Predictions -Best Actress-

Predictions -Best Actress-

主演女優賞

受賞予想（2/15）

Final Predictions

アン・ハサウェイ

アンジェリーナ・
ジョリー

メリッサ・レオ

メリル・ストリープ

ケイト・ウィンスレット

△

○

◎

OSCAR PLANET Prediction		ケイト・ウィンスレット（愛を読むひと）
General Prediction		メリル・ストリープ（ダウトあるカトリック学校で） or ケイト・ウィンスレット（愛を読むひと）
My Hope		ケイト・ウィンスレット（愛を読むひと）

　主演女優賞が俄然注目を浴びている。前哨戦では助演女優賞にカテゴライズされていた『愛を読むひと』のケイト・ウィンスレットが、この部門で候補に挙がったからである。『ダウトあるカトリック学校で』のメリル・ストリープと『レイチェルの結婚』のアン・ハサウェイの一騎打ちか…と見られていたが、そこに『レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで』で有力視されていたウィンスレットが、『愛を読むひと』で絡んだことで混沌模様になってきたのである。

　もしウィンスレットが『愛を読むひと』で助演女優賞候補に挙がっていたならば、まず間違いなく受賞したことだろう。これが６度目のノミネートとなるウィンスレットは、もはやいつ受賞しておかしくないキャリアをこの若さで築いていて、おそらく会員も彼女にオスカー像をあげたくて堪らないはずなのだ。だが、ここは主演部門。助演部門に入ってもおかしくない役柄だとするなら、すんなり票を投じるのを躊躇う会員も出てくることだろう。まだ33歳、これからも賞レースに何度も絡んでくることは確実で、それを理由に見送られてもおかしくない。ただし、ウィンスレットは合わせ技が使える。『レボリューショナリー・ロード』主演、『愛に読むひと』助演でWノミネートは逃がしたが、かえって『レボリューショナリー・ロード』の演技と合わせて評価される可能性が高いということだ。これは極めて強力な武器である（ただし、二作両方を考慮するべきではないと投票しない向きも多いとの声もある）。

　ストリープも受賞チャンスは大いに持っている。なんと今回で15回目の候補となるストリープは、もはや生きる伝説的存在であり、会員が３度目のオスカー像を与える機会に頭を悩ませる存在でもある。今年は大本命がいないというのが彼女の強みだ。決め手に欠けるメンバーだと思われた場合、おそらく会員の票はストリープに流れる。受賞からは26年も遠ざかっているストリープだが、会員の彼女に対する信頼は一切揺らいでいないと言って良いだろう。15回目のノミネートというのも区切りが良い。もしかしたら『マンマ・ミーア！』のミュージカル演技も投票の考慮に入れられるかもしれない。ただし、『ダウト』の演技は彼女のベストではないとの指摘もあるにはある。

　もしふたりで票が割れた場合はハサウェイにチャンスが出てくる。今年の候補者の中で最もフレッシュなのがハサウェイというのは疑いようがない。映画デビュー作「プリティ・プリンセス」（01年）でのいきなりの主演抜擢はハリウッドが期待をかけていたことの表れだったが、彼女は見事それに応え、「プリティ・プリンセス」（04年）「プラダを着た悪魔」（06年）を大ヒットに導くヒットメイカーに成長。昨年は『ゲットスマート』も成功させている。役柄がドラッグ依存のトラブルメイカーの娘役というこれまでのイメージを打ち破るものであることもプラスになるはずだ。しかし、ハサウェイがあのウィンスレットを追い越して票を集めるだろうか。どう考えても実力そのものはウィンスレットの方が上であり、大いに疑問である。BUZZも段々落ち着いてきている。BUZZが最高潮に達していた12月ならばすんなり受賞しただろうが、賞レースとは、あぁ、難しい。

　『チェンジリング』のアンジェリーナ・ジョリーと『フローズン・リバー』のメリッサ・レオのチャンスはゼロに近い。ジョリーは助演賞を既に獲得済みで、２度目の戴冠となるほどのパワーある演技ではないとの声。レオは作品規模が小さく、観ている会員自体が少ないだろうし、この部門を征するのに必要なスター性も持っていない。

