Predictions -Best Actor-

キャリア-映画俳優活動歴

クリント・イーストウッド

レオナルド・ディカプリオ

ジェイミー・フォックス

Predictions -Best Actor-

主演男優賞

受賞予想（02/24）

Final Predictions

ドン・チードル

ジョニー・デップ

レオナルド
ディカプリオ

クリント
イーストウッド

ジェイミー・フォックス

△

○

◎

OSCAR PLANET Prediction		ジェイミー・フォックス（Ray レイ）
General Prediction		ジェイミー・フォックス（Ray レイ）
My Hope		ドン・チードル（ホテル・ルワンダ）

　映画界で2004年の顔と言ったら誰か。おそらく大半の人がジェイミー・フォックスと答えるだろう。それぐらいフォックスの活躍は目覚しかった。特に『Ray レイ』で得た評価は文句のつけようがないものであり、それが前哨戦圧勝、オスカー主演男優賞最有力候補というポジションに繋がっている。もはや何のキャンペーンも行わなくても、彼は勝利するだろう。だが、２月に入り、フォックスをさらに後押しする強力トピックが話題になっている。それはDVDの記録的大ヒットであり、グラミー賞でのレイ・チャールズの圧勝とフォックス自身のパフォーマンスである。全米中がチャールズを、そしてフォックスを愛している。いよいよフォックスの勝利は揺るぎないものとなった。
　もし、フォックスが落選するというようなことがあるとすれば、それを実現できる可能性が最も高いのは誰だろうか。『ミリオンダラー・ベイビー』のクリント・イーストウッドに違いない。長い長い俳優人生、イーストウッドが演技賞候補に挙がったのは、これが二度目。70を過ぎたイーストウッドがついに辿り着いた演技の到達点。これまでのすべてのキャリアが認められることも考えられなくはない。ひとりだけ実在の人物を演じていない点も伝記モノの氾濫にうんざりしている会員の心を動かす要素だ。フォックスもイーストウッドならば、諦めもつくだろう。
　『アビエイター』のレオナルド・ディカプリオも僅かながら受賞の可能性を残している。若手演技派の名を欲しいままにするディカプリオは、フォックス、イーストウッドと違い、票割れの危険がない。若手会員票が集中することも考えられる。ディカプリオにとって不幸なのは、ハワード・ヒューズ本人の業界内の評判がそれほど芳しいものではないらしい点で、本人を知る会員票は望めないと言われている。それにディカプリオはまだまだ若い。若手俳優に厳しいこの部門で30歳のディカプリオは難しいだろう。29歳でオスカーを受賞したエイドリアン・ブロディは特例なのだ（まぐれと揶揄されることも…）。ディカプリオなら将来いくつも受賞することが可能だし（日本では誤解されているようだが、別にアカデミーは彼に冷たくなどない。彼がオスカーに近づき無視されたのは「タイタニック」のみ。むしろ30歳で２回目のノミネートは大変な名誉だ）。
　これまで過小評価されてきた『ホテル・ルワンダ』のドン・チードルの不幸は、同じ黒人俳優フォックスが絶対視されている今年候補に挙がったことだ。どれだけ高い評価を得ようとも、レイ・チャールズという誰もが知っている、そして誰もが愛している人物を演じたフォックスを超える票を集めるのは実現不可能だろう。ただし、フォックスの票を奪うであろうチードルの存在が、イーストウッド、ディカプリオの微かな希望に繋がっているように見える。
　２年連続ノミネートを果たした『ネバーランド』のジョニー・デップはレースから取り残されてしまった感が拭えない。『サイドウェイ』のポール・ジャマッティを蹴落としての候補入りに異議を唱える媒体も多く、２年連続候補記録がかえって足を引っ張ることになってしまっている。受賞はまずない。
　今年演技賞部門で最もパワーを持っているランナー、ジェイミー・フォックス。彼が受賞できないような大番狂わせは、地球が明日消滅するぐらいに起きそうにない。

