Predictions -Best Actor-

Predictions -Best Actor-

主演男優賞

受賞予想（02/20）

Final Predictions

ジョージ・クルーニー

ダニエル・
デイ＝ルイス

ジョニー・デップ

トミー・リー・
ジョーンズ

ヴィゴ・モーテンセン

◎

OSCAR PLANET Prediction		ダニエル・デイ＝ルイス（ゼア・ウィル・ビー・ブラッド）
General Prediction		ダニエル・デイ＝ルイス（ゼア・ウィル・ビー・ブラッド）
My Hope		ヴィゴ・モーテンセン（イースタン・プロミス）

　大混戦だった主演男優賞部門は、しかもノミネートの段階でサプライズが起こった。やはり接戦だったのだろう。それを勝ち抜けた５人。もちろん大いに讃えられていいだろう。

　サプライズはもちろん『告発のとき』のトミー・リー・ジョーンズだ。前評判は高かったものの、作品評価の伸び悩みが災いしてか、前哨戦ではほとんど顔を見せていなかったからだ。久しく賞レースから遠ざかっていたヴェテランの突然の浮上。こういうことがあるからオスカーは怖い。そして面白くもある。涙を呑んだ『ラースと、その彼女』のライアン・ゴズリングや『イントゥ・ザ・ワイルド』のエミール・ハーシュはこれに腐らず、頑張って欲しいところだ。尤も、ジョーンズはノミネートこそが彼の勝利であり、受賞はない。理由は言わずもがな。

　同じように『フィクサー』のジョージ・クルーニーも厳しいだろう。助演男優賞とは言え、たった２年前にオスカーを受賞したばかりで、間を空けずに２度目の戴冠は厳しいはずだ。いかに彼がハリウッドで絶大なる信頼を勝ち得ているとしても…。それに彼は「新トム・ハンクス」としてしばらくの間、オスカーでも頻繁に顔を見せることになるだろうと言われている。今年受賞しなくても問題ない。授賞式の盛り上げに専念して頂きたい。

　『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』のジョニー・デップと『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセンはどうか。受賞経験がないという点を考慮すると、おそらくジョーンズやクルーニーよりは受賞の可能性は高いだろう。特にデップは三度目のノミネーションということもあり、作品次第でいつ受賞してもおかしくない状況にある。ただ、本当にこれが彼のベスト演技なのかというと、そうではないとの声が大半を占めていて、今回は受賞までには届かないと見る方が妥当。モーテンセンは作品支持票、或いはデヴィッド・クローネンバーグ支持票が大量に雪崩れ込むことも考えられるが、保守的な会員の間では暴力的なイメージが不利に働くことが考えられるだろう。彼もジョーンズ同様、ノミネーションこそ彼の勝利と見るべきだ。

　そう、この部門は『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル・デイ＝ルイスが征する可能性が極めて高く、その優位はちょっとやそっとのことでは揺るぎそうにない。対象作は2007年最高レヴェルの評価を勝ち得ているし、クセの強い作風ながら興行的にも着実に動員を伸ばしている。そして何より彼自身のパフォーマンスは「2007年最高の演技」ではなく「史上最高の演技」と呼ばれるほどに絶賛されているのだ。あまりに真に迫った演技に観ている者の身体が硬直してしまうと言われているくらいだ。一度受賞しているから敬遠されるのではないかとの声もあるだろう。確かに。しかし、それは18年も前のこと。仮に「ギャング・オブ・ニューヨーク」（02年）で受賞していたならば、受賞経験に足を引っ張られることも考えられたろうが、今回は時代を代表する名優に二つ目のオスカー像を進呈することに、会員は何の躊躇いもないはずだ。前哨戦ではゴールデン・グローブ賞、アメリカ映画俳優組合賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞の重要３賞はもちろんのこと、批評家賞も次から次へと受賞している。もはや彼に隙はない。

　誰もが尊敬する名優がスタンディング・オヴェーションを受ける時は、刻一刻と近づいている。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/16	2/11	2/6	2/1	1/26
1	ダニエル・デイ＝ルイス『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』	90	1	1	1	1	1	1	大本命
2	ヴィゴ・モーテンセン『イースタン・プロミス』	3	2	2	2	2	3	3	Happy to be Nominated
3	ジョージ・クルーニー『フィクサー』	3	3	3	3	3	2	2
4	ジョニー・デップ『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』	2	4	4	4	4	4	4
5	トミー・リー・ジョーンズ『告発のとき』	2	5	5	5	5	5	5

