Predictions -Best Actor-

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主演男優賞

受賞予想（2/22）

Final Predictions

ケイシー・アフレック

アンドリュー・
ガーフィールド

ライアン・
ゴズリング

ヴィゴ・モーテンセン

デンゼル・ワシントン

○

△

◎

OSCAR PLANET Prediction		デンゼル・ワシントン（フェンス）
General Prediction		ケイシー・アフレック（マンチェスター・バイ・ザ・シー） or デンゼル・ワシントン（フェンス）
My Hope		アンドリュー・ガーフィールド（ハクソー・リッジ）

　主演男優賞はオスカーの顔だ。映画界で主演を張ることのできる俳優は限られた数しかおらず、映画を秀作に限ればますますその数は狭まり、オスカーで主演男優賞候補に挙がる5人ともなれば、奇跡的な成功を収めた者たちと捉えて良い。そしてオスカーは、最終的にはたったひとりを「最優秀」として選出する。

　今年その栄誉に最も近いのは『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレックだと見られている。もちろんあのベン・アフレックの弟だ。「ジェシー・ジェームズの暗殺」（07年）でブラッド・ピットを喰う妙演を見せて助演男優賞候補に挙がったこともある実力者が、兄が遺した甥の面倒を看ることで自分と向き合うこと強いられる男を、静かに、繊細に、しかし確かな熱量で演じていると評判だ。その評価は批評家賞の独走という形になって表れた。ブロードキャスト、全米、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ラスヴェガスといった重要批評家賞を撃破。ゴールデン・グローブ賞とナショナル・ボード・オブ・レヴューでも頂点に立った。

　アフレックがこのままオスカーに辿り着いても全く不思議ではない。彼の勝利を予想するのがいちばん安全なそれであることは間違いない。ただ、アフレックはアメリカ映画俳優組合賞を落としている。これは何を意味するのか。

　引っ掛かりを覚えるのは、歴代受賞者の中に彼を置いたとき、多少の違和感を感じることだ。レオナルド・ディカプリオ、エディ・レッドメイン、マシュー・マコノヒー、ダニエル・デイ＝ルイス、ジャン・デュジャルダン、コリン・ファース、ジェフ・ブリッジス、ショーン・ペン、フォレスト・ウィテカー、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジェイミー・フォックス…とこうしてこの部門を遡って気づくのは、誰も彼もが所謂「大芝居」により受賞に漕ぎ着けている点だ。もはややり過ぎと言われ兼ねない一歩手前で踏み止まり、役を生きることに成功した者たち。もっと分かりやすく言うなら、彼らの演技は視覚的に強烈に目に残る。

　アフレックはそういうタイプの俳優ではない。静かな佇まいの中に、役柄の僅かな心の揺れを投影し、慎ましく観る者にそれを差し出すタイプの人だ。オスカー会員にとっては、もしかしたらこれは、いくら素晴らしくてもやや物足りないと感じられるかもしれない。

　その点、ライヴァルと目される『フェンス』のデンゼル・ワシントンと『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングは分かりやすい熱演を見せる。かつワシントンは演技への誠実さが武器になるし、ゴズリングはミュージカル・パフォーマンスが目を引く。言い換えるなら、彼らの演技は伝わりやすい。とりわけワシントンは会員たちから絶対的信頼を勝ち取っているレジェンドだ。3度目のオスカーがあってもおかしくないと言えるだろう。

　『ハクソー・リッジ』のアンドリュー・ガーフィールドと『はじまりへの旅』のヴィゴ・モーテンセンはどちらかと言えば、アフレック寄りの演技者で、今回はノミネーションこそが勝利と見るべきだ。

