Predictions -Best Actress-

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主演女優賞

受賞予想（02/19）

Final Predictions

ペネロペ・クルス

ジュディ・デンチ

ヘレン・ミレン

メリル・ストリープ

ケイト・ウィンスレット

◎

△

OSCAR PLANET Prediction		ヘレン・ミレン（クィーン）
General Prediction		ヘレン・ミレン（クィーン）
My Hope		ヘレン・ミレン（クィーン）

　主演女優賞部門は久しぶりに充実したカテゴリーと言われている。候補に相応しいコンテンダーがズラリ並んでいると非常に好評である。とは言え、受賞者はほとんど決まっているといっても過言ではなく、サプライズの起きる気配が全くない。最もつまらない部門でもあるかもしれない。

　受賞者はまず間違いなくヘレン・ミレン（クィーン）だろう。前哨戦のパーフェクトに近い圧勝やこれまでの経歴、オスカー経験を考えると揺るぎないと言って問題ない。演じたのは今のエリザベス女王という非常にリスキーな役柄なのだが、作品を観た者が次から次へのミレンの魅力に降参している状態。作品の質は高い。実在の人物役。これが３度目のノミネートで未だに無冠。負ける要素が見当たらない。まさに無敵の女王である。

　…とここでやめても問題ないと思うが、他のコンテンダーにも一応触れておくと…。

　ジュディ・デンチ（あるスキャンダルの覚え書き）は心理的な迫力で作品を見事に支配したといつものように評価が高いが、既にオスカー獲得済みなのが大きなマイナス。ミレン同様デイムの称号を持っているが、同じデイムなら票はミレンに流れる。

　ペネロペ・クルス（ボルベール＜帰郷＞）は恩師ペドロ・アルモドヴァル作品に戻ってキャリア最高の賛辞を獲得、スペイン人女優として初めてオスカー候補に挙がる快挙を成し遂げた。しかし、実力派ミレンのこれが３度目の候補という事実の前には受賞はあり得ないだろう。

　ケイト・ウィンスレット（リトル・チルドレン）はこれが５回目の候補入りというアカデミー会員のお気に入り。ただし、候補者の中では最もBUZZが小さい上、前哨戦実績も弱い。同じイギリス人なら票はミレンに流れると考えるのが妥当。受賞するべき作品ではないという判断も下されるはず。

　メリル・ストリープ（プラダを着た悪魔）は実に14回目の候補という偉業を達成、唯一完全なるコメディ演技で、唯一アメリカ人候補という点が大きなアピールポイント。彼女はミレンの受賞を阻む大きなアドヴァンテージを持っていると言っていいが、20年以上受賞から遠ざかった末の受賞がこの作品というのはさすがに弱い。

　ミレンのウィークポイントを敢えて挙げるならば、誰もが彼女の勝利を疑っていないということかもしれない。今年最も受賞確実と言っていいコンテンダー。もしかしたらオスカー会員はミレンがベストだと考えていても、「自分が票を入れなくても、他の者が入れるだろう」とフンで、他候補に票を投じるかもしれない。だが、たとえそういう会員が少なくなかったとしても、それでもなおミレンは圧勝だと思われる。唯一ストリープだけが逆転の可能性秘めているように見えるが、ミレンはあまりに強い。ここはさっさと諦める方が賢明だろう。ヘレン・ミレンの年、なのである。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/16	2/11	2/6	2/1
1	ヘレン・ミレン『クィーン』	80	1	1	1	1	1	無敵の女王
2	メリル・ストリープ『プラダを着た悪魔』	17	2	2	2	2	2	諦めるべき
3	ジュディ・デンチ『あるスキャンダルの覚え書き』	1	3	3	3	3	3	Happy to be Nominated
4	ペネロペ・クルス『ボルベール＜帰郷＞』	1	4	4	4	4	4
5	ケイト・ウィンスレット『リトル・チルドレン』	1	5	5	5	5	5

