Predictions -Best Supporting Actress-

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助演女優賞

受賞予想（2/21）

Final Predictions

ヴィオラ・デイヴィス

ナオミ・ハリス

ニコール・キッドマン

オクタヴィア・
スペンサー

ミシェル・ウィリアムス

◎

△

○

OSCAR PLANET Prediction		ヴィオラ・デイヴィス（フェンス）
General Prediction		ヴィオラ・デイヴィス（フェンス）
My Hope		ナオミ・ハリス（ムーンライト）

　オスカーでは時折、「受賞者はこの人しか考えられない」という空気が作り上げられることがある。その人以外が受賞してはいけない気配が濃厚に立ち込めるのだ。例えば「クィーン」の（06年）のヘレン・ミレン、「クレイジー・ハート」（09年）のジェフ・ブリッジス、「人生はビギナーズ」（11年）のクリストファー・プラマー、「アリスのままで」（14年）のジュリアン・ムーア、「セッション」（14年）のＪ・Ｋ・シモンズ、「レヴェナント：蘇りし者」（15年）のレオナルド・ディカプリオ。いずれも誰もが認める名優でありながら、タイミングの問題でオスカーを逸してきた実力者たちだ。「ダークナイト」（08年）のヒース・レジャーのように、その死が絶対的な空気を作り上げるパターンもある。

　今年で言うなら助演女優賞を『フェンス』のヴィオラ・デイヴィスが受賞することに文句を言う輩は多くないだろう。既にトニー賞とエミー賞を受賞しているデイヴィスのオスカー・デビューは遅かった。「ダウトあるカトリック学校で」（08年）が初ノミネート。「ヘルプ心がつなぐストーリー」（11年）では受賞まであと一歩というところまで行きながら、最後の最後に敗れ去った。ただ、映画界のデイヴィスに対する信頼が揺らぐことは一切なかったと言って良い。

　『フェンス』でデイヴィスが演じるのは、大恐慌時代、ゴミ清掃員として働く夫を支える妻。その忍耐強い佇まい、そして遂に本音を爆発させる場面は、それだけにオスカーに値するのだという。対象作は実は舞台劇の映画化で、この舞台パフォーマンスによりデイヴィスはトニー賞を受賞している。つまり彼女のための役と言って差し支えないハマり役なのだ。

　そう、デイヴィスにオスカーを授けるのにこれ以上良いタイミングはないと言って間違いない。それゆえの賞レース独走。それゆえのブロードキャスト映画批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞、アメリカ映画俳優組合賞のコンプリート受賞だ。デイヴィス以外の名前が呼ばれた場合、会場が凍りつくことが容易に予想され、想像するのも怖ろしい。

　これで4度目のノミネートとなる『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のミシェル・ウィリアムスは、全くついていない。もしデイヴィスさえいなければ、ウィリアムスが容易く受賞しただろうに、今年はライヴァルが強過ぎる。『ムーンライト』のナオミ・ハリスもアフリカ系が他にふたりも候補に挙がる年では厳しい戦いになる。いずれもほんの僅かに受賞の目を残しているが、やはりここはおとなしくデイヴィスの祝福に回るのが賢明だ。『LION／ライオン 25年目のただいま』のニコール・キッドマンと『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサーはどちらもオスカー受賞済み。のんびりデイヴィスの受賞を讃えられるだろう。デイヴィスの「ヘルプ」共演者であるスペンサーが、デイヴィスの勝利を喜ぶ姿は大きな見どころになるかもしれない。

　デイヴィスはどんなスピーチをするだろう。主演プッシュから助演プッシュに切り替わったとき、彼女の勝負は決まったのだ。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/16	2/11	2/6	2/1	1/27
1	ヴィオラ・デイヴィス『フェンス』	50	1	1	1	1	1	1	本命
2	ミシェル・ウィリアムス『マンチェスター・バイ・ザ・シー』	15	2	3	2	2	2	2	対抗
3	ナオミ・ハリス『ムーンライト』	15	3	2	3	3	3	3	大穴
4	オクタヴィア・スペンサー『ドリーム』	15	4	4	4	4	4	4	超大穴
5	ニコール・キッドマン『LION／ライオン 25年目のただいま』	5	5	5	5	5	5	5	Happy to be Nominated

