Predictions -Best Actress-

Predictions -Best Actress-

主演女優賞

受賞予想（2/22）

Final Predictions

ケイト・ブランシェット

ブリー・ラーソン

ジェニファー・
ローレンス

シャーロット・
ランプリング

シアーシャ・ローナン

◎

△

○

OSCAR PLANET Prediction		ブリー・ラーソン（ルーム）
General Prediction		ブリー・ラーソン（ルーム）
My Hope		シャーロット・ランプリング（さざなみ）

　ジェニファー・ローレンスが『ジョイ』の演技により主演女優賞候補に挙がった。25歳で４度目の候補。これは史上最速記録らしく、いよいよローレンスが人気・実力共にハリウッドの頂点に立ったことを証明する結果と言える。何しろ対象作自体は、デヴィッド・Ｏ・ラッセルが手掛けているとは言え、それほど評価が高くない。それにも関わらずローレンスは指名された。今のローレンスは無敵なのだ。

　とは言え、さすがのローレンスもスター・パワーだけでは受賞までは漕ぎ着けられない。受賞するにはスペシャルな何かとBUZZ、このふたつを押さえねばならない。そして今年、異常な状況下に置かれた役柄という難役を手にし、かつ前哨戦圧勝により完璧なBUZZを創り上げた女優は、『ルーム』のブリー・ラーソンと言って良いだろう。

　ラーソンが演じるのは、７年もの間男に監禁され、そこで生んだ５歳の息子と共に遂に脱出を図る母親というハードなもの。作品はトロント映画祭で観客賞を受賞、オスカーでも作品賞、監督賞候補に挙がるなど、大いに評価されている。中でもラーソンの演技は、女優としてのスケールを何段階も押し上げる強力なものだと讃えられていて、それがゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、アメリカ映画俳優組合賞の重要三賞コンプリート受賞という結果に結びついている。

　映画ファンにとってのラーソンはおそらく、オタクのミューズとイメージが強いのではないか。「21ジャンプ・ストリート」（12年）でそれを極めた感があるが、「ショート・ターム」（13年）では早くもそれを打ち破るシリアスな演技を披露、演技派の称号も手にした。2015年は対象作の他にも「エイミー、エイミー、エイミー！こじらせシングルライフの抜け出し方」でも絶妙の助演演技を見せていると評判。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いなわけで、フレッシュなラーソンがこのまま受賞に漕ぎ着ける可能性は非常に高いだろう。各授賞式では息子役のジェイコブ・トレンブレイと微笑ましい掛け合いを見せ、好感度まで獲得しているのも、マイナスにならない。誰が見ても愛らしいトレンブイの存在は、他のどんなキャンペーンよりも強力な後押しになっていると言って良いだろう。

　賞レース前にはラーソンとの一騎打ちが噂された『ブルックリン』のシアーシャ・ローナンは重要三賞で完敗を喫して万事休すか。ただし、ローナンもまた対象作が作品賞候補に挙がっていて、受賞してもおかしくないポジションにいる。が、ローナンはまだ少女の面影が強く残っていて、授与するには若過ぎると見なされるかもしれない。実際は現在21歳、現在の最年少記録である「愛は静けさの中に」（86年）のマーリー・マトリンと同じ年なのだが…。

　むしろラーソンを撃ち落せるのはヴェテランなのかもしれない。『キャロル』のケイト・ブランシェットと『さざなみ』のシャーロット・ランプリングが様子を窺っている。この内ブランシェットは「ブルージャスミン」（13年）で受賞したばかりゆえに敬遠されるだろう。しかし、先日70歳を迎えたばかりのランプリングは、これが初ノミネートとは信じ難い映画界のレジェンド。長年の功労票が雪崩れ込んでもおかしくない。ヨーロッパ会員票も彼女が集めるだろう。

　対象作のランプリングは結婚45周年を迎えたばかりの妻役。ある小さな出来事がきっかけで夫婦中に亀裂が入る様を描く物語で、ランプリングはランプリングにしか表現できない魅力を湛えているという。老会員が多いオスカーでは共感を集めやすいかもしれない。ホワイトオスカーに関する発言で議論を呼んだが、そういうきっぱりした姿勢も決してマイナスにはならない。

