Predictions -Best Supporting Actress-

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助演女優賞

受賞予想（2/26）

Final Predictions

サリー・ホーキンス

ジェニファー・ローレンス

ルピタ・ニョンゴ

ジュリア・ロバーツ

ジューン・スキッブ

◎

○

△

OSCAR PLANET Prediction		ジェニファー・ローレンス（アメリカン・ハッスル）
General Prediction		ルピタ・ニョンゴ（それでも夜は明ける）
My Hope		サリー・ホーキンス（ブルージャスミン）

　映画界への貢献度も重要とも言われるオスカーだが、実は助演女優賞はそうでもない。ポッと出てきたばかりの新人があっさり賞をさらっていくことも少なくないのだ。アンナ・パキン、マリサ・トメイ、ミラ・ソルヴィーノ、アンジェリーナ・ジョリー、ジェニファー・ハドソン…今では誰もが知る女優たちも、助演女優賞を獲得したときはキャリアの浅い新人でしかなかった。「将来有望」という名の期待票が雪崩れ込みやすいのだ。

　そんなわけで今年そのパターンにピタリとハマるのがこれが長編映画デビュー作となる『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴだ。2013年最重要映画と言われる人間ドラマで、奴隷役として鮮烈な印象を放っていると評判。キウェテル・イジョフォーよりも心に残るとの声すらある。

　その評価は賞実績にもなって表れる。アメリカ映画俳優組合賞とブロードキャスト映画批評家協会賞を獲得。ロサンゼルスやシカゴ、ラスヴェガスといった重要批評家賞でも勝利している。各授賞式で映画とは全く別人のファッショナブルなスタイルにより、美しくも頼もしいインパクトを与え続けたのもプラスになるだろう。

　ただ、ニョンゴの勝利は「確実」ではない。ニョンゴを猛烈に追い上げる女優、『アメリカン・ハッスル』のジェニファー・ローレンスがいるからだ。もはや何の説も要らないハリウッドが今最も期待する若手女優。これが３度目の候補となるローレンスは昨年、主演女優賞を獲得したばかりだ。

　普通に考えれば、前年受賞しているがゆえ、会員は彼女への投票を躊躇うだろう。ただ、ローレンスの器は我々が思っている以上に大きかった。昨年の賞レースシーズンから彼女への注目度が全く落ちないままに、今シーズンを迎えているのだ。天性の演技力はもちろん、作品の興行的成果や素顔の魅力溢れるゴシップの連発は、彼女を本物の「スター」に押し上げた。それこそ２年連続でオスカーを受賞しても不思議ではないパワーが、今のローレンスにはあるのだ。

　もちろんまだ、ローレンスよりニョンゴの方が有利だ。けれど、その差は想像以上に小さいだろう。スター寄りのゴールデン・グローブ賞ではローレンスが勝利している。ふたりの対決はもしかしたら、対象作の勢いの影響を受けるかもしれない。フロントランナーの『それでも夜は明ける』が猛追する『アメリカン・ハッスル』が逆転できるか。予断を許さない状況だ。競ったときはスターが勝つ。その法則を信じればローレンスになるのだが…。それに何となくこの勝負、「メリル・ストリープ vs. ヴィオラ・デイヴィス」を彷彿とさせないか？

　大穴は『ネブラスカふたつの心をつなぐ旅』のジューン・スキッブ。今年最高齢候補が若手ふたりの間に割って入るかもしれない。ただし、対象作の支持票の大半は、主演男優賞候補のブルース・ダーンに流れるはずだ。

　『８月の家族たち』とジュリア・ロバーツと『ブルージャスミン』のサリー・ホーキンスはすっかりレースの外に追いやられてしまった。ふたりはどちらも対象作が作品賞候補から漏れている。作品パワーを当てにできないとなると、チャンスは激減するという好例だ。

