Predictions -Best Actor-

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主演男優賞

受賞予想（2/24）

Final Predictions

デミアン・ビチル

ジョージ・クルーニー

ジャン・
デュジャルダン

ゲイリー・
オールドマン

ブラッド・ピット

○

◎

△

OSCAR PLANET Prediction		ジャン・デュジャルダン（アーティスト）
General Prediction		ジョージ・クルーニー（ファミリー・ツリー） or ジャン・デュジャルダン（アーティスト）
My Hope		ゲイリー・オールドマン（裏切りのサーカス）

　ノミネートの段階からタフなレースが続いていて主演男優賞部門は、『裏切りのサーカス』のゲイリー・オールドマンと『明日を継ぐために』のデミアン・ビチルが逆転ノミネートを達成。公開時から抜群の評価を獲得していたふたりだから、何の文句も出ない。むしろ彼らをカットしてきた前哨戦の投票会員たちこそ責められるべきだろう。正しい評価が下されたと専らの評判だ。ただし、彼らに勝利の目はない。いや、ノミネーションこそ彼らの勝利と言える。

　受賞を争うのは『ファミリー・ツリー』のジョージ・クルーニー、『アーティスト』のジャン・デュジャルダン、『マネーボール』のブラッド・ピットだ。

　この内、賞レースが始まる前から前評判が最も高かったのはクルーニーだ。昏睡状態にある妻が不倫していたことを知らされる夫の役で、情けなさを全開にさせ、しかし同時に人生の機微を丁寧に掬い上げた演技がキャリアベストとの賛辞を獲得した。もちろんオスカーに相応しい演技との太鼓判を得ている。クルーニー戴冠のポイントになるのは、彼が既にオスカー受賞者であるという点だ。「シリアナ」（05年）により受賞を果たしている。アカデミーは一度受賞している俳優を敬遠する傾向にあり、となるとクルーニーも…？ただ、クルーニーが受賞したのは助演男優賞であって、主演男優賞ではない。今ハリウッドで最も頼りにされている男ゆえ、やはり主演男優賞もあげておこうという動きになるかもしれない。二度目は早いと見なされるか、前回は助演だったから二度目も問題ないと見なされるか。

　デュジャルダンの強みは対象作が作品賞の本命に挙げられるほどに強力という点だ。フランス映画でありながら舞台はハリウッド黄金期。サイレント映画からトーキー映画へ変わろうとしているときを背景に、サイレントスターの恋が綴られる。デュジャルダンはモノクロの画面の中、セリフではなく表情により、その内面をヴィヴィッドに表現。カンヌ映画祭で男優賞を獲得するほどに絶賛された。そして作品のBUZZの拡大と共に、彼の勢いもまた増している。英語圏ではない国が撮った作品の外国スターというと、どうしても思い浮かぶのは「ライフ・イズ・ビューティフル」（97年）のロベルト・ベニーニだ。デュジャルダンに「第二のベニーニ」となることを期待する向きは大きいだろう。アメリカ映画俳優組合賞授賞式を見る限りでは、受賞してもベニーニほどスピーチは盛り上がらないと思われるが、会員はどう判断するだろうか。

　ピットは気がつけば３度目のノミネートだ。ハリウッド正統派ハンサムとして登場し、将来を期待されたスター。一時はその美貌を隠すような役柄ばかりだったが、近年はスターパワーを有効活用して、無理のないパフォーマンスにより、評価を高めることに成功している。対象作の演技は、その集大成というべきものであり、素のピットを眺めているような楽しさを感じさせながら、同時に細やかな心理模様もまた的確に捉えていた。キャリアを考えても年齢を考えても受賞未経験であること考えても、受賞しても全くおかしくない。ただ、野球界を舞台にした映画は、どういうわけだかオスカーと相性が悪い。あまり演技をしているように見えないのも損かもしれない。順番を考えれば彼にオスカーが渡るはずだが、そう簡単に行くだろうか。彼が受賞すれば会場はグッと盛り上がるだろう。アンジェリーナ・ジョリーも大喜びだ。