　注目点はアフレックが逃げ切れるか否か。個人的に感じる違和感を信じれば、ワシントンに風が吹きそうな気がするのだが…。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/16	2/11	2/6	1/27	1/27
1	デンゼル・ワシントン『フェンス』	35	1	1	1	2	2	3	対抗
2	ケイシー・アフレック『マンチェスター・バイ・ザ・シー』	30	2	2	2	1	1	1	本命
3	ライアン・ゴズリング『ラ・ラ・ランド』	25	3	3	3	3	3	2	大穴
4	アンドリュー・ガーフィールド『ハクソー・リッジ』	5	4	4	4	4	4	4	Happy to be Nominated
5	ヴィゴ・モーテンセン『はじまりへの旅』	5	5	5	5	5	5	5	Happy to be Nominated

**List of Marks**
ケイシー・アフレック『マンチェスター・バイ・ザ・シー』	セカンドノミネーション！こつこつ頑張ってます（＋）	4.0
	兄の遺した甥の面倒を看る男役。キャリアベスト（＋＋＋）
	批評家賞、他を寄せつけない圧勝。ゴールデン・グローブも獲る（＋＋＋）
	あぁ、しかし、最も重要な映画俳優組合賞を落としてしまった（－）
	この部門を受賞するには、ややスケールが小さいか（＊）
	数年前のセクハラ騒動は、結局何だったの？（－）
	作品の勢いがやや鈍くなってきている感（＊）
アンドリュー・ガーフィールド『ハクソー・リッジ』	ファーストノミネーション！Congratulationｓ!!!（＋）	3.5
	戦場で決して銃を持たなかった衛生兵役。ハマり役（＋＋）
	前哨戦は全てノミネート止まり（－）
	ゴールデン・グローブ賞でライアン・レイノルズとのキスが話題に（＊）
	元恋人エマ・ストーンの受賞時にはスタンディングで祝福（＊）
	賞レースから脱落した『沈黙-サイレンス-』でも名演技。合わせ技（＋）
	「スパイダーマン」役から中途半端に降ろされてしまった…（＊）
ライアン・ゴズリング『ラ・ラ・ランド』	2度目の候補入り。最近すっかりスターの貫禄も（＋）	4.0
	ゴールデン・グローブ賞受賞で存在感を示すことに成功（＋＋）
	ジャズピアニスト役で歌って踊って…女性陣うっとり…（＋＋）
	あ、でも彼ってエヴァ・メンデスと結婚してるのよね（＊）
	大穴的存在。彼が受賞すれば大盛り上がり間違いなし（＋）
	対象作はエマ・ストーンのための映画だと言われている（－）
	これから何度でもチャンスがありそうな人。今回はパスして…（＊）
ヴィゴ・モーテンセン『はじまりへの旅』	セカンドノミネーション！ご本人、興味なさそうですが…（＋）	3.0
	家族と共に文明社会に溶け込もうとする父親役（＋＋）
	前哨戦は全てノミネート止まり。ひとつぐらい受賞したかった（－）
	と言うか、下馬評は低かったのに、ここに残ったのが素晴らしい！（＋）
	そう、対象作は小品。アカデミー、ちゃんと観てたんですねぇ（＊）
	ハリウッドはもっと金になる大作に出て欲しいと思っているはず（＊）
	芸術家肌に弱い会員の票は迷わずここへ（＋）
デンゼル・ワシントン『フェンス』	7回目の候補入り。アフリカ系の星として君臨し続ける（＋）	8.0
	ゴミ収集作業員役をスターオーラを消して演じる。さすがの妙演（＋＋）
	ブロードウェイでも同じ役を演じてトニー賞受賞（＋）
	トニー賞を貰っているから、オスカーも2回獲ってるから遠慮して（－）
