Predictions -Best Actor-

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主演男優賞

受賞予想（03/02）

Final Predictions

フィリップ・シーモア・
ホフマン

テレンス・ハワード

ヒース・レジャー

ホアキン・フェニックス

デヴィッド・
ストラザーン

◎

○

△

OSCAR PLANET Prediction		フィリップ・シーモア・ホフマン（カポーティ）
General Prediction		フィリップ・シーモア・ホフマン（カポーティ）
My Hope		ヒース・レジャー（ブロークバック・マウンテン）

　毎年ハイレヴェルな戦いが繰り広げられる主演男優賞部門だが、今年候補に挙がった５人に文句をつけられる者はそんなにいないと言われている。ノミネートされるべくしてされた５人ということだ。

　ただ、テレンス・ハワード（ハッスル＆フロウ）がオスカーを手にする可能性はまずないように見える。2005年最大のブレイクスターとして高く評価されたハワードだが、この部門は残りの４人の争いになると当初から言われていた。ハワードは候補に挙がったが、おそらくギリギリでのそれだと推測される。ラッセル・クロウ（シンデレラマン）やレイフ・ファインズ（ナイロビの蜂）と言った強豪を破ってノミネートされた、それこそ彼の勝利だ。やはり高評価だった『クラッシュ』の合わせ技を使ったとしても、受賞の可能性は限りなくゼロに近い。

　残りの４人はBIG4として前評判の高かった者たちだ。賞レース前はこの部門の本命と言われていたのはホアキン・フェニックス（ウォーク・ザ・ライン君につづく道）。アメリカ人なら誰も知っているジョニー・キャッシュ役を演じて好評を得ている。オスカーは実在の人物が大好きだし、吹替えを使わず歌も自らこなしたことは、大いにアピールできるポイント。しかし、昨年やはりシンガーであるレイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックスが同部門を征しているのは、大いに痛いところだ。どうしても比較されるし、フォックスより良い演技だと思った会員でも、２年連続でシンガー役を演じた俳優に票を投じるとは考えにくいからだ。もし仮に２年前に封切られていたら、状況は変わっていたかもしれないが、今年は逆転受賞に難しい位置にいる。可能性はゼロではないが。

　やはり難しい位置にいるのはデヴィッド・ストラザーン（グッドナイト＆グッドラック）。赤狩りに真っ向から立ち向かったジャーナリスト役は大いに会員の心をくすぐるだろうし、老会員は当時のことを思い出して彼の演じた役柄に共感を覚えることだろう。だが、オスカーの、しかも派手な役者が受賞することの多いこの部門では、やはり地味。アメリカ人でも彼の名前を正確に発音できる人は少ないとも聞く。同じ個性派ならフィリップ・シーモア・ホフマンにより多くの票が投じられるはずだ。ひとりだけ50代の大ヴェテランという点は強力な武器だが、さすがに受賞までは難しい。

　主演男優賞部門は残りふたり、フィリップ・シーモア・ホフマン（カポーティ）とヒース・レジャー（ブロークバック・マウンテン）の一騎打ちだと言われている。だが、前哨戦を見る限り、ホフマンの勝利は揺るぎないものに見える。ブロードキャスト映画批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞、アメリカ映画俳優組合賞という重要賞を全て受賞し、レジャーを圧倒している。受賞数を見てもレジャーの倍近くある。なおかつトルーマン・カポーティの霊が乗り移っていると形容されるその演技は、単なるモノマネに終わらない迫力があると大評判だ。これまでも性格俳優として高い評価を得てきたホフマンだが、オスカー好みの役柄という強力な武器を得て受賞に向かって大前進している。対象作が受賞できそうなところがこの部門だけというのも大きなポイントで、おそらく作品の支持票の大半がホフマンに投じられるはずだ。

　一方ライヴァルと目されるレジャーは対象作がホフマンよりも強力なパワーを持っているのが強み。ゲイのカウボーイという難役を緻密な演技で体現していると大好評。ホフマンではなく彼が受賞するべきとの声も多く聞かれる。ただ、彼は若い。受賞が実現すれば史上最年少記録となるが、ついこの前エイドリアン・ブロディが更新したその記録をあっさり塗り替えることを会員が許すだろうか。それにレジャーがホフマンに勝った重要賞はニューヨーク映画批評家協会賞のみ。やはりホフマンよりは勢いが劣ると見るのが妥当だろう。作品の勢いにも若干の衰えが見られる。もし受賞したらミラクル。