　６度目の正直を狙うウィンスレットか。26年ぶりのストリープか。それとも漁夫の利でハサウェイか。個人的感情では、やはりウィンスレットにあげたい。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/16	2/11	2/6	2/1	1/26
1	ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』	40	1	1	1	1	1	1	本命
2	メリル・ストリープ『ダウトあるカトリック学校で』	40	2	2	2	2	3	5	対抗
3	アン・ハサウェイ『レイチェルの結婚』	10	3	3	3	3	2	2	大穴
4	メリッサ・レオ『フローズン・リバー』	5	4	4	4	4	5	4	Happy to be Nominated
5	アンジェリーナ・ジョリー『チェンジリング』	5	5	5	5	5	4	3	Happy to be Nominated

**List of Marks**
アン・ハサウェイ『レイチェルの結婚』	遂に初ノミネート獲得。おめでとう！（＋）	3.0
	家族の間に波風を立てるトラブルガール役で新境地（＋）
	NBR、ブロードキャスト映画批評家協会賞受賞（＋＋）
	今年最もフレッシュな候補者。老会員は若い子に弱いんです（＋＋）
	でもケイト・ウィンスレットより先にオスカー像をあげる？（－）
	批評家に叩かれた「ブライダル・ウォーズ」が素なんでしょう？（－）
	ピークが12月に来てしまった！日が経つに連れてBUZZ下降中（－）
アンジェリーナ・ジョリー『チェンジリング』	２度目のノミネーション。アンジー、お帰りなさい！（＋）	1.0
	地味にサテライト賞受賞（＋）
	コスチュームプレイで母性を滲ませた演技にカンヌ映画祭喝采（＋）
	でもオーヴァーアクトとの声も結構多い（－）
	前年「マイティ・ハート愛と絆」の落選によるゴメンナサイ票（＊）
	既に助演賞を獲得済み。今年を代表する演技でもない（－）
	ブラッド・ピットと共に式を盛り上げてくれれば、それで良し（＊）
メリッサ・レオ『フローズン・リバー』	初ノミネーション、おめでとうございます（＋）	1.0
	フロリダ等の地方の批評家賞を数個受賞している（＊）
	８月公開なのにここまでBUZZが持続したのは評価が高い証拠（＋）
	長らく頑張ってきた功労賞的意味合いの票（＋）
	でもインディペンデント・スピリット賞止まりなのでは？（－）
	他の候補者と比べるとスター性が極端に薄い（－）
	助演で活動してきた人。人脈はさほど広くないはずで…（＊）
メリル・ストリープ『ダウトあるカトリック学校で』	15回目のノミネート。す、すご過ぎるよアンタ！（＋）	3.5
	受賞からは20年以上遠ざかっている。そろそろ３度目を！（＋＋）
	『マンマ・ミーア！』の演技も強烈だったわ！（＊）
	SAG、BFCA制覇。迷ったときは彼女に投票すれば間違いなし（＋＋）
	でもねー、彼女の決定打かというと…？？？（＊）
	そう言えば、本人も賞なんて何の意味もないって言ってたしね（－）
	米映画俳優組合賞授賞式みたいな格好で来たらどうしましょう（＊）
ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』	この若さで６度目のノミネート。ストリープ越え、あるかも！？（＋＋）	4.0
	これまで受賞なし。うぉーん、さすがに可哀想だ（＋＋）
	『レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで』との合わせ技（＋＋）
	SAG、GGA、BFCA、CFCAS、LVFCS…重要賞続々受賞（＋＋）
	でもそれは助演賞でしょう。ここにはストリープ先生がいますわよ（－－）
	ワインスタイン・カンパニーの猛プッシュを嫌った会員は投票しない（－）
	対象作は興行的に失敗。オスカー狙いの作品ばかりじゃない？（－）