　ニョンゴ vs. ローレンス。この部門は授賞式の早い段階で発表されるのが常。この結果を見れば、最後に発表される作品賞の行方が分かるかもしれない。あ、でも『ゼロ・グラビティ』ということもあるのか…。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/16	2/11	2/6	2/1	1/26
1	ジェニファー・ローレンス『アメリカン・ハッスル』	40	1	2	2	2	2	2	対抗
2	ルピタ・ニョンゴ『それでも夜は明ける』	35	2	1	1	1	1	1	本命
3	ジューン・スキッブ『ネブラスカふたつの心をつなぐ旅』	20	3	3	3	3	3	3	大穴
4	サリー・ホーキンス『ブルージャスミン』	3	4	4	4	5	5	5	Happy to be Nominated
5	ジュリア・ロバーツ『８月の家族たち』	2	5	5	5	4	4	4	Happy to be Nominated

**List of Marks**
サリー・ホーキンス『ブルージャスミン』	ファーストノミネーション。Congratulations!（＋）	2.0
	前哨戦はほとんど目立たなかったが大逆転！（＋）
	落ちぶれた姉を迎え入れる妹役。あぁ、すんなり…（＋）
	ケイト・ブランシェットが主演女優賞確実。それに乗っかって…（＊）
	「ハッピー・ゴー・ラッキー」落選の謝罪票（＊）
	政治力が働き難いタイプ。ノミネートこそが勝利（－）
	受賞したら天地がひっくり返る。まあ、楽しみは取っておきましょ（－）
ジェニファー・ローレンス『アメリカン・ハッスル』	３度目のノミネート。史上最年少での記録だとか（＋）	7.0
	２年連続ゴールデン・グローブ賞受賞。スター性たっぷり（＋＋）
	話の鍵を握る妻役で場をさらう。どんな役でもできちゃうの（＋＋）
	『ハンガー・ゲーム２』も期待通りの大ヒット。向かうところ敵なし（＋）
	授賞式に出る度に愛されエピソードを作る天性のスター（＋）
	昨年主演女優賞を受賞したばかりでしょう？（－）
	だから何？稀に見る大器。連続受賞があっても良いでしょ！（＋）
ルピタ・ニョンゴ『それでも夜は明ける』	初めてのノミネートです。ありがとうございます（＋）	7.5
	目に焼きついて離れないエモーショナルな演技。うっ（＋＋＋）
	SAG、BFCA、LAFCA、CFCA、LVFCS…前哨戦強い！（＋＋＋）
	各授賞式でのファッションセンスの良さが話題になる（＋）
	おそらくキウェテル・イジョフォーに票を入れられなかった人が投票（＊）
	で、あんた誰？ハリウッドへの貢献度はないに等しい（－－）
	それがどーした。この部門は新人が優遇されるのです（＋）
ジュリア・ロバーツ『８月の家族たち』	４度目のノミネート。結構間が空いちゃったわね（＋）	1.5
	ゴールデン・グローブほどではないが、オスカーでもスターが強い（＋）
	あのメリル・ストリープ先生と激突。怖いよー（＋＋＋）
	前哨戦は全てノミネート止まり。つまり本命ではない（－）
	この部門はウィークイヤー。棚から牡丹餅的候補の匂い（－）
	「主演」が似合う大スター。この部門で獲らなくてもね（－）
	スカーレット・ヨハンソンのノミネートが見たかったよー（＊）
ジューン・スキッブ『ネブラスカふたつの心をつなぐ旅』	初めてのノミネート。心からの敬意を！（＋）	5.0
	重要度が増すボストン映画批評家協会賞受賞（＋）
	毒舌妻役でユーモアたっぷりの演技。良い味です（＋＋）
	間もなく85歳になる。今年最高齢ノミニーという話題性（＋＋）
	でもこの部門は若手の方が断然強い（－）
	彼女よりブルース・ダーンに投票したいと思う人が多そう（－）
	ルピタ・ニョンゴとジェニファー・ローレンスで票割れしたら…（＋）