　受賞はホフマンかレジャーで間違いないだろうが（そして個人的にはレジャーを応援しているが）、６：４で結局ホフマン有利と見た。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/21	2/16	2/11	2/6	2/1
1	フィリップ・シーモア・ホフマン（カポーティ）	45	1	1	1	1	1	1	Will Win
2	ヒース・レジャー（ブロークバック・マウンテン）	30	2	2	2	2	2	2	Should Win
3	ホアキン・フェニックス（ウォーク・ザ・ライン君につづく道）	15	3	3	3	3	3	3	Dark Horse
4	デヴィッド・ストラザーン（グッドナイト＆グッドラック）	5	4	4	4	4	4	5	Happy to be Nominated
5	テレンス・ハワード（ハッスル＆フロウ）	5	5	5	5	5	5	4	Happy to be Nominated

**List of Marks**
フィリップ・シーモア・ホフマン『カポーティ』	遅過ぎる初ノミネート！（＋）	4.5
	前哨戦で圧倒的な強さ。重要賞は全て獲得（＋＋＋）
	トルーマン・カポーティ役。会員は実在の人物がお好き（＋）
	声色を変えて憑依演技。身震いする迫力（＋）
	作品支持票は全てここに集まる（＊）
	助演タイプの人。主演であげる？（－）
	前哨戦、強過ぎた。忍び寄るヒース・レジャーの影（－）
テレンス・ハワード『ハッスル＆フロウ』	見事５番目の席を獲得。Congratulations!!!（＋）	1.5
	2005年最大のブレイクスター（＋＋）
	『クラッシュ』の演技も大好評。２作品で勝負（＋）
	実はもう38歳。苦労してるんです（＊）
	相手が強過ぎる。ノミネートだけで喜ぶべき（－）
	主演男優賞を獲るタイプの演技ではない（－）
	オファー殺到中。今後チャンスは何度でも（－）
ヒース・レジャー『ブロークバック・マウンテン』	堂々たる初ノミネート！（＋）	4.0
	しかも作品賞本命作品の主演男優（＋＋）
	一世一代の渾身パフォーマンスに世界が涙（＋＋）
	彼が受賞するべきだという声、声、声…（＋）
	でもまだ26歳。史上最年少受賞させます？（－－）
	実生活では妻役のミシェル・ウィリアムスとデキちゃった！（＊）
	カップル受賞を見てみたい気もするよね（＊）
ホアキン・フェニックス『ウォーク・ザ・ライン君につづく道』	主演ノミネートはこれが初めて（＋）	3.0
	性格俳優として独自の道を突き進む！（＋＋）
	歌も自分でこなす大奮闘（＋＋）
	完全にお兄ちゃんを超えたね…（＊）
	前哨戦はゴールデン・グローブ賞以外ノミネート止まり（－）
	妻役のリース・ウィザースプーンの方が高評価（＊）
	昨年シンガー役でジェイミー・フォックスが受賞したばかり（－）
デヴィッド・ストラザーン『グッドナイト＆グッドラック』	初ノミネーション。Congratulations!!!（＋）	2.5
	ヴェネチア映画祭男優賞受賞のインパクト（＋）
	若手が並ぶ中、ひとり50代。渋いぜ！（＋＋）
	実在したジャーナリスト役（＋）
	が、その演技の質はドライ？（－）
	ノミネートだけで喜ぶべきかも（－）
	同じ脇役タイプなら票はフィリップ・シーモア・ホフマンへ（＊）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 5/5］
フィリップ・シーモア・ホフマン　Philip Seymour Hoffman
	カポーティ（ソニー・ピクチャーズ・クラシックス）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SAG、OBAFA、ISA、GGA、GSA、NBR、BFCA、NSFC、LAFCA、BSFC、CFCA...
	トルーマン・カポーティの霊が乗り移ったかのようなパフォーマンスにハリウッド驚愕。怪演という言葉がこんなに相応しい演技はないと讃えられている。元々性格演技には定評があったが、まさか主演部門で候補に挙がることになろうとは…。前哨戦で強過ぎたことが不安要素。
テレンス・ハワード　Terrence Howard
	ハッスル＆フロウ（パラマウント・クラシックス）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GSA、AAFCA
	ノミネートこそ逃がしたものの『クラッシュ』の演技も好評。2005年最もブレイクした俳優。アフリカ系アメリカン俳優の中では、ドン・チードルを脅かす存在？対象作は主題歌賞部門でも候補に挙がっていて、授賞式ではパフォーマンスを期待されている。そちらに票が流れるか。
ヒース・レジャー　Heath Ledger
	ブロークバック・マウンテン（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors NYFCC、LVFCS、SFFCC、PFCS、SLFCA、COFCA、VVFCP、OFTA、CA、ICS
	メル・ギブソンに続く大器としてオーストラリアからハリウッドへ渡って５年。スケール感のある役者として一作ごとに成長。そして遂に出会った賞レース本命作で、許されぬ愛に苦悩するカウボーイを抑えた演技で繊細に表現。演技者として華麗に舞い上がる！受賞もイケるぞ！
ホアキン・フェニックス　Joaquin Phoenix
	ウォーク・ザ・ライン君につづく道（20世紀フォックス）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors GGA、HFF
	「リヴァーの弟」から「ハリウッドの陰のある個性派」へ。アメリカ人に熱く愛されているジョニー・キャッシュをパワフルに演じて話題沸騰、歌も達者にこなしていると評判。昨年やはり歌手役でジェミー・フォックスが話題になったばかりなのが不利だが、一発逆転のポテンシャルあり。
デヴィッド・ストラザーン　David Strathairn
	グッドナイト＆グッドラック（ワーナー・インディペンデント）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors WFCC、VIFF
	脇役として地味に活動を続けてきた実力派が主演作で認められた。赤狩りに立ち向かう実在のジャーナリストをドライに、しかし熱く表現。出演作は既に70本を超える。当然会員の中にも支持者は多いはず。若手が並ぶ主演男優部門で、ひとりいぶし銀の味わい。