　ラーソンとローナンの一騎打ち。予想以上にローナンが伸び、票が割れた場合、固定票が多いはずのランプリングが浮上する可能性はなきにしもあらず。しかし、現時点ではラーソンの勝利は動かないと見る。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/11	2/6	2/1	1/27	1/22
1	ブリー・ラーソン『ルーム』	50	1	1	1	1	1	1	本命
2	シアーシャ・ローナン『ブルックリン』	20	2	2	2	2	2	2	対抗
3	シャーロット・ランプリング『さざなみ』	15	3	3	3	3	3	4	大穴
4	ケイト・ブランシェット『キャロル』	10	4	4	4	4	4	3	Happy to be Nominated
5	ジェニファー・ローレンス『ジョイ』	5	5	5	5	5	5	5	Happy to be Nominated

**List of Marks**
ケイト・ブランシェット『キャロル』	７回目のノミネート。もはや驚きませんね（＋）	2.0
	ルーニー・マーラと恋に落ちる人妻役。苦悩の表現、お手の物（＋）
	オンライン映画批評家協会賞受賞。地味なところを押さえました（＋）
	ザ・女優。あなたに投票しておけば安心です（＋＋）
	カンヌ映画祭ではマーラに女優賞を奪われてしまった（－）
	トッド・ヘインズ映画はおそらく、オスカー会員にさほど人気がない（－）
	既に二度受賞している。三度目は急がなくてもね（－）
ブリー・ラーソン『ルーム』	ファーストノミネーション！今後、常連の予感（＋）	8.0
	息子と共に“ルーム”に閉じ込められてきた母親という難役（＋＋）
	SAG、GGA、BFCAをコンプリート受賞。受賞に王手！（＋＋＋）
	対象作は監督賞候補に挙がる勢いあり（＋）
	シアーシャ・ローナンと一騎打ち。ワシはローナンの方が好みじゃ（＊）
	会員はジェイコブ・トレンブレイも大好き。彼との絡み、見たいよね（＋）
	そう言えば、『エイミー、エイミー、エイミー！』の演技も良かったよ（＊）
ジェニファー・ローレンス『ジョイ』	25歳にして４度目のノミネート。最速記録！（＋＋）	3.5
	そう、彼女は現時点でのハリウッドの女王。かかってきなさい！（＋）
	ゴールデン・グローブ賞受賞。こちらは既に３つ目。スゲー（＋＋）
	ただし、作品評価はさほど伸びず。前哨戦は候補も危うかった（－－）
	実在の主婦発明家という役柄はオスカー好みだが…（＋）
	彼女が受賞したら、また何かやらかしてくれそう（＊）
	今年はシャーリズ・セロンに譲ってあげて欲しかったよ（－）
シャーロット・ランプリング『さざなみ』	ここまで来るのに長かった！初候補、おめでとうございます（＋）	6.0
	全米、ロサンゼルス、ボストン等の重要批評家賞受賞（＋＋）
	結婚45周年、夫との関係が悪化する妻役で魅せる輝き（＋＋）
	若い会員にはピンと来ないかもしれない。SAG候補も落とした（－－）
	キャリアの長さで他候補を圧倒。功労票は独り占め（＋＋）
	ラーソンとローナンで票が割れると一番得をするのはあなた（＋）
	ホワイトオスカー問題できっぱりとした主張。賛否両論（＋－）
シアーシャ・ローナン『ブルックリン』	二度目の候補。上手に成長しました（＋）	3.5
	そう、彼女が少女から大人になる瞬間を演じた貴重な演技（＋）
	うるさ型の多いニューヨーク映画批評家協会賞受賞（＋）
	50年代衣装に身を包んだ彼女の美しいこと（＋）
	対象作はここを落とすと受賞ゼロに終わる可能性大（＋）
	ラーソンとの一騎打ち、重要三賞は全敗（－）
	相変わらず読み難い名前ですね…（＊）