	前哨戦苦戦しながら、アメリカ映画俳優組合賞を受賞（＋＋＋）
	おそらくケイシー・アフレックに入れたくない人の票は彼へ（＋）
	彼に入れておけば安心。人種を問わず尊敬されている人（＋）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 5/5］
ケイシー・アフレック　Casey Affleck
	マンチェスター・バイ・ザ・シー（アマゾン・スタジオ）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors BAFTA、GGA、NBR、BFCA、NSFC、NYFCC、BSFC、CFCA、LVFCS、WFCA、AFCS、SDFCS...
	良くも悪くも地味な存在。兄の影に隠れがちで、しかし、いつも確かな仕事で作品を引き締めてきた。マット・デイモンの代役として決まった役柄は、そんな彼の個性に美しくフィットした。ゆえの前哨戦独走。オスカーが愛する派手さには欠ける演技者が、デンゼル・ワシントンを土俵際まで追いつめている。あと一歩！
アンドリュー・ガーフィールド　Andrew Garfield
	ハクソー・リッジ（ライオンズゲイト）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GSA
	初めて大きな注目を集めた「BOY A」（07年）から10年近く経ったというのに、繊細で純情なイメージが全く変わらない。ただし、その繊細さを彼は大変魅力的に、柔軟に操るのだ。戦時下、決して銃を握らなかった衛生兵役でもそれが活かされる。授賞式でのエマ・ストーンとの再会も、見ものになるかも！？
ライアン・ゴズリング　Ryan Gosling
	ラ・ラ・ランド（ライオンズゲイト）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors GGA
	10年ぶりのノミネート。元々演技力には定評があった彼が、その間に身に着けたものと言えば、抜群のスター性だろう。華やかでありながら、でも軽薄ではないスターオーラは好感度が高く、対象作で演じるジャズピアニスト役でキラキラ輝いているとか。今年の主役となる作品の主演男優としての貫禄もあり。
ヴィゴ・モーテンセン　Viggo Mortensen
	はじまりへの旅（ブリーカー・ストリート）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors GSA
	「イースタン・プロミス」（07年）以来、アラゴルンがオスカーに帰還する。インディーズ映画と言うのが彼らしい。前回のオスカー候補後、大作への出演オファーはたっぷりあったはずなのに、その後出演したのは所謂芸術映画ばかり。己の道を行く人なのだ。それでも映画人たちは彼から決して目を逸らさない。
デンゼル・ワシントン　Denzel Washington
	フェンス（パラマウント）
	Oscar Experience 7 noms / 2 wins
	Precursors SAG、SFFCC、COFCA、AAFCA
	シドニー・ポワチエから受け継いだスピリットを守り続けるアメリカの良心。実に７度目のノミネートはハリウッドの彼への絶対的信頼への回答に他ならない。これまでの候補と異なるのは、自身の監督作での指名だということ。驕ることなく、前進を続ける彼は、これからもアフリカ系の星なのだろう。