**Prediction Chart**
		％	final	02/16	02/11	02/06	02/01	-
1	ジェイミー・フォックス（Ray レイ）	65	1	1	1	1	1	無敵のランナー
2	クリント・イーストウッド（ミリオンダラー・ベイビー）	13	2	2	2	3	5	老人パワーでどこまで迫れるか
3	レオナルド・ディカプリオ（アビエイター）	12	3	3	3	2	2	今年獲らなくても、チャンスは何度でも
4	ドン・チードル（ホテル・ルワンダ）	9	4	4	4	4	3	Happy to be Nominated
5	ジョニー・デップ（ネバーランド）	1	5	5	5	5	4	Happy to be Nominated

**List of Marks**
ドン・チードル『ホテル・ルワンダ』	遅過ぎる初ノミネート！（＋＋＋）	3.0
	対象作の作品賞落選に怒っている会員、多数（＋）
	「青いドレスの女」で候補入りするべきだった人（＊）
	実在するホテルマネージャー役（＋）
	ジェイミー・フォックスの勢いには敵わない（－）
	これまで無視されてきた。本当に実力わかってる？（－）
	前哨戦はノミネート止まりが多かった（＊）
ジョニー・デップ『ネバーランド』	２年連続ノミネート。Congratulationｓ!（＋＋）	1.5
	世界中で今最も愛されている映画スター（＋）
	紳士的なジェームズ・Ｍ・バリ役に女性陣メロメロ？（＊）
	昨年受賞できなかった同情票（＊）
	ポール・ジャマッティがノミネートされるべきだったのに！（－）
	「アカデミー賞なんて欲しくない」発言（－）
	作品の勢いが止まってしまった感（＊）
レオナルド・ディカプリオ『アビエイター』	長かった２度目のノミネーションまでの道のり（＋）	4.0
	超大作を引っ張るスケールを持つハリウッドの秘密兵器（＋）
	作品は作品賞最有力と言われている（＋＋）
	ハワード・ヒューズの狂気をパーフェクトに演じ切る（＋＋＊）
	でもまだ、30歳（－）
	マーティン・スコセッシの作品ばかりに出てるなよ！（－）
	いまだに根強い（？）反「タイタニック」派の動き（＊）
クリント・イーストウッド『ミリオンダラー・ベイビー』	主演男優賞候補は２度目（＋＋）	4.0
	でも受賞はしていない。監督賞より欲しい？（＋）
	候補に挙がった５人のうち唯一実在の人物役ではない（＋＋）
	彼は俺のヒーローさ！！！（＋＊）
	前哨戦は完敗（－）
	監督賞と票が割れてしまう可能性（－）
	俺はマーティン・スコセッシ派なのさ！（＊）
ジェイミー・フォックス『Ray レイ』	黒人俳優初のＷノミネートの快挙（＋）	5.0
	2004年の顔。SAGも受賞（＋＋＋）
	ホストのクリス・ロックが応援宣言（＋－－）
	レイ・チャールズに生き写し。驚愕！（＋＋＋＋）
	でも歌は吹替え（－）
	ドン・チードルに票を奪われ、『コラテラル』と票割れ（＊）
	オスカーはコメディ出身俳優にことごとく厳しい仕打ち（＊）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 4/5］
ドン・チードル　Don Cheadle
	ホテル・ルワンダ（ユナイテッド・アーティスツ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GSA
	小品から大作までフットワーク軽くこなす実力派。ルワンダ大虐殺時に多くの人々の命を救ったホテルマネージャー役は、オスカー・シンドラーを連想させるという声がある。演技力だけなら本命フォックスを遥かに凌ぐパワーの持ち主。対象作の落選に納得できない会員の票も入るはず。
ジョニー・デップ　Johnny Depp
	ネバーランド（ミラマックス）
	Oscar Experience 2 noms / 0 wins
	Precursors UFCS
	２年連続候補の快挙。「ピーター・パン」の生みの親、ジェームズ・Ｍ・バリに扮して観客の涙を搾り取る。前年の「パイレーツ・オブ・カリビアン」とは全くタイプの違う役柄で、演技の幅を証明した。今世界規模で最も人気のある俳優。彼が受賞すれば、式は大盛り上がり。でも…。
レオナルド・ディカプリオ　Leonardo DiCaprio
	アビエイター（ミラマックス）
	Oscar Experience 2 noms / 0 wins
	Precursors GGA、HFF
	「ボーイズ・ライフ」でロバート・デ・ニーロを喰って以来、ハリウッドの最終兵器として驚異的パフォーマンスを連発してきた実力派。遂にはマーティン・スコセッシのお気に入りになるまでに躍進。ハワード・ヒューズの複雑な内面を爆発力のある演技で表現。フォックスの最大のライヴァル。
クリント・イーストウッド　Clint Eastwood
	ミリオンダラー・ベイビー（ワーナー・ブラザース）
	Oscar Experience 2 noms / 0 wins
	Precursors None
	長い長い俳優人生の中で最高と言われるパフォーマンスが認められ、２度目のノミネーション。前哨戦では全く名前が挙がらなかったものの、候補入りは当然と見る声が多い。老いたトレーナー役で人生というものを身体全体で表現していると評判。一発逆転の可能性あり。
ジェイミー・フォックス　Jamie Foxx
	Ray レイ（ユニヴァーサル）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SAG、OBAFA、GGA、GSA、BFCA、NBR、NSFC、BSFC、LVFCS、WFCA、SFCA...
	2004年の顔。奇しくも作品の公開直前に亡くなった盲目のシンガー、レイ・チャールズに扮して話題沸騰。チャールズが乗り移ったかのような演技に、ハリウッド中が感嘆の声を漏らした。その実力には定評があったが、いよいよそれが広く認められることに…。大本命。