　というわけで、どの候補も強みがあり、しかし決め手には欠ける。

　こんなときは票の割り振りを考える。英国会員票はオールドマンに行くだろう。米英以外の会員の票はビチルか。ただ、どちらも全てを掻き集めても受賞には漕ぎ着けない。残りの票の行方はどうか。おそらくクルーニーとピットは票が割れる。彼らに投票したいと思う会員は被るだろう。どちらに入れようか迷うはずだ。そうするとその間をするすると抜けていくのがデュジャルダンになる。『アーティスト』支持派の強力な後押しを受け、スターふたりが票を分け合う隙を狙うのだ。深読みが過ぎるか。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/16	2/11	2/6	2/1	1/26
1	ジャン・デュジャルダン『アーティスト』	35	1	1	2	2	2	2	対抗
2	ジョージ・クルーニー『ファミリー・ツリー』	30	2	2	1	1	1	1	本命
3	ブラッド・ピット『マネーボール』	20	3	3	3	3	3	3	大穴
4	ゲイリー・オールドマン『裏切りのサーカス』	10	4	4	4	4	4	4	超大穴
5	デミアン・ビチル『明日を継ぐために』	5	5	5	5	5	5	5	Happy to be Nominated

**List of Marks**
デミアン・ビチル『明日を継ぐために』	もちろん初ノミネート。ドキドキします（＋）	0.5
	どういうわけだかやたら俳優人気が高い模様（＋）
	批評家すら見過ごした映画からの候補は嬉しい（＋）
	えっ、でもそれって前哨戦では無視されてたということでしょう（－）
	ちゅーか、アンタ誰？…という会員が多そう（－）
	つまりノミネートこそが勝利。リラックスして式を楽しんで（－）
	スター俳優が気に喰わない会員の票をこっそりゲット（＊）
ジョージ・クルーニー『ファミリー・ツリー』	４度目のノミネーション。安定感ある活躍ぶり（＊）	6.5
	情けない父役でキャリアベストの賛辞が乱れ飛ぶ（＋＋＋）
	ゴールデン・グローブ賞他、重要賞次々受賞（＋＋）
	今ハリウッドの中心にいるスターは間違いなく兄貴です（＋＋）
	既に「シリアナ」によりでオスカー受賞済み（－－）
	でもそれは助演賞でしょう？兄貴には主演賞が似合う（＋）
	今年兄貴の隣に座るのは元プロレスラーのあの人？！（＋－）
ジャン・デュジャルダン『アーティスト』	ファーストノミネーション！フランスから世界へ！（＋）	7.0
	作品賞本命作の主演男優賞。知名度不足は完全カヴァー（＋＋）
	GGAはともかく、SAG受賞の意味は極めて大きい！（＋＋＋）
	セリフではなく表情で勝負。ダンスもやっちゃうよ！（＋）
	スクリーンの内と外ではイメージが全然違う。気づいてもらえないかも（－）
	ハリウッドへの貢献を考えると…？コメディアンだしね（－）
	ロベルト・ベニーニの興奮をもう一度！（＋＋）
ゲイリー・オールドマン『裏切りのサーカス』	遂に、遂に、遂に初ノミネート！Congratulations!（＋＋）	2.5
	重要３賞は全てノミネートを逃がす。心配したよ…（－－）
	それでも候補入りしたのは英国会員票をかき集めたため（＋＋）
	これまでオスカーどころか賞レース自体に縁がなかった（－）
	それでも彼が名優であることを皆知っている（＋＋）
	ダニエル・ラドクリフも応援しているよ（＊）
	意外に英国俳優が苦戦する部門（－）
ブラッド・ピット『マネーボール』	３度目のノミネート。もう結構長いキャリア（＋）	5.0
	全米、ニューヨーク、ボストン等東海岸の批評家に人気（＋）
	力の抜けた演技でスターとしても役者としても輝く（＋）
	アンジェリーナ・ジョリーともなんだかんだ続いている（＊）
	本当に決定打かというと、怪しいような…（－）
	気まぐれに「引退しちゃうかもよ宣言」。早くあげないと！（＊）
	兄貴のスターパワーに真っ向勝負できるのはあなただけ（＋＋）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 3/5］
デミアン・ビチル　Demián Bichir