ranking

キャンペーンパワー　05/12/01～06/01/31			前哨戦ポイント　-03/05-
1	テレンス・ハワード	755 p	1	フィリップ・シーモア・ホフマン	187.0 p
2	ヒース・レジャー	343 p	2	ヒース・レジャー	133.5 p
3	フィリップ・シーモア・ホフマン	317 p	3	ホアキン・フェニックス	108.0 p
3	ホアキン・フェニックス	246 p	4	デヴィッド・ストラザーン	96.5 p
5	デヴィッド・ストラザーン	74 p	5	テレンス・ハワード	82.5 p

対象作の興行収入　-02/26-			対象作の評価 rating
1	ホアキン・フェニックス	$117m	1	フィリップ・シーモア・ホフマン	87.8 p
2	ヒース・レジャー	$75m	2	ヒース・レジャー	85.0 p
3	デヴィッド・ストラザーン	$30m	3	デヴィッド・ストラザーン	84.1 p
4	フィリップ・シーモア・ホフマン	$23m	4	テレンス・ハワード	76.6 p
5	テレンス・ハワード	$22m	5	ホアキン・フェニックス	75.6 p

映画俳優活動歴			出演料
1	デヴィッド・ストラザーン	26年	1	ヒース・レジャー	$3m ↑
2	ホアキン・フェニックス	24年	2	ホアキン・フェニックス	$3.5m ↑
3	テレンス・ハワード	17年	3	フィリップ・シーモア・ホフマン	-
4	フィリップ・シーモア・ホフマン	15年	4	デヴィッド・ストラザーン	-
5	ヒース・レジャー	14年	5	テレンス・ハワード	$0.012m