**List of Marks**
ジョージ・クルーニー『フィクサー』	２度目のノミネート。兄貴絶好調です！（＋）	1.5
	ナショナル・ボード・オブ・レヴューを受賞したインパクト（＋）
	俳優としてだけでなく、人間的に尊敬されている人（＋＋）
	国連の平和大使にも就任。スト問題にも積極的に発言（＋）
	既にオスカーを獲得済み。しかも前々回と最近（－－）
	対象作にさほどパワーなし（－）
	何をやってもスマート。やっかみが出てくるレヴェルかもよ？（＊）
ダニエル・デイ＝ルイス『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』	４度目のノミネーション。超のつく名優です（＋＋）	6.0
	SAG、GGA、BFCA、NSFC、NYFCC、LAFCA…重要賞総ナメ（＋＋）
	ほとんどホラーのような演技に腰を抜かす人が続出（＋＋）
	既にオスカーを受賞済み。二度もあげる？（－）
	でも前回の受賞は18年も前。二度目があっても全然おかしくない（＋）
	俺が入れなくてもあいつが入れるだろ…って思われるかも？（－）
	だとしても勝ててしまう歴史に残るパフォーマンスとの声、声、声…（＋）
ジョニー・デップ『スウィーニー・トッド』	３度目の候補。今度こそ受賞を狙ってやる！（＋＋）	2.0
	ミュージカルに挑戦して高評価（＋）
	ゴールデン・グローブ賞が受賞できて良かったね（＋＋）
	でも大切な大切なSAGでノミネート漏れしている（－）
	興行的に失敗してしまったのは痛かった（－）
	世界一の大スター。オスカーなんていらないのでは？（＊）
	本当に彼のベストの演技？それはどう考えても…（＊）
トミー・リー・ジョーンズ『告発のとき』	サプライズノミネート！Congratulations!!!（＋＋）	0.5
	ポール・ハギス作品はオスカーと相性がよろしい（＋）
	久々の渾身の演技。そうです、彼は実力派（＋）
	既にオスカーを受賞済み。二度目をあげるならデイ＝ルイスでしょう（－）
	前哨戦で全くいいところがなかった。これで受賞したら心臓が止まる（－）
	興行的に失敗。観ている会員の方が少ないかも（－）
	BOSSを飲んでリラックスしようぜ（＊）
ヴィゴ・モーテンセン『イースタン・プロミス』	初ノミネーションおめでとう。映画ファンは信じてたよ（＋）	2.5
	スッポンポンバトルについて語らずにはいられない人続出（＋＋）
	詩人のような風情を湛えた人。芸術派志向の会員評をゲット？（＋）
	重要映画賞で取りこぼしなくノミネートを獲得（＋）
	でも全部候補止まり。小さな映画賞は征しているが…（－）
	老会員は暴力的な役柄は好みではないと思われる（－）
	実はオスカー会員になることを拒否した過去を持っている（＊）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 4/5］
ジョージ・クルーニー　George Clooney
	フィクサー（ワーナー・ブラザース）
	Oscar Experience 2 noms / 1 win
	Precursors NBR、WFCA、SFFCC、DFCS、OFCC
	「シリアナ」で助演男優賞を受賞、監督作「グッドナイト＆グッドラック」も大絶賛と、絶好調をキープする兄貴は、ハリウッドで彼を慕う人が続出する人気者。ナショナル・ボード・オブ・レヴューを征して賞レースの先陣を切った。受賞はないだろうが、彼が出席する授賞式はいつだって華やか。アドリブ期待してまっせ。
ダニエル・デイ＝ルイス　Daniel Day-Lewis
	ゼア・ウィル・ビー・ブラッド（パラマウント・ヴァンテージ）
	Oscar Experience 4 noms / 1 win
	Precursors SAG、BAFTA、GGA、BFCA、NSFC、NYFCC、LAFCA、CFCA、LVFCS、SFCA、DFFCA、PFCS...
	出演作品は少なく、21世紀に入ってからはこれが３本目。が、それも仕方ないと思わされるほど、毎回役への入り込み方が半端じゃない。映画史に残る複雑なキャラクターを、ほとんどホラーの趣を漂わせる圧倒的迫力で演じていると大評判。二つ目のオスカー像をあげるのは早い？まさか！持ってて当然です！？
ジョニー・デップ　Johnny Depp
	スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師（パラマウント）
	Oscar Experience 3 noms / 0 win
	Precursors GGA
	今世界中で最も人気のあるスターは誰か。ディカプリオ？ピット？リーヴス？NO!!! 答えはもちろん「ジョニー・デップ」。酔っ払った海賊を三度も演じたこともあり、人気絶頂の時期が極めて長い。盟友ティム・バートン作でミュージカルに挑戦。殺人鬼の哀しみと怒りを完璧に表現したと高評価。三度目の正直は…？
トミー・リー・ジョーンズ　Tommy Lee Jones
	告発のとき（ワーナー・インディペンデント）
	Oscar Experience 3 noms / 1 win
	Precursors None
	今年のオスカーノミネーション最大のサプライズが彼。その演技は確かに絶賛されたのだが、賞レース前にBUZZは急下降。前哨戦では良いところが全くなかったのだから。BOSSが大好きな強面のオジサンは、既に助演部門を征している演技派。『ノーカントリー』との合わせ技が効けば、ミラクルな逆転もある！？
ヴィゴ・モーテンセン　Viggo Mortensen
	イースタン・プロミス（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GSA、TFCA
	映画ファンは昔から知っていたはずだ。彼が認められる日が来ることを。あるときは鬼軍曹。またあるときはブラウス売りの男。フロドを全力で守った後は、過去の自分と対決した。そして2007年、ハリウッドは謎めいたロシア男に遂にひれ伏した。遅過ぎたくらいだが、それもいつか笑い話になるだろう。それだけの名優。

