Predictions -Best Actor-

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主演男優賞

受賞予想（2/20）

Final Predictions

リチャード・
ジェンキンス

フランク・ランジェラ

ショーン・ペン

ブラッド・ピット

ミッキー・ローク

◎

○

OSCAR PLANET Prediction		フランク・ランジェラ（フロスト×ニクソン）
General Prediction		ショーン・ペン（ミルク） or ミッキー・ローク（レスラー）
My Hope		リチャード・ジェンキンス（扉をたたく人）

　前哨戦結果を見れば、極めて妥当なノミネーションと言える。ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、アメリカ映画俳優組合賞で次々ノミネートされたメンバーが順当に候補に挙がっている。オスカーでは『グラン・トリノ』のクリント・イーストウッドが浮上するような気配もあったが、結局その実現はならなかった。イーストウッドびいきとも言われるオスカーだが、決してそんな単純なものではないのだろう。

　前哨戦は『ミルク』のショーン・ペンと『レスラー』のミッキー・ロークの一騎打ちだったと言って間違いない。そして、受賞者もこのふたりのどちらかだと見る向きが大半だ。ほとんど同じ頃に頭角を現してきたふたりだが、その俳優人生は極めて対照的だ。ペンはバッドボーイと言われながらもその確かな演技力により業界での評価をジワジワと上げ、オスカーも受賞、今やハリウッドを代表する名優として確固たる地位を築いている。ロークはというと、80年代を華々しく駆け抜けながら、次第にナルシスト的側面が前面に浮上、ボクシングにも手を出し、気がつけば整形のやり過ぎでかつての面影は消滅、当然キャリアもどん底にまで落ちた、そこからのまさかの復活である。重要映画賞ではアメリカ映画俳優組合賞とブロードキャスト映画批評家協会賞はペンが、ゴールデン・グローブ賞はロークが征している。まさにどちらも一歩も引かない熱いバトル。

　オスカー会員はどちらに投票するだろうか。そう考えたとき、どちらも決め手に欠けるのが正直なところだ。ペンはゲイの政治家ハーヴェイ・ミルクを演じて、「ミスティック・リバー」（03年）以来の大絶賛を勝ち取っているが、もし受賞すれば２度目となり、もうひとつ新味に欠ける。昨年監督作の「イントゥ・ザ・ワイルド」（07年）が冷遇されたことを考えると、そこまで会員に好かれているとも思えない。ロークは再起を賭ける落ち目のプロレスラーという本人の境遇そのままの役柄でやはり絶賛されたし、オスカーはカムバック劇が大好きということを考えると有利に思えるが、本人の素行の悪さ、ゴシップイメージは全くオスカーの好みではない。最近もライヴァルのペンへの悪口、娘役のエヴァン・レイチェル・ウッドとのスキャンダラスな交際がゴシップ誌を賑わせた（ここではその真偽は重要ではない。そのイメージが問題）。

　…とすると、ペンとロークで票が割れることが大いに考えられる。そうすると浮上するのは『フロスト×ニクソン』のフランク・ランジェラだろう。会員が長らく地道に活動してきた大ヴェテランの初ノミネートを祝おうという思いを抱いてもおかしくないと思う。リチャード・ニクソン元大統領役はランジェラが舞台でも演じた役柄であり、映画においてもさすがの名演と極めて高い評価を獲得している。ニクソン大統領自体が好かれていなかったり、舞台の演技によりトニー賞を受賞していたり、とマイナス要素も多いのだが、ペンにもロークにも投票したくない会員に支持されることは確実だ。老会員が多いと言われるオスカーでは、仲間意識も大きなプラスとなるかもしれない。

　『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンスは小品という点が最大のネック。ノミネーションこそが彼の勝利と見るべきだ。『ベンジャミン・バトン数奇な人生』のブラッド・ピットは対象作の人気の勢いに乗っての候補入りだが、さすがに受賞するほどの演技ではないとの見方が支配的。