The Five Nominees　ノミネート女優　［I guessed 3/5］
アン・ハサウェイ　Anne Hathaway
	レイチェルの結婚（ソニー・ピクチャーズ・クラシックス）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors NBR、BFCA、CFCA、SFCA、AFCA、HFCS、DFFCA
	映画デビュー作「プリティ・プリンセス」（01年）での主演はハリウッドがいかに彼女に期待をしていたかの表れだった。「プラダを着た悪魔」（06年）で再び頂点を極め、いよいよ演技にも磨きをかけてきたプリンセスは、アニメーションのような顔に翳りを宿してイメージチェンジ。オスカーにフレッシュな風を吹き込むのは彼女。
アンジェリーナ・ジョリー　Angelina Jolie
	チェンジリング（ユニヴァーサル）
	Oscar Experience 2 noms / 1 win
	Precursors GSA、AAFCA
	「17歳のカルテ」（99年）で衝撃的なオスカーデビューを飾った後、人気は90度に近い角度で上昇し続けたが、女優としての評価はそれと反比例するかのように下降した。駄作への連続出演が彼女への信頼を揺るがせた。しかし、彼女は遂にオスカーに戻ってきた。美しき野獣の顔に母性を滲ませて…。
メリッサ・レオ　Melissa Leo
	フローズン・リバー（ソニー・ピクチャーズ・クラシックス）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors ISA、FFCC、WFCC、UFCS、COFCA
	女優業を始めたのは1984年だからキャリアは長い。ただ、注目を集めることはほとんどなかった。「21グラム」（03年）のときにオスカーに近づくも落選。その後またしばらくは小さな役が続いた。その彼女が主演作で堂々の初ノミネート。着飾ればゴージャス。しかし、素の自分を見せることを恐れないのは強みだ。
メリル・ストリープ　Meryl Streep
	ダウトあるカトリック学校で（ミラマックス）
	Oscar Experience 15 noms / 2 wins
	Precursors SAG、BFCA、WFCA、PFCS、KCFCC、IFCA、NTFCA
	アメリカで最も尊敬されている女優はキャサリン・ヘップバーンだと言われている。いや、「言われていた」と言い直すべきなのかもしれない。遂に15度目のノミネートとなった賞女は、まもなく60歳を迎えようというのに、変わらず絶対の尊敬を集め続ける。近年は娯楽映画でヒットを飛ばすことも忘れない。
ケイト・ウィンスレット　Kate Winslet
	愛を読むひと（ワインスタイン・カンパニー）
	Oscar Experience 6 noms / 0 win
	Precursors SAG、BAFTA、GGA、BFCA、CFCAS、LVFCS、DFCS、VFCC、LFCC
	作品が公開される度にオスカーが噂される。実際この若さでこのノミネート数は記録だ。が、受賞がない。巧くて当たり前と思われているのだ。決定打と呼べる演技がないと票を投じ難いのだ。『レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで』とのWノミネートは逃がしたが、合わせ技は使える。遂に彼女が笑うとき！

ranking

キャンペーンパワー　08/12/1～09/1/24			前哨戦ポイント　-2/22-
1	ケイト・ウィンスレット	824 p	1	ケイト・ウィンスレット	134.0 p
2	アンジェリーナ・ジョリー	708 p	2	メリル・ストリープ	129.0 p
3	アン・ハサウェイ	588 p	3	アン・ハサウェイ	113.5 p
4	メリッサ・レオ	103 p	4	アンジェリーナ・ジョリー	91.0 p
5	メリル・ストリープ	75 p	5	メリッサ・レオ	88.0 p

対象作の興行収入　-2/16-			対象作の評価 rating
1	アンジェリーナ・ジョリー	$35m	1	アン・ハサウェイ	85.3 p
2	メリル・ストリープ	$30m	2	メリッサ・レオ	84.4 p
3	ケイト・ウィンスレット	$19m	3	メリル・ストリープ	71.2 p
4	アン・ハサウェイ	$12m	4	ケイト・ウィンスレット	59.7 p
5	メリッサ・レオ	$2m	5	アンジェリーナ・ジョリー	58.1 p