ranking

キャンペーンパワー　16/12/1～17/1/15			前哨戦ポイント　-2/26-
1	ライアン・ゴズリング	1681 p	1	ケイシー・アフレック	260.5 p
2	アンドリュー・ガーフィールド	406 p	2	ライアン・ゴズリング	142.5 p
3	ケイシー・アフレック	392 p	3	デンゼル・ワシントン	128.0 p
4	デンゼル・ワシントン	173 p	4	アンドリュー・ガーフィールド	96.0 p
5	ヴィゴ・モーテンセン	103 p	5	ヴィゴ・モーテンセン	85.5 p

対象作の興行収入　-2/20-			対象作の評価 rating
1	ライアン・ゴズリング	$134m	1	ケイシー・アフレック	98.1 p
2	アンドリュー・ガーフィールド	$66m	2	ライアン・ゴズリング	92.6 p
3	デンゼル・ワシントン	$55m	3	デンゼル・ワシントン	85.7 p
4	ケイシー・アフレック	$46m	4	アンドリュー・ガーフィールド	81.0 p
5	ヴィゴ・モーテンセン	$5m	5	ヴィゴ・モーテンセン	75.1 p

ノミネート予想（1/18）

Final Prediction

　昨年はウィークイヤーだと嘆かれた主演男優賞部門だが、今年も引き続きもうひとつ派手さに欠けるレースになっている。ただし、演技の質自体は大いに讃えられた者たちによるもので、地味に思えるのはインディーズ映画から参戦を狙う男優たちが元気だからだ。それに一枚看板でメジャー映画を背負うことのできるスター俳優たちよりも、性格俳優という形容が似合いそうな者が躍進していることも大きいだろう。

　賞レースで圧倒的強さを発揮しているのは『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレック。言わずと知れたベン・アフレックの弟。個性を認められつつも兄の影に隠れがちではあった男が堂々たるフロントランナーとして主演男優賞独走態勢に入っている。もちろん候補落ちはあり得ない。現時点でアフレックを撃ち落とす可能性を秘めた『フェンス』のデンゼル・ワシントンも７度目のノミネートは間違いない。授賞式当日に向けて、このふたりのBUZZがどう動いていくか、賞レースウォッチャーは既にそちらに目を向けるべきだ。

　ふたりと並んでゴールデン・グローブ賞、アメリカ映画俳優組合賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞の重要三賞全てで候補に挙がったのは『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリング、『ハクソー・リッジ』のアンドリュー・ガーフィールドだ。どちらも候補確実とは言えないが（重要三賞全てで候補入りしても、オスカーで無視された例はある）、心強いプラスポイントになることは間違いない。それにゴズリングは今年のオスカーの主役になる可能性秘めた作品の主演男優。チャンスは大きい。新鮮さが武器のガーフィールドは『沈黙 -サイレンス-』との票割れがいちばん気がかりなところか。賞レース前は『沈黙 -サイレンス-』により候補に挙がる可能性を信じる向きが多かったほどなのだ。

　アメリカ映画俳優組合賞（SAG）で候補入りが驚かれたのは『はじまりへの旅』のヴィゴ・モーテンセンだ。実は彼こそがキーパーソンではないか。前評判はさほど高くなかったのにも拘らず、突然の浮上。賞レースを不気味に搔き回している。実はこのパターンは昨年「トランボハリウッドに最も嫌われた男」のブライアン・クランストンと全く同じ。しかも「トランボ」同様、『はじまりへの旅』の配給は気鋭の配給会社ブリーカー・ストリートで、さらに言うなら、SAGでアンサンブル演技賞（キャスト賞）で指名されたのも同じなのだ。作品や演技の質が良いのはもちろんだろうが、業界で尊敬されるモーテンセンが久々の候補入りを果たしても不思議ではない。

　モーテンセンの浮上により苦しいレース展開になっているのが『ラビング愛という名前のふたり』のジョエル・エドガートンと『ハドソン川の奇跡』のトム・ハンクス。エドガートンは対象作がSAGで完全シャットアウトを食らっていて、作品人気が弱い可能性がある。ハンクスもここ十数年オスカーでは辛酸を舐め続けていて、今回もそれを吹き飛ばすパワーを感じないのが気がかりだ。もちろんふたりとも、モーテンセン、或いはゴズリングやガーフィールドに負けない賛辞は受け取っているのだが…。

　それから『ノクターナル・アニマルズ』のジェイク・ギレンホールにも注意しておきたい。対象作はさほど賞好みとは言えないながら、前評判の高かったマイケル・シャノンを超えるくらいにアーロン・ジョンソンに勢いが出てきてから、作品自体も不気味な存在感を醸し出している。主演男優であるギレンホールのBUZZも拡大中。英国アカデミー賞ではワシントンを飛び越えて候補に挙がったほどなのだ。

