Predictions -Best Supporting Actor-

キャリア-映画俳優活動歴

モーガン・フリーマン

トーマス・ヘイデン・チャーチ

クライヴ・オーウェン

ジェイミー・フォックス

Predictions -Best Supporting Actor-

助演男優賞

受賞予想（02/24）

Final Predictions

アラン・アルダ

トーマス・ヘイデン
チャーチ

ジェイミー・フォックス

モーガン・フリーマン

クライヴ・オーウェン

◎

△

○

OSCAR PLANET Prediction		アラン・アルダ（アビエイター）
General Prediction		モーガン・フリーマン（ミリオンダラー・ベイビー）
My Hope		アラン・アルダ（アビエイター）

　主演男優賞部門最有力のジェイミー・フォックスが『コラテラル』の演技により、助演男優賞部門にもエントリーしている。改めて2004年がフォックスの年であったと思わずにはいられない。『コラテラル』のような受けの芝居で、しかし大スター、トム・クルーズの影に隠れることなく存在感を発揮するというのは、実はとても難しいことだ。出過ぎず霞まずの微妙な立ち位置。『Ray レイ』と合わせて観ると、フォックスがいかに起用な役者であるのか分かるというものだ。しかし、フォックスが助演男優賞までかっさらっていく可能性は低いだろう。もしフォックスがこの部門唯一の黒人俳優候補だったなら、まだ望みはあった。しかし、フォックスには大きなヴェテラン俳優の壁がそびえ立つ。
　『ミリオンダラー・ベイビー』のモーガン・フリーマンが、その人だ。フリーマンと言ったら、黒人俳優の良心とでも言ってもいい存在。もちろん演技力も抜群で、後輩のデンゼル・ワシントンが既にふたつのオスカーを貰っているのに、彼が無冠というのもおかしな話だ。前哨戦ではノミネート止まりが多かったが、ここに来てアメリカ映画俳優組合賞を受賞。急激なジャンプアップを見せている。作品に勢いがあるのも強みである。だが、この部門も接戦。フォックスに多少でも票を奪われる可能性があるのが怖い。
　その点『サイドウェイ』のトーマス・ヘイデン・チャーチは有利だろう。『サイドウェイ』人気と長い下積み時代を乗り越えてのキャリア復活は、大きな大きなアピールポイントだ。彼の勢いを加速させるのは、作中彼とコンビを組み、作品を大成功に導いたポール・ジャマッティが落選しているということ。ジャマッティのパフォーマンスなくして彼がここまで注目を浴びることもなかっただろうし、となるとジャマッティ支持票がそのまま彼に雪崩れ込んでくる可能性は十分にある。それに彼が前哨戦を圧勝していたことを忘れてはいけない。
　前哨戦でチャーチに対抗できるパワーを見せたのは『クローサー』のクライヴ・オーウェンだが、彼もまた勝利の可能性を残している。アメリカ映画俳優組合賞で候補漏れ、作品の人気も芳しくないというのは不利な要素だが、なんと言ってもゴールデン・グローブ賞受賞インパクトは大きい。ダークホースと言えよう。
　さて、最後は『アビエイター』のアラン・アルダである。彼の存在が非常に不気味だ。前哨戦でほとんど顔を見せなかったアルダだが、オスカー戦線に突如浮上した。思い出すべきなのは、助演部門ではサプライズが起こりやすいということ。そして、それを起こすのはヴェテランであることが多いということ。これにピタリハマるのがアルダなのだ。長年ハリウッドで頑張ってきたアルダだが、これまでオスカーには無縁だった。彼と同年代の老会員たちは、仲間意識から票を投じることが容易に想像できる。出演時間が他の候補者と較べて多くないとも聞くが、それこそ助演演技と認める会員もいるだろう（もちろん候補入りを批判する声もある）。「白い刻印」のジェームズ・コバーン、「ポロック２人だけのアトリエ」のマルシア・ゲイ・ハーデンのような奇跡の逆転劇が、アルダにも起ころうとしているにように見えるのだが…。
　普通に行けばフリーマン、チャーチやオーウェンの可能性も捨て切れない。しかし、アルダのサプライズ受賞を望む声は、案外少なくないと見た。