ranking

キャンペーンパワー　06/12/01～07/01/25			前哨戦ポイント　-02/24-
1	ジョニー・デップ	330 p	1	ダニエル・デイ＝ルイス	201.0 p
2	ジョージ・クルーニー	265 p	2	ジョージ・クルーニー	102.5 p
3	ダニエル・デイ＝ルイス	225 p	3	ヴィゴ・モーテンセン	88.0 p
4	トミー・リー・ジョーンズ	14 p	4	ジョニー・デップ	79.0 p
5	ヴィゴ・モーテンセン	3 p	5	トミー・リー・ジョーンズ	54.5 p

対象作の興行収入　-02/18-			対象作の評価 rating
1	ジョニー・デップ	$52m	1	ダニエル・デイ＝ルイス	90.2 p
2	ジョージ・クルーニー	$47m	2	ジョージ・クルーニー	85.9 p
3	ダニエル・デイ＝ルイス	$31m	3	ヴィゴ・モーテンセン	83.4 p
4	ヴィゴ・モーテンセン	$17m	4	ジョニー・デップ	82.6 p
5	トミー・リー・ジョーンズ	$6m	5	トミー・リー・ジョーンズ	70.0 p

映画俳優活動歴			出演料
1	ダニエル・デイ＝ルイス	37年	1	ジョージ・クルーニー	$20m
2	ジョージ・クルーニー	30年	1	ジョニー・デップ	$20m
2	トミー・リー・ジョーンズ	30年	3	トミー・リー・ジョーンズ	-
4	ジョニー・デップ	24年	4	ヴィゴ・モーテンセン	-
4	ヴィゴ・モーテンセン	24年	5	ダニエル・デイ＝ルイス	-

ノミネート予想（01/18）

Final Prediction

　個人的に最も注目している主演男優賞部門は、ノミネート当確と言って良い俳優がふたりいる。『フィクサー』のジョージ・クルーニーと『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル・デイ＝ルイスである。どちらも前哨戦絶好調、特にデイ＝ルイスは映画史に残る複雑なキャラクターを凄まじい迫力で演じていると評判で、圧倒的強さを発揮している。クルーニーもデイ＝ルイスほどではないものの、確かな演技力とパワフルなスターパワーで前哨戦を快走、ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞を受賞するインパクトを見せた。