	明日を継ぐために（サミット・エンターテイメント）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors None
	知名度は高くない。作品の公開はサマーシーズンだった。話題作でもない。前哨戦も目立っていなかった。それでも彼は初ノミネートを受けた。会員は無視できなかった。庭師として生計を立てるメキシコ移民の物語。勝利はないだろう。しかしノミネートこそが彼の勝利。今後は急激に注目度が高まる。
ジョージ・クルーニー George Clooney
	ファミリー・ツリー（フォックス・サーチライト）
	Oscar Experience 4 noms / 1 win
	Precursors GGA、BFCA、NBR、WFCA、DFFCA、SLFCA、SFCA、OFCC、KCFCC、NTFCA
	どこでもそうだが、組織にはリーダーが必要だ。皆を束ねる強烈なカリスマ性を具えたリーダーが…。彼はまさしくそういう資質を持っている。別に彼がハリウッドを牛耳っているわけではない。それでも皆、吸い寄せられるように彼の周りに集まる。情けなさを全開にした演技が高評価。でも、皆彼を慕って止まない。
ジャン・デュジャルダン　Jean Dujardin
	アーティスト（ワインスタイン・カンパニー）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SAG、BAFTA、GGA、ISA、LVFCS、PFCS、LFCC、CIFF
	全てはカンヌ映画祭から始まった。モノクロのサイレント映画が旋風を巻き起こし、主演男優が賞を獲得したのだった。その名が世界に広まるのは早かった。早々とオスカー候補確実との賛辞が乱れ飛び、そしてそれが危なげなく実現した。目指すのは「第二のロベルト・ベニーニ」。ステージで踊ってみる？大穴。
ゲイリー・オールドマン　Gary Oldman
	裏切りのサーカス（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SFFCC
	演技力が評価されてこなかったわけではない。ハリウッド映画で引っ張りだこになるほどに実力は認められている。それなのにオスカーとは、いや賞レースとは縁がなかった。そして、その不思議に終止符が打たれることに。過剰演技を封印。抑えた佇まいで作品を物にする。映画ファンが最も嬉しい候補者だろう。
ブラッド・ピット　Brad Pitt
	マネーボール（コロンビア）
	Oscar Experience 3 noms / 0 win
	Precursors NSFC、NYFCC、BSFC、DFCS2、IFCA、GFCA
	気がつけば、50歳に届こうとしている。そしてまた気がつけば、３度目のノミネートを獲得している。美しいだけと言われるのを嫌う男は、ハリウッドで最もスターパワーを有効に使う男でもある。力のある監督、ユニークな題材を次々選ぶ賢明さが、スターの寿命を長持ちさせている。ジョージ・クルーニーの対抗馬。

ranking

キャンペーンパワー　11/12/1～12/1/25			前哨戦ポイント　-2/26-
1	ブラッド・ピット	1098 p	1	ジョージ・クルーニー	156.5 p
2	ジョージ・クルーニー	909 p	2	ジャン・デュジャルダン	152.0 p
3	ジャン・デュジャルダン	531 p	3	ブラッド・ピット	110.0 p
4	ゲイリー・オールドマン	340 p	4	ゲイリー・オールドマン	77.0 p
5	デミアン・ビチル	0 p	5	デミアン・ビチル	57.5 p

対象作の興行収入　-2/20-			対象作の評価 rating
1	ブラッド・ピット	$75m	1	ジャン・デュジャルダン	95.1 p
2	ジョージ・クルーニー	$75m	2	ブラッド・ピット	90.2 p
3	ジャン・デュジャルダン	$28m	3	ジョージ・クルーニー	88.7 p
4	ゲイリー・オールドマン	$22m	3	ゲイリー・オールドマン	85.9 p
5	デミアン・ビチル	$1m	5	デミアン・ビチル	77.3 p