**Prediction Chart**
		％	final	02/16	02/11	02/06	02/01	-
1	アラン・アルダ（アビエイター）	25	1	3	3	4	5	大ヴェテラン vs. 中堅。誰が来てもおかしくない
2	モーガン・フリーマン（サイドウェイ）	25	2	1	1	1	2
3	トーマス・ヘイデン・チャーチ（サイドウェイ）	25	3	2	2	2	1
4	クライヴ・オーウェン（クローサー）	22	4	4	4	3	3
5	ジェイミー・フォックス（コラテラル）	3	5	5	5	5	4	Happy to be Nominated

**List of Marks**
アラン・アルダ『アビエイター』	キャリア50年で初ノミネート獲得。Congratulations!（＋）	3.5
	この部門はヴェテランのサプライズ受賞が起きやすい（＋＋）
	対象作は作品賞の本命と目されている（＋）
	主人公を追い詰める役柄は、この部門で好まれる（＋＋）
	が、出演時間はあまり多くない（－）
	前哨戦では英国アカデミー賞候補に挙がったくらい（－－）
	でも、それがかえって武器になる部門。サプライズ度高し（＊）
トーマス・ヘイデン・チャーチ『サイドウェイ』	テレビから映画へ。初ノミネート！（＋）	4.0
	This Year's Critical Darling。前哨戦総ナメ（＋＋＋）
	ポール・ジャマッティ落選同情票（＋）
	出演時間もたっぷり（＋）
	長いキャリアでもハリウッドでは無名に近い（－）
	前哨戦圧勝の反動（－）
	ちょっとスティーヴ・マックィーン系の顔かもね（＋－）
ジェイミー・フォックス『コラテラル』	2004年の顔。トム・クルーズ相手でも堂々（＋＋）	3.0
	実は主演は彼の方なんじゃないか？（＋＋）
	マイケル・マン監督賞落選同情票が流れ込むかも（＊）
	「エニイ・ギブン・サンデー」「アリ」で実力証明済み（＋）
	『Ray レイ』が本命。票はあちらに流れる（－）
	黒人に投じたい会員の票はフリーマンへ流れる（－）
	Ｗ受賞なんて、させてたまるかよ！（＊）
モーガン・フリーマン『ミリオンダラー・ベイビー』	黒人俳優たちに尊敬されている（＋＋）	4.0
	デンゼル・ワシントンガ持っているのに、なぜ彼が無冠？（＋）
	作品はオスカー会員にも圧倒的に人気。SAG受賞（＋＋）
	渋い。彼に投票しておけば間違いない（＋＊）
	このところくだらない作品への出演が目立った（－）
	前哨戦はノミネート止まりが目立った（－）
	フォックスとの票割れを起こす（＊）
クライヴ・オーウェン『クローサー』	初ノミネート。作品を支えていたのは、彼（＋＋）	3.5
	主演で推されてもおかしくない役柄（＋＋）
	アンサンブルの中でずば抜けて優れた演技（＋）
	ゴールデン・グローブ賞受賞（＋＋）
	アメリカ映画俳優組合賞候補落選（－－）
	対象作は賛否両論。オスカーでは伸びず（－）
	ハリウッドでは「都合のいい俳優」扱いされている？（＊）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 5/5］
アラン・アルダ　Alan Alda
	アビエイター（ミラマックス）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors None
	ハワード・ヒューズの伝記大作でユーモラスな演技を披露、オスカー戦線急浮上。名脇役として長年頑張り続けてきたのが、遂にオスカー候補の形になって評価された。オーウェン・ブリュースター上院議員役。この部門はヴェテランに弱い。作品の勢いに乗ってサプライズ受賞を目指す。
トーマス・ヘイデン・チャーチ　Thomas Haden Church
	サイドウェイ（フォックス・サーチライト）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GSA、BFCA、NBR、NSFC、LAFCA、BSFC、CFCA、SFFCC、SFCA、PFCS、FFCC...
	長年TVで地味な活動を続けてきたが、中年の危機に直面しているTVスター役というハマり役を得て、第一線に躍り出た。前哨戦総ナメの圧倒的強さは、もはや「長年の苦労を讃えて」という意味をはるかに超えた評価を証明している。ポール・ジャマッティ落選の同情票も入るはず。
ジェイミー・フォックス　Jamie Foxx
	コラテラル（ドリームワークス）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors NSFC、WFCA
	トム・クルーズ共演俳優候補入りの法則が働き（？）、見事Ｗノミネーションを勝ち取った2004年の顔。本命は『Ray レイ』ゆえに票割れが懸念されるが、サプライズが起きやすい助演部門、こちらで受賞という可能性も捨てきれない。大スター相手に物怖じしない度胸と存在感。
モーガン・フリーマン　Morgan Freeman
	ミリオンダラー・ベイビー（ワーナー・ブラザース）
	Oscar Experience 4 noms / 0 wins
	Precursors SAG、VFCC
	黒人俳優の父親的存在として揺るぎない評価。過去の候補経験も強み。「許されざる者」でも組んだイーストウッド作品で円熟のユーモアたっぷりパフォーマンスを披露。老会員票は漏れなく彼に入ると言われている。後輩デンゼル・ワシントンは既に二つのオスカー。ならば彼も…。
クライヴ・オーウェン　Clive Owen
	クローサー（コロンビア）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors OBAFA、GGA、NYFCC、LVFCS、TFCA、OFTA、ICS
	存在感のある脇役としてハリウッドでも着実に出演作を増やしてきた英国の個性派。近年は主演作が作られるほどに成長、ようやく実力が認められてきた感。アンサンブル劇の中で最も高い評価を獲得した。「キング・アーサー」の惨劇は忘れてプリーズ。