The Five Nominees　ノミネート女優　［I guessed 4/5］
サリー・ホーキンス　Sally Hawkins
	ブルージャスミン（ソニー・ピクチャーズ・クラシックス）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors None
	映画ファンが彼女を名前を完全に覚えたのは、「ハッピー・ゴー・ラッキー」（08年）だろう。底抜けに明るいヒロイン像は彼女にしか体現できないそれだった。しかし、オスカーはそれを無視する。それに謝罪するかのような逆転ノミネート。ケイト・ブランシェットの妹役で再登場する彼女をオスカーは温かく迎え入れる。
ジェニファー・ローレンス　Jennifer Lawrence
	アメリカン・ハッスル（コロンビア）
	Oscar Experience 3 noms / 1 win
	Precursors GGA、BAFTA、NSFC、NYFCC、SFFCC、IFJA、NFCS、COFCA、NTFCA、OFCC、DFCS2...
	数十年にひとりの大器だとハリウッドも気づいているのだろう。「世界にひとつのプレイブック」（12年）で主演女優賞ウィナーになったばかりだというのに、またもや候補に挙がる。しかも、またしても受賞ポテンシャルを秘めている。事件の鍵を握る詐欺師の妻役でシーンスティラーとして輝く。ノンストップ、ジェニファー！
ルピタ・ニョンゴ　Lupita Nyong'o
	それでも夜は明ける（フォックス・サーチライト）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SAG、ISA、BFCA、LAFCA、CFCA、LVFCS、WFCA、HFCS、KCFCC、SFCA、SLFCA...
	この部門は新人女優が突如注目を集めることが多い。今年は彼女だ。奴隷制度を真っ向から描いた社会派映画で、観る者の心を揺さぶらずにはいられない、圧巻のハートブレイキング演技。受賞すればジェニファー・ハドソン以来となるデビュー演技での快挙。批評家賞圧勝の勢いを持続できるか。
ジュリア・ロバーツ　Julia Roberts
	８月の家族たち（ワインスタイン・カンパニー）
	Oscar Experience 4 noms / 1 win
	Precursors None
	アンジェリーナ・ジョリーがいる。ニコール・キッドマンがいる。リース・ウィザースプーンもいる。けれど結局、ハリウッドの女王は彼女だ。あのビッグスマイルはそれを納得させる力がある。母親役のメリル・ストリープ相手に一歩も引かない強気さを武器に、13年ぶりのノミネート。余裕の女王はどんなドレスで勝負するか。
ジューン・スキッブ　June Squibb
	ネブラスカふたつの心をつなぐ旅（パラマウント）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GSA、BSFC
	アンタ誰？と言われても仕方がない。地道にこつこつ活動は続けてきたが、ほとんど無名のおばあちゃん女優。今年85歳になる。「アバウト・シュミット」（02年）以来となるアレクサンダー・ペイン映画の毒舌妻役で笑いをさらう。迫力たっぷりの弛みが、若手が優遇される部門をかき回す！

ranking

キャンペーンパワー　13/12/1～14/1/15			前哨戦ポイント　-3/2-
1	ジュリア・ロバーツ	830 p	1	ルピタ・ニョンゴ	214.0 p
2	ルピタ・ニョンゴ	816 p	2	ジェニファー・ローレンス	171.5 p
3	ジェニファー・ローレンス	386 p	3	ジューン・スキッブ	108.5 p
4	ジューン・スキッブ	63 p	4	ジュリア・ロバーツ	91.0 p
5	サリー・ホーキンス	76 p	5	サリー・ホーキンス	81.5 p

対象作の興行収入　-2/23-			対象作の評価 rating
1	ジェニファー・ローレンス	$144m	1	ルピタ・ニョンゴ	97.9 p
2	ルピタ・ニョンゴ	$49m	2	ジェニファー・ローレンス	91.8 p
3	ジュリア・ロバーツ	$36m	3	ジューン・スキッブ	89.5 p
4	サリー・ホーキンス	$33m	4	サリー・ホーキンス	85.7 p
5	ジューン・スキッブ	$16m	5	ジュリア・ロバーツ	63.6 p

ノミネート予想（1/11）

Final Prediction

　レースが始まる前、助演女優賞は『大統領の執事の涙』のオプラ・ウィンフリー圧勝という見方が支配的だった。ウィンフリーはアメリカで絶大な人気を誇るセレブリティ。圧倒的な知名度。ホスト番組の支持。慈善活動への積極的な参加。ハリウッドへの大きな影響力。オスカー演技賞こそ受賞していないが、会員もまた、国民と同じように彼女を愛している。その彼女が久しぶりに映画で存在感を示した。認めないわけにはいかないだろう、認めないはずがないだろうということだ。