**List of Marks**
ヴィオラ・デイヴィス『フェンス』	3回目の候補。「三度目の正直」という言葉があります（＋＋）	10.5
	主人公を支える妻役はこの部門が最も愛する役柄（＋＋）
	SAG、GGA、BFCA…重要三賞をコンプリート受賞（＋＋＋）
	業界全体が彼女を讃えようという空気ができあがっている（＋＋＋）
	そんな彼女を落としたら、またホワイトオスカー問題が叫ばれるかも（＋）
	エマ・ストーンも受賞したら「ヘルプ」主演のふたりが仲良くポーズ（＊）
	絶対的本命と目されているのがかえって不安！？…なんてね（－）
ナオミ・ハリス『ムーンライト』	初候補達成。この部門では唯一（＋）	2.0
	ナショナル・ボード・オブ・レヴュー受賞で賞レース先陣を切る（＋）
	麻薬中毒の母親役はもろオスカー好み（＋＋）
	何となく「プレシャス」のモニークを連想しませんか？（＊）
	ハリウッド映画への出演も多いのに、イマイチ印象に残らないキャリア（－）
	そう、キャリアが大きく開けていくのはこれから。チャンスは何度でも（－）
	作品支持票はマハーシャラ・アリに持っていかれそうな気配（＊）
ニコール・キッドマン『LION／ライオン 25年目のただいま』	4度目のノミネート。名匠たちから愛されている（＋）	1.5
	主人公の養母となる女性役。大きな見せ場あり（＋＋）
	前哨戦は全てノミネート止まり。今年の受賞はない（－）
	対象作評価は高くない。候補入りだけで万々歳（－）
	スターパワーでライヴァル女優たちを圧倒する（＋＋）
	曲解された「ドナルド・トランプを支持するべき」発言でピンチ（－）
	定期的に揶揄われるボトックス疑惑。授賞式の顔は？（＊）
オクタヴィア・スペンサー『ドリーム』	2度目の候補入り。前回は涙涙の受賞に漕ぎ着ける（＋）	2.5
	前哨戦は受賞に辿り着けず。今年の主役ではない（－）
	歴史的偉業を陰で支えるアフリカ系女性役。今年向き（＋＋）
	対象作がメガヒット。勢いが出できた！（＋＋）
	ジャネール・モネイに席を譲ってあげて欲しかった（＊）
	いや、モネイを支持する会員の票も取り込みそう（＋）
	彼女がデイヴィスを讃える画を見たいんですよ。そのためには…（－－）
ミシェル・ウィリアムス『マンチェスター・バイ・ザ・シー』	4度目のノミネートで未だ無冠（＋）	3.5
	受賞を逃し続けるのが似合ってきた？「第二のアネット・ベニング」？（－）
	私は諦めないわよ。エイミー・アダムスだって獲ってないじゃない！（＋）
	全米、ニューヨーク、シカゴ、ラスヴェガス等の重要批評家賞受賞（＋＋）
	作品賞を目指す強力作で、主人公の元妻役で泣かせる（＋＋）
	インディーズクイーン。つまりインディペンデント・スピリット賞向き（－）
	ジャニス・ジョプリン映画を準備中。そちらで受賞を狙おう（＊）