ranking

キャンペーンパワー　03/12/01～04/01/31			前哨戦ポイント　-02/28-
1	レオナルド・ディカプリオ	883 point	1	ジェイミー・フォックス	172.0 p
2	ジョニー・デップ	605 point	2	レオナルド・ディカプリオ	116.5 p
3	クリント・イーストウッド	446 point	3	ジョニー・デップ	85.0 p
4	ジェイミー・フォックス	408 point	4	ドン・チードル	79.5 p
5	ドン・チードル	92 point	5	クリント・イーストウッド	64.5 p

対象作の興行収入　-02/21-			スターパワー（出演料）
1	レオナルド・ディカプリオ	$88m	1	ジョニー・デップ	$20m
2	ジェイミー・フォックス	$74m	1	レオナルド・ディカプリオ	$20m
3	クリント・イーストウッド	$55m	3	クリント・イーストウッド	-
4	ジョニー・デップ	$45m	4	ジェイミー・フォックス	-
5	ドン・チードル	$17m	5	ドン・チードル	-

ノミネート予想（01/21）

Final Predictions

　今年最も激戦区となっているのが主演男優賞部門。BIG8と呼ばれる強力コンテンダーたちがトップグループを形成し、しのぎを削っているのである。『海を飛ぶ夢』のハヴィエル・バルデム、『ホテル・ルワンダ』のドン・チードル、『ネバーランド』のジョニー・デップ、『アビエイター』のレオナルド・ディカプリオ、『ミリオンダラー・ベイビー』のクリント・イーストウッド、『Ray レイ』のジェイミー・フォックス、『サイドウェイ』のポール・ジャマッティ、『愛についてのキンゼイ・レポート』のリーアム・ニーソンがその８人。しかし、それでもひとりだけノミネート当確ランプがついている者がいる。フォックスである。昨年亡くなった盲目のシンガー、レイ・チャールズに扮し、批評家から圧倒的な支持を勝ち取っただけじゃなく、対象作も興行的に大ヒットを記録。今最もオスカーに近い男として、マスコミに騒がれている。話題性、実力、役柄、どれを取っても候補落ちする要素がない。そのフォックスのオスカー受賞を阻める者がいるとしたならば、それはディカプリオだろうというのが、大方の予想である。対象作は今年の賞レースの目玉の一本だし、大富豪ハワード・ヒューズの光の影を陰影豊かに演じていると評判。キャリア最高の賛辞を勝ち取っている。だが、ディカプリオと残りの６人の間にはほとんど差はないと言っていい。ディカプリオ同様、ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、アメリカ映画俳優組合賞の３大重要賞のすべてでノミネーションを得たのは、チードル、デップ、ジャマッティ。バルデムはヴェネチア国際映画祭で男優賞を、ニーソンはオスカーのお膝元ロサンゼルスの批評家協会主演男優賞を獲得している。唯一イーストウッドのみ前哨戦で苦戦したが、対象作が極めて強力で、かつオスカー会員に絶大な人気を誇るイーストウッドならば逆転は大いにありえるだろう。面白いのがBIG8のうち６人が実在の人物を演じていることで、こうなってくると「実在の人物を演じると候補入りしやすい」という法則が威力を発揮しにくいに違いない。むしろ実在の人物役の飽和状態により、オリジナルな役柄の方が有利に見えてくるくらいだ。BIG8以外の男優のノミネートの可能性はないのだろうか。ゼロではないが、かなり厳しいだろう。『The Woodsman』のケヴィン・ベーコン、『モーターサイクル・ダイアリーズ』のガエル・ガルシア・ベルナル、『ドア・イン・ザ・フロア』のジェフ・ブリッジス、『エターナル・サンシャイン』のジム・キャリー、『五線譜のラブレター De-Lovely』のケヴィン・クライン、『ビヨンド the シー／夢見るように歌えば』のケヴィン・スペイシーらの候補入りが噂されているが、BIG8の壁を打ち破るインパクトは感じられない。もし奇跡が起こるとしたら、前哨戦で予想外の健闘を見せたキャリーとヴェテランのブリッジスになるだろうが、さて…。

OSCAR PLANET Prediction		General Prediction
Risky	ドン・チードル（ホテル・ルワンダ）	ハヴィエル・バルデム（海を飛ぶ夢）
Risky	ジョニー・デップ（ネバーランド）	ドン・チードル（ホテル・ルワンダ）
Likely	レオナルド・ディカプリオ（アビエイター）	レオナルド・ディカプリオ（アビエイター）
Lock	ジェイミー・フォックス（Ray レイ）	ジェイミー・フォックス（Ray レイ）
Risky	ポール・ジャマッティ（サイドウェイ）	ポール・ジャマッティ（サイドウェイ）
The Runner-up		The Runner-up
Risky	ハヴィエル・バルデム（海を飛ぶ夢）	ジョニー・デップ（ネバーランド）