ノミネート予想（1/21）

Final Prediction

　人気と実力を兼ね備えたスターが並ぶ主演男優賞部門は、毎年タフなレースが繰り広げられる。主演男優の軸が脆くては作品が危なっかしくなるから当然だ。今年も強力コンテンダーがズラリ顔を揃えている。

　その中でもトップグループでデッドヒートを繰り広げているのは『ファミリー・ツリー』のジョージ・クルーニー、『マネーボール』のブラッド・ピット、『アーティスト』のジャン・デュジャルダンだ。前哨戦結果も申し分ない３人。クルーニーとピットはスターパワーが強力な後押しになるし、デュジャルダンは作品の力と新顔ゆえのフレッシュさが完全にプラスに働いている。受賞者もこの中から生まれるだろう。

　追いかけるのは『SHAME シェイム』のマイケル・ファスベンダーだろう。セックス依存症の男という難役を、文字通りの体当たり演技でこなしたファスベンダーは、ヴェネチア映画祭で男優賞に輝いてからBUZZが沸騰。依然それをキープしている。アメリカ映画俳優組合賞（SAG）で候補落ちするという不安要素を抱えてはいるものの、強力なインパクトに支えられてノミネートに漕ぎつけると見る。

　…というわけでこの部門の見所は最後の席の行方だ。普通に考えれば『Ｊ・エドガー』のレオナルド・ディカプリオが来る。SAG、ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞の重要３賞全てで指名を受けている。ただ、それでもディカプリオが安泰でないのは、他候補に較べて作品評価が芳しくないからだ。もちろんディカプリオの演技は好評だったが、作品も演技も高評価だったコンテンダーは他にもズラリといる。加えてこの部門は評価が伸びなかった作品からのノミネートはほとんどない傾向にあり、振り返ると「I Am Sam／アイ・アム・サム」（01年）のショーン・ペンまで遡らなければならない。ディカプリオがそれに続くのか、微妙なところだろう。

　ディカプリオ（或いはファスベンダー）を打ち落とすポテンシャルを具えているのは５名。『明日を継ぐために』のデミアン・ビチル、『ドライヴ』のライアン・ゴズリング、『ランパート汚れた刑事』のウッディ・ハレルソン、『裏切りのサーカス』のゲイリー・オールドマン、『テイク・シェルター』のマイケル・シャノンだ。この中だと誰が来るだろう。前哨戦実績を考えるならシャノンが来る。シェルター作りにとり憑かれた男の狂気を迫力たっぷりに見せて素晴らしい存在感を見せていると評判。英国俳優票が雪崩れ込むならオールドマンだ。これまで賞レースに縁のなかった実力派が遂に認められるかもしれない。作品人気ならゴズリングか。若手実力派の名を欲しいままにして今が旬と言えるだろう。

　迷いに迷うところだが、シャノンが入る可能性は低くないのではないか。対象作は小品だが、そのハンディを吹き飛ばすべく、配給会社はかなり早い時期からスクリーナーを会員へ送付していた。それが功を奏すのではないか。もちろん彼がディカプリオを打ち落としても誰からも文句は出ないだろう。シャノンは「レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで」（08年）で共演のディカプリオを尻目にオスカー候補に挙がっていて、それを考えると今回再びディカプリオを追い越した場合は、結構皮肉な事態かもしれない。いずれにせよ最後の席の争いは相当熾烈を極めている。

