Predictions -Best Supporting Actor-

Predictions -Best Supporting Actor-

助演男優賞

受賞予想（02/18）

Final Predictions

ケイシー・アフレック

ハヴィエル・バルデム

フィリップ・
シーモア・ホフマン

ハル・ホルブルック

トム・ウィルキンソン

△

◎

○

OSCAR PLANET Prediction		ハヴィエル・バルデム（ノーカントリー）
General Prediction		ハヴィエル・バルデム（ノーカントリー）
My Hope		ハヴィエル・バルデム（ノーカントリー）

　大混戦だった昨年と比べ、今年の助演男優賞部門は不作と言われている。男性優位と言われる映画界でこの事態は、あまり歓迎できることではない。面白い役柄自体が少なくなっているということではないか。映画の質も下がっているのではないかと心配してしまう。

　そんな中、この部門のレースでトップを突っ走っているのは『ノーカントリー』のハヴィエル・バルデムである。賞レース開始前から唯一当確ランプを点けて良い圧倒的なBUZZを作り上げていた彼は、下馬評通りゴールデン・グローブ賞、アメリカ映画俳優組合賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞という重要３賞を完全制覇する強さを発揮し、今や「最もオスカーに近い俳優」と言われている。もちろんこれまでの実績も申し分ない。スペイン時代から高評価を獲得していた名優は、ハリウッドでは今年監督賞候補に挙がっているジュリアン・シュナーベル監督の「夜になるまえに」（00年）で小説家レイナルド・アレナスを演じ主演男優賞候補挙がっているし、スペインに戻って主演した「海を飛ぶ夢」（04年）で四肢不随に陥った実在の人物ラモン・サンペドロ
をパワフルに演じ世界的に絶賛されている。『ノーカントリー』で演じた役柄はこの代表作２本とは全く違う、悪の結晶と言うべき暗殺者で、その真に迫った演技は恐怖を通り越して笑ってしまうほどだという。キャリアも演技の質も文句をつけたくなるところがないバルデム、彼の優位はちょっとやそっとのことでは揺るぎそうにない。

　バルデムの前には他の候補者たちは分が悪いと言うしかない。前哨戦でバルデムに次ぐ強さを見せた『ジェシー・ジェームズの暗殺』のケイシー・アフレックはその若さが最大のネック。唯一の若手という武器も『ゴーン・ベイビー・ゴーン』との合わせ技もこの部門では有効に働きそうにない。『フィクサー』のトム・ウィルキンソンはバルデムと同じくこれが２度目のノミネートだが、前哨戦ではサテライト賞が唯一の受賞であることを考えても対象作のBUZZ不足を考えても浮上は考えにくい状況。『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』のフィリップ・シーモア・ホフマンは作品の不人気が致命的で、いかに作中最も旨味のある役柄だったとしても票が集まるパワーは感じられない。それに「カポーティ」（05年）で主演男優賞を受賞したばかり、二つ目のオスカーは早過ぎるだろう。

　もしバルデムが躓くことがあるとするならば、足を引っ掛けるのは『イントゥ・ザ・ワイルド』のハル・ホルブルックだと思われる。ホルブルックは授賞式当日には83歳になっている大ヴェテラン。長年の功績を讃えた功労賞的意味合いの票が最も最も入りやすいのが彼なのだ。長らくスポットライトからは遠ざかっていたホルブルックだが、対象作の演技は短い出演時間ながら心に染み入る素晴らしいものとの声が多数出ている。ただし、助演女優賞部門に同じく功労票を大量に獲得しそうなルビー・ディーがノミネートされていてこの意味合いの票も割れてしまう危険があること、対象作がノミネート段階で大苦戦を強いられていること、前哨戦は全てノミネート止まりであること等、ウィークポイントも多数抱えている。なんとか作品支持票を集中して掻き集めたいところなのだが…。