映画俳優活動歴			出演料
1	メリル・ストリープ	32年	1	アンジェリーナ・ジョリー	$15m
2	メリッサ・レオ	25年	2	アン・ハサウェイ	-
3	ケイト・ウィンスレット	18年	3	ケイト・ウィンスレット	$6m↑
4	アンジェリーナ・ジョリー	16年	4	メリル・ストリープ	$5m↑
5	アン・ハサウェイ	10年	5	メリッサ・レオ	-

ノミネート予想（1/18）

Final Prediction

　毎年不作が嘆かれる主演女優賞部門だが、今年は最大の激戦区と言っていいだろう。強力コンテンダーが次々登場、公開時にオスカー確実と言われたコンテンダーが前哨戦で意外な苦戦を強いられるなど、なかなか面白い状況。オスカーでも何か波乱が起こっても不思議ではない。

　ゴールデン・グローブ賞（GG）、ブロードキャスト映画批評家協会賞（BFCA）、アメリカ映画俳優組合賞（SAG）の重要３賞の全てでノミネートを受けたのは、『レイチェルの結婚』のアン・ハサウェイ、『ダウトあるカトリック学校で』のメリル・ストリープ、『チェンジリング』のアンジェリーナ・ジョリーである。普通ならこの時点で当確ランプを点けても良いのだが、そうすんなりイキそうにないのは激戦区ゆえ。ただ、この内ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞、シカゴ他の批評家賞を獲っているハサウェイと賞女ストリープが落選することはないだろう。他部門を含めた今年のコンテンダーの中でハサウェイはいちばんのフレッシュ株だし、ストリープに関しては何を今更語ることもないだろう。BFCAではふたりが賞を分け合っている。ただ、ジョリーは少々苦しい位置だ。「マイティ・ハート愛と絆」で同じく重要３賞で候補に挙がりながらオスカーで落選した前年を思い出さずにはいられない。ゴシップのイメージが強いのだろうか。それとも作品パワーの影響なのだろうか。もちろん候補入りしても全くおかしくない絶賛を集めたが、最後まで予断を許さない。なんとなく他の強力女優たちに押し出されてしまう匂いを感じるのだが…。

　BFCAを落としたのは『レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで』のケイト・ウィンスレット。『愛を読むひと』との票割れを起こしたものと思われるが、オスカーでもその危険がある。演技的な評価は『愛を読むひと』の方が高く、ひょっとするとこちらで主演にノミネートに挙がるのではないかとの声も出ている。ただし、ウィンスレットは投票締め切り直前にGGをサプライズ受賞、それがプラスになるかもしれない。

　『ハッピー・ゴー・ラッキー』のサリー・ホーキンスは前哨戦で快走を見せた。コメディ演技が敬遠されるのではないかとの読みもあったのだが、全くの杞憂に終わってる。何しろ全米、ニューヨーク、ロサンゼルス、ボストンという批評家賞の中でも重要なものを次々獲っているのだ。このままオスカーに滑り込んでも不思議ではない。ただ、彼女はオスカーと会員の多くが被っているSAGと最重要批評家賞BFCAで落ちている。果たしてこれは何を意味しているのだろう。決して安全圏にいるとは言えないだろう。GGを獲得したとしても…。

　予想以上に頑張っているのは『フローズン・リバー』のメリッサ・レオ。８月公開が不安視されていたが、それを跳ね除けて前哨戦大健闘。GGは落としたが、BFCAとSAGでしっかりノミネーションを手にしている。功労賞的意味合いの票が最も入りやすいのが彼女に違いなく、ダークホースと言って良いだろう。

　『ベンジャミン・バトン数奇な人生』のケイト・ブランシェットと『ずっとあなたを愛してる』のクリスティン・スコット＝トーマスは大絶賛されながら前哨戦でまさかの大苦戦。重要３賞では、ブランシェットはBFCA、スコット＝トーマスはGGでしか候補に挙がることができなかった。オスカーでもブランシェットは前年受賞したばかり、スコット＝トーマスはフランス語演技という点に足を引っ張られるかもしれない。ただ、どちらも会員好みの女優なので、大逆転の可能性もなくはないだろう。混戦になっているゆえ、ほんの少しの票移動が彼女たちの運命を左右するはずだ。