　ところが、蓋を開けてみればウィンフリーは各映画賞でノミネート止まり。受賞には漕ぎつけたのは、アフリカ系が優遇されるアフリカン・アメリカン映画批評家協会賞だけだ。ゴールデン・グローブ賞にいたっては、ノミネートすら逃がしている。ウィンフリーはフロントランナーではないのだ。少なくとも現時点では。

　ウィンフリーに代わって独走に入っているのは『それでも夜は明ける』の新人女優ルピタ・ニョンゴだ。これが長編映画デビューとなるメキシコ生まれケニヤ育ちのニョンゴは、作品賞受賞に最も近い位置につけると言われる対象作で、主演のキウェテル・イジョフォー以上に忘れ難いハートブレイキングな演技を見せているらしい。知名度不足は確かに苦しいが、それを補って余りあるインパクトにより、堂々たる助演女優賞トップランナーに躍り出ている。候補落ちもあり得ない。

　批評家賞でそのニョンゴに唯一対抗できたのは『アメリカン・ハッスル』のジェニファー・ローレンス。言わずと知れた前年の主演女優賞ウィナーは絶好調をキープ。名だたる名優が揃った実話コメディで、主人公の妻役としてシーンスティラーぶりを発揮しているという。受賞の余韻もまだ残っていて、会員が彼女の虜になっていることは間違いない。さすがに２年連続受賞は難しいだろうが、候補までは問題ないはず。

　ニョンゴ、ローレンスと並びブロードキャスト映画批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞、アメリカ映画俳優組合賞の重要三賞で候補に挙がったのは『ネブラスカふたつの心をつなぐ旅』のジューン・スキッブと『８月の家族たち』のジュリア・ロバーツだ。このふたりなら有利なのはスキッブ。この部門が愛する「主人公の妻」役であり、同じくこの部門で強い毒舌喜劇演技。長らくの地道な活動を認める趣旨の票も入るだろう。ロバーツが武器にするのは他を寄せつけない圧倒的スターパワー。このまま滑り込むことも大いに考えられるが、作品評価が思ったほど伸びていないのは痛い。少しの票移動で窮地に立たされるだろう。

　その他『ダラス・バイヤーズクラブ』のジェニファー・ガーナー、『ブルージャスミン』のサリー・ホーキンス、『８月の家族たち』のマーゴ・マーティンデイル、『それでも夜は明ける』のサラ・ポールソン、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーゴット・ロビー、『アデル、ブルーは熱い色』のレア・セドゥー、『フルートベール駅で』のオクタヴィア・スペンサーらが最後の席を狙う。この面子ならオスカー受賞のスペンサーが有利と見られていたが、前哨戦ではさほど目立つことなく終わっている。ゴールデン・グローブで候補入りしたホーキンスや作品人気の高いガーナーやポールソンの方が勢いを増しているように見える。特にホーキンスは、匂う。

　ただ、ひょっとすると彼女たちが最も気をつけなければならないのは『her 世界でひとつの彼女』のスカーレット・ヨハンソンかもしれない。パソコンのOSと孤独な作家が恋に落ちる物語でヨハンソンは、肉体を差し出してはいない。彼女が提供したのは声だ。作家と関わりを持つことで意思を目覚めさせていくOSを、声だけで鮮やかに表現したのだ。おそらく会員はヴォイス・パフォーマンスを他の女優の演技と並べることに抵抗があるだろう。理解できる。けれどもしかしたら、第１位票は当落線上にいる女優たちよりも確実に確保しているのではないか。まさかの事態が起きる可能性は想像以上に小さくない。