**List of Marks**
ペネロペ・クルス『ボルベール＜帰郷＞』	ハリウッドが遂に認めて、初ノミネーション獲得（＋）	1.5
	カンヌ国際映画祭では共演女優たちと共に賞を得た（＋）
	スペイン人女優として初めてのオスカー候補（＋＋）
	ペドロ・アルモドヴァルはオスカー会員のお気に入り（＋）
	にも関わらず、対象作は外国語映画賞や脚本賞から漏れた（－）
	会員はハリウッド映画で駄作を連発したことを忘れていない（＊）
	今年はヘレン・ミレンの年ですから（－－）
ジュディ・デンチ『あるスキャンダルの覚え書き』	10年間で６度目のノミネート。デイム、すごいよ！（＋）	2.5
	観る者を震え上がらせる驚愕パフォーマンス（＋＋＋）
	彼女はジュディ・デンチである（＋＋＋）
	助演だが、オスカーは既に受賞している（－）
	前哨戦は全てノミネート止まり（－）
	授賞式中、いつ見ても怖いんですけど！！！（＊）
	今年はヘレン・ミレンの年ですから（－－）
ヘレン・ミレン『クィーン』	３度目のノミネーションおめでとう。~~受賞もおめでとう~~（＋）	7.0
	現エリザベス女王を演じるという賭けに見事に勝利（＋）
	惚れ惚れとしてしまう完璧なパフォーマンス（＋）
	当然批評家はその魅力にノックアウト。前哨戦完全勝利（＋）
	興行的にも大健闘を見せた作品の立役者（＋）
	まだ受賞していないことがおかしい大女優（＋）
	そう、今年は彼女の年。~~ちょっと早めにCongratulations!!!~~（＋）
メリル・ストリープ『プラダを着た悪魔』	彼女はメリル・ストリープである。実に14回目の候補（＋＋）	3.0
	なのに、もう20年以上勝っていないのは、なぜ（－＊）
	やっぱり彼女はメリル・ストリープである。喜劇演技もオマカセ（＋＋）
	完全なる娯楽作品。作品に格調を求める会員は…（－＊）
	それでも彼女はメリル・ストリープである。唯一の米国人（＋＋）
	今年はヘレン・ミレンの年ですから（－－）
	何が何でも彼女はメリル・ストリープである！？（＋＋）
ケイト・ウィンスレット『リトル・チルドレン』	31歳にして５度目の候補。メリル・ストリープよりスゴイ？（＋＋）	1.0
	将来絶対獲る人。だってやっぱり上手いんだもの（＋＊）
	『ホリデイ』みたいな喜劇もこなしちゃうんだよなー（＋）
	作品評価は期待されたほどは伸びず、かつ興行的に不発（＊）
	最後の席はマギー･ギレンホールが入るべきだった？（＊）
	絶対彼女にしかできない役柄であげたい（＊）
	今年はヘレン・ミレンの年ですから（－－）

The Five Nominees　ノミネート女優　［I guessed 5/5］
ペネロペ・クルス　Penélope Cruz
	ボルベール＜帰郷＞（ソニー・ピクチャーズ・クラシックス）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors CIFF、EFA、HFF
	ハリウッドは彼女を生かせなかった。ゴシップシーンでしか生かせなかった。しかし、ペドロ・アルモドヴァルは彼女の魅力を忘れていなかった。そして彼女はキャリア最高の賛辞とオスカー初ノミネーションを手にした。多分今がキャリアの絶頂。受賞はできなくても、彼女は間違いなくスペインの宝石。
ジュディ・デンチ　Judi Dench
	あるスキャンダルの覚え書き（フォックス・サーチライト）
	Oscar Experience 6 noms / 1 win
	Precursors None
	初ノミネートを受けたのは97年の「Queen Victoria／至上の恋」と遅かった。しかし、それから10年間で６回も候補に挙がる快進撃。デイムはオスカー会員のお気に入り。「ミザリー」のキャシー・ベイツ級と噂される演技。彼女が睨みを効かせれば、蛇だって縮み上がってしまうはず。
ヘレン・ミレン　Helen Mirren
	クィーン（ミラマックス）
	Oscar Experience 3 noms / 0 win
	Precursors SAG、OBAFA、GGA、GSA、NBR、BFCA、NSFC、NYFCC、LAFCA、BSFC、CFCA、LVFCS...
	既に受賞していてもおかしくない英国の演技派がハリウッドを制する日は刻一刻と近づいている。これがまだ３度目のノミネートとは信じ難いが、それも１か月後には笑い話となることだろう。彼女以外に誰が受賞するというのか。もし、受賞できなかったら？そのときは天と地がひっくり返る！
メリル・ストリープ　Meryl Streep
	プラダを着た悪魔（20世紀フォックス）
	Oscar Experience 14 noms / 2 wins
	Precursors GGA、GSA、NSFC、NTFCA、LFCC
	ニックネームは「賞女」。それもそのはず、記録を更新する余裕の14度目のノミネート。一時コメディに挑戦しことごとく失敗に終わったが、その雪辱とばかりに「アダプテーション」に続き本作でもコメディ演技が高く評価された。受賞はもう20年以上ない。そろそろ３つ目のオスカー？でも、この作品では…。
ケイト・ウィンスレット　Kate Winslet
	リトル・チルドレン（ニューライン）
	Nominees 5 noms / 0 win
	Precursors None
	31歳にして５度目のノミネートは、ハリウッドが彼女の演技と魅力に降参している証拠。作品が公開される度に必ずオスカーが噂されるまでになっている。いつかは必ず受賞するはず。でもこの作品ではない。授賞式では、「タイタニック」コンビでプレゼンター、なんてどうでしょう？