OSCAR PLANET Prediction
ジョージ・クルーニー（ファミリー・ツリー）	Lock
ジャン・デュジャルダン（アーティスト）	Lock
マイケル・ファスベンダー（SHAME シェイム）	Likely
ブラッド・ピット（マネーボール）	Lock
マイケル・シャノン（テイク・シェルター）	Shaky
The Runner-up
レオナルド・ディカプリオ（Ｊ・エドガー）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（1/21）
Lock
ジョージ・クルーニー George Clooney （ファミリー・ツリー） Win: GGA、BFCA、NBR、WFCA、DFFCA、SLFCA、SFCA、OFCC、KCFCC、NTFCA	監督としても俳優としても脚本家としても候補経験を持つ大物映画人。これまでのイメージを打ち破る、寡黙な演技。キャリアベストの声。 ~~Weak Point~~ 助演賞は獲得済みで、今度はこの部門！…なんてそんなに上手くいく？いーや、兄貴はハリウッドの宝。二つ目のオスカーとして主演賞を獲ってもおかしくない賛辞が乱れ飛ぶ。受賞最短距離。
ジャン・デュジャルダン Jean Dujardin （アーティスト） Win: SAG、BAFTA、GGA、ISA、LVFCS、PFCS、LFCC、CIFF	「OSS 117　私を愛したカフェオーレ」に続くミシェル・アザナヴィシウス監督作で、見事カンヌ祭で男優賞を獲得。「第２のロベルト・ベニーニ」？ ~~Weak Point~~ ハリウッドで全くの無名というハンディはもはや心配不要。対象作は作品賞レースの本命に踊り出ていて、会員が彼を無視するとは考え辛い。彼が受賞したら会場が大歓声に包まれるはず。
ブラッド・ピット Brad Pitt （マネーボール） Win: NSFC、NYFCC、BSFC、DFCS2、IFCA、GFCA	実在の敏腕GM役というオスカー好みの役柄を得て、キャリアベストの賛辞を獲得。彼のような大スターがいないと、ハリウッドは活気づかない。 ~~Weak Point~~ 対象作は中ヒットに留まるも、近年興行パワーは好調、「ベンジャミン・バトン」「イングロリアス・バスターズ」がメガヒット。「ジェニファー・アニストンとの結婚は退屈だった」発言も会員は気にしていない？
Likely
マイケル・ファスベンダー Michael Fassbender （SHAME シェイム） Win: LAFCA、HFCS、DFCS、FFCC、VFCC、OFCS、IWFCP、VIFF	「HUNGER ハンガー」の衝撃演技の効果が爆発。再びスティーヴ・マックイーン監督作で、性依存症の男を演じる。硬直を誘う演技に絶賛の嵐。 Weak Point フロンタルヌードを厭わない俳優魂を見せるも、人によっては拒否反応が出そう。作品は冷徹な作りで、感情移入もし難い。知名度はまだまだ乏しく、ライヴァルのスターパワーに押し切られるかも。
Shaky
マイケル・シャノン Michael Shannon （テイク・シェルター） Win: CFCA、SDFCS、AFCA、COFCA、TFCA、NYFCO、IWFCP	シェルター建設にとり憑かれる男を緊張感たっぷりに描き出し、サンダンス映画祭以降BUZZを持続している。批評家からのサポート確保。 Weak Point 独特の存在感はメジャーで使い辛く、…となると基本的にオスカー向きの人ではない。いつもどこか危うい雰囲気で、タイプキャストの罠にハマっている嫌いも。レオナルド・ディカプリオを越えないで！？

ノミネーション予想これまでの流れ 2011　（Changes in Red）
Final
ブラッド・ピット	マイケル・シャノン	ジョージ・クルーニー*	ジャン・デュジャルダン	マイケル・ファスベンダー
The Leader：ジョージ・クルーニー
1/1
ブラッド・ピット	レオナルド・ディカプリオ	ジョージ・クルーニー*	ジャン・デュジャルダン	マイケル・ファスベンダー
12/1
ブラッド・ピット	レオナルド・ディカプリオ	ジョージ・クルーニー*	ジャン・デュジャルダン	ゲイリー・オールドマン
11/1
ブラッド・ピット	レオナルド・ディカプリオ	ジョージ・クルーニー*	マイケル・シャノン	ゲイリー・オールドマン
10/1
ライアン・ゴズリング	レオナルド・ディカプリオ	ジョージ・クルーニー*	マイケル・シャノン	ゲイリー・オールドマン
9/1
ライアン・ゴズリング	レオナルド・ディカプリオ*	マイケル・ファスベンダー	マイケル・シャノン	ゲイリー・オールドマン
8/1
マット・デイモン	レオナルド・ディカプリオ*	マイケル・ファスベンダー	マイケル・シャノン	ゲイリー・オールドマン
7/1
マット・デイモン	レオナルド・ディカプリオ*	ジェームズ・フランコ	マイケル・シャノン	ゲイリー・オールドマン
6/1
マット・デイモン	レオナルド・ディカプリオ*	ジェームズ・フランコ	マイケル・シャノン	ジャスティン・ティンバーレイク
5/1
マット・デイモン	レオナルド・ディカプリオ*	ジェームズ・フランコ	メル・ギブソン	ジャスティン・ティンバーレイク