The Five Nominees　ノミネート女優　［I guessed 4/5］
ケイト・ブランシェット　Cate Blanchett
	キャロル（ワインスタイン・カンパニー）
	Oscar Experience 7 noms / 2 wins
	Precursors OFCS
	順調な女優人生と言う他ない。今回で７回目の候補、２回受賞もしている。そう、彼女は映画界が最も信頼する女優だ。スクリーンのヘマをした彼女を見たことがあるか。ルーニー・マーラと奏でる愛の物語は、まだまだ芸の引き出しがたっぷりあることを物語る。今回の主役ではないが、式にいてくれる、それで良い。
ブリー・ラーソン　Brie Larson
	ルーム（A24）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SAG、BAFTA、GGA、ISA、NBR、BFCA、CFCA、LVFCS、DFFCA、IFJA、SFCA、SDFCS...
	成功しなかった歌手業を経て、オタクのミューズとして崇められるようになったのは、そう遠くない昔。けれど、彼女はそれだけに終わらない。「ショート・ターム」のシリアス演技で実力を完全に認められ、更に上を行く飛躍を実現、オスカーに王手をかけている。初候補で初受賞なるか、新プリンセスの誕生は、もうすぐ。
ジェニファー・ローレンス　Jennifer Lawrence
	ジョイ（20世紀フォックス）
	4 noms / 1 win
	Precursors GGA
	シングルマザーから主婦発明家となった実在の人物役により、25歳にして、実に４度目のノミネート。これは史上最速の記録らしい。恵まれていることは間違いないが、彼女の実力を否定できる人は皆無だろう。快進撃はまだ始まったばかりだと見るべきなのだ。女優界は彼女を中心に回っている。
シャーロット・ランプリング　Charlotte Rampling
	さざなみ（サンダンス・セレクツ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors NSFC、LAFCA、BSFC、LFCC、IWFCP
	ドキュメンタリー「デブラ・ウィンガーを探して」（02年）で中年女優たちが「まぼろし」（00年）の彼女を絶賛していたことが忘れられない。美しい女優が美しく歳を重ねられるとは限らないことを証明してきた映画界で、彼女は憧れの人なのだろう。その彼女が遂に掴んだノミネーション。盛大なる祝福票が雪崩れ込む。
シアーシャ・ローナン　Saoirse Ronan
	ブルックリン（フォックス・サーチライト）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors GSA、NYFCC、WFCA、SFFCC、DFCS、NCFCA、BOFCA
	そうか、「つぐない」（07年）からもう８年経つのだ。可愛らしかった少女は、いよいよ大人の女へと変身を遂げようとしている。二度とないその瞬間を魅力的に映画に収めることのできた彼女は幸福だ。50年代、ふたりの男性の間で揺れるアイルランド系ヒロインが、主演女優賞獲りに挑む。チャンスは小さくない。

ranking

キャンペーンパワー　15/12/1～16/1/15			前哨戦ポイント　-2/27-
1	ケイト・ブランシェット	740 p	1	ブリー・ラーソン	207.5 p
2	ブリー・ラーソン	598 p	2	シアーシャ・ローナン	137.5 p
3	ジェニファー・ローレンス	504 p	3	ケイト・ブランシェット	106.0 p
4	シアーシャ・ローナン	401 p	4	シャーロット・ランプリング	88.0 p
5	シャーロット・ランプリング	51 p	5	ジェニファー・ローレンス	74.5 p

対象作の興行収入　-2/21-			対象作の評価 rating
1	ジェニファー・ローレンス	$56m	1	シャーロット・ランプリング	96.7 p
2	シアーシャ・ローナン	$35m	2	シアーシャ・ローナン	94.0 p
3	ブリー・ラーソン	$12m	3	ケイト・ブランシェット	93.2 p
4	ケイト・ブランシェット	$12m	4	ブリー・ラーソン	87.9 p
5	シャーロット・ランプリング	$3m	5	ジェニファー・ローレンス	56.5 p

ノミネート予想（1/10）

Final Prediction

　このところ女優たちが映画界における男優との格差を糾弾するニュースが多い。その影響なのだろうか、今年は対象作が強力な女優たちがずらり揃っている。もしかしたら作品賞とセットで候補に挙がる主演女優が、主演男優よりも多くなる可能性すらある。

　批評家賞は『ルーム』のブリー・ラーソンと『ブルックリン』のシアーシャ・ローナンの一騎打ち。序盤はローナンがリードしているような印象があったが、ラーソンが猛烈な追い上げを見せ、現時点ではこの部門のフロントランナーに立ったように見える。このふたりはノミネートまでは間違いない。受賞者もどちらかになるだろう。

　三番手につけるのは『キャロル』のケイト・ブランシェットだ。現在の映画界を代表する名女優。一昨年の主演女優賞ウィナーであり、これからも何度も候補に挙がること確実の人。今回はルーニー・マーラとラヴストーリーを繰り広げるタイトルロールで名演を披露。候補記録を伸ばすだろう。ただし、彼女が受賞することはない。