ranking

キャンペーンパワー　06/12/01～07/01/25			前哨戦ポイント　-02/26-
1	ペネロペ・クルス	533 p	1	ヘレン・ミレン	225.5 p
2	ケイト・ウィンスレット	356 p	2	メリル・ストリープ	114.0 p
3	ヘレン・ミレン	349 p	3	ジュディ・デンチ	92.0 p
3	メリル・ストリープ	122 p	4	ペネロペ・クルス	89.0 p
5	ジュディ・デンチ	0 p	5	ケイト・ウィンスレット	86.0 p

対象作の興行収入　-02/20-			対象作の評価 rating
1	メリル・ストリープ	$124m	1	ヘレン・ミレン	92.0 p
2	ヘレン・ミレン	$51m	2	ペネロペ・クルス	84.8 p
3	ジュディ・デンチ	$15m	3	ジュディ・デンチ	81.2 p
4	ペネロペ・クルス	$11m	4	ケイト・ウィンスレット	80.2 p
5	ケイト・ウィンスレット	$4m	5	メリル・ストリープ	71.0 p

映画俳優活動歴			出演料
1	ジュディ・デンチ	48年	1	ケイト・ウィンスレット	$6m
2	ヘレン・ミレン	40年	2	メリル・ストリープ	$5m
3	メリル・ストリープ	30年	3	ペネロペ・クルス	$2m↑
4	ケイト・ウィンスレット	17年	4	ジュディ・デンチ	-
5	ペネロペ・クルス	16年	5	ヘレン・ミレン	-

ノミネート予想（01/20）

Final Prediction

　BIG6が名勝負を繰り広げた第75回を最後に不作が嘆かれていた主演女優部門だが、今年はオスカーに相応しいコンテンダーが揃っていると評判である。…と言っても、多数有力者がいるわけではなく、第75回同様少数によるバトルであり、なおかつ受賞者もノミネート発表前から決まったも同然という、予想する方としては最も面白味のない部門である。

　誰が受賞するに決まっているかはノミネート予想なので省く。BIG5をいきなり紹介する。『ボルベール＜帰郷＞』のペネロペ・クルス、『あるスキャンダルの覚え書き』のジュディ・デンチ、『クィーン』のヘレン・ミレン、『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープ、そして『リトル・チルドレン』のケイト・ウィンスレットである。クルスが恩師ペドロ・アルモドヴァル作品でキャリア最高の賛辞を受け取れば、デンチは心理ドラマで怪物的パフォーマンスを披露して度肝を抜く。ミレンが気品とユーモアで英国王室を鮮やかに駆け抜ければ、ストリープは作品を大ヒットに導く喜劇演技で絶賛を勝ち取る。ウィンスレットは他の若手を寄せつけない相変わらずの演技力で安定した支持。…といった具合で、どのコンテンダーも強力なパワーを発揮。ゴールデン・グローブ賞、アメリカ映画俳優組合賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、果ては英国アカデミー賞にまで全員が名を連ね、落ちる気配が感じられない。

　敢えて言うなら、ウィンスレットのパワー若干弱く、他の主演女優たちがつけ込む隙はそこしかない。ウィンスレットに勝負を挑める力を秘めているのは、ただ一人。『シェリーベイビー』のマギー・ギレンホールだ。個性派若手女優として愛されるハリウッドのホープ。前年弟のジェイクがオスカー候補に挙がったが、ぜひともそれに続きたい。出所後、故郷で娘との新生活を始めようとする女という役どころで、柔軟な演技力を披露していると評判。ただ、BIG5と較べると作品が派手さに欠け、配給元も弱いのが辛い。逆転ノミネートの可能性は低いだろう。しかし、ゼロではない。もし候補入りしたら、ビッグサプライズとして話題になるに違いない。