OSCAR PLANET Prediction
ケイシー・アフレック（マンチェスター・バイ・ザ・シー）	Lock
アンドリュー・ガーフィールド（ハクソー・リッジ）	Shaky
ライアン・ゴズリング（ラ・ラ・ランド）	Likely
ヴィゴ・モーテンセン（はじまりへの旅）	Shaky
デンゼル・ワシントン（フェンス）	Lock
The Runner-up
ジョエル・エドガートン（ラビング愛という名前のふたり）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（1/18）
Lock
ケイシー・アフレック Casey Affleck （マンチェスター・バイ・ザ・シー） Win: BAFTA、GGA、NBR、BFCA、NSFC、NYFCC、BSFC、CFCA、LVFCS、WFCA、AFCS、SDFCS、KCFCC、SLFCA、UFCA、IFJA、DFCS、SFCA、PFCS、NFCS、FFCC、AFCA、NTFCA、NCFCA、OFCC、SFCS...	ベン兄貴よりもインディーズ志向が強いクセモノ路線。兄が遺した16歳の息子の面倒を看ることになる役柄により、サンダンス映画祭を熱狂させる。 ~~Weak Point~~ 感情を極端に露にするのではなく、内に秘めているものをじっくり見せる。この手の演技は批評家受けはしても、大芝居が好まれる賞レース向きではない。それでもこの賞レース独走は候補までは確実。
デンゼル・ワシントン Denzel Washington （フェンス） Win: SAG、SFFCC、COFCA、AAFCA	1950年代ピッツバーグ、ゴミ収集作業員の男とその家族を描く激動のドラマ。ブロードウェイ劇としてもお馴染みの物語で主演。 ~~Weak Point~~ 舞台版ではトニー賞を獲得している。監督も兼ねる。当たり役には違いないが、舞台の映画化はコケることが多く…という不安を吹き飛ばす批評を獲得。三度目の戴冠、あるかも！？
Likely
ライアン・ゴズリング Ryan Gosling （ラ・ラ・ランド） Win: GGA	「マネー・ショート華麗なる大逆転」で存在感を見せた後はミュージカル。相性の良いエマ・ストーンと再共演、ジャズピアニスト役で歌い踊る！ Weak Point ミュージカルファンの厳しい目。このジャンルは賞受けし難い。…という不安要素を吹き飛ばす、対象作の絶対的評価を味方につけたいが、ストーンのための映画との声も出ていて…。
Shaky
アンドリュー・ガーフィールド Andrew Garfield （ハクソー・リッジ） Win: GSA	メル・ギブソンの監督復帰作で、沖縄戦で日米関係なく多くの命を救った衛生兵役。繊細な持ち味が役柄に美しくフィット。英国スター人気。 Weak Point 二代目スパイダーマンとして飛躍したが、第３弾は作られることないまま主役交代で残念無念。『沈黙 -サイレンス-』とは合わせ技が効くか票割れするか。エマ・ストーンと破局、残念？
ヴィゴ・モーテンセン Viggo Mortensen （はじまりへの旅） Win: GSA	子どもたちと共に文明社会への復帰を目指す父親役に熱い視線。夏公開ながら、徐々にBUZZを盛り上げ、まさかの賞レース参戦へ。 Weak Point 「偽りの人生」「約束の地」「涙するまで、生きる」…いよいよアーティスティックな活動が増えてきた性格スター。つまり、ハリウッドの王道を走っている人ではない。受賞もまずないと思われ…。

ノミネーション予想これまでの流れ 2016　（Changes in Red）
Final
アンドリュー・ガーフィールド	ヴィゴ・モーテンセン	ケイシー・アフレック*	デンゼル・ワシントン	ライアン・ゴズリング
The Leader：ケイシー・アフレック
12/1
アンドリュー・ガーフィールド	トム・ハンクス	ケイシー・アフレック	デンゼル・ワシントン*	ライアン・ゴズリング
11/1
アンドリュー・ガーフィールド	トム・ハンクス	ケイシー・アフレック*	デンゼル・ワシントン	ジェイク・ギレンホール
10/1
アンドリュー・ガーフィールド	トム・ハンクス	ケイシー・アフレック*	ブライアン・クランストン	ジェイク・ギレンホール
9/1
アンドリュー・ガーフィールド	マイルズ・テラー	ケイシー・アフレック	ブライアン・クランストン*	ジェイク・ギレンホール
8/1
アンドリュー・ガーフィールド*	マイルズ・テラー	ケイシー・アフレック	ネイト・パーカー	ジェイク・ギレンホール
7/1
アンドリュー・ガーフィールド*	ライアン・ゴズリング	ケイシー・アフレック	ネイト・パーカー	ジェイク・ギレンホール
6/1
アンドリュー・ガーフィールド*	ライアン・ゴズリング	ケイシー・アフレック	ネイト・パーカー	クリス・プラット
5/1
アンドリュー・ガーフィールド*	ライアン・ゴズリング	ウッディ・ハレルソン	ネイト・パーカー	クリス・プラット