The Five Nominees　ノミネート女優　［I guessed 5/5］
ヴィオラ・デイヴィス　Viola Davis
	フェンス（パラマウント）
	Oscar Experience 3 noms / 0 win
	Precursors SAG、BAFTA、GGA、BFCA、WFCA、SFFCC、DFFCA、KCFCC、SLFCA、UFCA、IFJA、DFCS...
	本当は「ヘルプ心がつなぐストーリー」（11年）で受賞するべきだった。おそらく映画界もずっとそれを感じていたのではないか。今シーズンは彼女を讃えようという空気がハリウッドを覆っている気配がある。トニー賞、エミー賞に続き、遂にアカデミー賞を獲得するか。助演プッシュになり、受賞はいよいよ目前。
ナオミ・ハリス　Naomie Harris
	ムーンライト（A24）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GSA、NBR、KCFCC、OFCS
	「007」映画のマネーペニー役でお馴染みの彼女のキャリアが注目を集めたのは「28日後...」（02年）、14年も前のことになる。その間、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ等の大作でハリウッドに進出するも、もうひとつ決定打を欠いていた感。それを笑い飛ばす迫力演技。ダークホースがデイヴィスを脅かす。
ニコール・キッドマン　Nicole Kidman
	LION／ライオン 25年目のただいま（ワインスタイン・カンパニー）
	Oscar Experience 4 noms / 1 win
	Precursors None
	つくづく思うのだが、しぶとい女優だ。駄作への出演も多く、ボトックス顔が揶揄われることも多いのに、そんなときになると必ず、賞に絡むような優れた演技を披露して再浮上する。最近も劇場公開すら危うい作品が続いていたが、ワインスタイン・カンパニーがバックについた感動作で少年の養母に扮し、見事輝く。
オクタヴィア・スペンサー　Octavia Spencer
	ドリーム（20世紀フォックス）
	Oscar Experience 2 noms / 1 win
	Precursors None
	キャリアを変えたのはもちろん「ヘルプ心がつなぐストーリー」（11年）。壇上の泣き笑いが微笑ましかった。偶然か、再び「女性」を描いた映画で候補。タラジ・Ｐ・ヘンソン、ジャネール・モネイら共演女優たちの分も奮戦する。そう言えば、「ヘルプ」からはエマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィスも候補入りで、プチ同窓会状態。
ミシェル・ウィリアムス　Michelle Williams
	マンチェスター・バイ・ザ・シー（アマゾン・スタジオ）
	Oscar Experience 4 noms / 0 win
	Precursors NSFC、NYFCC、CFCA、LVFCS、SDFCS、FFCC、NTFCA、OFCC、HFCS2、TFCA、VFCC...
	インディーズ映画の女神として輝き続ける実力派。出演時間は多くなくとも、胸を掻き毟るパフォーマンスで強烈な印象を残す。そう、泣きの演技は彼女の大きな武器だ。感情を抑え込もうとすればするほど、その激情が伝わる人。デイヴィスの独走を止められるか。そろそろオスカーを手にしても良い頃だが…。

ranking

キャンペーンパワー　16/12/1～17/1/15			前哨戦ポイント　-2/26-
1	ニコール・キッドマン	1194 p	1	ヴィオラ・デイヴィス	213.5 p
2	ヴィオラ・デイヴィス	523 p	2	ミシェル・ウィリアムス	153.5 p
3	ミシェル・ウィリアムス	475 p	3	ナオミ・ハリス	143.0 p
4	ナオミ・ハリス	455 p	4	オクタヴィア・スペンサー	91.0 p
5	オクタヴィア・スペンサー	243 p	5	ニコール・キッドマン	90.0 p

対象作の興行収入　-2/20-			対象作の評価 rating
1	オクタヴィア・スペンサー	$144m	1	ナオミ・ハリス	98.5 p
2	ヴィオラ・デイヴィス	$55m	2	ミシェル・ウィリアムス	98.1 p
3	ミシェル・ウィリアムス	$46m	3	ヴィオラ・デイヴィス	85.7 p
4	ニコール・キッドマン	$37m	4	オクタヴィア・スペンサー	84.6 p
5	ナオミ・ハリス	$21m	5	ニコール・キッドマン	69.7 p

ノミネート予想（1/18）

Final Prediction

　実のところ、助演女優賞の受賞者は既に決まっているという見方が支配的だ。『フェンス』のヴィオラ・デイヴィスが主演ではなく助演に入ったことで、彼女に賞をあげたくてたまらないのにタイミングの関係で泣く泣く見送っていた業界関係者が票を入れやすくなったという見方が大勢を占めているのだ。事実、デイヴィスは批評家賞を快走中だ。近年はTVシリーズ「殺人を無罪にする方法」（14年～）でますます評価を高めている。このまま受賞に漕ぎ着けそうな勢いだ。もちろん候補落ちはあり得ない。

　前哨戦、彼女に追走したのが『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のミシェル・ウィリアムスと『ムーンライト』のナオミ・ハリスで、やはりノミネートまでは問題ないだろう。どちらも作品賞受賞の可能性を秘めた強力作を携えての参戦。デイヴィスを打ち負かす番狂わせを狙っている。