　したがって注目は残り３席の行方になる。敢えてバトルの構図を言葉にするなら「スター俳優 vs. 性格俳優」になるだろうか。もちろんノミネートが有力視されるわけだから、どのコンテンダーも高い評価を受けていることには違いないのだが、それぞれの武器となっているものがはっきりしていて興味深いのだ。バトルに参戦するメンバーは『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』のジョニー・デップ、『アメリカン・ギャングスター』のデンゼル・ワシントン、『ラースと、その彼女』のライアン・ゴズリング、『イントゥ・ザ・ワイルド』のエミール・ハーシュ、『イースタン・プロミス』のヴィゴ・モーテンセンである。この内、デップとワシントンがスターパワーで、ゴズリング、ハーシュ、モーテンセンが性格演技で勝負する。

　面白いことにアメリカ映画俳優組合賞（SAG）では性格俳優の３人全員が候補入りした。SAGとオスカーの直結度を考えるとこの３人にデイ＝ルイスとクルーニーを加えた５人がノミネーションを受け取るようにも思えるのだが、老会員が多いはずのオスカーではそのまますんなりいかないことも大いに考えられるだろう。即ちデップとワシントン、スター俳優の巻き返しである。おそらく５人の得票は僅差になるだろう。そうした場合、映画業界で人脈が広いであろうスター俳優が、予想以上に票を掻き集める可能性は決して低くないと思うのだ。

　消去法で考えると、まずワシントンが消える。対象作は「a good movie, but not great」という評価が一般的で、賞レース終盤に来てBUZZが盛り下がっている。ゴズリングも厳しいかもしれない。昨年候補に挙がったばかりというのがマイナスに働くと思うのだ。若手では今年、ハーシュが有力視されていて、同じ若手ならノミネート経験のないフレッシュな方が選ばれるのではないか。ハーシュ同様、ヴェテランのモーテンセンもノミネート経験がないというのが有利な方向に働くと思う。もし自分がオスカー会員だったら、優劣がつけられないレヴェルの演技が揃っていた場合、これまであまり賞レースに顔を出してこなかった方をひいきにしたいし…。ではデップはどうかというと、特にプライスポイントもマイナスポイントもなし。そのままスターパワーで押し切るのでは？…とたいした根拠のない理屈をアレコレつけたら、作品の評価がより高い３人が残った。偶然か。スター俳優と性格俳優のバランスも悪くないだろう。

　もちろん有力俳優は他にもいて、対象作が強力な『ノーカントリー』のジョシュ・ブローリン、『つぐない』のジェームズ・マカヴォイや、『Starting Out in the Evening』の大ヴェテランフランク・ランジェラがチャンスを残している。ただ、ブローリンとマカヴォイは前哨戦実績に乏しいのが難。BUZZ不足は否めないだろう。ランジェラはボストン映画批評家協会賞を受賞するなど逆転ノミネートの可能性がなきにしもあらず。対象作がオスカー会員に浸透しているとは思えないのが辛いところだが果たして…。