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）
名前　（作品）	ポイント
ドン・チードル Don Cheadle （ホテル・ルワンダ） Winner: GSA	ルワンダ大虐殺で100万人以上を救ったホテルマネージャー役。器用な役者。黒人俳優の中では、実力は世界一？同業者からの信頼。 Weak Point が、同時に世界一過小評価されている男優かもしれない。これまで数々の名演を披露しながら、候補経験がないのがその証拠。ジェイミー・フォックスの候補入り確実。黒人俳優ふたり？
ジョニー・デップ Johnny Depp （ネバーランド） Winner: UFCS	今映画ファンに最も愛されている男優は誰？JOHNNY DEPP!!!もちろんオスカー会員も彼の虜。「ピーター・パン」を生んだＪ・Ｍ・バリ役。 Weak Point 「素晴らしい演技。でも彼のベストではない」との声が大きい。わかりやすい見せ場は少なめ。昨年ノミネートされたばかり。２年連続するほどですか？これからも、チャンスは何度でも…。
レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio （アビエイター） Winner: GGA、HFF	テキサス訛りを華麗に操り、ハワード・ヒューズの光と影を魅力たっぷりに体現。キャリア最高の演技との賛辞。若手演技派NO.1!!! Weak Point 生きる伝説マーティン・スコセッシ監督作品に２作連続主演。出演を熱望する男優からやっかみが入る？前コンビ作では無視された。まだ30歳。若手スター俳優には厳しいのがこの部門。
Lock ジェイミー・フォックス Jamie Foxx （Ray レイ） Winner: SAG、OBAFA、GGA、GSA、BFCA、NBR、NSFC、BSFC、LVFCS、WFCA、SFCA、PFCS、FFCC、SFCC、KCFCC、SLFCA、VFCC、LFCC、NYFCO、OFTA	先頃亡くなったレイ・チャールズの若き日を演じる。スクリーニングでは、そのそっくりぶりが話題になっている。盲目役というのもプラス。 Weak Point 今年は音楽ドラマが多い中、歌は吹替え。しかし、彼は2004年の顔。ＧＧ賞では『コラテラル』『クリップス』と合わせてトリプルノミネートを果たしたほど。候補落ちはあり得ない。
ポール・ジャマッティ Paul Giamatti （サイドウェイ） Winner: NYFCC、CFCA、SFFCC、DFFCA、IFCA、TFCA、OFCS、WFCC、CA	挫折した作家役でまたもや主演。「アメリカン・スプレンダー」で絶賛されながら、候補漏れした同情票。批評家大絶賛態勢。 Weak Point 「アメリカン・スプレンダー」での落選は、彼がオスカー好みの役者でないことの証明か。華も毛もない彼は、もともと脇役タイプ。狙うなら助演男優賞じゃないか？コメディ演技は受けにくい。

ノミネーション予想これまでの流れ 2004　（Changes in Red）
01/21
ジェイミー・フォックス*	レオナルド・ディカプリオ	ジョニー・デップ	ポール・ジャマッティ	ドン・チードル
The Leader：ジェイミー・フォックス
01/01
ジェイミー・フォックス*	レオナルド・ディカプリオ	ハヴィエル・バルデム	ポール・ジャマッティ	ドン・チードル
12/01
ジェイミー・フォックス*	レオナルド・ディカプリオ	ジョニー・デップ	ポール・ジャマッティ	リーアム・ニーソン
11/01
ジェイミー・フォックス*	ドン・チードル	ハヴィエル・バルデム	ポール・ジャマッティ	リーアム・ニーソン
10/01
ジェイミー・フォックス*	レオナルド・ディカプリオ	ハヴィエル・バルデム	ビル・マーレイ	リーアム・ニーソン
09/01
ジェイミー・フォックス	レオナルド・ディカプリオ	ジェフ・ブリッジス	ビル・マーレイ	リーアム・ニーソン*
08/01
ガエル・ガルシア・ベルナル	レオナルド・ディカプリオ*	ジェフ・ブリッジス	ビル・マーレイ	リーアム・ニーソン
07/01
ガエル・ガルシア・ベルナル	レオナルド・ディカプリオ*	ジェフ・ブリッジス	ビル・マーレイ	ケヴィン・ベーコン
06/01
ガエル・ガルシア・ベルナル	レオナルド・ディカプリオ*	コリン・ファレル	ビル・マーレイ	ケヴィン・ベーコン
05/01
ジョニー・デップ	レオナルド・ディカプリオ*	コリン・ファレル	ビル・マーレイ	ケヴィン・ベーコン
04/01
ジョニー・デップ	レオナルド・ディカプリオ*	コリン・ファレル	ビル・マーレイ	ショーン・ペン