　ホルブルックが受賞する可能性はなきにしもあらず。しかし、バルデムの怪演の前には望みを持つというのは酷なことなのかもしれない。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/16	2/11	2/6	2/1	1/26
1	ハヴィエル・バルデム『ノーカントリー』	70	1	1	1	1	1	1	本命
2	ハル・ホルブルック『イントゥ・ザ・ワイルド』	20	2	2	2	2	3	4	大穴
3	トム・ウィルキンソン『フィクサー』	5	3	3	3	3	2	3	Happy to be Nominated
4	ケイシー・アフレック『ジェシー・ジェームズの暗殺』	3	4	4	4	4	4	2
5	フィリップ・シーモア・ホフマン『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』	2	5	5	5	5	5	5

**List of Marks**
ケイシー・アフレック『ジェシー・ジェームズの暗殺』	兄ちゃんより先に演技賞初ノミネート。Congratulations!!（＋）	3.0
	ナショナル・ボード・オブ・レヴュー、全米映画批評家協会賞受賞（＋＋）
	はっきり言って、主役はブラッド・ピットではなく彼（＋）
	当然見せ場も多く、特に終幕の演技は秀逸（＋）
	対象作は興行的に大失敗。観ている会員が少ないかも（－）
	批評的にもさほど優秀な成果を上げられなかった（－）
	ヴェテラン優遇傾向にある部門。若さを武器できるかどうか（＋－）
ハヴィエル・バルデム『ノーカントリー』	２度目のノミネーション。余裕です、余裕（＋）	5.0
	SAG、GGA、BFCAの重要３賞完全制覇。強い！（＋＋＋）
	情熱的な色気で女性会員の心を射抜きます（＊）
	悪の結晶と言うべきインパクト大の役柄（＋＋）
	でも保守的な人には受け入れ難い演技なのかも？（－）
	強過ぎるのがかえって不安。反動はないでしょうね（＊）
	ペネロペ・クルスは連れてきてくれますか？（＋－）
フィリップ・シーモア・ホフマン『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』	２度目のノミネーション。これからは常連ですか？（＋）	0.5
	作中最も旨味のある役柄との声が多数（＋＊）
	対象作から唯一のノミネート。支持票が集中するかも（＋）
	SAGでノミネート漏れしてしまったのが痛過ぎる（－）
	実は対象作の評価は期待されていたほど高くない（＊）
	２年前に主演部門を受賞したばかり。再受賞には早過ぎる（－）
	受賞時のファッションセンスが酷過ぎた！？（＊）
ハル・ホルブルック『イントゥ・ザ・ワイルド』	ジイチャンおめでとう。初ノミネートだよ（＋）	4.0
	キャリア実に50年。大々々々々ヴェテランでございます（＋＋）
	この部門は功労賞的意味合いが匂う受賞が多い（＋）
	対象作はまさかの苦戦。支持票が彼に集中（＋＋）
	でもそれって会員内で人気がないということでは？（－）
	前哨戦は全てノミネート止まり（－）
	ハヴィエル・バルデムを打ち落とす可能性はいちばん高いが…（＋－）
トム・ウィルキンソン『フィクサー』	２度目のノミネートおめでとう（＋）	2.0
	作品のハイライトはジョージ・クルーニーではなく彼との声あり（＋＋）
	サテライト賞を地味に受賞（＊）
	以前主演男優賞候補に挙がっていて受賞の下地あり（＋）
	でもそれはハヴィエル・バルデムも同じだよね（＊）
	対象作は７部門でノミネート。票は割れる（－）
	「受賞はできないよ」と既に敗北宣言（－）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 5/5］
ケイシー・アフレック　Casey Affleck
	ジェシー・ジェームズの暗殺（ワーナー・ブラザース）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GSA、NBR、NSFC、SFFCC、SLFCA
	「ベン・アフレックの弟」と紹介され続けてきた青年は、しかし、その繊細な演技力は昔から評価されてきた。ロバート・フォード役はこれまでのキャリアの集大成とも言える鮮やかさでノミネートも当然。兄の監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』での主演演技も大好評。合わせ技でバルデムを打ち落とす！？
ハヴィエル・バルデム　Javier Bardem
	ノーカントリー（パラマウント・ヴァンテージ）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors SAG、BAFTA、GGA、BFCA、NYFCC、BSFC、CFCA、LVFCS、WFCA、SFCA、DFFCA...
	現在最もノッているラテン系スター。「夜になるまえに」で初ノミネートを果たし大躍進。「海を飛ぶ夢」で落選したときはブーイング。そして2007年、彼は最強の役柄を携えてオスカーに挑む。悪の結晶と言うべきおかっぱ頭の暗殺者が会員の心をも射抜くことはほぼ確実。「ザ・受賞に最も近い男」。
フィリップ・シーモア・ホフマン　Phillip Seymour Hoffman
	チャーリー・ウィルソンズ・ウォー（ユニヴァーサル）
	Oscar Experience 2 noms / 1 win
	Precursors IFCA
	端役時代の彼を知る者には、今の彼の活躍は実に感慨深いものに違いない。恵まれた容姿ではないが、それを逆に武器にして、彼にしか演じられない役どころを次々ものにしている。「カポーティ」で主演部門を征した直後であり、今回の受賞はない。だが、近い将来の二度目の受賞は、夢ではない。
ハル・ホルブルック　Hal Holbrook
	イントゥ・ザ・ワイルド（パラマウント・ヴァンテージ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors None
	エミー賞受賞のジイサンは1925年生まれ、授賞式には83歳になっている。エミー賞受賞経験はあるが、オスカーには全くの無縁。話題作に恵まれることは少なかったが辛抱強く頑張ってきたのがノミネーションに繋がった。出演作は100本を超える。功労賞的票が最も集まりやすいのは彼だろう。
トム・ウィルキンソン　Tom Wilkinson
	フィクサー（ワーナー・ブラザース）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors GSA
	「イン・ザ・ベッドルーム」では主演候補に挙がったが、彼は脇役で場をさらうことの方が断然多い。そういう意味でこの部門で二度目のノミネーションを勝ち取ったのは必然と言えるのかもしれない。主人公のクライアント役で悲しみを湛えた演技を披露していると評判。大逆転の目は決してなくはない。