　普通に考えればペンかロークが受賞するだろう（勢いはロークにあるように思える）。しかし、ランジェラがふたりを打ち落とす可能性は決して小さくない気がする。それにランジェラならば、ペンやロークも諦めがつくというものだ。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/16	2/11	2/6	2/1	1/26
1	フランク・ランジェラ『フロスト×ニクソン』	30	1	3	3	2	3	3	大穴
2	ミッキー・ローク『レスラー』	30	2	2	2	3	2	2	本命
3	ショーン・ペン『ミルク』	30	3	1	1	1	1	1	対抗
4	リチャード・ジェンキンス『扉をたたく人』	5	4	4	4	4	4	5	Happy to be Nominated
5	ブラッド・ピット『ベンジャミン・バトン数奇な人生』	5	5	5	5	5	5	4	Happy to be Nominated

**List of Marks**
リチャード・ジェンキンス『扉をたたく人』	初ノミネーションおめでとう。映画ファンは嬉しい！（＋）	2.0
	上半期公開作からの唯一のノミネート。カッコイイぜ（＋）
	サテライト賞を受賞し、重要賞に次々ノミネート（＋）
	不法滞在移民と交流する初老の男役。老会員の心を掴む！（＋）
	対象作から彼のみがノミネート。作品人気は…（－）
	脇役で頑張ってきた人。もともと助演タイプ（＊）
	功労票はよりヴェテランのフランク・ランジェラへ流れる（＊）
フランク・ランジェラ『フロスト×ニクソン』	えっ、ファーストノミネーション？オスカーの罪（＋）	3.5
	ラスヴェガス映画批評家協会賞を獲得（＋）
	リチャード・ニクソン役。オスカーは実在の人物がお好き（＋＋）
	でもこの役でトニー賞を受賞済み。オスカーまであげる？（－）
	前年の「Starting Out in the Evening」との合わせ技（＊）
	前哨戦は「ショーン・ペン vs. ミッキー・ローク」だった（＋）
	ペンにもロークにも入れたくない人が投じるのはおそらく彼（＋）
ショーン・ペン『ミルク』	５度目の候補。ハリウッドを代表する名優です（＋＋）	4.5
	ハーヴェイ・ミルク役。実在の人物はオスカーの大好物（＋＋）
	SAG、BFCA、NSFC、NYFCC、LAFCA…重要賞次々制覇（＋＋＋）
	「ミスティック・リバー」で受賞済み。２度目があるほど好かれているか（－）
	前年「イントゥ・ザ・ワイルド」でオスカーから冷たい仕打ち（＊）
	そういえば彼、昔はオスカー嫌いだったよね（＊）
	ロビン・ライトとくっついたり離れたり…男ならはっきりしてよ！（＊）
ブラッド・ピット『ベンジャミン・バトン数奇な人生』	２度目のノミネート。前回は「12モンキーズ」ですよ（＋）	2.5
	オスカー作品賞本命とも言われる作品の主演男優（＋＋）
	個性派監督の作品に次々出演。意外や作品選びが巧い人（＋）
	前哨戦は全てノミネート止まり（－）
	だって素の彼が演じている場面は少しなんだもん（－）
	クリント・イーストウッドを飛び越えてのノミネートは…（＊）
	アンジェリーナ・ジョリーと式を盛り上げるのが最大の使命です（＋－）
ミッキー・ローク『レスラー』	初ノミネーションおめでとう。人生何が起こるか分からない（＋）	4.0
	どん底からの大復活。そこで腐っている人、俺と一緒に頑張ろうぜ！（＋）
	対象作はプロレス版「ロッキー」？アメリカ人が最も好きな展開（＋）
	お直しの繰り返しで、80年代とは別人の風貌。怖いよう（－）
	でもおかげで役に説得力が出た。というか、役そのまんまじゃん！（＋＋）
	ゴールデン・グローブ賞でショーン・ペンを負かす！（＋）
	それでも絶えない悪評の数々。会員はキッチリした人が好きなのよ（－）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 4/5］
リチャード・ジェンキンス　Richard Jenkins
	扉をたたく人（オーヴァーチュア・フィルムズ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GSA
	ハンディはいくつもあった。小規模作品、早期公開、実績のない配給会社、映画界における知名度…、それらを跳ね除けて上半期公開作の中から唯一人候補に挙がる快挙を達成。70年代から続けてきた地道な活動が遂に認められた。受賞はないだろう。しかし、ノミネートこそが彼の勝利だ。
フランク・ランジェラ　Frank Langella
	フロスト×ニクソン（ユニヴァーサル）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors LVFCS、NTFCA、AAFCA
	ここまで来るのに長かった。舞台で確固たる地位を築いていたとは言え、映画界でスポットライトが当たることはなかった。転機は「グッドナイト＆グッドラック」（95年）の好助演。「Starting Out in the Evening」（07年）でも絶賛された後、遂に本作に出合う。舞台でも演じたリチャード・ニクソンは最高のハマり役。
ショーン・ペン　Sean Penn
	ミルク（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience 5 noms / 1 win
	Precursors SAG、BFCA、NSFC、NYFCC、LAFCA、BSFC、SFFCC、SFCA、SLFCA、PFCS、AFCA...
	「ミスティック・リバー」（03年）でオスカー受賞後は、やや過剰演技が目についたが、ゲイを公言した初めての政治家ハーヴェイ・ミルク役で久々の大絶賛。監督作「イントゥ・ザ・ワイルド」（07年）でオスカーに冷たい仕打ちを受けたが、会員内で人気が下降しているのか？二度目の受賞を会員が簡単に許すのかどうか。
ブラッド・ピット　Brad Pitt
	ベンジャミン・バトン数奇な人生（パラマウント）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors None
	初候補に挙がった「12モンキーズ」が1995年の作品だから、13年ぶりのノミネートとなる。長く間が開いたが、その間彼は様々な役柄に挑戦。特徴的なのは巨匠や新進気鋭の監督作への出演が多いことで、おそらく実力を認められたい願望は人一倍強い。老いて生まれ若返っていく男という美味し過ぎる役柄。
ミッキー・ローク　Mickey Rourke
	レスラー（フォックス・サーチライト）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors BAFTA、GGA、ISA、BSFC、CFCA、WFCA、SFFCC、WFCC、SDFCS、FFCC、DFCS、UFCS...
	2008年最大のカムバックスター。「シン・シティ」（05年）で小さな注目を集めたが、今回の激賞に比べたらたいしたものではなかった。80年代に映画を極めたナルシストスターは、必殺の猫パンチとお直しの繰り返しにより自分の顔をKO、かつての面影は全くなし。それを認めて再び頂点へ。開き直って良かった。