　その他『ハサミを持って突っ走る』のアネット・ベニング、『ドリームガールズ』のビヨンセ・ノウルズ、『ペインテッド・ヴェールある貴婦人の過ち』のナオミ・ワッツ、『ミス・ポター』のレニー・ゼルウィガーの名前も取り沙汰されているが、BIG5やギレンホールと較べると、明らかにBUZZの盛り上がりに欠ける。ノミネートの可能性はゼロに限りなく近い。

OSCAR PLANET Prediction
ペネロペ・クルス（ボルベール＜帰郷＞）	Lock
ジュディ・デンチ（あるスキャンダルの覚え書き）	Lock
ヘレン・ミレン（クィーン）	Lock
メリル・ストリープ（プラダを着た悪魔）	Lock
ケイト・ウィンスレット（リトル・チルドレン）	Likely
The Runner-up
マギー・ギレンホール（シェリーベイビー）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（01/20）
Lock
ペネロペ・クルス Penélope Cruz （ボルベール＜帰郷＞） Win: CIFF、EFA、HFF	恩師ペドロ・アルモドヴァルのスペイン映画に主演し、カンヌで大旋風。キャリアベストとの声が次から次へ。ニコール・キッドマンに続こう。 ~~Weak Point~~ スペイン語演技という問題点もなんとかクリア。「海を飛ぶ夢」のハヴィエル・バルデムの二の舞は避けられそう。ハリウッドでは役に恵まれないスペインの宝石が、遂に認められるときがやってきた！
ジュディ・デンチ Judi Dench （あるスキャンダルの覚え書き）	新任の美術教師にシンパシーを感じ取る教師役。彼女の演技に間違いはないと会員は信じている。怪物的パフォーマンスとの賛辞。 ~~Weak Point~~ アカデミー賞授賞式。振り返れば、彼女が強張った顔でデーンと座っている。もはや式の名物？彼女がいないと落ち着かないのよ！同じデイムのヘレン・ミレンとのツーショットが見てみたい！
ヘレン・ミレン Helen Mirren （クィーン） Win: SAG、OBAFA、GGA、GSA、NBR、BFCA、NSFC、NYFCC、LAFCA、BSFC、CFCA、LVFCS、WFCA、SFFCC、SFCA、DWFCA、SDFCS、PFCS、FFCC、OFCC...	あのエリザベス女王に扮する大冒険。姐さん、さすがの肝っ玉！ユーモラスで、なおかつ勇敢な演技と絶賛の嵐。獲っていないのがおかしい人。 ~~Weak Point~~ ヴェネチア映画祭を征したのを皮切りに、今年の賞レースを総ナメにしそうな勢い。ノミネートされても受賞はないと見る向きもあるが、BUZZが収まる気配はなく、このまま受賞に向かって一直線。
メリル・ストリープ Meryl Streep （プラダを着た悪魔） Win: GGA、GSA、NSFC、NTFCA、LFCC	トロフィーさえあればどんなに空腹でも生きていける女。部下をこき使うタイトルロールを迫力とユーモアたっぷりに演じ、評論家＆映画ファン喝采。 ~~Weak Point~~ 「ストリープに間違いはない」「ストリープへの投票は義務」が会員の合言葉。13度のノミネーションは最多記録。候補者名が読み上げられるとき、大歓声になることが簡単に想像できちゃう。
Likely
ケイト・ウィンスレット Kate Winslet （リトル・チルドレン）	近所の主夫との不倫関係にハマる欲求不満のおっかさん役。メリル・ストリープのノミネート記録を超える可能性を秘めた若き大女優。 Weak Point 英国を代表する女優として、この若さで既に４度候補入り。さすがにノミネートし過ぎと思われているかも。対象作は期待されたほどは評価が伸びなかった。最近めっきり美しくなりました。