ranking

キャンペーンパワー　06/12/01～07/01/25			前哨戦ポイント　-02/24-
1	ケイシー・アフレック	199 p	1	ハヴィエル・バルデム	216.5 p
2	ハヴィエル・バルデム	147 p	2	ケイシー・アフレック	100.5 p
3	ハル・ホルブルック	49 p	3	トム・ウィルキンソン	93.5 p
4	トム・ウィルキンソン	23 p	4	ハル・ホルブルック	80.0 p
5	フィリップ・シーモア・ホフマン	10 p	5	フィリップ・シーモア・ホフマン	76.5 p

対象作の興行収入　-02/18-			対象作の評価 rating
1	フィリップ・シーモア・ホフマン	$66m	1	ハヴィエル・バルデム	90.6 p
2	ハヴィエル・バルデム	$61m	2	トム・ウィルキンソン	85.6 p
3	トム・ウィルキンソン	$47m	3	ハル・ホルブルック	76.7 p
4	ハル・ホルブルック	$18m	4	フィリップ・シーモア・ホフマン	75.1 p
5	ケイシー・アフレック	$3m	5	ケイシー・アフレック	68.7 p

映画俳優活動歴			出演料
1	ハル・ホルブルック	49年	1	フィリップ・シーモア・ホフマン	-
2	トム・ウィルキンソン	32年	2	ハヴィエル・バルデム	-
3	ハヴィエル・バルデム	18年	3	ケイシー・アフレック	-
4	フィリップ・シーモア・ホフマン	17年	4	トム・ウィルキンソン	-
5	ケイシー・アフレック	13年	5	ハル・ホルブルック	-