OSCAR PLANET Prediction
ジョージ・クルーニー（フィクサー）	Lock
ダニエル・デイ＝ルイス（ゼア・ウィル・ビー・ブラッド）	Lock
ジョニー・デップ（スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師）	Shaky
エミール・ハーシュ（イントゥ・ザ・ワイルド）	Shaky
ヴィゴ・モーテンセン（イースタン・プロミス）	Shaky
The Runner-up
ライアン・ゴズリング（ラースと、その彼女）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（01/18）
Lock
ジョージ・クルーニー George Clooney （フィクサー） Win: NBR、WFCA、SFFCC、DFCS、OFCC	何をやっても上手くいくという、今キャリアがピークに達している感のある兄貴。渋い実力派が並ぶ中、強力なスターパワーを発揮することは確実。 ~~Weak Point~~ 揉み消し屋をパワフルに演じるもスーツ姿がばっちりキマり過ぎて、女性会員は演技に目が行かないかもね。…という心配も、前哨戦の予想外の強さを考えれば何の問題にもならず。WGAストライキ支持。
ダニエル・デイ＝ルイス Daniel Day-Lewis （ゼア・ウィル・ビー・ブラッド） Win: SAG、BAFTA、GGA、BFCA、NSFC、NYFCC、LAFCA、CFCA、LVFCS、SFCA、DFFCA、PFCS、SDFCS、AFCA、FFCC、UFCS、SLFCA、HFCS、KCFCC、OFCS、COFCA、NTFCA、VFCC、LFCC、NYFCO、WFCC、IWFCP	英国の超演技派は、毎回役の内面も外面も怖ろしいまでに作り込む。今回も相当作り込んでいるという噂。。オスカーは変身演技が大好物。 ~~Weak Point~~ 引退発言をするなど活動がおとなしいとは言え、それにしても21世紀になってこれが３本目とは…少ねぇ！でも、逆に考えると彼の演技に飢えていた会員票を大量ゲット！二度目の受賞、射程圏内。
Shaky
ジョニー・デップ Johnny Depp （スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師） Win: GGA	彼の才能に最も早く目をつけたティム・バートンの新作で、ミュージカルに挑戦！今世界で最も愛されている映画スター。ファンの応援が後押しに？ Weak Point またバートン作品か…と思われているかもしれない。トレーラーで流れる歌声には賛否両論。元々ミュージシャン志望で、バンド活動もしていたことがある。全然売れなかったけど。今CDを出したら…。
エミール・ハーシュ Emile Hirsch （イントゥ・ザ・ワイルド）	自然に帰ることを切に願う実在の青年役。邪悪さを秘めた表情で、他の若手とは違う存在感。身体を絞って役に挑んだのはオスカー好み。 Weak Point 個性的な作品選びと不敵な存在感で元々評価は高かったが、知名度という点ではもう一歩。ノミネート経験のあるライアン・ゴズリングと最後の席を巡ってバトル？気を抜くと太りそうなタイプ。
ヴィゴ・モーテンセン Viggo Mortensen （イースタン・プロミス） Win: GSA、TFCA	デヴィッド・クローネンバーグ作に再登場。犯罪組織と関わりを持つ謎の男役。素っ裸バトルを含む破壊力ある演技に全米騒然。 Weak Point 本人は賞にはさほど興味がない模様。自分ではなく監督が認められて欲しいと願っているフシもある。対象作はダークで、かつ極めて暴力的。老会員には刺激が強過ぎるかもしれない。

ノミネーション予想これまでの流れ 2007　（Changes in Red）
Final
エミール・ハーシュ	ジョニー・デップ	ダニエル・デイ＝ルイス*	ジョージ・クルーニー	ヴィゴ・モーテンセン
The Leader：ダニエル・デイ＝ルイス
01/01
ライアン・ゴズリング	ジョニー・デップ	ダニエル・デイ＝ルイス*	ジョージ・クルーニー	フランク・ランジェラ
12/01
ジョシュ・ブローリン	ジョニー・デップ	ダニエル・デイ＝ルイス*	ジョージ・クルーニー	フランク・ランジェラ
11/01
ジョシュ・ブローリン	ジェームズ・マカヴォイ*	ダニエル・デイ＝ルイス	ジョージ・クルーニー	ヴィゴ・モーテンセン
10/01
マチュー・アマルリック	ジェームズ・マカヴォイ*	ダニエル・デイ＝ルイス	トミー・リー・ジョーンズ	ヴィゴ・モーテンセン
09/01
マチュー・アマルリック	ジェームズ・マカヴォイ	ダニエル・デイ＝ルイス	トミー・リー・ジョーンズ	ホアキン・フェニックス*
08/01
ジョン・キューザック	ジェームズ・マカヴォイ	ダニエル・デイ＝ルイス	トミー・リー・ジョーンズ	ホアキン・フェニックス*
07/01
ジョン・キューザック	ジェームズ・マカヴォイ	ダニエル・デイ＝ルイス	リチャード・ギア	ホアキン・フェニックス*
06/01
ジョン・キューザック	ベニチオ・デル・トロ	ダニエル・デイ＝ルイス	リチャード・ギア	ホアキン・フェニックス*
05/01
ジョン・キューザック	ベニチオ・デル・トロ	ダニエル・デイ＝ルイス	ジャレッド・レト	ホアキン・フェニックス*
04/01
ジョン・キューザック	ベニチオ・デル・トロ	フィリップ・シーモア・ホフマン	ジャレッド・レト	ホアキン・フェニックス*