ranking

キャンペーンパワー　03/12/01～04/01/31			前哨戦ポイント　-02/28-
1	ジェイミー・フォックス	408 point	1	トーマス・ヘイデン・チャーチ	160.0 p
2	モーガン・フリーマン	165 point	2	クライヴ・オーウェン	104.5 p
3	トーマス・ヘイデン・チャーチ	142 point	3	モーガン・フリーマン	101.5 p
4	クライヴ・オーウェン	73 point	4	ジェイミー・フォックス	86.5 p
5	アラン・アルダ	33 point	5	アラン・アルダ	85.0 p

対象作の興行収入　-02/21-			スターパワー（出演料）
1	ジェイミー・フォックス	$101m	1	モーガン・フリーマン	-
2	アラン・アルダ	$88m	2	ジェイミー・フォックス	-
3	トーマス・ヘイデン・チャーチ	$58m	3	クライヴ・オーウェン	-
4	モーガン・フリーマン	$55m	4	アラン・アルダ	-
5	クライヴ・オーウェン	$33m	5	トーマス・ヘイデン・チャーチ	-

ノミネート予想（01/21）

Final Predictions

　助演男優賞部門もまた今年のウィーク部門と呼ばれていて、目立った有力候補がいないことが嘆かれている。そしてそれは前哨戦で『サイドウェイ』のトーマス・ヘイデン・チャーチの独走を許した原因にもなっていると見る向きもある。賞レースにおけるチャーチの強さはそれはそれは凄まじいもので、オスカーに影響を与えるといわれる重要批評家賞のほとんどを制覇、全部門含めて最も安定したランナーなのである。これまで映画界では目立った活躍がなかったチャーチの大躍進。オスカーはこの手のシナリオが大好きで、もちろんノミネートは確実である。チャーチに対抗できる者がいるとしたなら、それは『ミリオンダラー・ベイビー』のモーガン・フリーマンに違いない。黒人の年配のイイ役はまずフリーマンの元へ行くというのは有名な話で、それくらい同業者から信頼されているということだ。このところ駄作が目立ったフリーマンだが、「許されざる者」でも組んだクリント・イーストウッドの作品により、久々に運気上昇中、候補入りは堅い。アメリカ映画俳優組合賞でまさかの候補落ちを喫した『クローサー』のクライヴ・オーウェンは、それでもノミネートされる可能性は高いと思われる。何と言っても、ニューヨーク映画批評家協会賞を獲得したのが大きく、前哨戦ではフリーマン以上に目立っていたと言っていい。尤も気がかりなのは対象作に人気がないことで、ノミネート確実とは言い切れないが…。最後の二枠のひとつは『コラテラル』のジェイミー・フォックスに行きそうだ。フォックスは今年の顔。『Ray レイ』と一緒に候補入りすれば、Ｗノミネーションの快挙。ライヴァルに強力な者が見当たらないので、会員が投票男優を探したとき、真っ先に思い出すのがフォックスであることは確実。それにトム・クルーズ映画の助演俳優が候補入りしやすいのは、昨年の渡辺謙の例を見るまでもなく、よく言われることである。最後の一席が難しい。『アビエイター』のアラン・アルダは対象作の勢いが強み。『キル・ビル Vol.2』のデヴィッド・キャラダインは主演女優以上に高評価を得た。『きみに読む物語』のジェームズ・ガーナーは功労賞的な票が集まりやすい。『ネバーランド』のフレディ・ハイモアは子役ということで注目を浴びやすい。『愛についてのキンゼイ・レポート』のピーター・サースガードはフロンタル・ヌードを恐れない勇気が讃えられるかもしれない。『ハッカビーズ』のマーク・ウォルバーグは共演者を次々と喰ってしまうキレたパフォーマンスが話題騒然。誰が来てもおかしくないところである。個人的にはアルダが作品の勢いに乗って浮上するように思えるのだが、どうだろう。ハイモアとサースガードも捨て切れないのだが…。