　この部門は若手が強い傾向にあるが、今年はヴェテラン女優たちの前評判も高かった。『アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームズ』のブライス・ダナー、『ミス・シェパードをお手本に』のマギー・スミス、『愛しのグランマ』のリリー・トムリンらだ。だが、どうも前哨戦結果はパッとしない。実は『さざなみ』のシャーロット・ランプリングが強く、ヴェテラン枠を独り占めしているのだ。ランプリングは映画史に名を残すこと確実の女優だが、不幸にもオスカー候補経験がない。今回の役柄により、遂にノミネーションを手にするのではないかというのが大方の見方だ。確実とは言えないまでも、強力コンテンダーであることは間違いない。

　問題は最後の席が誰になるか、だ。『ジョイ』のジェニファー・ローレンス、『マッドマックス怒りのデス・ロード』のシャーリズ・セロンの争いに見える。普通に考えれば、現在ハリウッドで最も勢いのある女優であるローレンスなのだが、対象作の評価が伸びずBUZZが縮小気味。アクション映画のヒロインという大凡オスカー向けではない役柄のセロンにチャンスが出てきた。作品を観れば分かる。セロンはおそらく、オスカー受賞の「モンスター」（03年）ではなく、この作品により映画史に残る。現時点ではローレンスがまだ有利。しかし、セロンとの差はほとんどないと見る。

　ダークホースは『ボーダーライン』のエミリー・ブラント、『黄金のアデーレ名画の帰還』のヘレン・ミレン、『未来を花束にして』のキャリー・マリガン、『I Smile Back』のサラ・シルヴァーマンか。特にミレンとシルヴァーマンはアメリカ映画俳優組合賞で番狂わせを演じるなど、BUZZが拡大中。作品評価は伸びていないが、侮れない存在だ。

　注意しておきたいのは、助演女優賞でプッシュされている『キャロル』のルーニー・マーラと『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデル。両者はこの部門でノミネートされる可能性もあるのだ。実際ゴールデン・グローブ賞ではどちらも主演部門で候補入りを果たしているほど大きな役柄で、助演に票が集中するなら候補落ちはあり得ない。彼女たちの票の多くが主演に雪崩れ込んだとき、ローレンスやセロン、或いはランプリングの席を奪っても不思議ではない。この部門ではかつて「クジラの島の少女」（03年）のケイシャ・キャッスル＝ヒューズや「愛を読むひと」（08年）のケイト・ウィンスレットが助演でプッシュされながら主演で候補に挙がった。同じことが繰り返されるかもしれない。

　追記。英国アカデミー賞ではヴィキャンデルが主演で、マーラは助演で候補に挙がった。マーラはブランシェットが主演にいるため、助演で票を投じる会員が多いのかもしれない。ヴィキャンデルは2015年最大のブレイクスターだ。この部門に相応しいと考える会員は予想以上に多いのではないか。