ノミネート予想（01/18）

Final Prediction

　主要６部門の中で、ノミネートの可能性がある俳優が最も絞られているのが助演男優賞部門である。不作ということだ。

　ノミネートが間違いないのは唯一人。『ノーカントリー』のハヴィエル・バルデムである。作品を象徴する冷酷な殺人鬼を怪演しているとのことで、作品が初公開されたカンヌ映画祭のときから「受賞も間違いない」との声が挙がっていたほどだ。「最も受賞に近い俳優」は前哨戦も総ナメ状態。後は受賞できるかどうか、だろう。

　波乱がなければ、『フィクサー』の演技巧者トム・ウィルキンソンと『ジェシー・ジェームズの暗殺』の若手実力派ケイシー・アフレックもノミネートを受けるだろう。どちらもゴールンデン・グローブ賞（GG）、ブロードキャスト映画批評家協会賞（BFCA）、アメリカ映画俳優組合賞（SAG）の重要３賞で候補に挙がるなど、手堅い賞レース展開を繰り広げた。ウィルキンソンは「イン・ザ・ベッドルーム」で主演候補経験もあるし、アフレックはナショナル・ボード・オブ・レヴューを征して前哨戦の先陣を切るインパクトを見せた。共にノミネートへの下地は十分と言える。

　残り２枠は前哨戦実績を考えるなら、『イントゥ・ザ・ワイルド』のハル・ホルブルックと『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』のフィリップ・シーモア・ホフマンになるだろう。前者はショーン・ペン監督作での妙演が、後者はマイク・ニコルズ監督作での巧演が高評価を受けている。ただ、どちらも候補確実というには決め手に欠ける。このふたりなら、より候補入りの可能性が高いのはSAGノミネーションを受けているホルブルックか。SAGを見る限り対象作の人気が高いので、そのまま滑り込む可能性大だ。ホフマンはそのSAGで落選している。作品評価の影響を受けたのかもしれない。尤も、ホフマンは主演作の『その土曜日、７時58分』『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』の評価も極めて高く、合わせ技で押し切ることも考えられるだろう。

　逆転ノミネートを狙うのは、『潜水服は蝶の夢を見る』のマックス・フォン・シドー、『ノーカントリー』のトミー・リー・ジョーンズ、『ヘアスプレー』のジョン・トラヴォルタ。３人とも評論家受けが良く、候補に挙がってもブーイングは出ないだろう。ただ、シドーは対象作がフランス語映画であること、ジョーンズは主演作『告発のとき』の演技がより高評価だったこと、トラヴォルタは対象作がオスカー受けしない作品であることがマイナス要因になっている。この内ジョーンズはSAGでサプライズノミネーションを受けた。作品人気の恩恵を受けた形だ。シドーは功労賞的意味合いの票が雪崩れ込む可能性があるし、トラヴォルタはオスカー会員の間で抜群の人気なのが武器。それでも、３人が今がキャリア絶頂の感のあるホフマンを打ち落とすのは難しく、番狂わせはないように思うのだが…。