ranking

キャンペーンパワー　08/12/1～09/1/24			前哨戦ポイント　-2/22-
1	ブラッド・ピット	716 p	1	ショーン・ペン	167.5 p
2	ミッキー・ローク	524 p	2	ミッキー・ローク	164.5 p
3	フランク・ランジェラ	90 p	3	フランク・ランジェラ	104.5 p
3	ショーン・ペン	90 p	4	ブラッド・ピット	95.5 p
5	リチャード・ジェンキンス	13 p	5	リチャード・ジェンキンス	79.5 p

対象作の興行収入　-2/16-			対象作の評価 rating
1	ブラッド・ピット	$122m	1	ミッキー・ローク	90.0 p
2	ショーン・ペン	$26m	2	ショーン・ペン	87.9 p
3	ミッキー・ローク	$19m	3	リチャード・ジェンキンス	86.3 p
4	フランク・ランジェラ	$16m	4	フランク・ランジェラ	84.0 p
5	リチャード・ジェンキンス	$9m	5	ブラッド・ピット	74.0 p

映画俳優活動歴			出演料
1	フランク・ランジェラ	44年	1	ブラッド・ピット	$20m
2	リチャード・ジェンキンス	35年	2	ショーン・ペン	$5m
2	ショーン・ペン	35年	3	ミッキー・ローク	-
4	ミッキー・ローク	30年	4	フランク・ランジェラ	-
5	ブラッド・ピット	22年	5	リチャード・ジェンキンス	-

ノミネート予想（1/18）

Final Prediction

　毎年大激戦が繰り広げられる主演男優賞部門だが、今年は不作の影響を受けたのか、コンテンダーがかなり絞り込まれている。有力とみられた男優たちが早々と戦線離脱を喫しているのだ。現在もBUZZを維持しているメンバーを眺めて真っ先に思うのは、「ヴェテラン強し」ということである。元々キャリアの長いヴェテランが強い部門には違いないのだが、それにしても（失礼ながら）ジイサンと呼んでもおかしくない男優が頑張っている。