OSCAR PLANET Prediction
ケイト・ブランシェット（キャロル）	Likely
ブリー・ラーソン（ルーム）	Lock
シャーロット・ランプリング（45 Years）	Shaky
シアーシャ・ローナン（ブルックリン）	Lock
アリシア・ヴィキャンデル（リリーのすべて）	Shaky
The Runner-up
ジェニファー・ローレンス（ジョイ）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（1/10）
Lock
ブリー・ラーソン Brie Larson （ルーム） Win: SAG、BAFTA、GGA、ISA、NBR、BFCA、CFCA、LVFCS、DFFCA、IFJA、SFCA、SDFCS、NFCS、SLFCA、UFCA、PFCS、FFCC、AFCA、NTFCA、OFCC、COFCA、GFCA、HFCS、DFCS2、IFCA、VFCC、NYFCO、PFCC...	子役として始まったキャリア。息子を小さな部屋の中だけで育てる母という風変わりな役柄で、キャリアベストの賛辞。作品にも勢いあり。 ~~Weak Point~~ 「21ジャンプストリート」のコメディ演技、「ショート・ターム」のドラマ演技等、これまでも高評価されてきたが、オスカーとは無縁だった。しかし、それゆえ今年のコンテンダーの中で、とびきりフレッシュ！
シアーシャ・ローナン Saoirse Ronan （ブルックリン） Win: GSA、NYFCC、WFCA、SFFCC、DFCS、NCFCA、BOFCA	「つぐない」でオスカー候補に挙がって以来、天才少女スターの名を欲しいままにしている。ふたつの国、ふたりの男の間で揺れる役柄。 ~~Weak Point~~ 物語はメロドラマ要素が多く、近年のオスカーテイストからは若干ハズれているが、真っ青な目をした彼女の魅力には抗えない。賞レース快走。ブリー・ラーソンとの一騎打ちに備えよ。
Likely
ケイト・ブランシェット Cate Blanchett （キャロル） Win: OFCS	「ブルージャスミン」により遂に主演女優賞を手にしたザ・女優。結婚生活が破綻した女性役で、ルーニー・マーラと恋に落ちる。 Weak Point さすがに２年、間を置いただけでの受賞は難しいが、ノミネートだけでも狙いたい。そしてそれだけの実力を余裕で具える人。もう一本の主演作『ニュースの真相』がなければ、ノミネートは確実だったが…。
Shaky
シャーロット・ランプリング Charlotte Rampling （さざなみ） Win: NSFC、LAFCA、BSFC、LFCC、IWFCP	45周年の結婚生活に危機が走る夫婦を描くドラマで、ベルリン映画祭制覇。彼女のためにあるような役柄だとか。ヴェテランへの敬意。 Weak Point ノミネーションは映画ファンの願い。そう、彼女は未だに候補経験すらない。何かの冗談ですか？今年は同年代のヴェテラン女優たちの有力コンテンダーが多い。票を食い合うかも。
アリシア・ヴィキャンデル Alicia Vikander （リリーのすべて） Win: SAG、GSA、BFCA、DFCS、PFCS	手術して男から女へと性転換した画家アイナー・ヴェイナーの妻ゲルダ役。耐える妻はオスカー好み。彼女こそがいちばんの見もの…との声も…。 Weak Point スウェーデンから「アンナ・カレーニナ」により世界へ飛び出した注目女優。『エクス・マキナ』と予想以上の票割れ。主演と助演でも票が割れる。配給会社は依然助演での候補を希望している。

ノミネーション予想これまでの流れ 2015　（Changes in Red）
Final
ケイト・ブランシェット	シャーロット・ランプリング	ブリー・ラーソン*	アリシア・ヴィキャンデル	シアーシャ・ローナン
The Leader：ブリー・ラーソン
12/1
ケイト・ブランシェット	リリー・トムリン	ブリー・ラーソン*	ジェニファー・ローレンス	シアーシャ・ローナン
11/1
ケイト・ブランシェット	リリー・トムリン	ブリー・ラーソン*	ジェニファー・ローレンス	シアーシャ・ローナン
10/1
ケイト・ブランシェット	リリー・トムリン	ブリー・ラーソン*	エミリー・ブラント	シアーシャ・ローナン
9/1
ケイト・ブランシェット	リリー・トムリン	キャリー・マリガン*	エミリー・ブラント	シアーシャ・ローナン
8/1
ケイト・ブランシェット	リリー・トムリン	キャリー・マリガン*	ジュリアン・ムーア	シアーシャ・ローナン
7/1
ケイト・ブランシェット	リリー・トムリン	キャリー・マリガン*	ジュリアン・ムーア	シャーロット・ランプリング
6/1
ケイト・ブランシェット*	リリー・トムリン	リリー・ジェームズ	ジュリアン・ムーア	シャーロット・ランプリング
5/1
ケイト・ブランシェット	マリオン・コティヤール	リリー・ジェームズ	ジュリアン・ムーア	シャーロット・ランプリング*