OSCAR PLANET Prediction		General Prediction
Risky	アラン・アルダ（アビエイター）	トーマス・ヘイデン・チャーチ（サイドウェイ）
Lock	トーマス・ヘイデン・チャーチ（サイドウェイ）	ジェイミー・フォックス（コラテラル）
Risky	ジェイミー・フォックス（コラテラル）	モーガン・フリーマン（ミリオンダラー・ベイビー）
Lock	モーガン・フリーマン（ミリオンダラー・ベイビー）	フレディ・ハイモア（ネバーランド）
Likely	クライヴ・オーウェン（クローサー）	クライヴ・オーウェン（クローサー）
The Runner-up		The Runner-up
Risky	フレディ・ハイモア（ネバーランド）	ピーター・サースガード（愛についてのキンゼイ・レポート）

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）
名前　（作品）	ポイント
アラン・アルダ Alan Alda （アビエイター）	巨匠の作品でユーモア溢れる演技を披露しているとスクリーニングでBUZZが盛り上がる。長年地道に頑張ってきた大ヴェテラン。 Weak Point 豪華スターが大量出演。ライヴァルはアレック・ボールドウィン？イアン・ホルム？出番はどれだけありますか？これまでノミネート経験なし。作品が台風の目になりますように。
Lock トーマス・ヘイデン・チャーチ Thomas Haden Church （サイドウェイ） Winner: GSA、BFCA、NBR、NSFC、LAFCA、BSFC、CFCA、SFFCC、SFCA、PFCS、FFCC、UFCS、SFCC、KCFCC、DFFCA、IFCA、COFCA、SLFCA、OFCS、NYFCO	This Year's Critical Darling? Yes! トロント映画祭でBUZZが沸騰。元有名俳優役をペーソスたっぷりに演じていると評判。 Weak Point 知名度の問題も前哨戦圧勝で少しずつクリアーしてきた。もはや今年の助演男優部門を語るとき、彼の名前は決して外せない。受賞は難しくても、ノミネートは安全圏。Congratulation!
ジェイミー・フォックス Jamie Foxx （コラテラル） Winner: NSFC、WFCA	2004年の顔。トム・クルーズ相手に臆することない誠実なパフォーマンス。クルーズと共演した俳優は候補入りしやすいという法則。 Weak Point 『Ray レイ』で主演男優賞候補は確実視されている。いきなりＷノミネートなんて、あり？ちょっと評価し過ぎじゃないか？？？対象作は興収１億ドルを売り上げるも、期待以下の成績。
Lock モーガン・フリーマン Morgan Freeman （ミリオンダラー・ベイビー） Winner: SAG、VFCC	過去３度候補入りしている黒人俳優の重鎮。「許されざる者」で組んだクリント・イーストウッド作品で主役のような存在感を見せているとか。 Weak Point 最近は、若手俳優が主役を張る、中身のない大作への脇役出演が目立つも、それを帳消しにする味のある演技だという賛辞。チャーチの独走を止められる可能性があるのは、彼。
クライヴ・オーウェン Clive Owen （クローサー） Winner: OBAFA、GGA、NYFCC、LVFCS、TFCA、OFTA、ICS	復活マイク・ニコルズ監督作でアンサンブルを奏でる。スクリーニングでジュード・ロウ、ジュリア・ロバーツを押し退け、BUZZが沸騰。 Weak Point 演技派だが、作品選びの失敗により、ハリウッドでそのイメージはない。超大作『キング・アーサー』の出来映えも票に影響を与える？スター俳優中心のキャンペーンになるかも。