The Other Contenders　その他の有力候補（上にあがる可能性が特に高い男優はグレイ）
名前　（作品）	ポイント
ケヴィン・ベーコン Kevin Bacon （The Woodsman）	青春スターから性格俳優へ見事に転身。チャレンジングな演技にBUZZが巻き起こる。小児性愛に苦しむ男の役は、この問題にデリケートな米会員は受け入れられないか。
クリスチャン・ベール Christian Bale （マシニスト）	子役から青年スターに脱皮。風変わりな作品選択で独特なキャリアを築いた。ハリウッドが注目していることは新バットマンに選ばれたことからも、明らか。驚愕の27キロダイエットを敢行。
ハヴィエル・バルデム Javier Bardem （海を飛ぶ夢）	尊厳死の権利を訴え続けた実在の活動家ラモン・サンペドロ役。寝たきりで壮絶演技！外国語による演技は英語（自分）大好きの会員に敬遠されるWinner: EFA、VIFF
ガエル・ガルシア・ベルナル Gael García Bernal （バッド・エデュケーション）	「アモーレス・ペロス」以降、出演作は全て世界的ヒット。身体は小さくでもガッツあり。女装場面が色っぽいと大評判、カンヌに続き、アメリカでも賛辞を勝ち取った。脱ぎっぷり良過ぎ！
ガエル・ガルシア・ベルナル Gael García Bernal （モーターサイクル・ダイアリーズ）	メキシコを代表するスターに成長。若き日の革命家チェ・ゲヴァラを演じるという幸運。『バッド・エデュケーション』との票割れ、スペイン語による演技、まだまだ若手俳優、政治的発言…。
ジェフ・ブリッジス Jeff Bridges （ドア・イン・ザ・フロア）	女たらしの作家の内面を鮮やかに表現。ジョン・アーヴィング原作作品は、毎回注目度高し。貰って当然の演技派。が、４度候補に挙がり、すべてアウト。公開は７月。Winner: ICS
ジェラルド・バトラー Gerard Butler （オペラ座の怪人）	誰もが知っているミュージカルの映画化の主演男優。当然迫力ある歌声を披露するはず。怪人は仮面を被っている。表情で勝負できないのでは？知名度が低いのも、難。作品は酷評。
ジム・キャリー Jim Carrey （エターナル・サンシャイン）	奇想天外な物語。ベストワークとの賛辞続出。毎年授賞式に登場するマメさだが、2004年授賞式ではギャグが滑った。コメディアンに冷たいのがオスカー。Winner: SDFCS、ICS
ジム・カヴィーゼル Jim Caviezel （パッション）	製作前から物議を醸した問題作。賛否両論乱れ飛ぶ中、蓋を開けてみれば、大ヒット。ユダヤ人が多いと言われる会員が、イエス・キリスト役をどう評価するか。沈黙の演技に注目。
トム・クルーズ Tom Cruise （コラテラル）	作品の興行成績１億ドル突破は当たり前のスーパースターが、老けメイクで悪役に挑む。イメージチェンジが会員は大好き。ジェイミー・フォックスに喰われている？興行は期待ほどでは…。
クリント・イーストウッド Clint Eastwood （ミリオンダラー・ベイビー）	監督として一流のキャリアを築いているが、俳優としての彼を愛する人も、もちろん多い。実は「許されざる者」では候補経験がある。ヒラリー・スワンクに勢いがつけば、もしかして…。