OSCAR PLANET Prediction
サリー・ホーキンス（ブルージャスミン）	Shaky
ジェニファー・ローレンス（アメリカン・ハッスル）	Likely
ルピタ・ニョンゴ（それでも夜は明ける）	Lock
ジューン・スキッブ（ネブラスカふたつの心をつなぐ旅）	Likely
オプラ・ウィンフリー（大統領の執事の涙）	Shaky
The Runner-up
ジュリア・ロバーツ（８月の家族たち）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（1/11）
Lock
ルピタ・ニョンゴ Lupita Nyong'o （それでも夜は明ける） Win: SAG、ISA、BFCA、LAFCA、CFCA、LVFCS、WFCA、HFCS、KCFCC、SFCA、SLFCA、DFFCA、PFCS、AFCA、FFCC、IFCA、GFCA、NCFCA、LFCC、OFCS、NYFCO、BOFCA、BFCC、IWFCP	全くの無名だが、トロント映画祭でBUZZが沸騰、話題騒然。映画を観終わってなお、彼女のをことを考えずにはいられない演技との声、声、声…。 ~~Weak Point~~ メキシコで生まれ、ケニヤで育ち、アメリカ、イェール大学を卒業した新進アフリカ系女優。長編映画デビュー作がスティーヴ・マックイーン監督の話題作という幸運。ハートブレイキング・パフォーマンス！
Likely
ジェニファー・ローレンス Jennifer Lawrence （アメリカン・ハッスル） Win: GGA、BAFTA、NSFC、NYFCC、SFFCC、IFJA、NFCS、COFCA、NTFCA、OFCC、DFCS2、TFCA、VFCC	久しぶりにハリウッドに現れた大型新星は瞬く間にオスカー女優へ。恩師デヴィッド・Ｏ・ラッセルのドラマティック・スリラーで、主人公詐欺師の妻役。 Weak Point 何をやっても話題になり、スター性も抜群。アフターグロウ・ノミネーションを狙いたいが、そう上手く行くかどうか。あまりにも若い歳での成功により、やっかんでいる伸び悩み女優たちは多いかも！？
ジューン・スキッブ June Squibb （ネブラスカふたつの心をつなぐ旅） Win: GSA、BSFC	TVを中心に活動してきたヴェテランが、ブルース・ダーンの口やかましい妻役で抜群のコメディセンスを見せる。シーンスティラー！ Weak Point アレクサンダー・ペイン映画は「アバウト・シュミット」以来となるが、彼女を気に留めていた人は少ないかもしれない。ダーンに勢いが出ないと、そのままフェイドアウト。若手が強い部門なのが気掛かり。
Shaky
サリー・ホーキンス Sally Hawkins （ブルージャスミン）	地味ながら英国を代表する実力派女優が、ウッディ・アレン映画で軽妙な芝居を見せる。コメディ演技が優遇されやすい部門。 Weak Point 「ハッピー・ゴー・ラッキー」でブレイク。…が、ゴールデン・グローブ賞を受賞しても、オスカー候補は逃がす不運。「Made in Dagenham」でも無視された。スターパワーに乏しいのが悪いのか！？
オプラ・ウィンフリー Oprah Winfrey （大統領の執事の涙） Win: AAFCA	久しぶりに美味しい役柄で映画出演し、なおかつ素晴らしい演技を見せていると大評判。作品評価も悪くなく、このまま一気に受賞へ。 Weak Point …と思われたが、前哨戦で予想以上に苦戦。作品BUZZもさほど盛り上がらず、足元ぐらぐら。アメリカで最も影響力の強いセレブリティにして人格者。やっかむ人も少ない。それに…女優？？？

ノミネーション予想これまでの流れ 2013　（Changes in Red）
Final
ジェニファー・ローレンス	ルピタ・ニョンゴ*	ジューン・スキッブ	サリー・ホーキンス	オプラ・ウィンフリー
The Leader：ルピタ・ニョンゴ
12/1
ジェニファー・ローレンス	ルピタ・ニョンゴ	ジューン・スキッブ	オクタヴィア・スペンサー	オプラ・ウィンフリー*
11/1
ジェニファー・ローレンス	ルピタ・ニョンゴ	ジューン・スキッブ	オクタヴィア・スペンサー	オプラ・ウィンフリー*
10/1
キャリー・マリガン	ルピタ・ニョンゴ	ジューン・スキッブ	オクタヴィア・スペンサー	オプラ・ウィンフリー*
9/1
キャリー・マリガン	キャメロン・ディアス	ジューン・スキッブ	オクタヴィア・スペンサー	オプラ・ウィンフリー*
8/1
キャリー・マリガン	キャメロン・ディアス*	ジューン・スキッブ	オクタヴィア・スペンサー	マーゴ・マーティンデイル
7/1
ケイト・ブランシェット	キャメロン・ディアス*	ジューン・スキッブ	オクタヴィア・スペンサー	マーゴ・マーティンデイル
6/1
ケイト・ブランシェット	キャメロン・ディアス*	ジェシカ・ラング	オクタヴィア・スペンサー	マーゴ・マーティンデイル
5/1
ケイト・ブランシェット	キャメロン・ディアス*	ジェシカ・ラング	オクタヴィア・スペンサー	クヮヴェンジャネ・ウォレス

