Predictions -Best Actor-

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主演男優賞

受賞予想（02/26）

Final Predictions

ジョニー
デップ

ベン
キングスレー

ジュード
ロウ

ビル
マーレイ

ショーン
ペン

△

◎

○

OSCAR PLANET Prediction		ビル・マーレイ（ロスト・イン・トランスレーション）
General Prediction		ショーン・ペン（ミスティック・リバー）
My Hope		ビル・マーレイ（ロスト・イン・トランスレーション）

　今年の主演男優賞は『ロスト・イン・トランスレーション』のビル・マーレイと『ミスティック・リバー』のショーン・ペンの一騎打ちと見られている。ゴールデン・グローブ賞は仲良くふたりが受賞したし、ペンが最重要批評家協会賞であるブロードキャストを獲れば、マーレイは次いで重要なニューヨークとロサンゼルスを獲っている。受賞数を細かく見ていくと、実はマーレイの方がややペンをリードしているのだが、実際の評価、そしてBUZZは五分と見ていいだろう。
　マーレイは業界内で評判が良くない。気難しく傲慢で扱いにくい俳優という噂が絶えない。しかし、それでもなお彼は名優だ。「天才マックスの世界」の演技を観ればわかるように、心の機微を実に繊細に掬い取ることのできる俳優だ。その彼がいよいよアカデミー賞候補に挙がった。ゴールデン・グローブ賞授賞式では爆笑スピーチを行い、「インテリジェンス」「ファニー」という声がいたるところで聞こえた。ブラックジョークが本当だったというショッキングなニュースも流れたが、それもあのユニークな、彼ならではのスピーチの前にほとんど自然消滅、今では誰も気にしてなどいない。勢いは90度に近い角度で上昇している。
　対するペンもやはり、難しい俳優だと言われる。ただし、それは私生活において、だ。数年前はバッドボーイの代名詞のような存在だったし、今は政治的発言が物議を醸すことが多い。しかし、演技者としての彼に対しては、まったく批判の声は聞こえてこない。なにしろ彼は「アメリカ最高の俳優」と呼ばれる男なのだ。むしろオスカーを獲っていない方がおかしいという声が、年中聞かれる。今年は『ミスティック・リバー』だけでなく、「21グラム」の演技も高い評価を受け、そちらも加味されて票が入るだろうし、初めて授賞式に参加するという報道も彼を後押しするかもしれない。
　現時点ではペンが優勢と見る意見が支配的だが、マーレイにも逆転のチャンスは大いにあるだろう。いや、むしろ勢いはマーレイにあるかもしれない。オスカーの歴史には、候補に挙がっても受賞できない無冠の名優がいるが、ペンもそうなるような匂いを漂わせている。
　さて、昨年は「ジャック・ニコルソン vs. ダニエル・デイ＝ルイス」と言われながら、受賞したのはエイドリアン・ブロディだった。「今年のブロディ」は存在するのだろうか。敢えて言うなら、『パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち』のジョニー・デップだろうか。デビュー当時から演技力には定評のあったデップが、ようやくオスカー候補に挙がった。若手俳優から絶大なる支持を集め、可能性を僅かながら残している。ただし、役柄がオスカー向きではないのは、大いに痛いところだ。
　『コールドマウンテン』のジュード・ロウは作品の評価が低くてチャンスなし。『砂と霧の家』のベン・キングスレーが浮上しそうな空気もあるにはあるが、昨年のブロディほどのパワーは感じられない。
　やはり今年はペンかマーレイで決まりだろう。