OSCAR PLANET Prediction
アン・ハサウェイ（レイチェルの結婚）	Lock
サリー・ホーキンス（ハッピー・ゴー・ラッキー）	Shaky
メリッサ・レオ（フローズン・リバー）	Shaky
メリル・ストリープ（ダウトあるカトリック学校で）	Lock
ケイト・ウィンスレット（レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで）	Likely
The Runner-up
アンジェリーナ・ジョリー（チェンジリング）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（1/18）
Lock
アン・ハサウェイ Anne Hathaway （レイチェルの結婚） Win: NBR、BFCA、CFCA、SFCA、AFCA、HFCS、DFFCA	この若さで「プリティ・プリンセス」と「プラダを着た悪魔」という二大代表作を持つ若手女優。キャリア最高の賛辞を獲得して、一気に若手トップへ！ ~~Weak Point~~ 元恋人が逮捕されるという事件もあったが、その前に別れるという賢さを見せてダメージなし。今シーズン最大のフレッシュコンテンダーゆえ、このまま一気に受賞となってもおかしくない！Really?
メリル・ストリープ Meryl Streep （ダウトあるカトリック学校で） Win: SAG、BFCA、WFCA、PFCS、KCFCC、IFCA、NTFCA	もしかしたらキャサリン・ヘップバーンよりも尊敬されているかもしれない、アメリカが誇る大女優。ノミネート14回の実力を篤とご覧あそばせ！ ~~Weak Point~~ 作品評価は案外鈍いものに終わったが、それがどうしたっていうんだ。彼女が「メリル・ストリープ」である限り、候補に挙げるのはオスカー会員の義務。次のオスカー授与をいつにするかが会員の悩み所。
Likely
ケイト・ウィンスレット Kate Winslet （レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで） Win: GGA、LVFCS、SLFCA、DFCS、VFCC、LFCC	５度のノミネート歴を誇る超演技派。いつか絶対受賞する人。仲のよろしいレオナルド・ディカプリオと再びタッグを組んで、麗しく涙を誘う！ Weak Point コネティカット郊外に住む妻の役。ん？「リトル・チルドレン」と被っているような気がしないでも…。『愛を読むひと』は助演プッシュだが、こちらに票が雪崩れ込んでくると危険。ダンナの作品。
Shaky
サリー・ホーキンス Sally Hawkins （ハッピー・ゴー・ラッキー） Win: GGA、GSA、NSFC、NYFCC、LAFCA、BSFC、SFFCC、OFCC、NYFCO、ICS、BIFF	英国の無名の若手が、マイク・リー監督作でベルリン映画祭を制覇。今シーズンは喜劇演技に有力者がおらず、人気を独り占め？ Weak Point リーの前作「ヴェラ・ドレイク」の主演女優イメルダ・スタウントンは見事候補入り。ちょっとリー作品の女優を褒め過ぎかも…なんて空気は？対象作は賞レース向きの映画ではないとのことだが…。
メリッサ・レオ Melissa Leo （フローズン・リバー） Win: ISA、FFCC、WFCC、UFCS、COFCA	長らく助演女優として活動してきたヴェテランが主演作で高評価、作品はサンダンスでグランプリ獲得。年齢をありのままに見せる迫力！ Weak Point ８月公開は早く、興行的にもインパクトのある結果を残せなかった。作品規模も小さく、インディペンデント・スピリット賞で我慢するべきと考えられるかもしれない。知名度もさほど高くない。