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/11）
Very Possible
ジェニファー・ガーナー Jennifer Garner （ダラス・バイヤーズクラブ）	絶好調のダンナ、ベン・アフレックをしっかりサポートする良妻と評判。ベイビーもたくさん産んだわよ！マシュー・マコノヒーの激痩せが話題の実話ドラマで、医師を演じる。マコノヒーショウ？
スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson （her 世界でひとつの彼女）	「アベンジャーズ」大成功の立役者と言われるセクシー女優。主人公が恋に落ちるOSの声を当てる。ヴォイス・パフォーマンスながら、大絶賛。まさかのコンテンダーへ。Win: DFCS、UFCA
マーゴ・マーティンデイル Margo Martindale （８月の家族たち）	「Justified」でエミー賞受賞の性格女優。メリル・ストリープの姉妹でクリス・クーパーの妻という濃いぃぃ役。濃いメンバーの中でも、あなたが最も濃いでしょう！ストリープもこの部門でプッシュへ。
サラ・ポールソン Sarah Paulson （それでも夜は明ける）	地道な活動が実り、脇役ながら印象的な存在感を見せることが多くなってきたバイプレイヤー。マイケル・ファスベンダー演じる冷酷な白人男の妻に扮して場をさらう。ルピタ・ニョンゴには勝てない。
ジュリア・ロバーツ Julia Roberts （８月の家族たち）	「エリン・ブロコビッチ」以降は誰かの「相手役」が目立つAリストスター。しかし今度はあのメリル・ストリープと激突。生温い演技は見せられない。母との衝突が絶えない娘役。主演プッシュ？
レア・セドゥー Léa Seydoux （アデル、ブルーは熱い色）	「マリー・アントワネットに別れをつげて」「ミッドナイト・イン・パリ」等着実なキャリアを歩むフランス期待の女優が、カンヌ映画祭パルムドール受賞作で決定打を放つ。少女を導く年上女の役で、大胆演技。
オクタヴィア・スペンサー Octavia Spencer （フルートベール駅で）	ユーモラスな存在感で独自のキャリアを歩みそうな実力派が、無抵抗のまま白人警官により射殺されるアフリカ系青年の母を演じる。「ヘルプ心がつなぐストーリー」でオスカーを受賞したばかり。Win: NBR
Possible
エイミー・アダムス Amy Adams （her 世界でひとつの彼女）	近年オスカー会員に最も好かれている女優のひとり。主演にこだわることのない、確かな作品選びで着々と足固め。そろそろ主演作で候補入りして欲しいが…。ダンナが地味過ぎるのが悩みなの。
ナオミ・ハリス Naomie Harris （マンデラ自由への長い道）	「28日後...」から10年以上経ち、やっと注目度が上昇し始める。ネルソン・マンデラの自叙伝の映画化で、マンデラの妻ウィニー役。どうやら「007」シリーズの新レギュラーになりそう。Congratulations!
メリッサ・レオ Melissa Leo （プリズナーズ）	「ザ・ファイター」で念願のオスカー女優になる。ステージ上でのはしゃぎ方により「目立ちたがりおばちゃん」だとバレちゃいました。実力派が集まったクライムスリラー。そうね、今度受賞するなら主演かしら？
ルーニー・マーラ Rooney Mara （her 世界でひとつの彼女）	いよいよオスカー効果が発揮されるとき。スパイク・ジョーンズ監督作に登場。清楚でありながらロックでもある独特の存在感が活かされるか。キャリー・マリガンの代役。主演？
キャリー・マリガン Carey Mulligan （インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌）	オスカー候補以来絶好調。勢いは止まらず、今度はコーエン兄弟の音楽映画。いつか絶対オスカー女優。さほど大きな役柄ではない。ブレイク前からマーカス・マムフォードに目をつけていた。偉い！
マーゴット・ロビー Margot Robbie （ウルフ・オブ・ウォールストリート）	マーティン・スコセッシ監督作で飛躍を目指すオーストラリア女優。主人公を演じるレオナルド・ディカプリオの二人目の妻役。そのディカプリオと交際の噂。つまりはモデルもできる美女。