　まず当確ランプを点けて良いのは、『ミルク』のショーン・ペンと『レスラー』のミッキー・ロークだ。前哨戦前半はこのふたりの一騎打ちとなっていて、ペンは全米、ニューヨーク、ロサンゼルス、ボストン、ロークはボストン、シカゴといった重要批評家賞を制覇し、どちらも一歩も引かない接戦を繰り広げている。好対照と言える俳優人生を歩んできたふたり。どちらかがオスカー像を手にすると考える向きが大半であり、当然ノミネートから漏れることもないだろう。

　３番目の男は『フロスト×ニクソン』のフランク・ランジェラだろう。人気舞台劇を映画化した話題作で、舞台同様にあのリチャード・ニクソンを演じたランジェラは、公開の何か月も前からノミネート確実と言われていた。批評家賞ではラスヴェガスを制覇し、他の重要賞でも次々ノミネートされている。ペンやロークほどの勢いはなくとも、抜群の安定感。このままオスカーでも認められる可能性は高い。

　残りの２席をめぐる争いは「ヴェテラン vs. 若手」といった趣があり、『グラン・トリノ』のクリント・イーストウッド、『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンス、『ベンジャミン・バトン数奇な人生』のブラッド・ピット、『レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで』のレオナルド・ディカプリオが候補入りを目指している。

　前哨戦の勢いを考えるならば、ジェンキンスとピットが有利なのだが、そう簡単にいきそうにないのはイーストウッドの存在があるからに他ならない。このところのオスカーのイーストウッドへの寵愛ぶりは凄まじく、批評家からも絶賛されたとは言え、「ミスティック・リバー」（03年）「ミリオンダラー・ベイビー」（04年）「父親たちの星条旗」（06年）「硫黄島からの手紙」（06年）が次々オスカーに絡んでいる。「硫黄島からの手紙」など、各組合賞でシャットアウトされながら、オスカーでは突然多数ノミネートを勝ち取ったくらいだ。『グラン・トリノ』はどうやらイーストウッドの演技が最も見ものとの空気があり、主演男優賞に票が集中しそうな気配が濃厚。ゴールデン・グローブ賞（GG）とアメリカ映画俳優組合賞（SAG）では無視されたが、それを跳ね除けて候補に挙がる可能性は十分にあるだろう。それにナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞を受賞するなど、評価ももちろん極めて高いのだ。イーストウッドがこれを俳優引退作と位置づけているのもプラスに働くかもしれない。

　ジェンキンスとピットはGG、SAG、そしてブロードキャスト映画批評家協会賞（BFCA）の重要３賞の全てでノミネートされ、どちらが有利とは言い難いのだが、ピットがスターパワーで押し切りそうな気もする。ただ、ジェンキンスは長らく着実なキャリアを築いてきたという功労賞的な意味合いの票も入ると思われ、そうすると彼が候補入りしてもおかしくない。いや、むしろ老会員たちは自分たちに年齢の近いジェンキンスを讃えるのではないか。演技的評価も断然ジェンキンスが上だ。ディカプリオは勢いを失い気味で、会員に愛されているとは言え、今回ばかりは分が悪いだろう。