ケヴィン・クライン Kevin Kline （五線譜のラブレター De-Lovely）	実在の作曲家コール・ポーター役は会員にアピールしやすい。元々演技力のある人だし…。すでにオスカーを獲得済みなのはマイナス。もう一度獲るなら、やっぱりコメディで！
ジュード・ロウ Jude Law （クローサー）	復活マイク・ニコルズ監督作。スター女優ジュリア・ロバーツとの絡みが注目されている。今年は『アビエイター』『アルフィー』『ハッカビーズ』もある。票割れ必至。
ビル・マーレイ Bill Murray （ライフ・アクアティック）	演技が評価されるコメディ俳優は貴重。一度評価されたら、とんとん拍子なのがオスカー。ハリウッド批判が多いことで有名。同じ監督の前作ではジーン・ハックマンが候補落ち。
リーアム・ニーソン Liam Neeson （愛についてのキンゼイ・レポート）	「シンドラーのリスト」で候補経験のある演技派。実在した人物役。ただし、性研究者という要素は保守的な会員に嫌われる可能性も捨て切れない。英国人。Winner: LAFCA
アル・パチーノ Al Pacino （ヴェニスの商人）	冷酷な心の持ち主シャイロックを楽しげに演じていると評判。シェイクスピア劇は案外オスカー受けしない。このところオーバーアクトが目立つ。そろそろ初心に戻りましょう。
ショーン・ペン Sean Penn （リチャード・ニクソン暗殺を企てた男）	政治的要素も含んだ題材で、またも圧倒的パワーの予感。力の入った演技が続き過ぎ。今度も式に来てくれるんだろうね？カンヌ映画祭で好意的なレヴューが並んだ。
デニス・クエイド Dennis Quaid （イン・グッド・カンパニー）	自分の半分ほどしか生きていない若者が上司になる等、生活の変化に戸惑う中年男役。狙うは“第二の「アバウト・ア・ボーイ」”？酷評された『デイ・アフター・トゥモロー』にも出てたよね？
マーク・ラファロ Mark Ruffalo （夫以外の選択肢）	地味ながら、着実にキャリアを前進させている堅実派。評価が極めて高いローラ・ダーンの夫役で賞レース参戦。このカテゴリーは混戦模様。助演で推されれば可能性ありだが…。
ケヴィン・スペイシー Kevin Spacey （ビヨンド the シー／夢見るように歌えば）	有名シンガー、ボビー・ダーリンに扮して３度目のオスカーを狙う。アカデミー好みの俳優だが、このところ不調が目立った。監督は自身。客観的に演出できているのか。作品は酷評優勢。
ジョン・トラヴォルタ John Travolta （ママの遺したラヴソング）	「パルプ・フィクション」で奇跡の大復活、その後は順調…と思われたが、最近ちょっと調子に乗り過ぎ？スカーレット・ヨハンソンとの共演で再注目。ヴェネチア国際映画祭で好評。
デンゼル・ワシントン Denzel Washington （クライシス・オブ・アメリカ）	シドニー・ポワチエに続き主演男優賞を受賞した黒人スター。人気も実力も申し分なし。実力派との共演でいつも以上に気合いが入る。既に助演賞も獲得済み。もう良いんじゃないの？