（注）　この予想はアメリカ映画俳優組合賞発表前に執筆しました

Score　（02/15）
ジョニー・デップ（パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち）	ついに初候補。映画ファンは大喜び（＋）	3.0
	ハリウッド大作でも独自路線を貫く（＋＋）
	エンターテイナー・オブ・ザ・イヤー2003（＋＋）
	若手俳優が目標の俳優として名前をあげる（＋）
	コメディ演技ならビル・マーレイの方が上でしょう？（－）
	えっ、対象作はジェリー・ブラッカイマー製作？（－）
	なんか君だけ浮いているよ（－）
ベン・キングスレー（砂と霧の家）	イラン人移民役は彼ならでは（＋＋）	2.5
	オスカー女優ジェニファー・コネリーを圧倒（＋）
	「Seay Beast」の怪演がいまだに印象に残る（＋）
	ドリームワークスは今年彼一本でキャンペーン（＋）
	無慈悲なキャラクターは敬遠されるか（－）
	この部門唯一のオスカー俳優。今回は遠慮して（－）
	作品は限定公開で、ハリウッドに浸透せず（＊）
ジュード・ロウ（コールドマウンテン）	イギリスを代表する若手俳優（＋）	1.0
	バックに賞獲りに命を賭けるミラマックス（＋＋）
	「リプリー」で助演賞候補経験あり。今度こそ（＋）
	なんて美しい顔なの？（＊）
	対象作は作品賞候補落ち。評価低し（－－）
	受賞するにはまだ若すぎる（＊）
	離婚ゴシップによりイメージダウン（－）
ビル・マーレイ（ロスト・イン・トランスレーション）	演技のできるコメディ俳優（＋＋）	4.5
	「天才マックスの世界」で候補落ちした同情票（＋）
	前哨戦で圧倒的人気（＋＋）
	ゴールデン・グローブ賞で爆笑スピーチ（＋＋）
	痛烈にアカデミー賞批判をしている（－）
	そもそも会員はコメディ俳優に冷たい（－）
	気難しく彼に泣かされた俳優も多いという噂…（＊）
ショーン・ペン（ミスティック・リバー）	今や誰もが認めるアメリカを代表する名優（＋＋）	4.5
	４度目の候補。そろそろ獲っても良い頃（＋＋）
	「21グラム」の演技も高い評価（＋）
	授賞式にも来てくれるそうだしね（＋＋）
	でもゴールデン・グローブ賞は直前にキャンセル（－）
	政治的発言が多い人。授賞式に水を差さないで（－）
	そう言えばコイツに泣かされたなぁ（＊）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 4/5］　（01/28）
ジョニー・デップ　Johnny Depp
	パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち（ディズニー）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SAG、UFCS、HFF
	長年映画ファンに愛されてきた実力派がついにオスカーに認められた。夏の超大作であっても独自路線を貫くその作品選びは俳優仲間からも支持されていて、彼を目標に挙げる若手俳優が多いこと多いこと。他の候補者の中で、彼だけがやや浮き気味。それを逆手に取りたい。
ベン・キングスレー　Ben Kingsley
	砂と霧の家（ドリームワークス）
	Oscar Experience 4 noms / 1 wins
	Precursors PFCS
	イラン人移民という彼ならではの役柄で、共演のオスカー女優ジェニファー・コネリーを喰う演技を披露して話題騒然。既に「ガンジー」でオスカー受賞済みなことからも明らかのように、ハリウッドは彼の演技力に絶対的な信頼を置いている。「Sexy Beast」で獲れなかった同情票もあるか。
ジュード・ロウ　Jude Law
	コールドマウンテン（ミラマックス）
	Oscar Experience 2 noms / 0 wins
	Precursors None
	よもやの作品賞候補漏れを喫した対象作で主演を務める。ヒロイン役のニコール・キッドマンとの相性が良くないとの指摘もあるが、彼が英国を代表する実力派男優である事実に変わりはない。「リプリー」以来の賞レース参戦。サプライズ受賞を狙う。
ビル・マーレイ　Bill Murray
	ロスト・イン・トランスレーション（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GGA、GSA、OBAFA、ISA、NSFC、NYFCC、LAFCA、SFFCC…、OFCS、NYFCO
	演技のできるコメディ俳優として長年知られながらもオスカーに無視され続けてきた名優が、ついに候補入りを果たした。前哨戦で圧倒的な強さを発揮し、話題を呼ぶ。アカデミー賞に対して辛辣な言葉を浴びせ掛けているのが、どう影響するだろうか。
ショーン・ペン　Sean Penn
	ミスティック・リバー（ワーナー・ブラザース）
	Oscar Experience 4 noms / 0 wins
	Precursors GGA、GSA、NBR、BFCA、FFCC、KCFCC、DFFCA、LVFCS、COFCA、VFCC…、OFTA
	現在活躍する俳優の中で最も演技力があると言われる俳優。2003年は『21グラム』の演技も高く評価され、演技派としての地位をがっちり固めた。もっとも彼は他者による評価など全く気に留めていない様子で、授賞式に現れるかどうかも怪しい。４度の候補。そろそろ獲る頃。