ノミネーション予想これまでの流れ 2006　（Changes in Red）
Final
ジュディ・デンチ	メリル・ストリープ	ヘレン・ミレン*	ケイト・ウィンスレット	ペネロペ・クルス
The Leader：ヘレン・ミレン
01/01
ジュディ・デンチ	メリル・ストリープ	ヘレン・ミレン*	マギー・ギレンホール	ペネロペ・クルス
12/01
ジュディ・デンチ	レニー・ゼルウィガー	ヘレン・ミレン*	ケイト・ブランシェット	ペネロペ・クルス
11/01
ジュディ・デンチ	レニー・ゼルウィガー	ヘレン・ミレン*	アネット・ベニング	ケイト・ウィンスレット
10/01
ペネロペ・クルス	メリル・ストリープ	ヘレン・ミレン*	アネット・ベニング	ケイト・ウィンスレット
09/01
ペネロペ・クルス	メリル・ストリープ	ヘレン・ミレン*	アシュレイ・ジャド	ケイト・ウィンスレット
08/01
ペネロペ・クルス	メリル・ストリープ	ニコール・キッドマン	アシュレイ・ジャド	ケイト・ウィンスレット*
07/01
ペネロペ・クルス	キルスティン・ダンスト	ニコール・キッドマン	アシュレイ・ジャド	ケイト・ウィンスレット*
06/01
ペネロペ・クルス	キルスティン・ダンスト	ニコール・キッドマン	グレッチェン・モル	ケイト・ウィンスレット*
05/01
ケイト・ブランシェット	キルスティン・ダンスト	ニコール・キッドマン	グレッチェン・モル	ケイト・ウィンスレット*
04/01
ケイト・ブランシェット	キルスティン・ダンスト	ニコール・キッドマン	メリル・ストリープ	ケイト・ウィンスレット*

The Other Contenders　その他の有力候補　（01/20）
Very Possible
マギー・ギレンホール Maggie Gyllenhaal （シェリーベイビー）	出所後、故郷で娘との新生活を始めようとする女を現実味たっぷりに演じていると高評価。作品評価は良いとは言えず、ヒットも逃がす。サプライズを起こすとしたら、彼女なのだが…。
Possible
アネット・ベニング Annete Bening （ハサミを持って突っ走る）	息子を突き放す母親、しかもレズビアンで精神が病んでいる…という強烈ロールでオスカー再挑戦。「華麗なる恋の舞台で」との合わせ技。作品は酷評に染まり、チャンス激減。運のない人ね…。
ビヨンセ・ノウルズ Beyoncé Knowles （ドリームガールズ）	シンガー業に飽き足らず、女優としても活躍中。その美声を活かした役柄が続いているが、いよいよ本命作登場。思う存分歌っているはず。ローリン・ヒルが演じるという噂もあった役。演技力は…。
ナオミ・ワッツ Naomi Watts （ペインテッド・ヴェールある貴婦人の過ち）	「マルホランド・ドライブ」でブレイク、「ザ・リング」が大ヒット、「21グラム」でオスカー候補と絶好調。医療活動に忙しい夫の友人と不倫関係にハマる妻の役。ニコールが獲れるなら、私だって！
レニー・ゼルウィガー Renée Zellweger （ミス・ポター）	３年連続でオスカー候補に挙がる等、元々オスカー会員に好かれている上、実在の作家役。ワインスタイン兄弟が強力プッシュ。赤い頬に素朴な味があったのは遠い昔、今や「女が最も恐れる女」。
Longshot
ローラ・ダーン Laura Dern （インランド・エンパイア）	オスカー候補に挙がった「ランブリング・ローズ」よりも、実はデヴィッド・リンチ作品「ブルーベルベット」「ワイルド・アット・ハート」の印象の方が強いのでは？ヒロインに返り咲き、２度目の候補を狙う。
コン・リー Li Gong （王妃の紋章）	中国の大女優がチャン・イーモウのアクション・アドヴェンチャーに登場。「SAYURI」「マイアミ・バイス」でアメリカ国内での知名度も多少はアップ。外国語演技の壁が高くそびえ立っている。
アシュレイ・ジャド Ashley Judd （恋愛依存症）	個性派女優ジョーイ・ローレン・アダムスの監督デビュー作で、酒と男に溺れる自堕落な生活を送る30歳の女を演じ、キャリアベストの声多数。配給元が弱い。角度によってジュディ・オング。
シエナ・ミラー Sienna Miller （ファクトリー・ガール）	アンディ・ウォーホールのミューズとして知られるイーディ・セジウィックを演じる。60年代ファッションが今から評判。ルー・リードは脚本を酷評。ジュード・ロウとのゴシップで株下降。
グレッチェン・モル Gretchen Mol （ベティ・ペイジ）	50年代のピンナップガール、ベティ・ペイジを演じて、評論家絶賛。2006年最初のオスカーコンテンダーとの声が挙がっていたが、上半期終了を待たずしてBUZZは急下降。作品評価もイマイチ。
フェルナンダ・モンテネグロ Fernanda Montenegro （The House of Sand）	「セントラル・ステーション」で候補経験のあるブラジル女優。そのとき受賞したグウィネス・パルトロウに悪態をついたのは有名な話。今年なんと77歳。お年寄りを労わりましょう。ポルトガル語演技。
エレン・ペイジ Ellen Page （ハードキャンディ）	インターネットで知り合った30代の男を罠にかけるティーンを演じて絶賛。子役として活動してきたが、その殻を破るパフォーマンスとのこと。題材が際どく、オスカー受けはしそうにない。Win： AFCA
ケケ・パルマー Keke Palmer （ドリームズ・カム・トゥルー）	映画に出始めてからまだ３年しか経っていないアフリカ系の少女。今夏13歳になる。スペリング大会に出場する少女を生き生きと演じていると賛辞が集中。ブレイクスルー演技賞は総ナメか。
サラ・ポーリー Sarah Polley （あなたになら言える秘密のこと）	日本で大ヒットした「死ぬまでにしたい10のこと」で組んだイザベラ・コヘット監督作に再登場。オスカー男優ティム・ロビンスと共演。静かで抑えた演技。このタイプはオスカー受けしにくい。
Bad Review
ジュリエット・ビノシュ Juliette Binoche （こわれゆく世界の中で）	「イングリッシュ・ペイシェント」でオスカー受賞、ハリウッドで最も愛されているフランスの大女優。「ローレン・バコールさん、どこですか？」のスピーチはとても有名。作品評価が伸びず。
ケイト・ブランシェット Cate Blanchett （さらば、ベルリン）	「アビエイター」でオスカーを受賞し、もはや誰もが彼女を信頼している。今回は共演が大物揃い。アピール度の高いモノクロ映画のヒロインだが、作品評価は伸びず、さすがにこれでは…。
キルスティン・ダンスト Kirsten Dunst （マリー・アントワネット）	溌剌とした魅力で人気者に。演じるのはあのマリー・アントワネット。さあ、ご一緒に、Let them eat cake! 作品は、彼女の演技も含めて賛否両論真っ二つ。この状況で候補入りする力なし。
ニコール・キッドマン Nicole Kidman （毛皮のエロスダイアン・アーバス幻想のポートレイト）	過激な作品を撮り続け、後に自殺した写真家ダイアン・アーバス役はオスカー好み。最近はキース・アーバンとの結婚ゴシップが注目を集めている。作品は酷評で、彼女の評価も冴えず。

