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