ノミネーション予想これまでの流れ 2008　（Changes in Red）
Final
サリー・ホーキンス	アン・ハサウェイ*	ケイト・ウィンスレット	メリッサ・レオ	メリル・ストリープ
The Leader：アン・ハサウェイ
1/1
サリー・ホーキンス	アン・ハサウェイ*	ケイト・ウィンスレット	ケイト・ブランシェット	メリル・ストリープ
12/1
クリスティン・Ｓ＝トーマス	アン・ハサウェイ*	ニコール・キッドマン	ケイト・ブランシェット	メリル・ストリープ
11/1
クリスティン・Ｓ＝トーマス	アン・ハサウェイ*	ニコール・キッドマン	メリッサ・レオ	サリー・ホーキンス
10/1
クリスティン・Ｓ＝トーマス	アン・ハサウェイ	アンジェリーナ・ジョリー*	メリッサ・レオ	サリー・ホーキンス
9/1
レイチェル・マクアダムス	アン・ハサウェイ	アンジェリーナ・ジョリー*	メリッサ・レオ	サリー・ホーキンス
8/1
レイチェル・マクアダムス	アン・ハサウェイ	アンジェリーナ・ジョリー*	ドリュー・バリモア	サリー・ホーキンス
7/1
レイチェル・マクアダムス	アン・ハサウェイ	アンジェリーナ・ジョリー*	ドリュー・バリモア	ケイト・ウィンスレット
6/1
レイチェル・マクアダムス	エミリー・ブラント	アンジェリーナ・ジョリー	ドリュー・バリモア	ケイト・ウィンスレット*
5/1
ケイト・ブランシェット	エミリー・ブラント	アンジェリーナ・ジョリー	ドリュー・バリモア	ケイト・ウィンスレット*
4/1
ケイト・ブランシェット	エミリー・ブラント	アンジェリーナ・ジョリー	ローラ・リニー	ケイト・ウィンスレット*