No Chance　チャンスなし
ポール・ベタニー Paul Bettany （ウィンブルドン）	マシュー・ブロデリック Matthew Broderick （ラスト・ショット）
クリス・クーパー Chris Cooper （Silver City）	ビリー・クラダップ Billy Crudup （Stage Beauty）
アーロン・エッカート Aaron Eckhart （サスペクト・ゼロ）	コリン・ファレル Colin Farrell （アレキサンダー）
コリン・ファレル Colin Farrell （Home at the End of the World）	ライアン・ゴズリング Ryan Gosling （16歳の合衆国）
トム・ハンクス Tom Hanks （レディ・キラーズ）	トム・ハンクス Tom Hanks （ターミナル）
イーサン・ホーク Ethan Hawke （ビフォア・サンセット）	ジュード・ロウ Jude Law （アルフィー）
ジュード・ロウ Jude Law （ハッカビーズ）	ベン・キングスレー Ben Kingsley （サスペクト・ゼロ）
ユアン・マクレガー Ewan McGregor （猟人日記）	クライヴ・オーウェン Clive Owen （キング・アーサー）
ブラッド・ピット Brad Pitt （トロイ）	デニス・クエイド Dennis Quaid （フライト・オブ・フェニックス）
ジョン・Ｃ・ライリー John C. Reilly （クリミナル）	カート・ラッセル Kurt Russell （ミラクル）

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Past Report　-77th Annual Academy Awards-

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