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/21）
Very Possible
デミアン・ビチル Demián Bichir （明日を継ぐために）	不法滞在者の中年男が息子と共に盗まれたトラックを探す物語で高評価。このところ不法移民を扱った映画は賞レースを賑わすことが多い。公開は３月。年末までBUZZを持続するのは難しく…。
レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio （Ｊ・エドガー）	クリント・イーストウッド作品に遂に登場する超演技派。エドガー・フーヴァー役でいつものように高評価。遂に受賞かと思われたが、作品評価が伸び悩み、受賞の目はなくなった。なんとか候補確保を！
ライアン・ゴズリング Ryan Gosling （ドライヴ）	昼はスタントマン、夜は強盗ドライヴァーというふたつの顔を持つ男を演じ、カンヌで絶賛。今が旬の勢いで、二度目の候補？『スーパー・チューズデー正義を売った日』と票割れ。Win: GSA、DFCC
ウッディ・ハレルソン Woody Harrelson （ランパート汚れた刑事）	「メッセンジャー」で演技力を再評価されたばかりの個性派が、同じオーレン・ムーヴァーマン監督作に登場。90年代の警察の汚職スキャンダルを描いたアクション・ドラマで輝く！Win: AAFCA
ゲイリー・オールドマン Gary Oldman （裏切りのサーカス）	ちょっと前までは悪役での過剰演技を連発するばかりだった実力派。最近はより柔軟な演技で魅せるように。対象作の静かな佇まいが大好評。作品に勢いが欲しいが…。Win: SFFCC
Possible
エイサ・バターフィールド Asa Butterfield （ヒューゴの不思議な発明）	「縞模様のパジャマの少年」で注目を集めた英国の子役スターが、マーティン・スコセッシが初めて3Dに挑むことで話題のファンタジーのタイトルロールに抜擢される。スコセッシ？いつも優しくしてくれたよ。
マット・デイモン Matt Damon （幸せへのキセキ）	病気の妻を抱えながら老朽化した動物園の再建を目指す男を演じる。会員の涙を搾り取る？クリント・イーストウッドが手掛けたのに、「ヒアアフター」は評価も興行的にもイマイチ。運気は下降中？
マイケル・ファスベンダー Michael Fassbender （危険なメソッド）	話題作への出演が続き、メキメキと存在感を増しているドイツ出身の性格スター。デヴィッド・クローネンバーグの下、カール・ユングに扮する勝負作。『SHAME シェイム』の方がより高評価。Win: LAFCA
レイフ・ファインズ Ralph Fiennes （英雄の証明）	「シンドラーのリスト」「イングリッシュ・ペイシェント」で候補経験を持つ英国の名優。自身初となる監督作で、ウィリアム・シェイクスピアが生み出した悲劇の戦士コリオレイナスを演じる。いつの間にか頭が…。
ポール・ジャマッティ Paul Giamatti （WIN WIN／ダメ男とダメ少年の最高の日々）	「アメリカン・スプレンダー」「サイドウェイ」の二連発で性格俳優としてモテモテに。「シンデレラマン」では助演賞候補に。ハゲでもデブでも、彼は（役柄次第で）カッコイイ！（かも…）。Win: IFJA
ブレンダン・グリーソン Brendan Gleeson （ザ・ガード西部の相棒）	仕事にやる気のない田舎の警官を達者な演技力で体現して批評家絶賛、インディーズ映画として、そしてアイルランド映画としてまずまずの興行成績。前哨戦で注目されたいが、BUZZ不足は否めず。
ジョセフ・ゴードン＝レヴィット Joseph Gordon-Levitt （50/50 フィフティ・フィフティ）	「（500）日のサマー」「インセプション」等良質作・話題作への出演が続き、俄然注目の若手に成長。27歳にしてガンに冒される青年役。シリアスな役柄にユーモアを注ぎ込む快演。Win: UFCA
ライアン・ゴズリング Ryan Gosling （スーパー・チューズデー正義を売った日）	「ブルーバレンタイン」で候補落ちを喫した若手実力派が、ジョージ・クルーニー監督のスリラーで雪辱を狙う。民主党議員ハワード・ディーンの理想主義的な広報役。クリス・パインの代役。
トム・ハーディ Tom Hardy （ウォーリアー）	「ブロンソン」の演技が世界的な注目を集めた英国男優。アル中の元ボクサーを父に持つ青年が総合格闘技に挑戦する様を演じる。「インセプション」の喜劇演技により、大ジャンプアップ！Win: NFCS
ジェレミー・アーヴィン Jeremy Irvine （戦火の馬）	これが劇場用映画デビュー作となる英国の新人俳優。なんとそれがスティーヴン・スピルバーグ監督作とは、なんとラッキー。一生分の幸運を使い果たしたかも。何としてでも大ヒットを！