No Chance　チャンスなし　（01/01）
ジェニファー・アニストン Jennifer Aniston （セックス・アンド・マネー）	アネット・ベニング Annette Bening （ミセス・ハリスの犯罪）
ケイト・ブランシェット Cate Blanchett （リトル・フィッシュ）	アグネス・ブラックナー Agnes Bruckner （怨霊の森）
ケイシャ・キャッスル＝ヒューズ Keisha Castle-Hughes （マリア）	ゾーイ・デシャネル Zooey Deschanel （Winter Passing）
キャメロン・ディアス Cameron Diaz （ホリデイ）	ジョデル・フェルランド Jodelle Ferland （ローズ・イン・タイドランド）
アン・ハサウェイ Anne Hathaway （プラダを着た悪魔）	サルマ・ハエック Salma Hayek （Ask the Dust）
ブライス・ダラス・ハワード Bryce Dallas Howard （レディ・イン・ザ・ウォーター）	ブライス・ダラス・ハワード Bryce Dallas Howard （マンダレイ）
ヘレン・ハント Helen Hunt （理想の女）	スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson （タロットカード殺人事件）
ジュリアン・ムーア Julianne Moore （フリーダムランド）	ナタリー・ポートマン Natalie Portman （フリー・ゾーン明日が見える場所）
カイラ・セジウィック Kyra Sedgwick （バイバイ、ママ）	シャロン・ストーン Sharon Stone （氷の微笑２）
オドレイ・トトゥ Audrey Tautou （ダ・ヴィンチ・コード）	エミリー・ワトソン Emily Watson （プロポジション血の誓約）
ケイト・ウィンスレット Kate Winslet （ホリデイ）	エヴァン・レイチェル・ウッド Evan Rachel Wood （ダウン・イン・ザ・バレー）

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