ノミネーション予想これまでの流れ 2004　（Changes in Red）
01/21
アラン・アルダ	ジェイミー・フォックス	トーマス・Ｈ・チャーチ*	クライヴ・オーウェン	モーガン・フリーマン
The Leader：トーマス・ヘイデン・チャーチ
01/01
アラン・アルダ	ジェイミー・フォックス	トーマス・Ｈ・チャーチ*	クライヴ・オーウェン	モーガン・フリーマン
12/01
アラン・アルダ*	ピーター・サースガード	トーマス・ヘイデン・チャーチ	クライヴ・オーウェン	フレディ・ハイモア
11/01
ジム・キャリー	ピーター・サースガード	トーマス・ヘイデン・チャーチ	クライヴ・オーウェン*	ヴァル・キルマー
10/01
ジム・キャリー	ピーター・サースガード	オーウェン・ウィルソン	クライヴ・オーウェン*	ジェレミー・アイアンズ
09/01
ジム・キャリー	ジェイク・ギレンホール	オーウェン・ウィルソン	クライヴ・オーウェン*	ジェレミー・アイアンズ
08/01
アレック・ボールドウィン	ジェイク・ギレンホール	オーウェン・ウィルソン	クライヴ・オーウェン*	ジェレミー・アイアンズ
07/01
アレック・ボールドウィン	ジェイク・ギレンホール	オーウェン・ウィルソン*	クライヴ・オーウェン	ピーター・オトゥール
06/01
アレック・ボールドウィン	ジェイク・ギレンホール	オーウェン・ウィルソン	スタンリー・トゥッチ*	ピーター・オトゥール
05/01
アレック・ボールドウィン	ジェイク・ギレンホール	オーウェン・ウィルソン	ジュード・ロウ*	ピーター・オトゥール
04/01
アレック・ボールドウィン	ジェイク・ギレンホール	ジャイモン・ハンスゥ	ジュード・ロウ*	ピーター・オトゥール