ピーター・ミュラン Peter Mullan （思秋期）	スコットランドを代表する性格男優が、自傷癖のある男役でサンダンスで高評価を獲得。怒りが爆発する際の破壊力が凄まじい。配給会社が弱い点、スターパワー不足がどう影響するか。
オーウェン・ウィルソン Owen Wilson （ミッドナイト・イン・パリ）	実は「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」で脚本賞候補に挙がったことのある、華の曲がった喜劇俳優。ジェームズ・Ｌ・ブルックス映画に続き、ウッディ・アレン映画に登場。若干のキャリア転換中。
アントン・イェルチン Anton Yelchin （今日、キミに会えたら）	チリチリヘアが愛らしい少年がいよいよ大人の俳優へと脱皮を図る。フェリシティ・ジョーンズと遠距離恋愛を繰り広げる学生役。ラヴストーリーが似合う年になりました。助演プッシュ？生え際注意。
Longshot
アントニオ・バンデラス Antonio Banderas （私が、生きる肌）	スペインでの駆け出し時代にお世話になったペドロ・アルモドヴァル作品に復活。メラニー・グリフィスに吸い取られてしまった濃いぃぃぃ色気を取り戻せるか。いや、本人が幸せなら良いんですけど。
スティーヴ・カレル Steve Carell （ラブ・アゲイン）	「40歳の童貞男」で突然のブレイク後、遅れてきた実力派コメディアンとして引く手数多。ジム・キャリーから好演を引き出した二人組監督の下、離婚を突きつけられる男の哀愁を表現。賞向きでない人。
ダニエル・クレイグ Daniel Craig （ドラゴン・タトゥーの女）	「007」シリーズ最新作の製作が難航している英国スターが、「ミレニアム」のハリウッド・リメイクに挑戦。そう言えば、オリジナルのミカエル・ニクヴィストと雰囲気が似ているかも。レイチェル・ワイズと再婚。
トム・クルーズ Tom Cruise （ミッション：インポッシブルゴースト・プロトコル）	「ナイト＆デイ」が１億ドル突破ならずで、やや苦しい立場に置かれているメガスター。人気シリーズ第４弾で、今度こそ大復活をアピールしたい。ケイティ・ホームズとの危機説も出ているが…。
ジョエル・エドガートン Joel Edgerton （ウォーリアー）	地味ながら着実な映画出演が続くオーストラリア男優が、ここに来てジャンプアップ。「アニマル・キングダム」に続き、トム・ハーディ共演作の格闘家役で強烈な印象。ハーディが助演に回れば…。
マイケル・ファスベンダー Michael Fassbender （ジェーン・エア）	「HUNGER ハンガー」の驚愕演技以降、急激に出演映画の質が高くなっているドイツ出身スター。古典小説の映画化で、ロチェスターを演じる。これはジェイン・エア映画。Win: LAFCA
ジェームズ・フランコ James Franco （猿の惑星：創世記（ジェネシス））	「127時間」ではオスカー候補に挙がった若手実力派が、「猿の惑星」リブート映画に主演。授賞式ホストとしての評価は…、期待の反動もあってか、史上最悪。本人は「だからどうした？」みたいな…。
メル・ギブソン Mel Gibson （それでも、愛してる）	ジョディ・フォスター監督第三作で、ビーヴァー人形を生きているように扱う男を演じる大スター。キャリアベストの賛辞を受け取るも、興行的に失敗し、BUZZ急下降。そもそもDVイメージがあって…。
トーマス・ホーン Thomas Horn （ものすごくうるさくて、ありえないほど近い）	映像化は難しいと言われていたジョナサン・サフラン・フォアの原作の映画化で主演デビュー。トム・ハンクス、サンドラ・ブロックらに囲まれて、なんてラッキー。でも僕はマイリー・サイラスの方が好きだよ。
ユアン・マクレガー Ewan McGregor （人生はビギナーズ）	父親が同性愛者であり、若い恋人がいることを知り動揺する男を演じる。青春スターから性格スターへ脱皮中。キャリアも十分、そろそろノミネートされても良い頃。共演のメラニー・ロランと不倫の噂。
ザッカリー・クイント Zachary Quinto （マージン・コール）	TVシリーズ「HEROS ヒーローズ」で注目を浴び、リブート版「スタートレック」でジャンプアップ。製作も手掛けた金融スリラーで存在感を発揮。カミングアウトしたばかりで、今後のキャリアが注目される。
ダニエル・ラドクリフ Daniel Radcliffe （ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2）	10年に渡って演じ続けたハリー・ポッター役と遂にお別れ。21歳になって身体はムッキムキ。青年を通り越してオッサン風になったのを今後どう活かせるか。お疲れ様のご祝儀ノミネートは…さすがにないか。
マイケル・シーン Michael Sheen （Beautiful Boy）	「クィーン」「フロスト×ニクソン」「くたばれ！ユナイテッドサッカー万歳！」と高評価作、話題作に次々出演して上昇気流の乗っている。息子が銃乱射事件を引き起こす父親の苦悩。地味な小品。