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/10）
Very Possible
ブライス・ダナー Blythe Danner （アイル・シー・ユー・イン・マイ・ドリームズ）	「グウィネス・パルトロウのママ」として知られるヴェテランが、キャリアハイライトと言って良い評価。友人たちの助けを借りながら新しい自分を見つける元歌手の未亡人を上品に演じる。若手が強い部門。
ジェニファー・ローレンス Jennifer Lawrence （ジョイ）	天才型の演技で100年安泰の快進撃。シングルマザーから主婦発明家となった実在の人物を演じる。作品評価が伸びなくて窮地へ。女優のギャラに関する発言の影響。Win: GGA
ヘレン・ミレン Helen Mirren （黄金のアデーレ名画の帰還）	思い出の詰まったグスタフ・クリムトの名画を取り戻すべくオーストリア政府を訴える老女役。作品評価はさほど伸びなかったが、彼女の演技は賞賛される。今やヴェテラン女優のトップランナー！
キャリー・マリガン Carey Mulligan （未来を花束にして）	フェミニスト運動の夜明けを描くドラマで、共演女優たちを引っ張る。「17歳の肖像」でブレイク、初候補へ。その後も候補に近づく演技を連発中ながら、ノミネートは逃してきた。作品は「Great」ではない？
シャーリズ・セロン Charlize Theron （マッドマックス怒りのデス・ロード）	「マッドマックス」第４弾は究極のフェミニスト映画？それを象徴する丸刈りの女戦士役で、トム・ハーディ以上のインパクト！こういう彼女を待っていた！軟弱な男たちの票は望めず。Win: KCFCC
サラ・シルヴァーマン Sarah Silverman （I Smile Back）	社会問題を鋭く斬った笑いが武器のコメディエンヌ。…がドラマティックな演技に挑戦。表面上は幸せな結婚生活を送る母親の闇を描き出し、女優として前進したと評判を呼ぶ。作品は小規模。
Possible
ケイト・ブランシェット Cate Blanchett （ニュースの真相）	主演・助演のどちらも征して一生安泰のザ・女優。ジョージ・Ｗ・ブッシュの軍歴詐称文書偽造事件を描く社会派ドラマで、原作者メアリー・メイプス役。『キャロル』がより有力視されている。
エミリー・ブラント Emily Blunt （ボーダーライン）	ドラマもコメディもこなす達者な演技力。映画ファンは長年彼女の候補入りを願っている。麻薬カルテルと闘うFBIエージェント役をタフに！実力は折り紙つき。新米ママとしても奮闘中。
グレタ・ガーウィグ Greta Gerwig （Mistress America）	インディーズ映画界の女王の座についた感のある個性派。プライヴェートでも関係を持つノア・バームバック映画のヒロインとして再登場。義理の妹の生活をかき回す！Win: IFJA
キャリー・マリガン Carey Mulligan （Far from the Madding Crowd）	続々登場する有望英国女優の中でも独特の個性。トーマス・ハーディの古典小説の映画化で、三人の男たちと恋に落ちる女役。シャイア・ラブーフではなくマーカス・マムフォードを選ぶ頭の良さ。
マギー・スミス Maggie Smith （ミス・シェパードをお手本に）	二度のオスカーに輝く名女優。「ダウントン・アビー」の世界的成功により、80代を迎えてキャリア最高の人気を獲得中。他人のドライヴウェイでヴァン暮らしする老女役。喜劇センス炸裂の予感。
リリー・トムリン Lily Tomlin （愛しのグランマ）	18歳の孫娘と一緒に短い旅に出る自称人間嫌いの老女役で各映画祭を沸かせる。なんと！米国を代表するコメディエンヌは受賞はおろか候補も一度だけ。さあ、今こそ彼女の功績を讃えるとき。
Longshot
ドリュー・バリモア Drew Barrymore （マイ・ベスト・フレンド）	メーガン・トレイナーより先にぽっちゃり体型で頂点を極めた人。女の友情を描くコメディ・ドラマで妊婦を演じる。出産直後、体重が元に戻っていない状態で撮影。ラッキー？レイチェル・ワイズの代役。
ジュリエット・ビノシュ Juliette Binoche （アクトレス女たちの舞台）	アカデミー賞、英国アカデミー賞、カンヌ国際映画祭、そしてもちろんセザール賞…有名賞を次々制覇するフランスの大女優。「夏時間の庭」に続き、オリヴィエ・アサヤス監督作に挑む。英語も得意。
リリー・ジェームズ Lily James （シンデレラ）	オーヴァーナイトサクセス。まさしくシンデレラストーリー。たった一本が人生を変える幸運。「ダウントン・アビー」を飛び出して、今や世界のプリンセス。今年は無理でもいつの日か…。