The Other Contenders　その他の有力候補（上にあがる可能性が特に高い男優はグレイ）
名前　（作品）	ポイント
アレック・ボールドウィン Alec Baldwin （アビエイター）	名匠マーティン・スコセッシの演出の下、パンナム航空を創設したジュアン・トリップを演じる。前年候補入りし、復活の波に乗る。この勢いのまま突っ走りたいが、２年連続はキツいか。
デヴィッド・キャラダイン David Carradine （キル・ビル Vol.2）	「Vol.1」では声だけの出演で、肩透かし。今回は出番が多い。もし候補入りするなら、初登場のキャラクターでしょう。チャンス大。公開は４月。年末まで引っ張るインパクトはなし？
ジム・キャリー Jim Carrey （レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語）	相変わらず興行力も抜群のコメディアン。特殊メイクにより、大胆に変身。オスカーはこの手のチェンジに弱い。ならば何故「グリンチ」で候補入りしなかった？オスカーに一生縁がなさそう…。
フィル・デイヴィス Phil Davis （ヴェラ・ドレイク）	英出身のヴェテラン俳優。マイク・リー作品は「秘密と嘘」で経験済み。イメルダ・スタウントンが既に賞レースの目玉の一人になっている。その流れに乗りたい。Winner: SDFCS、BIFA
ロドリゴ・デ・ラ・セルナ Rodrigo De la Serna （モーターサイクル・ダイアリーズ）	チェ・ゲバラの友人役を演じて注目される。増量演技。これまでの活動はアルゼンチンのTVシリーズが中心だった。知名度低し。実はゲバラのはとこというのは、ホントの話。
ジョセフ・ファインズ Joseph Fiennes （ヴェニスの商人）	いつの間にか兄レイフと肩を並べる個性派に成長。優しいが金にルーズなバサーニオ役で新境地？以前ウィリアム・シェイクスピアを演じたのも何かの縁。ジェレミー・アイアンズとの票割れ。
ジェームズ・ガーナー James Garner （きみに読む物語）	昔のことを忘れてしまった妻に語り掛ける献身的な夫を演じる。「マーフィのロマンス」でオスカー候補経験あり。50年代から活躍する長い長いキャリア。対象作は大ヒット。批評はイマイチ。
トファー・グレイス Topher Grace （イン・グッド・カンパニー）	デニス・クエイドの若い上司に扮して評論家の賛辞を勝ち取る。今年のブレイクスルー演技賞を次々受賞。『ルイーズに訪れた恋は…』の演技も好評で、票割れは確実。
フレディ・ハイモア Freddie Highmore （ネバーランド）	作品のハートとも呼べる役柄で健気さアピール。そろそろハリウッドはハーレイ・ジョエル・オスメントに代わる子役を求めているはず。２年連続で子役俳優がノミネートされるなんて、あり得る？
ジェレミー・アイアンズ Jeremy Irons （華麗なる恋の舞台で）	「運命の逆転」でオスカー受賞。英国紳士と言ったら、この人。アネット・ベニングの勢いについていきたい。この頃はキワモノ俳優と化していた。作品の評論家受けはイマイチ。
ジェレミー・アイアンズ Jeremy Irons （ヴェニスの商人）	心優しき商人アントニオ役で、このところの不調から抜け出したい。ヴェネチア映画祭で好レヴュー獲得。『華麗なる恋の舞台で』との票割れ。ジョセフ・ファインズの存在も気にかかる。
ジョン・リスゴー John Lithgow （愛についてのキンゼイ・レポート）	２年連続候補経験のある演技派。ご立派なアゴが強烈な個性。リーアム・ニーソン扮するアルフレッド・キンゼイ博士の父親を演じて再評価の兆し。同じ作品に出演する若手がライヴァル。
ガブリエル・マクト Gabriel Macht （ママの遺したラヴソング）	ジョン・トラヴォルタのルームメイト役でヴェネチア映画祭で注目を集める。賢いけれど、精神的に不安定…という設定に会員は心くすぐられるかも。これまでは駄作出演が目立った。
アルフレッド・モリーナ Alfred Molina （スパイダーマン２）	対象作はブロックバスター・ムービーとしての抜群の興行力を発揮。爽快なアクションはもちろん、高いドラマ性が高く評価された。悪役ドクター・オクトパスが醸し出す哀愁に人は涙する！
ピーター・オトゥール Peter O'Toole （トロイ）	７度ノミネートされながら、受賞ゼロ。名誉賞を獲得するも最初拒否していたほど、賞に執着。息子のために慈悲を請う場面が話題に。名誉賞でもオスカーはオスカーでしょう？
ウィリアム・サドラー William Sadler （愛についてのキンゼイ・レポート）	70年代後半から地道に活動を続けて、現在に至る。ビル・コンドン作品出演という幸運を遂に手にした。最近は目立った活躍はなし。実は「ロズウェル星の恋人たち」のヴァレンティ！
アダム・サンドラー Adam Sandler （スパングリッシュ太陽の国から来たママのこと）	ジェームズ・Ｌ・ブルックス監督久々のロマンティック・コメディ。と来れば、“2004年の「恋愛小説家」”になる可能性も…。しかし、彼はジャック・ニコルソンではない。ラジー賞がお似合いよ？
ピーター・サースガード Peter Sarsgaard （愛についてのキンゼイ・レポート）	「ニュースの天才」でブレイクスルー演技賞を総ナメ、注目の人に。他の助演俳優と差別化するように見せ場があるとか。昨年候補落ちしたのは、まだまだ若いとみなされているからか。
リーヴ・シュライバー Liev Schreiber （クライシス・オブ・アメリカ）	地味な脇役だったが、「オーバー・ザ・ムーン」「トータル・フィアーズ」等での好演が認められ、注目の人に。今回はデンゼル・ワシントン、メリル・ストリープと共演。気合い十分。
マーク・ウォルバーグ Mark Wahlberg （ハッカビーズ）	「スリー・キングス」で組んだデヴィッド・Ｏ・ラッセル監督作に再登場。再びノリの良い演技を見せる。共演のジュード・ロウを喰うシーンスティラー！ウッキー、バナナくれ！Winner: VVFCP、CA
クリストファー・ウォーケン Christopher Walken （ラスト・マップ真実を探して）	４世代に渡る一家を描くコメディ・ドラマ。最近怪優路線で脇役が続いたが、久しぶりの主演で話題。スクリーニングでは彼の演技に賛辞が集中。が、作品は酷評。キビシー。Winner: GSA
オーウェン・ウィルソン Owen Wilson （ライフ・アクアティック）	盟友ウェス・アンダーソン監督作品でのんびりした魅力を発揮？実は脚本も手掛ける才能を持っている。が、その印象がないのは、バディ物の駄作が多いから。今回は脚本にタッチせず。
パトリック・ウィルソン Patrick Wilson （オペラ座の怪人）	有名ミュージカルの映画化で怪人の恋敵ラウルを演じる。主人公と敵対する役柄は、この部門で強い。舞台経験は豊富だが、ハリウッドではまだまだ実績不足。これからこれから…。