ノミネート予想（01/25）

Final Prediction

　昨年に引き続き、今年も激戦区となっているのが主演男優賞部門である。それでもBIG8が５席をめぐって一票の争いを展開した昨年ほどの熱気は感じられない。
　当確ランプをつけて良いのはふたり。『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマンと『ブロークバック・マウンテン』のヒース・レジャーである。前哨戦はこのふたりが賞を分け合ったと言っても過言ではなく、落ちる要素が見当たらない。ホフマンは実在の人物を演じ、レジャーは賞レースの目玉作品の主演男優として、大いに評価されている。受賞もこのふたりのどちらかになる可能性が極めて高い。受賞数ではホフマンがリードしているが、レジャー逆転の可能性もあるだろう。
　３番目、４番目の席に落ち着きそうなのは『ウォーク・ザ・ライン君につづく道』のホアキン・フェニックスと、『グッドナイト＆グッドラック』のデヴィッド・ストラザーン。ジョニー・キャッシュを演じたフェニックスは、昨年ジェイミー・フォックスがレイ・チャールズを演じたばかりでややインパクトに欠けるが、それでも自ら歌をこなし、持ち前の演技力も存分に発揮していると評価は高い。賞レース前までは受賞の本命とまで言われていたぐらいだ。ヴェネチア国際映画祭でレジャーを押し退けて男優賞を受賞したストラザーンも強力。極めてドライな演技とのことで票を投じるのを躊躇う会員もいそうだが、役柄は文句なしにオスカー好み。長年地道に活動を続けてきた功労賞的な票も期待できるはずだ。以上４人をBIG4と認定していい。
　デッドヒートを繰り広げているのが最後の一枠。映画俳優組合賞ノミネーションは『シンデレラマン』のラッセル・クロウが勝ち取ったが、2005年の顔である『ハッスル＆フロウ』のテレンス・ハワードや、カムバック劇が話題になっている『イカとクジラ』のジェフ・ダニエルス、賞レース終盤に急激に追い上げている『ナイロビの蜂』のレイフ・ファインズも強力だ。おそらくこの４人のうちの誰かが来ると見て間違いないだろう。オスカー会員に愛されているクロウが来そうな気もするが、電話事件でイメージダウン中。ハワードがSAGで候補落ちしたのは、アンサンブル演技賞で投票されたからと見る向きが大半。それとブレイクスルー賞的な票も取り込めるハワードが有利に見えるが、果たして…。
　その他ノミネートの可能性があるのは、『ミュンヘン』のエリック・バナ、『The Matador』のピアース・ブロスナン、、『メルキアデス・エストラーダの３度の埋葬』のトミー・リー・ジョーンズ、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のヴィゴ・モーテンセン、『プルートで朝食を』のキリアン・マーフィあたり。ただ、上位陣との間にそびえ立つ壁は高く厚いもので、それを乗り越えるのは極めて難しいだろう。

General Prediction	OSCAR PLANET Prediction
ラッセル・クロウ（シンデレラマン）	Lock	フィリップ・シーモア・ホフマン（カポーティ）
フィリップ・シーモア・ホフマン（カポーティ）	Shaky	テレンス・ハワード（ハッスル＆フロウ）
ヒース・レジャー（ブロークバック・マウンテン）	Lock	ヒース・レジャー（ブロークバック・マウンテン）
ホアキン・フェニックス（ウォーク・ザ・ライン君につづく道）	Likely	ホアキン・フェニックス（ウォーク・ザ・ライン君につづく道）
デヴィッド・ストラザーン（グッドナイト＆グッドラック）	Likely	デヴィッド・ストラザーン（グッドナイト＆グッドラック）
The Runner-up		The Runner-up
テレンス・ハワード（ハッスル＆フロウ）	Shaky	ラッセル・クロウ（シンデレラマン）