OSCAR PLANET Prediction
クリント・イーストウッド（グラン・トリノ）	Shaky
リチャード・ジェンキンス（扉をたたく人）	Shaky
フランク・ランジェラ（フロスト×ニクソン）	Likely
ショーン・ペン（ミルク）	Lock
ミッキー・ローク（レスラー）	Lock
The Runner-up
ブラッド・ピット（ベンジャミン・バトン数奇な人生）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（1/18）
Lock
ショーン・ペン Sean Penn （ミルク） Win: SAG、BFCA、NSFC、NYFCC、LAFCA、BSFC、SFFCC、SFCA、SLFCA、PFCS、AFCA、HFCS、DFFCA、VFCC、NYFCO	ゲイをカミングアウトした70年代の政治家ハーヴェイ・ミルクに扮する名優。作り込んだ役作りは有名。ロバート・デ・ニーロの後を追う？ ~~Weak Point~~ オスカー会員のペン離れが進んでいると言われて久しいが、「ミスティック・リバー」以来の大絶賛を勝ち取っていることを考えると、候補漏れはまずない。二度目の受賞のハードルは高いだろうが…。
ミッキー・ローク Mickey Rourke （レスラー） Win: BAFTA、GGA、ISA、BSFC、CFCA、WFCA、SFFCC、WFCC、SDFCS、FFCC、DFCS、UFCS、OFCC、KCFCC、COFCA、IFCA、TFCA、LFCC、OFCS、IWFCP、ICS	夢の実現のため再びリングに上がる、心臓に持病を持つレスラーを演じる。対象作はヴェネチアで金獅子賞受賞。2008年最大のカムバックスター！ ~~Weak Point~~ お直しのし過ぎ（と激太り）でもはやかつての面影ゼロだが、かえってインパクトあり？必殺のネコパンチにより、ショーン・ペン、クリント・イーストウッドら強豪をノックアウトする可能性は決して低くない。
Likely
フランク・ランジェラ Frank Langella （フロスト×ニクソン） Win: LVFCS、NTFCA、AAFCA	トニー賞受賞舞台を映画化した作品でオスカー初ノミネートを狙う大ヴェテラン。舞台版でも主演していて、当然役柄を把握している。 Weak Point 同じ部門でプッシュされているマイケル・シーンより断然勢いがあるが、少しでも票割れしてしまうのは辛いところ。昨年候補入りを逃がした「Starting Out in the Evening」との合わせ技を使いたい。
Shaky
クリント・イーストウッド Clint Eastwood （グラン・トリノ） Win: NBR	「ミリオンダラー・ベイビー」以来、実に４年ぶりとなる俳優復帰作（もちろん兼監督）。監督として２度受賞しているが、役者としても２度ノミネート。 Weak Point これが最後の出演作だと発言。…ということは、役者としてのオスカー獲りはこれがラストチャンスになる。会員が功労賞的意味合いの票を投じるかも？もし受賞したら最高にカッコイイぜ！
リチャード・ジェンキンス Richard Jenkins （扉をたたく人） Win: GSA	移民カップルとの交流により人生の意味を見出してく大学教授に扮した主演作が批評的にも興行的にも大成功。功労賞的意味合いの票を獲得か。 Weak Point 賞レース経験はインディペンデント・スピリット賞候補経験が１回あるぐらい。この部門は今回、老優がひしめき合っていて、足の引っ張り合いも…？彼が候補入りしないと、上半期勢は全滅になる！

ノミネーション予想これまでの流れ 2008　（Changes in Red）
Final
クリント・イーストウッド	リチャード・ジェンキンス	ミッキー・ローク*	フランク・ランジェラ	ショーン・ペン
The Leader：ミッキー・ローク
1/1
クリント・イーストウッド	レオナルド・ディカプリオ	ミッキー・ローク*	フランク・ランジェラ	ショーン・ペン
12/1
クリント・イーストウッド	ブラッド・ピット	ミッキー・ローク*	ウィル・スミス	ショーン・ペン
11/1
リチャード・ジェンキンス	ブラッド・ピット	ミッキー・ローク*	ウィル・スミス	ヒュー・ジャックマン
10/1
リチャード・ジェンキンス	ブラッド・ピット	ミッキー・ローク	フランク・ランジェラ*	ヒュー・ジャックマン
9/1
リチャード・ジェンキンス	ブラッド・ピット	ヴィゴ・モーテンセン	フランク・ランジェラ*	ヒュー・ジャックマン
8/1
リチャード・ジェンキンス	ブラッド・ピット	ヴィゴ・モーテンセン	フランク・ランジェラ*	ショーン・ペン
7/1
リチャード・ジェンキンス	レオナルド・ディカプリオ	ヴィゴ・モーテンセン	フランク・ランジェラ*	ショーン・ペン
6/1
リチャード・ジェンキンス	レオナルド・ディカプリオ	エド・ハリス*	フランク・ランジェラ	ショーン・ペン
5/1
ハヴィエル・バルデム	レオナルド・ディカプリオ	エド・ハリス*	フランク・ランジェラ	ショーン・ペン
4/1
ハヴィエル・バルデム	ジョージ・クルーニー	エド・ハリス*	フランク・ランジェラ	ショーン・ペン