The Other Contenders　その他の有力候補　（01/18）
Very Possible
ジョシュ・ブローリン Josh Brolin （ノーカントリー）	地味に活動していたが、このところクセモノ監督の作品に連続登場、久々に運気上昇中。コーエン兄弟作品で、キャリアベストの演技との声。対象作は賞レースの目玉コンテンダー！
ライアン・ゴズリング Ryan Gosling （ラースと、その彼女）	インターネットで見つけた人形と奇妙な関係を持つ孤独な青年を演じ、若手実力派の地位をガッチリ確保。でも、２年連続候補入りは難しい？対象作は決して絶賛一色だったわけではない。Win: GSA
フランク・ランジェラ Frank Langella （Starting Out in the Evening）	女学生が書いた彼の作品の論文により人生が変わっていく有名作家を演じる大ヴェテラン。2007年最高の演技との賛辞を大量に獲得。でも本命作は来年の「フロスト×ニクソン」？Win: BSFC
ジェームズ・マカヴォイ James McAvoy （つぐない）	「ナルニア国物語」「ラストキング・オブ・スコットランド」で注目された英国人実力派。キーラ・ナイトレイとカップルに扮し、評判上々。この部門で候補に挙がるには、まだ若いと判断されるか。Win: UKRAFA
デンゼル・ワシントン Denzel Washington （アメリカン・ギャングスター）	「トレーニングデイ」で主演賞を受賞しているアフリカ系の英雄。米兵の遺体を使ってヘロインを密輸するドラッグディーラー役。インパクトのある役だが、今度認められるなら善玉役では？最近中年太りか。
Possible
マチュー・アマルリック Mathieu Amalric （潜水服は蝶の夢を見る）	脳梗塞により運動機能を失い瞼で意思の疎通を図った仏ELLE誌の編集長ジャン＝ドミニク・ボービー役に挑み、カンヌでBUZZ沸騰。でもフランス人。思い出すのは「海を飛ぶ夢」のハヴィエル・バルデム。
ラッセル・クロウ Russell Crowe （３時10分、決断のとき）	前年似合わないロマコメに手を出しからかわれたが、彼が世界を代表する名優であることに変わりなし。「クイック＆デッド」以来の西部劇で、男臭い魅力炸裂。私生活ゴシップは笑えるもの多数…。
ベニチオ・デル・トロ Benicio Del Toro （悲しみが乾くまで）	演技力にますます磨きがかかる実力派。候補２回、受賞もしている。死んだ親友の妻を何とか立ち直らせようとするトラブルメイカー役で、評論家大絶賛。最近すっかりデップリ。作品はもう一歩の評価。
トム・ハンクス Tom Hanks （チャーリー・ウィルソンズ・ウォー）	ハリウッドが最も信頼する主演スターは、「アメリカの父親」。貫禄たっぷり、お肉もたっぷり。「ダ・ヴィンチ・コード」は叩かれながらも大ヒット。酒と女が好きなテキサス州の下院議員役。イメージと違う？
フィリップ・シーモア・ホフマン Philip Seymour Hoffman （その土曜日、７時58分）	イーサン・ホーク共演のスリラー・ドラマで重要な役柄を演じる。「カポーティ」で主演賞を受賞したばかり。一度認められたらとんとん拍子なのがオスカー。主演作が続く実力派オデブ。Win: IFCA
フィリップ・シーモア・ホフマン Philip Seymour Hoffman （マイ・ライフ、マイ・ファミリー）	「カポーティ」でオスカー制覇。受賞後の作品ゆえ当然注目度高し。が、さすがに受賞はないと思われ…。助演で推される可能性も…。前回の授賞式の小汚さは一体…。Win: ISA、IFCA
トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones （告発のとき）	イラクから帰還後、行方不明となった息子を探す父親役。絶好調ポール・ハギスの監督・脚本作。対象作からの賛辞は彼に集中。日本の皆さん、BOSS飲んでるだけの人じゃないのよ。
Longshot
ケイシー・アフレック Casey Affleck （ゴーン・ベイビー・ゴーン）	ベン・アフレックのセンの細い弟。兄の影に隠れてしまい、もうひとつインパクトが薄いが、その兄の監督デビュー作で華やかに主演を飾る。他作品でも高評価を得ていて、2007年は飛躍の年に。
クリスチャン・ベール Christian Bale （戦場からの脱出）	子役からキャリアをスタートさせながら、着実にキャリアを積み重ねている英国青年は、遂にバットマンに変身するまでに。変身願望の強い演技が続いている。POWドラマで性格演技を披露し、絶賛。
クリスチャン・ベール Christian Bale （３時10分、決断のとき）	「バットマンビギンズ」「プレステージ」のクリストファー・ノーラン監督二連発でメジャー路線でも実力を発揮したイギリスの若手個性派。子役時代から着実に成長。助演で推して欲しかった。
マイケル・セラ Michael Cera （JUNO ジュノ）	TVから映画へ活動の場を移しつつある若手。ジェイソン・ライトマンの快作で親友の女の子を妊娠させてしまう少年をユーモアたっぷりに演じる。夏には『スーパーバッド童貞ウォーズ』で大ヒットをかっ飛ばす。