クリスティン・スコット＝トーマス Kristin Scott-Thomas （The Invisible Woman）	第二次黄金期と言って良い大活躍が続く英国の名女優。「イングリッシュ・ペイシェント」で愛を語り合ったレイフ・ファインズの監督第二作に登場。昔馴染みですから、美味しい役をお願いします。
エミリー・ワトソン Emily Watson （やさしい本泥棒）	二度の候補経験を持つ英国の憑依型女優。なりきり演技は毎度鬼気迫る。ナチス政権下のドイツ、ヒロインの少女を育てる養母役。「Appropriate Adult」によりBAFTAを制覇したばかり。
Longshot
オナタ・アプリール Onata Aprile （メイジーの瞳）	TVや短編で活動をスタートさせた注目子役が、両親の離婚に振り回される７歳の少女を演じる。女優部門は子役を歓迎する傾向にあるが…。ジュリアン・ムーアら大人の演技に呑まれないように。
マリア・ベロ Maria Bello （プリズナーズ）	娘とその親友が誘拐されたと主張するボストンの男と警官の対立を描く犯罪スリラーで、ヒュー・ジャックマンの妻を演じる。毎度候補ぎりぎりで涙を呑んできた。「TOUCH タッチ」もよろしく。
ヴィオラ・デイヴィス Viola Davis （プリズナーズ）	「ヘルプ心がつなぐストーリー」で受賞まであと一歩だったアフリカ系実力派。誘拐された娘を自ら探し出そうとする父親を描くスリラーで、ヒュー・ジャックマンと共演。オスカー効果、ありましたか？
ケイトリン・デヴァー Kaitlyn Dever （ショート・ターム）	TVシリーズのゲスト出演からキャリアをスタート。近年は映画出演が増えてきた注目の若手。悲劇的な境遇の少女を演じて、見事な存在感。インディペンデント・スピリット賞なら…。
メロニー・ディアス Melonie Diaz （フルートベール駅で）	「シティ・オブ・ドッグス」でインディペンデント・スピリット賞候補に挙がったことはあるが、基本的に忍耐のキャリア。サンダンス映画祭絶賛作で、主人公の恋人を演じて本格ブレイクしそうな気配。
ダイアン・レイン Diane Lane （マン・オブ・スティール）	美しく歳を重ねる女性の代表と言うべき存在。スーパーマンの人格形成に深い影響を与える養母マーサ・ケント役。監督の熱烈なラヴコールに応える。舞台「Sweet Bird of Youth」で絶賛。
ジュリアン・ニコルソン Julianne Nicholson （８月の家族たち）	ブレイクしそうでしないじれったい活動が続く、そばかす女優。久しぶりの大型映画はメリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツらと共演する家族ドラマ。目立つのは至難の業と思われる。
クリスティン・スコット＝トーマス Kristin Scott-Thomas （オンリー・ゴッド）	「ノーウェアボーイひとりぼっちのあいつ」「ずっとあなたを愛してる」「サラの鍵」…オスカー候補に挙がらなくとも良質作を連発している実力派。注目の映画人の監督作で助演。第二次黄金期。
オリヴィア・ワイルド Olivia Wilde （her 世界でひとつの彼女）	「カワイイ私の作り方」によりコメディ演技を評価されたばかりのセクシー女優。スパイク・ジョーンズがまたしても放つ独創的世界にハマることができるか。小さな役で多数の作品に出る戦略。
オリヴィア・ワイルド Olivia Wilde （ラッシュプライドと友情）	セクシースター投票では上位の常連となった注目女優。ロン・ハワードが英国FIレーサー、ジェームズ・ハントを描くドラマで、ハントの「100万ドルの妻」を演じる。演技力よりもセクシーさが売りよ！
リース・ウィザースプーン Reese Witherspoon （MUD マッド）	ジェフ・ニコルズが逃亡者を描くスリラーで、主人公のソウルメイト役。ジム・トスとの間にベイビーをこしらえて幸せ一杯。あ、でも、夫と一緒に逮捕されたのは一生の不覚。真面目人間もたまにはバカをやる。