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/18）
Very Possible
レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio （レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで）	この若さで既に３度の候補歴。若手スターとしては最もオスカー的な立ち位置。ケイト・ウィンスレットと再激突し、観客の涙を搾り取る？作品の勢いの問題。ウィンスレットに喰われているという指摘も？
ブラッド・ピット Brad Pitt （ベンジャミン・バトン数奇な人生）	「老いて生まれ段々若返る男」というオスカー臭のする役どころ。老けメイクはプラス。対象作は作品賞の本命と言われている。美貌だけで認められたくない…という叫びが依然止まらない。楽になれば？
Possible
ジョシュ・ブローリン Josh Brolin （ブッシュ）	「ノーカントリー」でAリストスターにジャンプアップした性格俳優が、オリヴァー・ストーン監督の指揮の下、ジョージ・Ｗ・ブッシュを演じる。下手をすると、ラジー賞に一直線かも。『ミルク』と票割れ。Win: HFF
ベニチオ・デル・トロ Benicio Del Toro （チェ／28歳の革命）	「トラフィック」でオスカー獲得済みのプエルトリコ俳優。チェ・ゲバラ役という大役。恩師スティーヴン・ソダーバーグの下、実力発揮へ。二部作という点がプラスになるかマイナスになるか。Win: CIFF
ベニチオ・デル・トロ Benicio Del Toro （チェ／39歳別れの手紙）	「チェ・ゲバラ」二部作の二本目。政治要素が強い分、こちらの作品の方がノミネートされる可能性は高いかもしれない。実はブラッド・ピットに似ているのでは？…というのは、よく聞かれる話。Win: CIFF
ダスティン・ホフマン Dustin Hoffman （新しい人生のはじめかた）	７度ノミネートを受け、２度受賞している大御所。ロンドンでの娘の結婚式で、新しいロマンスを見つける男を演じる。配給会社は自信満々で、急遽年内公開へ。賞レースからは10年以上後無沙汰。
マイケル・シーン Michael Sheen （フロスト×ニクソン）	リチャード・ニクソンから謝罪の言葉を引き出した英トークショウのホスト、デヴィッド・フロストに扮する。助演でなく主演で推されることでチャンス激減。ケイト・ベッキンセールに捨てられた男、という印象。
Longshot
クリスチャン・ベール Christian Bale （ダークナイト）	クリストファー・ノーランと共にバットマンを生き返らせた立役者。前作以上の高評価＆大ヒットを獲得、株はますます上昇。…と思ったら逮捕事件が発覚。その影響は…。次は「ターミネーター」第４弾…。
ハヴィエル・バルデム Javier Bardem （それでも恋するバルセロナ）	「ノーカントリー」で遂にオスカーを獲得したスペインの名優。今ラテン系では最もノッている人。米国人観光客と関係を持つ画家を演じる。カンヌで大好評。ペネロペ・クルスとの仲は？
ダニエル・クレイグ Daniel Craig （ディファイアンス）	ジェームズ・ボンド役で知らぬ者がいない俳優に一気にジャンプアップ。もちろん演技力もある人ゆえ、役柄に恵まれさえすれば一気に受賞の可能性も…。作品酷評でBUZZ失速。
ダニエル・クレイグ Daniel Craig （007／慰めの報酬）	キャスティングが発表された当初に巻き起こしたバッシングを、作品の初公開と共に吹き飛ばしてしまった最新ジェームズ・ボンド。第二作目となる本作でも魅力爆発か。これが最後との噂も…。
トム・クルーズ Tom Cruise （ワルキューレ）	ケイティ・ホームズと結婚したあたりから運気急下降中の大スターが、アドルフ・ヒトラー暗殺を計画する男に扮して、復活を狙う。ラジー賞の匂いも漂っていたが、まずまずの評価＆興行的に成功。
ロバート・ダウニー・ジュニア Robert Downey Jr. （アイアンマン）	元問題児がアメコミヒーローに扮して特大ヒットをかっ飛ばす。そのユーモラスかつシャープな演技に評論家も降参状態。もし候補に挙がったらファン感涙。でも「2008年のジョニー・デップ」になるのは無理？
コリン・ファレル Colin Farrell （ヒットマンズ・レクイエム）	「タイガーランド」で注目された後、ハリウッドでも瞬く間に売れっ子になったアイルランドスター。ゴシップでも大暴れしていたが、父親になったからか、最近すっかりおとなしい。久々の高評価。Win: GGA
マイケル・ファスベンダー Michael Fassbender （HUNGER ハンガー）	IRAの活動家でハンガーストライキを行ったことでも知られるボビー・サンズを演じて一躍注目を集めるドイツ男優。肉体を酷使したパフォーマンスはド迫力との噂。「300」にも出てたのを覚えてますか？
ジェームズ・フランコ James Franco （スモーキング・ハイ）	ジェームズ・ディーンの再来と呼ばれて数年、やや落ち着いていたキャリアが俄然盛り上がっている。“ハッパ”コメディの底抜けバカ演技でこれまでのイメージを一新。でも本命は『ミルク』でしょう？
アンドリュー・ガーフィールド Andrew Garfield （BOY A）	「大いなる陰謀」で注目された若手俳優が、英国映画で絶賛評を勝ち取る。少年時代に犯した罪で人生の大半を刑務所で過ごした青年を演じる。対象作は英国ではTV放送のみに終わっている。
ブレンダン・グリーソン Brendan Gleeson （ヒットマンズ・レクイエム）	迫力あるガタイで引っ張りだこのクセモノ俳優。同じアイルランド出身のコリン・ファレルと華麗なる共演を見せて賛辞を勝ち取る。でも最も有名な役柄は「ハリー・ポッター」のマッド-アイ役だったりして…。
ジェフ・ゴールドブラム Jeff Goldblum （囚われのサーカス）	ハエ男は190センチを超える長身と優雅な身のこなしを武器にハリウッドで長らく性格俳優として活躍。ガス室送りになるユダヤ人たちを楽しませる元ピエロ役が好評。初候補は近い？
エド・ハリス Ed Harris （アパルーサの決闘）	未だにオスカー無冠であることが嘆かれ続ける超演技派が、監督二作目を引っ提げて賞レース参戦へ。今回ばかりは欲しいのは監督賞の方かも。作品評価が伸びなかったのが痛かった。
フィリップ・シーモア・ホフマン Philip Seymour Hoffman （脳内ニューヨーク）	「カポーティ」の憑依演技以後、評価は高まるばかりの個性派デブ。女の問題に悩む舞台演出家役。モテモテの役を演れるのは、チャーリー・カウフマン監督作だからこそ！？カンヌで演技が好評。
グレッグ・キニア Greg Kinnear （幸せのきずな）	地味系俳優界のトップの座をビル・プルマンから奪ったと言っても過言ではない性格俳優。車のワイパーを発明したロバート・カーンズに扮する。「恋愛小説家」で助演賞候補に挙がったこと、覚えてる？
マーク・ラファロ Mark Ruffalo （クロッシング・デイ）	実力派として小品から大作まで引っ張りだこのクセモノ俳優。イーサン・ホークと幼馴染に扮して激突する。ブレイク作「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」以後、賞レースでは目立たず。小品。