**Prediction Charts**（02/26）
			02/26	02/21	02/16	02/11	02/06	02/01
１	→	ビル・マーレイ	１	１	１	１	２	２
２	→	ショーン・ペン	２	２	２	２	１	１
３	→	ジョニー・デップ	３	３	３	５	５	４
４	→	ベン・キングスレー	４	４	４	３	３	３
５	→	ジュード・ロウ	５	５	５	４	４	５

database データベース（02/29）

キャンペーン・パワー（本人のアピール）　03/12/01～04/02/04
１．	ジュード・ロウ	383 point	これぞミラマックス・パワーと言うべきか、『コールドマウンテン』のイヴェントが開催される場所にロウの姿あり。他を寄せつけない積極的アピール。マーレイ、ペンが賞レースに興味ないのは、どうやら本当のようで…。
２．	ジョニー・デップ	129 point
３．	ベン・キングスレー	118 point
４．	ビル・マーレイ	61 point
５．	ショーン・ペン	29 point

前哨戦ポイント 2004年２月29日現在
１．	ビル・マーレイ	77 point	マーレイとペンが二強。賞レース前半はマーレイ、後半はペンがリードした。デップは役柄が不利にも関わらず、大健闘。キングスレーを抑える快挙を成し遂げている。ロウは前哨戦ではほとんど目立たず、候補入りするのがせいぜいだった。
２．	ショーン・ペン	53 point
３．	ジョニー・デップ	27 point
４．	ベン・キングスレー	16 point
５．	ジュード・ロウ	7 point

対象作の興行収入　2004年２月22日現在
１．	ジョニー・デップ	$305m	夏の映画戦線で『パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち』が「マトリックスリローデッド」以上の興収を記録したことは、業界でも話題になった。そしてデップは、この作品一本でスターから大スターになった。
２．	ジュード・ロウ	$90m
３．	ショーン・ペン	$79m
４．	ビル・マーレイ	$43m
５．	ベン・キングスレー	$12m

出演料で見るスター・パワー
１．	ジョニー・デップ	-	ロウは着実にキャリアを積み、ついに1000万ドルを越えた。英国出身男優のトップランナーだ。デップは出演料を公表していないが、作品のメガヒットにより需要が急騰している。おそらく現時点では５人の中でトップだと思われる。
２．	ジュード・ロウ	$10m
３．	ビル・マーレイ	$9m
４．	ショーン・ペン	$5m
５．	ベン・キングスレー	-

キャリア-俳優活動歴
１．	ベン・キングスレー	42年	さすがヴェテランのキングスレーは俳優活動歴が長い。マーレイは「サタデー・ナイト・ライブ」の頃からトップランナー。ペンとデップはキャリア３年の差。実は年齢も３歳違いだ。デップ、ルックスお若いことよ。ロウも地道にキャリアを積んでいる。
２．	ビル・マーレイ	29年
３．	ショーン・ペン	23年
４．	ジョニー・デップ	20年
５．	ジュード・ロウ	15年