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/18）
Very Possible
ジョエル・エドガートン Joel Edgerton （ラビング愛という名前のふたり）	監督として「ザ・ギフト」、俳優として「ブラック・スキャンダル」で結果を残したばかりのオーストラリア男優。ジェフ・ニコルズが異人種間カップルの戦いを描くドラマで主演。転機になる予感。
ジェイク・ギレンホール Jake Gyllenhaal （ノクターナル・アニマルズ）	渾身の役作りで、作品毎に大きな話題を呼ぶ実力派へ。トム・フォード監督第二作で、ヒロインが読む小説の中で「妻子を殺された大学教授」役。やたらジョギング中の姿をパパラッチされるのは何故。
トム・ハンクス Tom Hanks （ハドソン川の奇跡）	クリント・イーストウッド監督作で、USエアウェイズ1549便をハドソン川へ着陸させた機長を演じる。興行的成功が大きな後押しに。「キャプテン・フィリップス」「ブリッジ・オブ・スパイ」と好演が連続して無視。
Possible
アダム・ドライヴァー Adam Driver （パターソン）	ユニークな個性で瞬くう間にインディーズ映画シーンに欠かせない存在へ。ジム・ジャームッシュ映画で主演を張る。詩を書き続けるバス運転手役。「沈黙 -サイレンス-」と票割れ。Win: LAFCA、TFCA
コリン・ファレル Colin Farrell （ロブスター）	メジャー映画に主演するとことごとくコケるが、インディーズ映画では相変わらずキレ味抜群。でっぷり体型に変貌して風変わりな世界に身を捧げる。「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」もよろしく。
アンドリュー・ガーフィールド Andrew Garfield （沈黙 -サイレンス-）	マーティン・スコセッシが遠藤周作の小説を映画化する待望作で、師の行方を探すイエスズ会の司祭役。同年代の米男優たちにはないナイーヴな空気。お似合いだったエマ・ストーンとはお別れ。
マイケル・キートン Michael Keaton （ファウンダーハンバーガー帝国のヒミツ）	「バードマンあるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）」「スポットライト世紀のスクープ」と二年連続作品賞受賞作に出演。何とか今度は自身が演技賞を獲りたい。マクドナルドを成功に導く立役者役。
ローガン・ラーマン Logan Lerman （Indignation）	少年から青年へ、いちばん難しいときを迎えている元子役スター。1951年オハイオ、ユダヤ人差別が残る社会で生きる大学生を演じる。そろそろ恋愛ゴシップが合っても良さそう。若手に厳しい部門。
ネイト・パーカー Nate Parker （バース・オブ・ネイション）	決定打に欠けたアフリカ系の中堅が、自ら監督に挑んだ実話ドラマでナット・ターナーを演じ、キャリア最高の賛辞を勝ち取る。LOCK?!…と思われたが、過去の事件の発覚により、一転窮地へ。
クリス・パイン Chris Pine （最後の追跡）	「スター・トレック」シリーズにおけるカーク船長役で当分は安泰のキャリア。演技力はさほど注目されてこなかったが、ベン・フォスターと強盗兄弟に扮したスリラーで、キャリア最高の賛辞。
ライアン・レイノルズ Ryan Reynolds （デッドプール）	このまま消えてしまうのかと思われたキャリアが、アメコミ界の無責任ヒーロー、デッドプール役に出合うことで完全復活。ブレイク・ライヴリーとの夫婦生活も羨ましい？俺ちゃん、テキトーに頑張るよ！
マイルズ・テラー Miles Teller （ビニー信じる男）	「セッション」で見せた狂気の演技で若手演技派の称号は揺るぎないものに。実在のボクサー、ヴィニー・パジェンサ役に身体を鍛えて挑戦。ボクサー役は会員の大好物。…だったが最近は…。
マーク・ウォルバーグ Mark Wahlberg （パトリオット・デイ）	「テッド」「パパ VS 新しいパパ」のような完全なる娯楽作をヒットさせながら、シリアスなドラマにも積極的に挑む元問題児。ボストン・マラソン爆破事件を描くドラマで刑事役。候補経験もある。
Longshot
ジョー・アルウィン Joe Alwyn （ビリー・リンの永遠の一日）	まだ、キャリアが始まったばかりの新星がアン・リー監督の話題作で主演を飾る幸運。イラクから帰国後、英雄に祭り上げられることに戸惑う青年を演じる。まだまだこれからの人。今回じゃなくても。