ブレイク・ライヴリー Blake Lively （アデライン、100年目の恋）	「旅するジーンズと16歳の夏」で注目され、TVシリーズ「ゴシップガール」でビッグブレイク。ライアン・レイノルズと結婚、ママになったばかり。作品評価は伸びなかったが、彼女の演技は好評。
メリッサ・マッカーシー Melissa McCarthy （SPY スパイ）	「ブライズメイズ」で助演賞候補に挙がって以来、破竹の快進撃。エージェントに憧れるCIAの事務職員役で大暴れ＆高評価ゲット。今やハリウッドが最も信頼するコメディエンヌになった感あり。
ジュリアン・ムーア Julianne Moore （ハンズ・オブ・ラヴ手のひらの勇気）	「アリスのままで」により５度目の正直、主演賞を受賞。同性のパートナーに遺族年金を残すために戦う、ガンに侵された刑事役。今年はケイト・ブランシェットもレズビアンを演じて候補入りを目指す。
ベル・パウリー Bel Powley （ミニー・ゲッツの秘密）	TVを中心にキャリアをスタートさせた英国の新星がアメリカ映画デビュー。1970年代サンフランシスコ、母のボーイフレンドと関係を持つ少女を大胆不敵に演じる。ブレイクスルー演技賞を目指そう。
キタナ・キキ・ロドリゲス Kitana Kiki Rodriguez （タンジェリン）	これが演技初経験となる新人。クリスマスイヴ、自分を振ったポン引きを探して街を彷徨う若い娼婦約。サンダンスで好評だが、ブレイクスルー演技賞を目指すのが賢明。トランスジェンダー初の候補？
エイミー・シューマー Amy Schumer （エイミー、エイミー、エイミー！こじらせシングルライフの抜け出し方）	スタンダップ・コメディアンとして腕を磨き、近年は自分のTVプログラムを持つなど人気上昇中。脚本も手がけたジャド・アパトウ映画で、まともな恋愛観の男の登場に戸惑うダメ女を演じる。ニュースター！
メリル・ストリープ Meryl Streep （幸せをつかむ歌）	ジャレッド・レトにより、彼女に投票しなければならない法律があることが判明した、まだまだ第一線の伝説。子どもたちとの関係を修復しようとするロッカー役で歌声のみならずギターまで演奏。ひいぃぃぃ。
ミア・ワシコウスカ Mia Wasikowska （クリムゾン・ピーク）	ニコール・キッドマンやナオミ・ワッツらとは一世代違うオーストラリア女優。「嗤う分身」「マップ・トゥ・ザ・スターズ」等癖の強い作品に次々主演、独特のポジションを築いている。エマ・ストーンの代役。
ナオミ・ワッツ Naomi Watts （ヤング・アダルト・ニューヨーク）	勝負を賭けた「ダイアナ」が酷評されてがっくり。それでも作品は次々登場。ノア・バームバック映画でベン・スティラーの妻に扮する。この監督の映画は演技より脚本に注目が集まる。
オリヴィア・ワイルド Olivia Wilde （ミッシング・サン）	ゼロ年代が終わった頃から躍進著しいネコ目女優。役柄のためにはかなり思い切った演技を披露。突然の心の失踪により心のバランスを崩す母親役で新境地。インディペンデント・スピリット賞なら…。

No Chance　チャンスなし　（1/10）
サンドラ・ブロック Sandra Bullock （選挙の勝ち方教えます）	エミリー・ブラウニング Emily Browning （レジェンド狂気の美学）
ヴィオラ・デイヴィス Viola Davis （Lila & Eve）	ダコタ・ファニング Dakota Fanning （Effie Gray）
アンナ・ケンドリック Anna Kendrick （ラスト５イヤーズ）	アン・ハサウェイ Anne Hathaway （マイ・インターン）
アンジェリーナ・ジョリー Angelina Jolie （白い帽子の女）	レイチェル・マクアダムス Rachel McAdams （サウスポー）
ジュリア・ロバーツ Julia Roberts （シークレット・アイズ）	ブリット・ロバートソン Britt Robertson （トゥモローランド）
クリステン・スチュワート Kristen Stewart （エージェント・ウルトラ）	エマ・ストーン Emma Stone （Aloha）
エマ・ストーン Emma Stone （教授のおかしな妄想殺人）	ケイト・ウィンスレット Kate Winslet （ヴェルサイユの宮廷庭師）
マーゴット・ロビー Margot Robbie （死の谷間）

Predictions

Past Report　-88th Annual Academy Awards-

Top