OSCAR PLANET Prediction
ケイシー・アフレック（ジェシー・ジェームズの暗殺）	Likely
ハヴィエル・バルデム（ノーカントリー）	Lock
フィリップ・シーモア・ホフマン（チャーリー・ウィルソンズ・ウォー）	Shaky
ハル・ホルブルック（イントゥ・ザ・ワイルド）	Shaky
トム・ウィルキンソン（フィクサー）	Likely
The Runner-up
トミー・リー・ジョーンズ（ノーカントリー）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（01/18）
Lock
ハヴィエル・バルデム Javier Bardem （ノーカントリー） Win: SAG、BAFTA、GGA、BFCA、NYFCC、BSFC、CFCA、LVFCS、WFCA、SFCA、DFFCA、PFCS、AFCA、DFCS、FFCC、UFCS、OFCC、HFCS、KCFCC、COFCA、IFCA、NTFCA、TFCA、VFCC、OFCS、NYFCO	ハリウッドとヨーロッパを自由に行き来する理想的なキャリア。「海を飛ぶ夢」で落選した同情票。コーエン兄弟の有望作で映画史に残る悪役だとか。 ~~Weak Point~~ 『Goya's Ghost』の演技は酷評されてしまったが、そんなものに足を引っ張られるはずのないレヴェルの大絶賛を獲得。もはや候補落ちはあり得ない。受賞に向かって一直線。~~Congratulations!~~
Likely
ケイシー・アフレック Casey Affleck （ジェシー・ジェームズの暗殺） Win: GSA、NBR、NSFC、SFFCC、SLFCA	ジェシー・ジェームズ暗殺を企てるロバート・フォード役で、その繊細な演技力が高評価。ブラッド・ピットを喰ってしまったとの声が次から次へ。 Weak Point が！それでもヴェネチア映画祭の男優賞はピットへ行ってしまった。結局はスターパワーがモノを言うのか！？対象作のBUZZは消滅しかかっている。兄ちゃんと一緒にハリウッド・サヴァイヴァル！
トム・ウィルキンソン Tom Wilkinson （フィクサー） Win: GSA	「イン・ザ・ベッドルーム」で主演賞候補経験のある英国の演技派が、ジョージ・クルーニー主演作で助演。シーンスティラーとの賛辞が大量に溢れ出る。 Weak Point 作品評価は良好だが、興行的には失敗してしまった。会員は観ていないかも。BUZZがジョージ・クルーニーの方に向いている気配もある。やや過剰演技との指摘も…。前哨戦勝利必須。
Shaky
フィリップ・シーモア・ホフマン Phillip Seymour Hoffman （チャーリー・ウィルソンズ・ウォー） Win: IFCA	「カポーティ」で主演部門を征した実力派デブ脇役も余裕でこなす。粗野なCIA工作員役で、作中最も旨味がある役柄との声が多数挙がっている。 Weak Point どうやら作品評価は期待ほど伸びなさそうな雰囲気。なんとか作品支持票を自分に集中させたい。『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』『その土曜日、７時58分』との票割れは確実と思われ…。
ハル・ホルブルック Hal Holbrook （イントゥ・ザ・ワイルド）	大ヴェテランがショーン・ペン監督作で久々に脚光を浴びる。アラスカの荒野を目指す青年と親子のような関係を結ぶ老人役。シーンスティラー！ Weak Point 非常に印象的なパフォーマンスだが、出演時間は極めて少ないとか。授賞式には83歳になっている。ひぃぃぃぃぃ。お年寄りは大切にしましょう。エミー賞は受賞しているが、オスカー経験はなし。

ノミネーション予想これまでの流れ 2007　（Changes in Red）
Final
ハヴィエル・バルデム*	ハル・ホルブルック	ケイシー・アフレック	トム・ウィルキンソン	フィリップ・シーモア・ホフマン
The Leader：ハヴィエル・バルデム
01/01
ハヴィエル・バルデム*	ハル・ホルブルック	ケイシー・アフレック	トム・ウィルキンソン	フィリップ・シーモア・ホフマン
12/01
ハヴィエル・バルデム*	ハル・ホルブルック	マックス・フォン・シドー	トム・ウィルキンソン	ジョン・トラヴォルタ
11/01
ハヴィエル・バルデム*	ケイシー・アフレック	アーミン・ミューラー＝スタール	トム・ウィルキンソン	ジョン・トラヴォルタ
10/01
ハヴィエル・バルデム*	フィリップ・シーモア・ホフマン	アーミン・ミューラー＝スタール	ヒース・レジャー	ジョン・トラヴォルタ
09/01
ハヴィエル・バルデム*	フィリップ・シーモア・ホフマン	ジャック・ブラック	ヒース・レジャー	ジョン・トラヴォルタ
08/01
ハヴィエル・バルデム*	フィリップ・シーモア・ホフマン	ジャック・ブラック	マーク・ラファロ	ジョン・トラヴォルタ
07/01
ハヴィエル・バルデム*	ラッセル・クロウ	ジャック・ブラック	マーク・ラファロ	ジョン・トラヴォルタ
06/01
ハヴィエル・バルデム*	ラッセル・クロウ	ジェームズ・マカヴォイ	マーク・ラファロ	ジョン・トラヴォルタ
05/01
ハヴィエル・バルデム*	ラッセル・クロウ	クライヴ・オーウェン	マーク・ラファロ	ジョン・トラヴォルタ
04/01
アラン・アーキン	ラッセル・クロウ	クライヴ・オーウェン*	マーク・ラファロ	ジョン・トラヴォルタ