ウォーレン・ベイティ Warren Beatty （ハリウッド・スキャンダル）	製作者としても監督としても俳優としても脚本家としても候補に挙がっているが、受賞に漕ぎ着けたのはアーヴィング・Ｒ・タルバーグ賞だけ。ハワード・ヒューズ役。老会員たちにアピールしよう。
ドン・チードル Don Cheadle （MILES AHEAD／マイルス・デイヴィス空白の５年間）	スティーヴン・ソダーバーグやポール・ハギスら力のある監督に愛される性格俳優。監督を兼ねるマイルス・デイヴィスの伝記映画で主演。自ら製作費の一部を負担する気合いの入れよう。
ラッセル・クロウ Russell Crowe （ナイスガイズ！）	たっぷり蓄えた脂肪と共に貫禄もたっぷりついてきたオーストラリアスター。70年代を舞台にしたフィルムノワールで腕っぷしの強い示談屋を演じる。適役の匂い。監督業にも進出。
オールデン・エアエンライク Alden Ehrenreich （ハリウッド・スキャンダル）	フランシス・フォード・コッポラに気に入られ、近年の作品に連続出演。インディーズ映画で頭角を現してきている。ウォーレン・ベイティ監督久々の監督作で、ハワード・ヒューズのアシスタント役。
イーサン・ホーク Ethan Hawke （ブルーに生まれついて）	脚本家として二度、俳優としても二度候補に挙がっている元青春スター。線が細かった青年は渋味を漂わせながら、性格演技に磨きをかける。トランぺッター、チェット・ベイカーに扮して大勝負。
ルイス・マクドゥガル Lewis MacDougall （怪物はささやく）	「PAN ネバーランド、夢のはじまり」に続くデビュー二作目で主演を飾る期待の子役。樹木の怪物と交流し、死にゆく母に涙を流す。前評判は高いが、ファンタジーなのが難。ヴェテランが強い部門。
マシュー・マコノヒー Matthew McConaughey （ゴールド金塊の行方）	10年前が信じられないが、今や彼はハリウッドで尊敬を集める俳優のひとり。オスカー受賞前後から名匠との仕事が相次ぎ、今度はスティーヴン・グラハム映画へ。デブ＆ハゲ作りなんて余裕です。
ブラッド・ピット Brad Pitt （マリアンヌ）	プロデューサーとしてはオスカー受賞済み。でももちろん欲しいのは演技賞。ロバート・ゼメキスによる戦時下を舞台にしたロマンティック・スリラーでスパイに扮する。突然の離婚ゴシップの影響。
ジェシー・プレモンス Jesse Plemons （母が教えてくれたこと）	子役として活動をスタート。徐々に役柄が大きくなり、インディーズ映画では主演も。恋人と別れ人生どん底のゲイ青年役でブレイクスルー。モリー・シャノンと一騎打ち。マット・デイモンそっくり。
エディ・レッドメイン Eddie Redmayne （ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅）	「博士と彼女のセオリー」「リリーのすべて」により２年連続主演男優賞候補の快挙達成。オスカー効果で決まったニュート・スキャマンダー役は新たなる当たり役になるか。私生活も幸せいっぱい。
マイケル・シャノン Michael Shannon （ミッドナイト・スペシャル）	今狂気を秘めた役柄を演じさせたらハリウッド一の性格スター。候補入りまでもう一歩だった「テイク・シェルター」を手掛けたジェフ・ニコルズ映画に再び主演。息子が特殊能力を持っていることに気づく父役。
ギャスパー・ウリエル Gaspard Ulliel （たかが世界の終わり）	「SAINT LAURENT／サンローラン」でセザール賞候補に挙がった後は、グザヴィエ・ドラン映画に主演。30代に入って演技に凄味が出てきたか。家族に死期を告げるため故郷に戻る作家役。
マーク・ウォルバーグ Mark Wahlberg （バーニング・オーシャン）	プロデューサーの肩書も好調。意外やコメディもアクションもドラマもこなす人気スター。「ローン・サバイバー」に続いてピーター・バーグ映画に登場。メキシコ湾沖で起こった原油流出事故の技師役。
デンゼル・ワシントン Denzel Washington （マグニフィセント・セブン）	主演と助演、二度のオスカーに輝くアフリカ系の星。彼に主演賞をもたらしたアントワン・フークワと組んで「荒野の七人」のリメイクに挑戦。お尋ね者のガンマン役。癖の強い共演スターたちを牽引。