No Chance　チャンスなし　（1/18）
ジョージ・クルーニー George Clooney （かけひきは、恋のはじまり）	ケヴィン・コスナー Kevin Costner （チョイス！）
ダニエル・クレイグ Daniel Craig （フラッシュバック）	レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio （ワールド・オブ・ライズ）
ザック・エフロン Zac Efron （ハイスクール・ミュージカルザ・ムービー）	キウェテル・イジョフォー Chiwetel Ejiofor （レッドベルト傷だらけのファイター）
ハリソン・フォード Harrison Ford （インディ・ジョーンズクリスタル・スカルの王国）	リチャード・ギア Richard Gere （最後の初恋）
マシュー・グード Matthew Goode （情愛と友情）	ヒュー・ジャックマン Hugh Jackman （オーストラリア）
ベン・キングスレー Ben Kingsley （エレジー）	ジャレッド・レト Jared Leto （チャプター27）
デレク・ルーク Derek Luke （セントアンナの奇跡）	ヴィゴ・モーテンセン Viggo Mortensen （Good）
ジャレッド・パダレッキ Jared Padalecki （Home for Christmas）	ライアン・フィリップ Ryan Phillippe （ストップ・ロス戦火の逃亡者）
キアヌ・リーヴス Keanu Reeves （フェイクシティ／ある男のルール）	サム・ロックウェル Sam Rockwell （セックス・クラブ）
マーク・ラファロ Mark Ruffalo （ブラインドネス）	ウィル・スミス Will Smith （７つの贈り物）
ヴィンス・ヴォーン Vince Vaughn （フォー・クリスマス）

Predictions

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