The Other Contenders　その他の有力候補　（01/18）
Very Possible
トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones （ノーカントリー）	日本で缶コーヒーを飲んでいる顔のデッカイオッサンは、監督業も手掛けるハリウッドの大スター。コーエン兄弟作品に登場してどんな表情を見せるか。ハヴィエル・バルデムに票を奪われる。Win: SDFCS
ジョン・トラヴォルタ John Travolta （ヘアスプレー）	毎年のように授賞式に顔を出すのはハリウッドが彼を大スターだと認めている証拠。オデブな主人公のオデブな「ママ」にチャレンジ。チャーミング！大好評だが、オスカー好みの役柄ではない。Win: HFF
マックス・フォン・シドー Max von Sydow （潜水服は蝶の夢を見る）	スウェーデンを代表する大ヴェテランは「ペレ」で主演男優賞候補経験あり。運動能力を失うELLE誌編集長を描いたドラマで、感涙必至パフォーマンス。ただし、出演時間は極僅かだとか。
Possible
ラッセル・クロウ Russell Crowe （アメリカン・ギャングスター）	麻薬ディーラーを追うNYPDの刑事を演じる。リドリー・スコット監督作品は「グラディエーター」で主演賞受賞していて、相性よろし。主演で推されると、デンゼル・ワシントンと票割れ。電話事件後遺症。
ポール・ダノ Paul Dano （ゼア・ウィル・ビー・ブラッド）	「リトル・ミス・サンシャイン」の喋らない長男役で名前を売ることに成功。続く新作がポール・トーマス・アンダーソン監督、ダニエル・デイ＝ルイス主演作とは、なんという幸運。一気に畳み掛けたい。
アルバート・フィニー Albert Finney （その土曜日、７時58分）	５回ノミネートされながら、受賞はゼロ。授賞式に出席しないあたり、会員の心象を悪くしている？イーサン・ホーク、フィリップ・シーモア・ホフマン、マリサ・トメイら実力派がズラリ。名誉賞送り…じゃないよね。
ベン・フォスター Ben Foster （３時10分、決断のとき）	少年スターから青春スター、そして性格男優へと着実に実力をつけている。男臭い西部劇の中で、見事なシーンスティラーぶりを発揮していると高評価。ケイシー・アフレック、ピーター・フォンダと票割れ。
マーカス・カール・フランクリン Marcus Carl Franklin （アイム・ノット・ゼア）	６人の俳優がボブ・ディランを演じる実験作で、主演の一人に選ばれる少年俳優。まだキャリアが始まったばかりなのに、リチャード・ギアやヒース・レジャー以上の好評を獲得。知名度の問題。
アーミン・ミューラー＝スタール Armin Mueller-Stahl （イースタン・プロミス）	「シャイン」の迫力あるパフォーマンスにより候補経験を持つ、ドイツの名優。短い出番ながら印象的で、「2007年のウィリアム・ハート」との呼び声。作品は絶賛を勝ち取るも、Box Officeは振るわず。
Longshot
フィリップ・ボスコ Philip Bosco （マイ・ライフ、マイ・ファミリー）	キャリア40年以上の大ヴェテランが、ローラ・リニーとフィリップ・シーモア・ホフマンの父親に扮する。この部門は功労賞的意味合いの票が入ることが多い。近年はTVシリーズ「ロー＆オーダー」で活躍。
ジョシュ・ブローリン Josh Brolin （アメリカン・ギャングスター）	リドリー・スコット監督のギャングドラマで助演。今年は『プラネット・テラー』『告発のとき』『ノーカントリー』と高評価作品連発の当たり年。どれかひとつ引っ掛かりますように。
ヴァンサン・カッセル Vincent Cassel （イースタン・プロミス）	骨のある顔で、本国のみならず、世界的に大暴れしているフランスの個性派。デヴィッド・クローネンバーグの世界にピタリとハマりそう。嫁はあのモニカ・ベルッチ。お子もたくさんいます。羨ましい～。