No Chance　チャンスなし　（1/18）
ベン・アフレック Ben Affleck （夜に生きる）	ジョシュ・ブローリン Josh Brolin （ヘイル、シーザー！）
ブライアン・クランストン Bryan Cranston （潜入者）	ロバート・デ・ニーロ Robert De Niro （The Comedian）
コリン・ファース Colin Firth （ベストセラー編集者パーキンズに捧ぐ）	ジェシー・アイゼンバーグ Jesse Eisenberg （カフェ・ソサエティ）
マイケル・ファスベンダー Michael Fassbender （光をくれた人）	ベン・フォスター Ben Foster （疑惑のチャンピオン）
ジョセフ・ゴードン＝レヴィット Joseph Gordon-Levitt （スノーデン）	ジェイク・ギレンホール Jake Gyllenhaal （雨の日は会えない、晴れた日は君を想う）
トム・ハンクス Tom Hanks （王様のためのホログラム）	トム・ハンクス Tom Hanks （インフェルノ）
トム・ヒドルストン Tom Hiddleston （アイ・ソー・ザ・ライト）	ジャック・ヒューストン Jack Huston （ベン・ハー）
ステファン・ジェームズ Stephan James （栄光のランナー 1936ベルリン）	マシュー・マコノヒー Matthew McConaughey （ニュートン・ナイト自由の旗をかかげた男）
マシュー・マコノヒー Matthew McConaughey （追憶の森）	ユアン・マクレガー Ewan McGregor （アメリカン・バーニング）
ユアン・マクレガー Ewan McGregor （荒野の誘惑）	ジャック・オコンネル Jack O'Connell （マネーモンスター）
クリス・プラット Chris Pratt （パッセンジャー）	エドガー・ラミレス Edgar Ramirez （ハンズ・オブ・ストーン）
キアヌ・リーヴス Keanu Reeves （砂上の法廷）	マティアス・スーナールツ Matthias Schoenaerts （胸騒ぎのシチリア）
アレクサンダー・スカルスガルド Alexander Skarsgård （ターザン：REBORN）	マイケル・シャノン Michael Shannon （Elvis & Nixon）
ウィル・スミス Will Smith （素晴らしきかな、人生）

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