No Chance　チャンスなし　（1/11）
エイミー・アダムス Amy Adams （マン・オブ・スティール）	アンジェラ・バセット Angela Bassett （クリスマスの贈り物）
アネット・ベニング Annette Bening （Girl Most Likely）	ヘレナ・ボナム＝カーター Helena Bonham-Carter （大いなる遺産）
アビゲイル・ブレスリン Abigail Breslin （８月の家族たち）	ローズ・バーン Rose Byrne （プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ宿命）
ジュリー・クリスティ Julie Christie （ランナウェイ逃亡者）	ジェニファー・クーリッジ Jennifer Coolidge （オースティンランド恋するテーマパーク）
ペネロペ・クルス Penélope Cruz （悪の法則）	キャメロン・ディアス Cameron Diaz （悪の法則）
アイラ・フィッシャー Isla Fisher （華麗なるギャツビー）	ジョディ・フォスター Jodie Foster （エリジウム）
ヘザー・グラハム Heather Graham （チェイス・ザ・ドリーム）	マルシア・ゲイ・ハーデン Marcia Gay Harden （パークランドケネディ暗殺、真実の４日間）
ジェニファー・ハドソン Jennifer Hudson （クリスマスの贈り物）	ケイト・ハドソン Kate Hudson （ミッシング・ポイント）
キャサリン・キーナー Catherine Keener （キャプテン・フィリップス）	アンナ・ケンドリック Anna Kendrick （ランナウェイ逃亡者）
ニコール・キッドマン Nicole Kidman （イノセント・ガーデン）	菊地凛子 Rinko Kikuchi （47RONIN）
オルガ・キュリレンコ Olga Kurylenko （トゥ・ザ・ワンダー）	ジュリエット・ルイス Juliette Lewis （８月の家族たち）
ローラ・リニー Laura Linney （フィフス・エステート世界から狙われた男）	シャーリー・マクレーン Shirley MacLaine （LIFE!）
エヴァ・メンデス Eva Mendes （プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ宿命）	クリスティン・ミリオティ Cristin Milioti （ウルフ・オブ・ウォールストリート）
アリシア・ムーア Alecia Moore （恋人はセックス依存症）	ジュリアン・ムーア Julianne Moore （キャリー）
ジュリアン・ムーア Julianne Moore （ドン・ジョン）	アデペロ・オデュイエ Adepero Oduye （それでも夜は明ける）
エリザベス・オルセン Elizabeth Olsen （オールド・ボーイ）	エレン・ペイジ Ellen Page （ザ・イースト）
ノオミ・ラパス Noomi Rapace （デッドマン・ダウン）	ノオミ・ラパス Noomi Rapace （パッション）
ウィノナ・ライダー Winona Ryder （THE ICEMAN／氷の処刑人）	ゾーイ・サルダナ Zoe Saldana （ファーナス訣別の朝）
スーザン・サランドン Susan Sarandon （ランナウェイ逃亡者）	柴咲コウ Kou Shibasaki （47RONIN）
エマ・ストーン Emma Stone （L.A. ギャングストーリー）	シャロン・ストーン Sharon Stone （ラヴレース）
パス・ヴェガ Paz Vega （アイム・ソー・エキサイテッド！）	クヮヴェンジャネ・ウォレス Quvenzhané Wallis （それでも夜は明ける）
エマ・ワトソン Emma Watson （ブリングリング）	ジャッキー・ウィーヴァー Jacki Weaver （パークランドケネディ暗殺、真実の４日間）
ロビン・ライト Robin Wright （美しい絵の崩壊）	キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ Catherine Zeta-Jones （ブロークンシティ）
キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ Catherine Zeta-Jones （サイド・エフェクト）

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