ジェフ・ダニエルス Jeff Daniels （ルックアウト見張り）	「イカとクジラ」のダメオヤジ役でキャリア最高の賛辞を勝ち取った性格俳優が、再びインディーズ映画で実力を発揮。「イカとクジラ」との合わせ技を使いたい。３月公開が辛い。最近クマっぽい。
ピーター・フォンダ Peter Fonda （３時10分、決断のとき）	２度の候補経験がある名門フォンダ家のリーダー。最近一家揃って元気がないが、ここら辺で一発当てておきたい。ラッセル・クロウ主演の西部劇で助演。娘のブリジットは最近何をしているんですか？
リチャード・ギア Richard Gere （アイム・ノット・ゼア）	ゴールデン・グローブ賞ウィナーだが、オスカーは候補すら経験なし。色男に会員は厳しい？６人の俳優がボブ・ディランを演じる実験作。小泉純一郎氏と髪型だけは似ていた。Win: HFF
エド・ハリス Ed Harris （ゴーン・ベイビー・ゴーン）	受賞していないのがおかしい演技派セクシーハゲ。受賞して欲しい、欲しいけどどうやらこのベン・アフレック監督作品では無理そう！？「敬愛なるベートーヴェン」の評価はイマイチ伸びなかった。
イーサン・ホーク Ethan Hawke （その土曜日、７時58分）	初々しい少年だった「いまを生きる」から十年以上が経ち、「トレーニングデイ」でオスカー候補に挙がる実力派に成長。ユマ・サーマンを嫁に貰い子どもをこしらえるも離婚。人生、色々あります。
ヒース・レジャー Heath Ledger （アイム・ノット・ゼア）	６人の俳優がボブ・ディランを演じる実験映画に出演。演技力のある若手スターとして貴重。同じくディランを演じる俳優との票割れ確実。ミシェル・ウィリアムスとまさかの破局。前髪踏ん張ってくれー。
アラン・リックマン Alan Rickman （スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師）	イギリスを代表する性格俳優の最近最も目立った作品が「ハリー・ポッター」シリーズでは寂しい。ティム・バートンのダークな演出の元、存分に実力を発揮して欲しいもの。見せ場はありますか？
ポール・ラッド Paul Rudd （無ケーカクの命中男ノックトアップ）	優しげな風貌が画面を柔らかくする人気コメディアン。「40歳の童貞男」チームの新作コメディでレスリー・マンと夫婦を演じて、大爆笑の掛け合いを見せているとか。久しぶりに主演作を！
フォレスト・ウィテカー Forest Whitaker （グレート・ディベーター栄光の教室）	「ラストキング・オブ・スコットランド」の憑依演技により見事主演賞に輝いたアメリカの鶴瓶。デンゼル・ワシントンの監督第二作で脇を固める。前年主演で今度は助演？人生そんなに上手くいきません。
Bad Review
トム・クルーズ Tom Cruise （大いなる陰謀）	アメリカのアフガニスタン侵攻を巡る群像劇で政治家を演じる。既に３度のノミネート経験を持っているが、私生活のゴシップでイメージは落ちるところまで落ちている。派手なカムバックを狙うも不発。
テレンス・ハワード Terrence Howard （ブレイブワン）	「クラッシュ」「ハッスル＆フロウ」の二連発で、一気に注目男優になる。柔軟性のある演技で、主役も脇役もオマカセ。ジョディ・フォスター主演作ゆえ必然的に注目度がアップするも、作品酷評。
ロバート・レッドフォード Robert Redford （大いなる陰謀）	監督賞と名誉賞、既にオスカーを二つ持っているスター俳優が、自身の監督作で俳優業に復帰。実は「スティング」で候補経験を持っている。へぇぇ。説教臭いと作品は不評に終わる。
ステラン・スカルスガルド Stellan Skarsgård （宮廷画家ゴヤは見た）	強面を活かした役が続くスウェーデンを代表する性格俳優。あのフランシスコ・デ・ゴヤを演じる。オスカーは実在の人物役に弱い。「グラスハウス」「エクソシストビギニング」等珍作出演も多い。作品酷評。