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（01/25）
Lock
フィリップ・シーモア・ホフマン Philip Seymour Hoffman （カポーティ） Winner: SAG、OBAFA、ISA、GGA、GSA、NBR、BFCA、NSFC、LAFCA、BSFC、CFCA、WFCA、SFCA、DWFCA、SDFCS、UFCS、FFCC、KCFCC、IFCA、TFCA、VFCC、OFCS、NYFCO、OFTA	個性派デブの名を欲しいままにして引っ張りだこ。作家トルーマン・カポーティに扮する。癖のある役作り。カポーティが乗り移ったと大絶賛。 ~~Weak Point~~ ロバート・デ・ニーロを喰った「フローレス」で候補入りが確実視されながら落選した。その雪辱を果たすときがやってきた。堂々たるフロントランナー。個性派デブがオスカーを征する！
ヒース・レジャー Heath Ledger （ブロークバック・マウンテン） Winner: NYFCC、LVFCS、SFFCC、PFCS、SLFCA、COFCA、VVFCP、OFTA、CA、ICS	ストイックなゲイのカウボーイ役でイメージ一新、ヴェネチア熱狂。激しいラヴシーンにも果敢に挑戦、ハリウッドの歴史に蹴りを入れる！ ~~Weak Point~~ 対象作は作品賞レースをリードする超強力作。『カサノバ』のライト演技はもはやプラス材料。この部門の史上最年少受賞もありえる状況。パパになったから、ますます頑張るよ！
Likely
ホアキン・フェニックス Joaquin Phoenix （ウォーク・ザ・ライン君につづく道） Winner: GGA、HFF	リヴァーの弟と言われたのは遠い昔。陰のある個性派として独自路線を驀進。ドラッグ中毒のジョニー・キャッシュ役。評論家熱狂。 Weak Point 伝記物に飽き飽きしている会員の票は望めないかも。前年のジェイミー・フォックスと比較される危険。規模の小さな作品。アルコール中毒で自主的に入院したばかりだが…。
デヴィッド・ストラザーン David Strathairn （グッドナイト＆グッドラック） Winner: WFCC、VIFF	地道な活動が遂に花開く。インディペンデント・スピリット賞の常連。モノクロームの映像の中で緻密な演技。ヴェネチアを征する。 Weak Point この手の性格俳優は助演部門じゃないと辛いかもしれない。役柄とその演技は極めてドライ、票を投じるのを躊躇う会員もいそう。監督ジョージ・クルーニーが注目され過ぎている？
Shaky
テレンス・ハワード Terrence Howard （ハッスル＆フロウ） Winner: GSA、AAFCA	2005年最もブレイクした俳優。男娼からラッパーになる青年を力強く演じて、絶賛評を勝ち取る。アフリカ系支持票を独占。 Weak Point 対象作の興行成績はそれほど芳しくはなかった。今年は『クラッシュ』も抱えている。票割れ危険信号点灯。ノミネートを勝ち取っても最後の一枠。受賞はまずないと思われ…。

ノミネーション予想これまでの流れ 2005　（Changes in Red）
01/25
テレンス・ハワード	デヴィッド・ストラザーン	ヒース・レジャー	フィリップ・Ｓ・ホフマン*	ホアキン・フェニックス
The Leader：フィリップ・シーモア・ホフマン
01/01
テレンス・ハワード	デヴィッド・ストラザーン	ヒース・レジャー	フィリップ・Ｓ・ホフマン*	ホアキン・フェニックス
12/01
エリック・バナ	レイフ・ファインズ	ヒース・レジャー	フィリップ・Ｓ・ホフマン	ホアキン・フェニックス*
11/01
ジェフ・ダニエルス	デヴィッド・ストラザーン	ヒース・レジャー	フィリップ・Ｓ・ホフマン	ホアキン・フェニックス*
10/01
キリアン・マーフィ	デヴィッド・ストラザーン	ヒース・レジャー	フィリップ・Ｓ・ホフマン	ホアキン・フェニックス*
09/01
キリアン・マーフィ	デヴィッド・ストラザーン	ヴィゴ・モーテンセン	フィリップ・Ｓ・ホフマン	ホアキン・フェニックス*
08/01
トミー・リー・ジョーンズ	デヴィッド・ストラザーン	ヴィゴ・モーテンセン	フィリップ・Ｓ・ホフマン	ホアキン・フェニックス*
07/01
トミー・リー・ジョーンズ	ラッセル・クロウ	ヴィゴ・モーテンセン	フィリップ・Ｓ・ホフマン	ホアキン・フェニックス*
06/01
トミー・リー・ジョーンズ	ラッセル・クロウ	ヴィゴ・モーテンセン	レイフ・ファインズ	ホアキン・フェニックス*
05/01
ジョージ・クルーニー*	ラッセル・クロウ	ヴィゴ・モーテンセン	レイフ・ファインズ	ホアキン・フェニックス
05/01
ジョージ・クルーニー	ラッセル・クロウ	ジョニー・デップ	レイフ・ファインズ	ホアキン・フェニックス*