No Chance　チャンスなし　（1/1）
ジェイミー・ベル Jamie Bell （タンタンの冒険ユニコーン号の秘密）	ラッセル・ブランド Russell Brand （ミスター・アーサー）
ピアース・ブロスナン Pierce Brosnan （サルベーション）	ジム・キャリー Jim Carrey （空飛ぶペンギン）
ヘンリー・カヴィル Henry Cavill （インモータルズ神々の戦い）	ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper （ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える）
ダニエル・クレイグ Daniel Craig （ドリームハウス）	マット・デイモン Matt Damon （アジャストメント）
マット・デイモン Matt Damon （コンテイジョン）	ジョニー・デップ Johnny Depp （パイレーツ・オブ・カリビアン生命の泉）
ジョニー・デップ Johnny Depp （ラム・ダイアリー）	コリン・ファレル Colin Farrell （ロンドン・ブルバード LAST BODYGUARD）
ウィル・フェレル Will Ferrell （Everything Must Go）	ジェイク・ギレンホール Jake Gyllenhaal （ミッション：8ミニッツ）
トム・ハンクス Tom Hanks （幸せの教室）	ヘンリー・ホッパー Henry Hopper （永遠の僕たち）
ジェームズ・マカヴォイ James McAvoy （声をかくす人）	ロバート・パティンソン Robert Pattinson （恋人たちのパレード）
ジェームズ・ピュアフォイ James Purefoy （アイアンクラッド）	サム・ライリー Sam Riley （ブライトン・ロック）
ジム・スタージェス Jim Sturgess （ワン・デイ 23年のラブストーリー）	クリストファー・ソーントン Christopher Thornton （シンパシー・フォー・デリシャス）
ジャスティン・ティンバーレイク Justin Timberlake （TIME タイム）

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