No Chance　チャンスなし　（01/01）
アラン・アーキン Alan Arkin （Rendition）	ジャック・ブラック Jack Black （マーゴット・ウェディング）
エイドリアン・ブロディ Adrien Brody （ダージリン急行）	ドン・チードル Don Cheadle （再会の街で）
サシャ・バロン・コーエン Sacha Baron Cohen （スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師）	ダニエル・クレイグ Daniel Craig （ライラの冒険黄金の羅針盤）
ヒュー・ダンシー Hugh Dancy （いつか眠りにつく前に）	ロバート・ダウニー・ジュニア Robert Downey Jr. （ゾディアック）
キウェテル・イジョフォー Chiwetel Ejiofor （Talk to Me）	ホマユン・エルシャディ Homayon Ershadi （君のためなら千回でも）
モーガン・フリーマン Morgan Freeman （ゴーン・ベイビー・ゴーン）	ダン・ファターマン Dan Futterman （マイティ・ハート愛と絆）
ブルーノ・ガンツ Bruno Ganz （胡蝶の夢）	ポール・ジャマッティ Paul Giamatti （ブラザーサンタ）
クリスピン・グローヴァー Crispin Glover （ベオウルフ呪われし勇者）	キューバ・グッディング・ジュニア Cuba Gooding Jr. （アメリカン・ギャングスター）
ウッディ・ハレルソン Woody Harrelson （ノーカントリー）	ダスティン・ホフマン Dustin Hoffman （マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋）
ウィリアム・ハート William Hurt （イントゥ・ザ・ワイルド）	グレッグ・キニア Greg Kinnear （ラブ・アペタイザー）
イルファン・カーン Irfan Khan （マイティ・ハート愛と絆）	ケヴィン・クライン Kevin Kline （As You Like It）
デレク・ルーク Derek Luke （大いなる陰謀）	アルフレッド・モリーナ Alfred Molina （シルク）
ゲイリー・オールドマン Gary Oldman （ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団）	マイケル・ペーニャ Michael Pena （大いなる陰謀）
ジェフリー・ラッシュ Geoffrey Rush （エリザベス：ゴールデン・エイジ）	ピーター・サースガード Peter Sarsgaard （Rendition）
リーヴ・シュライバー Liev Schreiber （コレラの時代の愛）	ジェイソン・シュワルツマン Jason Schwartzman （ダージリン急行）
ショーン・トーブ Shaun Toub （君のためなら千回でも）	ヴィンス・ヴォーン Vince Vaughn （イントゥ・ザ・ワイルド）
クリストファー・ウォーケン Christopher Walken （ヘアスプレー）	パトリック・ウィルソン Patrick Wilson （いつか眠りにつく前に）
役所広司 Koji Yakusho （シルク）	スティーヴ・ザーン Steve Zahn （戦場からの脱出）

Predictions

Past Report　-80th Annual Academy Awards-

Top