ドン・チードル Don Cheadle （Talk to Me）	「ホテル・ルワンダ」で遂に候補に挙がった遅れきた実力派。ラジオDJとして成功する前科持ちの男を演じて（実話）、いつものように高評価。７月公開、小品、BUZZ不足…道は険しい。Win: AAFCA
クリス・クーパー Chris Cooper （アメリカを売った男）	「アダプテーション」で助演賞を受賞している演技派は、今やアメリカ映画に欠かせない名性格俳優に。裏の顔を持つFBIエージェント役に評論家が熱い支持。公開時期が悪過ぎる。
ジョン・キューザック John Cusack （さよなら。いつかわかること）	相変わらずの童顔が嬉しいゆで卵顔。イラク戦争で妻を亡くした夫役で新境地を開拓。対象作はサンダンスを涙で包み、観客賞を獲得。映画ファンにとっては「永遠の青春スター」。賞レース嫌い？
リチャード・ギア Richard Gere （ザ・ホークスハワード・ヒューズを売った男）	ハワード・ヒューズの偽の伝記を執筆するジャーナリスト役。最近枯れた自分を笑い飛ばす余裕が出てきた。珍しく（？）評論家が支持。インドで有名女優に接吻カマし大騒動…。Win: HFF
ジョセフ・ゴードン＝レヴィット Joseph Gordon-Levitt （ルックアウト見張り）	子役から青年に成長を遂げた若手俳優は、今実力No.1とも言われる注目株。「Mysterious Skin」「ブリック」に続き、またもや主演作で批評家の熱い支持を獲得。言動はかなり挑戦的。意外！
トニー・レオン Tony Leung （ラスト、コーション）	香港を代表するスター俳優が、「ブロークバック・マウンテン」でオスカーを獲得し注目を集めるアン・リー監督の新作に主演。「ディパーテッド」のオリジナルに主演。アレを見せちゃって、ヴェネチアで失笑。
ホアキン・フェニックス Joaquin Phoenix （帰らない日々）	息子を轢き逃げ事故で亡くした父親役。苦悩の演技は候補に挙がった「グラディエーター」「ウォーク・ザ・ライン君につづく道」を見れば楽勝？相変わらずリヴァーの弟とは思えない濃い顔立ち。作品酷評。
ブラッド・ピット Brad Pitt （ジェシー・ジェームズの暗殺）	正統派スターとして期待されながら、演技派になることを望み続ける反逆児。最近はアンジェリーナ・ジョリーにべったり。「バベル」で久しぶりに注目を受けたばかり。ヴェネチアで賛否が割れる。Win: VIFF
ジョン・Ｃ・ライリー John C. Reilly （ウォーク・ハードロックへの階段）	ブサイク俳優界のトップに君臨する性格俳優が主演部門に挑戦。ロックンロールアイコン、デューイ・コックスに扮して歌唱力と演技力を発揮。「シカゴ」で顔に似合わぬ美声を披露し、候補入り。
サム・ライリー Sam Riley （コントロール）	ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスを演じ、彼の魂が乗り移ったかのようなパフォーマンスが喝采を浴びる。会員は実在の人物役に弱いが、ロックシンガー役というのはどうなのか。無名の若手。
セス・ローゲン Seth Rogen （無ケーカクの命中男ノックトアップ）	「40歳の童貞男」で主人公の友人役を演じて良い味を出していた小太り俳優が、同じ製作チームの作品に主演、絶賛評を獲得した。顔の作りは結構ハンサム？ゴールデン・グローブ賞を目指せ。
マーク・ラファロ Mark Ruffalo （帰らない日々）	地味でも着実に大作出演が続く演技派。ライヴァルはグレッグ・キニアあたりか。ひょっとするとアメリカ人にはセクシーに映るのかも…。子どもを轢き逃げしてしまう男役。共感は得られないか。作品酷評。
ウィル・スミス Will Smith （アイ・アム・レジェンド）	アフリカ系アクターの中では興行力はトップ。演技力も抜群で「アリ」「幸せのちから」のパフォーマンスは評論家も絶賛した。ウイルスが蔓延る地球、最後の人間をシャープに演じる。顔、小さ過ぎ！
デンゼル・ワシントン Denzel Washington （グレート・ディベーター栄光の教室）	実力派スターとして順風満帆のキャリアを突き進むアフリカ系の良心が、監督第二作で勝負を賭ける。『アメリカン・ギャングスター』が本命。なんとか助演でプッシュされたいところだが…。
オーウェン・ウィルソン Owen Wilson （ダージリン急行）	鼻のひん曲がった脳天気おちゃらけ男のイメージがあるが、実は「天才マックスの世界」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」の脚本を手掛けた才人。突如飛び込んできた自殺未遂騒動。ゆっくり休んでね。
Bad Review
ハヴィエル・バルデム Javier Bardem （宮廷画家ゴヤは見た）	フランシスコ・デ・ゴヤのミューズを罠にかける僧の役。スペイン人俳優であるというハンディを跳ね除けて、「夜になるまえに」で初候補入り。スペインのラジー賞にノミネートされてしまった！
ジョニー・デップ Johnny Depp （パイレーツ・オブ・カリビアンワールド・エンド）	ヒット作はなくとも映画ファンに熱烈に愛される存在だったのが、今や世界No.1大スター。そうなったのはこのシリーズに主演したがゆえだが、果たしてそれは彼にとって良かったのか。またしても批評不発。