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/18）
Very Possible
ケイト・ブランシェット Cate Blanchett （ベンジャミン・バトン数奇な人生）	この調子でイケば、死ぬまでに100ノミネートぐらいされそうなザ・女優。何を演じても褒められちゃう。対象作はブラッド・ピット映画。助演だったなら…。前回の式の表情にナイスリアクション賞を進呈。
アンジェリーナ・ジョリー Angelina Jolie （チェンジリング）	オスカー受賞済みのスーパースター。クリント・イーストウッド大先生の演出。対象作はカンヌで大絶賛の嵐だったが、米ではもうひとつの評価。単独参戦か。双子を無事出産。Win: GSA、AAFCA
クリスティン・スコット＝トーマス Kristin Scott-Thomas （ずっとあなたを愛してる）	英国のヴェテランが「イングリッシュ・ペイシェント」以来の名演と謳われる演技を引っ提げて参戦。トロントでBUZZ急騰。前年は同じ仏語演技でマリオン・コティヤールがノミネート＆受賞。Win: HFF
Possible
ケイト・ベッキンセール Kate Beckinsale （ザ・クリミナル合衆国の陰謀）	情報源の開示の拒否により刑務所に入れられるジャーナリストに扮する。ハリウッドに渡ってからはイギリス映画に見向きもしない、ある意味潔い人。そろそろシリアス女優として認められたい？
ペネロペ・クルス Penélope Cruz （エレジー）	「ボルベール＜帰郷＞」でオスカー候補に挙がったスペインの宝石。同郷イザベル・コイシェ監督作品でセクシャルな役柄を演じる。ゴージャスにキメる？彼女の演技は好評だが、作品評価はもう一歩。
キーラ・ナイトレイ Keira Knightley （ある公爵夫人の生涯）	昨年の「つぐない」ではノミネート漏れを喫したが、「プライドと偏見」で候補経験アリ。今最も勢いのある英国若手スター女優。どうやらコスチューム劇とは相性がよろしい。胸はなくてもガッツあり。
エマ・トンプソン Emma Thompson （新しい人生のはじめかた）	英国を代表する演技派女優は４度候補に挙がり、受賞経験もある等オスカー会員に好かれている。脚色賞を受賞したこともあるほど。ダスティン・ホフマンの恋の相手役。私はまだまだ現役よ！
ミシェル・ウィリアムス Michelle Williams （ウェンディ＆ルーシー）	「ブロークバック・マウンテン」を機に、主演映画が作られるようになった人気者。ヒース・レジャーの急逝で再注目の皮肉。共演の犬がカンヌでパルムドック賞を受賞。Win: TFCA、OFCS
Longshot
アビゲイル・ブレスリン Abigail Breslin （キット・キトリッジアメリカン・ガール・ミステリー）	「リトル・ミス・サンシャイン」でオスカー候補に挙がった少女は、ダコタ・ファニングを追い抜いて今最も勢いのある子役になった感。大恐慌のアメリカで成長する９歳の少女役。若手俳優賞狙い。
レベッカ・ホール Rebecca Hall （それでも恋するバルセロナ）	これまで話題作への出演は「プレステージ」ぐらいだった新進女優が、ウッディ・アレン映画のヒロインの一人に抜擢されて高く注目される。同じ部門にスカーレット・ヨハンソン。知名度の問題。
スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson （それでも恋するバルセロナ）	ウッディ・アレン監督の現在のミューズ（アレンは否定）。「タロットカード殺人事件」におけるえこひいきのされ方は凄まじかった！画家と関係を持つ女の役。ペネロペ・クルスに注目を奪われる。
ニコール・キッドマン Nicole Kidoman （オーストラリア）	初ノミネートを獲得した「ムーラン・ルージュ」の監督作に再び登場。美しさで会員悩殺。会場に来たら、いつだって彼女が主役になる。大ヒット作がないのに出演料が高いスターリストで、トップに立つ。
ダイアン・レイン Diane Lane （最後の初恋）	昨年ダンナが高評価を獲得してホッと一安心の実力派。歳を重ねる度に輝きを増す女優の代表として揺るぎないポジション。リチャード・ギアと抜群のケミストリーを見せるも、作品評価が伸びず。
フランシス・マクドーマンド Frances McDormand （バーン・アフター・リーディング）	コーエン兄弟のミューズが再び彼らが手掛ける作品に登場。別れた夫のディスクを盗み出す元妻役で、オフビートな喜劇センスが爆発。前回の式で夫の晴れ姿に涙涙。感動的でした。
フランシス・マクドーマンド Frances McDormand （Miss Pettigrew Lives for a Day）	４度候補に挙がり、「ファーゴ」で主演賞を受賞しているクセモノ女優。すっとぼけた演技がオフビートな世界にピタリとハマる。エイミー・アダムスと一騎打ち。家庭教師役、ビシバシ行くわよ！
メリル・ストリープ Meryl Streep （マンマ・ミーア！）	もはや何度候補に挙がっているのか分からなくなってきた、世界中が崇拝する大女優。ヒロインのシングルマザーに扮して大迫力？歌って踊って、今回も高評価。ゴールデン・グローブ賞候補は貰った！？

No Chance　チャンスなし　（1/18）
キルスティン・ダンスト Kirsten Dunst （セレブ・ウォーズニューヨークの恋に勝つルール）	ケイト・ハドソン Kate Hudson （２日間で上手に彼女にナル方法）
ヴァネッサ・ハジェンズ Vanessa Hudgens （ハイスクール・ミュージカルザ・ムービー）	ヘレン・ハント Helen Hunt （いとしい人）
キャサリン・キーナー Catherine Keener （アメリカン・クライム）	エヴァ・メンデス Eva Mendes （明日の私に着がえたら）
ジュリアン・ムーア Julianne Moore （ブラインドネス）	ジュリアン・ムーア Julianne Moore （美しすぎる母）
サラ・ジェシカ・パーカー Sarah Jessica Parker （セックス・アンド・ザ・シティ）	メグ・ライアン Meg Ryan （明日の私に着がえたら）
ジル・スコット Jill Scott （The No. 1 Ladies Detective Agency）	シャーリズ・セロン Charlize Theron （バトル・イン・シアトル）
ユマ・サーマン Uma Thurman （ダイアナの選択）	ナオミ・ワッツ Naomi Watts （ファニーゲーム U.S.A.）
リース・ウィザースプーン Reese Witherspoon （フォー・クリスマス）	レニー・ゼルウィガー Renée Zellweger （かけひきは、恋のはじまり）

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