ノミネート予想（01/25）

Final Predictions

　前哨戦は『ミスティック・リバー』のショーン・ペンと『ロスト・イン・トランスレーション』のビル・マーレイのふたりが圧倒的な強さを見せ、その他の俳優はほとんど見向きもされないという事態となった。ペンは『21グラム』との票割れが懸念されるが、彼が「ショーン・ペン」であるという事実を考慮すれば、候補漏れするとは考えにくい。マーレイは賞レースに全く関心がなく、それどころかアカデミー賞そのものをバカにしている発言があることがどう響くか心配だが、その他の俳優にパワーがないゆえ、そのまま安全圏に突入しそう。ただし、彼の場合「天才マックスの世界」の名演ですら無視されるなど、決して会員受けは良くないので絶対に安泰とは言い切れないかもしれない。マーレイよりもむしろ『砂と霧の家』のベン・キングスレーの方がオスカー向き俳優だ。これまでの実績を考えてもキングスレーの候補入りは間違いないだろう。この３人がトップランナーであることは間違いないが、ここに来て彼らを猛追している者がいる。『パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち』のジョニー・デップだ。夏の娯楽大作の海賊役、しかも製作はジェリー・ブラッカイマーというハンディもなんのその、主要映画賞で次々と候補に挙がるサプライズ旋風を巻き起こしている。これまでデップは演技が高く評価されてきた割りにはオスカーには縁がなく、この役で候補入りしたら皮肉かもしれないが、それを吹き飛ばす勢いが、彼にはある。その他の有力候補は『マスター・アンド・コマンダー』のラッセル・クロウ、『ラストサムライ』のトム・クルーズ、『コールドマウンテン』のジュード・ロウといったあたりだが、ややクルーズは息切れしている感が拭えない。最後に無視できない存在の俳優を挙げるとしたら『The Station Agent』のピーター・ディンクレイジだ。前哨戦ではほとんど目立ってなかったにも関わらず、アメリカ映画俳優組合賞で突如候補に挙がったのだ。障害を持った俳優の候補入り、（不謹慎な言い方だが）オスカーが好きそうなシナリオと言えよう。

OSCAR PLANET 予想		管理人希望
Risky	ラッセル・クロウ（マスター・アンド・コマンダー）	ジェフ・ブリッジス（シービスケット）
Likely	ジョニー・デップ（パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち）	ジョニー・デップ（パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち）
Likely	ベン・キングスレー（砂と霧の家）	トビー・マグワイア（シービスケット）
Likely	ビル・マーレイ（ロスト・イン・トランスレーション）	ビル・マーレイ（ロスト・イン・トランスレーション）
Lock	ショーン・ペン（ミスティック・リバー）	ショーン・ペン（ミスティック・リバー）
The Runner-up		The Runner-up
Risky	ジュード・ロウ（コールドマウンテン）	ビリー・ボブ・ソーントン（バッドサンタ）

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（01/25）
名前　（作品）	ポイント
ラッセル・クロウ Russell Crowe （マスター・アンド・コマンダー）	作品と彼の演技はまたしても絶賛レヴューで埋め尽された。クロウ映画にハズレなし、との擦り込みあり。意外にも会員のお気に入り。 Weak Point オスカー受賞後、マイナスゴシップが多数噴出。パパになって丸くなったのか？最近おとなしいのはイメージ回復を狙って？作品は興行的に満足できる結果は出せなかった。
ジョニー・デップ Johnny Depp （パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち） Winner: SAG、UFCS、HFF	超大作で海賊をロックシンガー風に演じ、「エンターテイナー・オブ・ザ・イヤー」と評する媒体が続出。しかも賞レースで大健闘！ Weak Point が、主演で推されるという不運。対象作品はジェリー・ブラッカイマーが製作、会員の偏見がありそう。それにこれまでの名演を無視しておいて、この役で候補入り？彼に失礼かもよ。
ベン・キングスレー Ben Kingsley （砂と霧の家） Winner: PFCS	「Sexy Beast」の怪演が記憶に新しい。イラン人移民という風変わりな役柄で、またもや凄まじい演技と評判。ドリームワークスの援護あり。 Weak Point 作品を監督しているバディム・パールマンはこれが監督デビュー作。演出に殺されていなければいいが…。いつも役作りは完璧。巧くて当たり前と思われてアウト…なんてことは？
ビル・マーレイ Bill Murray （ロスト・イン・トランスレーション） Winner: GGA、GSA、OBAFA、ISA、NSFC、NYFCC、LAFCA、SFFCC、WFCA、SFCC、SFCA、IFCA、CFCA、TFCA、OFCS、NYFCO	実は演技ができることは、「エド・ウッド」「天才マックスの世界」の名助演で証明済み。批評家は絶賛絶賛また絶賛。今度こそ！ Weak Point それでもオスカーではノミネートの経験すらない。やはりコメディアン出身だからか。誰かがコメディ俳優の壁を破れば、常連になることも可能か。それが自身でありたいところ。
ショーン・ペン Sean Penn （ミスティック・リバー） Winner: GGA、GSA、NBR、BFCA、FFCC、KCFCC、DFFCA、LVFCS、COFCA、VFCC、LFCC、OFTA	アメリカ映画界で最も演技力があると言われる名優に成長。カンヌ映画祭に続き、全米公開時も絶賛の嵐。対象作は作品賞候補確実。 Weak Point 過去の状況からして、ノミネートしても授賞式に来ない可能性が高い。反戦発言をして、好戦派からは無視。『21グラム』との票割れもありそう。しかし、それでも彼は、ショーン・ペン！