The Other Contenders　その他の有力候補　（01/25）
Very Possible
ラッセル・クロウ Russell Crowe （シンデレラマン）	身体をみっちり鍛え上げてボクサーを演じる。しかも実在の人物役。オスカー会員は彼が大好き。…だったが、電話事件で株は急落。まだまだ歌手業もやっちゃうよ。
ジェフ・ダニエルス Jeff Daniels （イカとクジラ）	息子が恋している女性と関係を持つ、エキセントリックな一家の家長役。キャリア最高の演技との賛辞。が、アンサンブル劇ゆえ役柄が小さいとみなされる？「2005年のジェフ・ブリッジス」？
レイフ・ファインズ Ralph Fiennes （ナイロビの蜂）	謎の死を遂げた妻の事件を調査する英外交官役。新進気鋭フェルナンド・メイレレスの演出作に評論家熱狂。配給会社はヒース・レジャーのプッシュにより力を入れる。Winner: BIFA
Possible
エリック・バナ Eric Bana （ミュンヘン）	今いちばん勢いのあるオーストラリア俳優のひとり。話題性たっぷりのスティーヴン・スピルバーグ作だが、政治的要素が強く、会員が票を投じるのを躊躇う危険も。「ハルク」は忘れてプリーズ。
ピアース・ブロスナン Pierce Brosnan （The Matador）	会社員と風変わりな友情を深める殺し屋役。サンダンス映画祭でまずまずの評価を得たが、「007」シリーズを遂に降板したことの方が話題になっている。オスカー向きの俳優ではない。
トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones （メルキアデス・エストラーダの３度の埋葬）	「逃亡者」で助演賞受賞。自身の演出の下、友人の亡骸を故郷に届ける男を演じ、カンヌ映画祭で男優賞受賞の快挙。リリース日は完璧だったが、興行成績振るわず。Winner: CIFF
ヴィゴ・モーテンセン Viggo Mortensen （ヒストリー・オブ・バイオレンス）	デヴィッド・クローネンバーグが暴力の闇を暴く問題作で物語をリード。キャリア最高の役柄と評判だが、支持は俳優陣の演技よりも演出に集中している感。本人はオスカーに全く興味なし。
キリアン・マーフィ Cillian Murphy （プルートで朝食を）	ドラッグクイーンになる青年役。妖しい風貌がピッタリ？『バットマンビギンズ』『パニック・フライト』も好評。アイルランド出身。同じく若手でゲイ役のヒース・レジャーのSTRONG BUZZは手強い。
Longshot
ジョニー・デップ Johnny Depp （リバティーン）	何を演じても評価されるとき。爆発ヘアで詩人兼ポルノ作家であるロチェスター伯爵に扮する。会員は性的な役柄を敬遠しがち。彼の演技はともかく、作品の評価は伸び悩む。
ロバート・ダウニー・ジュニア Robert Downey Jr. （キスキス，バンバン）	度重なるドラッグ問題。地獄を見た男が、今度こそ華麗なる復活を遂げる。役者のオーディションのために向かったLAで殺人事件に巻き込まれる泥棒役。カンヌで好評。結婚おめでとう！
レイフ・ファインズ Ralph Fiennes （上海の伯爵夫人）	オスカー受けするジェームズ・アイヴォリー作品で、盲目の米外交官を演じる。会員は障害のある役が大好き。候補２回、そろそろ受賞？一挙に新作が公開。「2005年のジュード・ロウ」？
ジェイク・ギレンホール Jake Gyllenhaal （ジャーヘッド）	内向的な青年役がハマり役の個性派。主演作「ドニー・ダーコ」は今やカルト的人気作。トビー・マグワイアとやや役がかぶっている。作品の評価は期待されたほど伸びず。
アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins （世界最速のインディアン）	バイクの世界最高速度を記録したバート・マンロー役。実在の人物はオスカー受けしやすいが、さほど有名ではないか。既に主演賞受賞済みの名優。ハンニバル・レクターの呪縛。
ネイサン・レイン Nathan Lane （プロデューサーズ）	ブロードウェイの当たり役で映画に久々主演。落ち目のプロデューサーを演じて、トニー賞受賞。オスカーも獲るだろうと噂されていたが、作品評価が伸びず。ゲイであることはどう影響する？
ヒース・レジャー Heath Ledger （カサノバ）	プレイボーイ、カサノバに扮して久しぶりにロマンティック・コメディに挑戦。「恋のからさわぎ」で見せた軽妙な彼に再び会える。作品評価が伸びず。でも『ブロークバック・マウンテン』が本命だしね。
マシュー・マクファディン Matthew MacFayden （プライドと偏見）	ジェーン・オースティン原作のコスチューム・ドラマで主演を飾る。作品の評価は上々で興行的にも健闘。演じるのはMr. ダーシー。TV版で同じ役を演じたコリン・ファースとの比較は必至。
ビル・マーレイ Bill Murray （ブロークン・フラワーズ）	コメディだけじゃなくドラマでも評価される名優。「ロスト・イン・トランスレーション」で評論家賞を総ナメするも、オスカー受賞には届かず。オスカーをくれないと、暴れちゃうんだから！評論家絶賛。
ジョナサン・リース・マイヤーズ Jonathan Rhys Meyers （マッチポイント）	この容姿ゆえか、このところ変態的な役柄が多かったが、ウッディ・アレン作品のリードロールに抜擢されるという幸運を手にした。しかもカンヌで評論家絶賛。飛躍の作品になりそうな予感。
ピーター・サースガード Peter Sarsgaard （The Dying Gaul）	クセモノとして頭角を現してきていて、今が旬。亡き同性の恋人を想う脚本家役という旨味。「ニュースの天才」「愛についてのキンゼイ・レポート」と２年連続候補落ち。全然話題に上がらず。
Goow Review, but not Oscar-Type
ニコラス・ケイジ Nicolas Cage （ウェザーマン）	髪を大幅増量して、お天気キャスターを演じる。離婚、父の死、子どもの問題に対処する様を繊細に演じていると好評。髪もたっぷり増やしてみました。作品の評価は伸びず。
ジョニー・デップ Johnny Depp （チャーリーとチョコレート工場）	長年映画ファン内で評価が高かったが、ここに来てメジャー路線でも大爆発。賞レースの常連になった感。相性の良いティム・バートンの世界でノリノリ演技。マ、マ、マイケル・ジャクソン？
ウィル・スミス Will Smith （最後の恋のはじめ方）	夏男がロマコメに初挑戦。新たな魅力発揮。３回のデートで生涯の伴侶を見つけられると豪語する男役。ケヴィン・ジェームズとの掛け合いに爆笑の嵐。大ヒット。ＧＧ賞候補も逃がす。