No Chance　チャンスなし
アレック・ボールドウィン Alec Baldwin （ラスト・ショット）	エリック・バナ Eric Bana （トロイ）
ショーン・ビーン Sean Bean （トロイ）	ポール・ベタニー Paul Bettany （ドッグヴィル）
オーランド・ブルーム Orlando Bloom （トロイ）	キャメロン・ブライト Cameron Bright （記憶の棘）
ジム・ブロードベント Jim Broadbent （悪女）	マシュー・ブロデリック Matthew Broderick （ステップフォード・ワイフ）
エイドリアン・ブロディ Adrien Brody （ヴィレッジ）	ガブリエル・バーン Gabriel Byrne （悪女）
ハヴィエル・カマラ Javier Cámara （バッド・エデュケーション）	ドン・チードル Don Cheadle （リチャード・ニクソン暗殺を企てた男）
ジョシュア・クローズ Joshua Close （イノセント・ラブ）	ブライアン・コックス Brian Cox （トロイ）
ダニエル・クレイグ Daniel Craig （The Mother）	ウィレム・デフォー Willem Dafoe （二重誘拐）
ウィレム・デフォー Willem Dafoe （ライフ・アクアティック）	スティーヴン・ディレーン Stephen Dillane （キング・アーサー）
ルパート・エヴェレット Rupert Everett （Stage Beauty）	コリン・ファース Colin Firth （ブリジット・ジョーンズの日記きれそうなわたしの12か月）
マイケル・ガンボン Michael Gambon （華麗なる恋の舞台で）	ジェフ・ゴールドブラム Jeff Goldblum （ライフ・アクアティック）
ヒュー・グラント Hugh Grant （ブリジット・ジョーンズの日記きれそうなわたしの12か月）	トム・ハンクス Tom Hanks （ポーラー・エクスプレス）
ダスティン・ホフマン Dustin Hoffman （ネバーランド）	ダスティン・ホフマン Dustin Hoffman （ハッカビーズ）
ダスティン・ホフマン Dustin Hoffman （ミート・ザ・ペアレンツ２）	アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins （アレキサンダー）
ウィリアム・ハート William Hurt （ヴィレッジ）	ヴァル・キルマー Val Kilmer （アレキサンダー）
ジュード・ロウ Jude Law （アビエイター）	ジャレッド・レト Jared Leto （アレキサンダー）
ディエゴ・ルナ Diego Luna （クリミナル）	フェレ・マルティネス Fele Martinez （バッド・エデュケーション）
クリス・オドネル Chris O'Donnell （愛についてのキンゼイ・レポート）	ゲイリー・オールドマン Gary Oldman （ハリー・ポッターとアズカバンの囚人）
アレッサンドロ・ニヴォラ Alessandro Nivola （二重誘拐）	クリストファー・プラマー Christopher Plummer （アレキサンダー）
ジェームズ・ピュアフォイ James Purefoy （悪女）	ジョナサン・リース・マイヤーズ Jonathan Rhys Meyers （悪女）
ジョヴァンニ・リビージ Giovanni Ribisi （フライト・オブ・フェニックス）	ライナス・ローチ Linus Roache （フォーガットン）
ダラス・ロバーツ Dallas Roberts （イノセント・ラブ）	ゲイリー・シニーズ Gary Sinise （フォーガットン）
ピーター・ストーメア Peter Stormare （記憶の棘）	ビリー・ボブ・ソーントン Billy Bob Thornton （アラモ）
スタンリー・トゥッチ Stanley Tucci （ターミナル）	ギャスパー・ウリエル Gaspard Ulliel （ロング・エンゲージメント）
ジョン・ヴォイト Jon Voight （クライシス・オブ・アメリカ）	ドミニク・ウエスト Dominic West （フォーガットン）
トム・ウィルキンソン Tom Wilkinson （エターナル・サンシャイン）	イライジャ・ウッド Elijah Wood （エターナル・サンシャイン）
ジェフリー・ライト Jeffrey Wright （クライシス・オブ・アメリカ）

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