ノミネーション予想これまでの流れ 2003　（Changes in Red）
01/25（Final Prediction）
ビル・マーレイ	ラッセル・クロウ	ジョニー・デップ	ベン・キングスレー	ショーン・ペン*
The　Leader：ショーン・ペン
01/01
ビル・マーレイ	ジュード・ロウ	トム・クルーズ	ベン・キングスレー	ショーン・ペン*
12/01
ビル・マーレイ	ユアン・マクレガー	トム・クルーズ	ベン・キングスレー	ショーン・ペン*
11/01
ビル・マーレイ	ユアン・マクレガー	マイケル・ケイン	ヴィゴ・モーテンセン	ショーン・ペン*
10/01
ビル・マーレイ	ラッセル・クロウ	マイケル・ケイン	ヴィゴ・モーテンセン	ショーン・ペン*
09/01
ニコラス・ケイジ	ラッセル・クロウ	マイケル・ケイン	ヴィゴ・モーテンセン	ショーン・ペン*
08/01
ニコラス・ケイジ	ジュード・ロウ	マイケル・ケイン	ヴィゴ・モーテンセン	ショーン・ペン*
07/01
ニコラス・ケイジ	ジュード・ロウ	トビー・マグワイア	ヴィゴ・モーテンセン	ショーン・ペン*
06/01
ニコラス・ケイジ	ジュード・ロウ	トビー・マグワイア	ユアン・マクレガー	ショーン・ペン* （ミスティック・リバー）
05/01
ニコラス・ケイジ	ジュード・ロウ*	トビー・マグワイア	ジャック・ニコルソン	ショーン・ペン（21グラム）