No Chance　チャンスなし　（01/01）
ハリド・アブダラ Khalid Abdalla （君のためなら千回でも）	マーク・アンソニー Marc Anthony （エル・カンタンテ）
エリック・バナ Eric Bana （ラッキー・ユー）	ハヴィエル・バルデム Javier Bardem （コレラの時代の愛）
ビリー・クラダップ Billy Crudup （Dedication）	マイケル・ダグラス Michael Douglas （カリフォルニア・トレジャー）
モーガン・フリーマン Morgan Freeman （最高の人生の見つけ方）	モーガン・フリーマン Morgan Freeman （ラブ・アペタイザー）
ジェイク・ギレンホール Jake Gyllenhaal （Rendition）	ジェイク・ギレンホール Jake Gyllenhaal （ゾディアック）
ケヴィン・クライン Kevin Kline （Trade）	サミュエル・Ｌ・ジャクソン Samuel L. Jackson （ザ・チャンプ伝説のファイター）
トビー・マグワイア Tobey Maguire （スパイダーマン３）	ジャック・ニコルソン Jack Nicholson （最高の人生の見つけ方）
クライヴ・オーウェン Clive Owen （エリザベス：ゴールデン・エイジ）	マイケル・ピット Michael Pitt （シルク）
クリストファー・プラマー Christopher Plummer （Man in the Chair）	アラン・リックマン Alan Rickman （Snow Cake）
ティム・ロス Tim Roth （胡蝶の夢）	アダム・サンドラー Adam Sandler （再会の街で）
マイケル・シャノン Michael Shannon （BUG バグ）	ジム・スタージェス Jim Sturgess （アクロス・ザ・ユニバース）
ジョン・トラヴォルタ John Travolta （ロンリーハート）	マーク・ウェバー Mark Webber （痛いほどきみが好きなのに）
レイ・ウィンストン Ray Winstone （ベオウルフ呪われし勇者）

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