No Chance　チャンスなし　（01/01）
50セント 50 Cent （ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン）	ケヴィン・ベーコン Kevin Bacon （秘密のかけら）
クリスチャン・ベール Christian Bale （バットマンビギンズ）	オーランド・ブルーム Orlando Bloom （エリザベスタウン）
オーランド・ブルーム Orlando Bloom （キングダム・オブ・ヘブン）	ニコラス・ケイジ Nicolas Cage （ロード・オブ・ウォー）
トム・クルーズ Tom Cruise （宇宙戦争）	ジョン・キューザック John Cusack （理想の恋人.com）
ジョン・キューザック John Cusack （アイス・ハーヴェスト氷の収穫）	マット・デイモン Matt Damon （ブラザーズ・グリム）
ダニエル・デイ＝ルイス Daniel Day-Lewis （The Ballad of Jack and Rose）	コリン・ファース Colin Firth （秘密のかけら）
リチャード・ギア Richard Gere （綴り字のシーズン）	サミュエル・Ｌ・ジャクソン Samuel L. Jackson （イン・マイ・カントリー）
ベン・キングスレー Ben Kingsley （オリバー・ツイスト）	スティーヴ・マーティン Steve Martin （Shopgirl 恋の商品価値）
イアン・マッケラン Ian McKellen （Asylum）	アダム・パスカル Adam Pascal （レント）
マイケル・ピット Michael Pitt （ラストデイズ）	アンソニー・ラップ Anthony Rapp （レント）
ロバート・レッドフォード Robert Redford （アンフィニッシュ・ライフ）	ジェフリー・ラッシュ Geoffrey Rush （Swimming Upstream）
ジェシー・スペンサー Jesse Spencer （Swimming Upstream）	柳楽優弥 Yuya Yagira （誰も知らない）
マーク・ウォルバーグ Mark Wahlberg （フォー・ブラザーズ狼たちの誓い）	イライジャ・ウッド Elijah Wood （僕の大事なコレクション）

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