The Other Contenders　その他の有力候補　（01/25）（上にあがる可能性が特に高い男優はグレイ）
名前　（作品）	ポイント
ジャック・ブラック Jack Black （スクール・オブ・ロック）	型破りな音楽教師を演じて、批評家筋から大好評。もともと癖のあるパフォーマンスで人気が高かった。興行的には爆発的ヒットとまではいかなかった。コメディ演技は辛い。
ジェフ・ブリッジス Jeff Bridges （シービスケット）	獲っていないのがおかしいという声が、年中聞かれる名優。今回も評論家のレヴューは絶賛で埋め尽された。が、主演で推されてしまうという不運。助演なら確実だったのに…。
ニコラス・ケイジ Nicolas Cage （マッチスティック・メン）	潔癖症の詐欺師役はオスカー好み。ドラマティックな演技もお手のものだが、２年連続候補に挙がるほど好かれているとは思えない。評価されたが、それほどのものかという声あり。
マイケル・ケイン Michael Caine （The Statement）	オスカー会員のお気に入り男優。ナチスの生き残りというチャンレジングな役。候補入りすれば、２年連続。さすがに飽きられてくる頃かも。作品規模は小さく、批評も芳しくない。
ヘイデン・クリステンセン Hayden Christensen （ニュースの天才）	実在の記事でっち上げ記者を演じて評価良好。「海辺の家」ではオスカー級の演技と評価された。共演のピーター・サースガードの演技が絶賛されていて、彼に食われているとの声も。
ジョージ・クルーニー George Clooney （ディボース・ショウ）	スティーヴン・ソダーバーグ、コーエン兄弟ら曲者監督に好かれている。対象作で魅力全開の評が続々。「オー・ブラザー！」でゴールデン・グローブ賞を受賞するもオスカーでは無視。
パディ・コンシダイン Paddy Considine （イン・アメリカ三つの小さな願いごと）	感情に訴える演技と評判の実力派。作品の勢いに乗り一気に浮上。「今年のエイドリアン・ブロディ」と形容する媒体が続々。But, Who Are You? アメリカでの知名度はゼロに等しい。
トム・クルーズ Tom Cruise （ラストサムライ）	３度の候補経験があるキング・オブ・ハリウッド。体重を増やした入念な役作り。受賞すればプレゼンターはあの人。見たい！日本の名優、渡辺謙が大きな注目を集めているのは、誤算？
ピーター・ディンクレイジ Peter Dinklage （The Station Agent）	インディーズの佳品で堂々主演。このところ小人役者として次々と作品を撮り、ドラマアクターとして評価急上昇。パトリシア・クラークソンの高評価についていきたいが、さすがに地味過ぎるか。
ポール・ジャマッティ Paul Giamatti （アメリカン・スプレンダー）	公開と同時に批評家から絶賛の嵐。地味ながら着実に築いてきたキャリアが認められるかもしれない。批評家賞の先陣を切ることができれば、ゲーム参戦の可能性大だったが…。
トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones （ミッシング）	オスカー受賞後は同じような役柄が続き、やや飽きられている感はあるが、演技派であることは間違いない。ケイト・ブランシェットの役柄の方が面白味があるという声。作品は評価が割れた。
ジュード・ロウ Jude Law （コールドマウンテン）	同じ監督の作品「リプリー」では助演賞候補に。ミラマックスの一押し作品の主演男優という強み。作品の評価は決して高くない。一連の離婚ゴシップにより愛妻家のイメージは崩れた。
ウィリアム・Ｈ・メイシー William H. Macy （The Cooler）	情けない役柄を演じさせたら、天下一品。サンダンス映画祭では既に高評価。役柄のユニークさにも後押しされそう。そうは言っても、やっぱり彼には助演が相応しい？
トビー・マグワイア Tobey Maguire （シービスケット）	無表情にも見える微妙な演技を得意とするため、評価されにくいか。候補入りするには若過ぎる。ジェフ・ブリッジスが同じ部門に入ったことで可能性は極めて低くなった。
ユアン・マクレガー Ewan McGreggor （ビッグ・フィッシュ）	作品は作品賞の目玉の一本、役も申し分なし。彼の演技も好意的なレヴューが並ぶ。ただし、大絶賛ではない。インタヴューではハリウッドを多々批判。「ムーラン・ルージュ」の悲劇再び？
ジャック・ニコルソン Jack Nicholson （恋愛適齢期）	既に３つのオスカーを獲得している重鎮。候補入りしたら13回目。男優のオスカー記録を更新する。レヴューは好意的なものがほとんど。いくら名優と言っても、いい加減いいんじゃないか？
ショーン・ペン Sean Penn （21グラム）	「アモーレス・ペロス」で世界的に注目を集める監督の作品に出演。ベニチオ・デル・トロら共演陣も実力派ズラリ。『ミスティック・リバー』が本命。Winner: NBR、FFCC、LVFCS、VIFF
ビリー・ボブ・ソーントン Billy Bob Thornton （バッドサンタ）	クリスマス映画に登場しイメチェンと思うなかれ、サンタ姿で泥棒を働く男を毒たっぷりに演じて、評論家に大受け。何を演らせてもこなす性格俳優。ただこのジャンルはオスカーでは受けない。

No Chance　チャンスなし　（12/15）
カーク・ダグラス Kirk Douglas （グロムバーグ家の人々）	ロバート・デュヴァル Robert Duvall （ワイルド・レンジ最後の銃撃）
ジョセフ・ファインズ Joseph Fiennes （Luther）	キューバ・グッディング・ジュニア Cuba Gooding Jr. （僕はラジオ）
ヒュー・グラント Hugh Grant （ラブ・アクチュアリー）	フィリップ・シーモア・ホフマン Philip Seymour Hoffman （Owning Mahowny）
アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins （白いカラス）	ヴァル・キルマー Val Kilmer （ワンダーランド）
ユアン・マクレガー Ewan McGreggor （恋は邪魔者）	ニック・ノルティ Nick Nolte （ギャンブル・プレイ）
デンゼル・ワシントン Denzel Washington （タイムリミット）

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