　さて、残り二枠が流動的だ。普通に考えれば『LION／ライオン 25年目のただいま』のニコール・キッドマンは入るだろう。前哨戦は全てノミネート止まりに終わっているものの、何の何の、彼女には飛び抜けたスター性、スターパワーの持ち主だ。加えてバックではワインスタイン・カンパニーが強力キャンペーンを仕掛けている。今年同社は『LION』以外が苦戦中。この作品に絞って全力投球中。キッドマンはその恩恵を受けるだろう。

　残りは一枠。『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサーとジャネール・モネイ、『20センチュリー・ウーマン』のグレタ・ガーウィグの争いになりそうだ。前哨戦結果を見ても、誰が来てもおかしくない状況だが、この中なら知名度でスペンサーか。モネイは音楽畑の匂いが強いし、ガーウィグはインディシーンのイメージが濃厚。スペンサーなら会員は安心して票を入れられるのではないか。スペンサーとモネイは票割れ確実。ガーウィグは主演女優のアネット・ベニングに勢いが衰えてきているのに足を引っ張られる可能性がある。どちらもウィークポイントを抱えてのバトルになる。

　怖いのは批評家賞で突如注目を集めた『ライフ・ゴーズ・ゴーン彼女たちの選択』のリリー・グラッドストーンだ。映画界では全く無名の存在ながら、個性派女優たちを相手に見事なパフォーマンスを見せているとのこと。対象作は小規模で、十分な数の会員が作品を観ているとは思えないが、可能性がないわけではない。もし候補入りしたら大きなサプライズとして報道されるだろう。『母が教えてくれたこと』のモリー・シャノンや『怪物はささやく』のフェリシティ・ジョーンズが来ても驚かれるだろうが、いちばん現実感があるのがグラッドストーンなのだ。

OSCAR PLANET Prediction
ヴィオラ・デイヴィス（フェンス）	Lock
ナオミ・ハリス（ムーンライト）	Lock
ニコール・キッドマン（LION／ライオン 25年目のただいま）	Likely
オクタヴィア・スペンサー（ドリーム）	Shaky
ミシェル・ウィリアムス（マンチェスター・バイ・ザ・シー）	Lock
The Runner-up
グレタ・ガーウィグ（20センチュリー・ウーマン）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（５名）　（12/1）
Lock
ヴィオラ・デイヴィス Viola Davis （フェンス） Win: SAG、BAFTA、GGA、BFCA、WFCA、SFFCC、DFFCA、KCFCC、SLFCA、UFCA、IFJA、DFCS、SFCA、PFCS、AFCA、NCFCA、SFCS、HFCS、IFCA、GFCA、HFCS2、DFCS2、NYFCO、PFCC、AAFCA	今最も勢いのあるアフリカ系実力派。トニー賞を受賞した舞台の映画化で、同じ役、デンゼル・ワシントンの妻を演じる。助演になりチャンス激増。 ~~Weak Point~~ いや、主演と言っても問題ない役柄ゆえ、逆に票割れを起こしてしまうかも。…という危険を回避、どうやら業界全体が彼女を祝福しようという空気を作りつつある。「殺人を無罪にする方法」も見てね。
ナオミ・ハリス Naomie Harris （ムーンライト） Win: GSA、NBR、KCFCC、LFCC、OFCS	麻薬が蔓延るマイアミで生きるアフリカ系青年を描くカミング・オブ・エイジストーリーに登場。怒れる母親を演じる彼女の演技に感涙必至！？ ~~Weak Point~~ 今年はアフリカ系が大きく取り上げられる気配濃厚。勢いに乗って一気に受賞まで突っ走りたい。近年は「007」映画のマネーペニー役でお馴染み。この作品が決定打になり、安全圏へ。
ミシェル・ウィリアムス Michelle Williams （マンチェスター・バイ・ザ・シー） Win: NSFC、NYFCC、CFCA、LVFCS、SDFCS、FFCC、NTFCA、OFCC、HFCS2、TFCA、VFCC、BOFCA	ケネス・ロナーガンの指揮の下、キャリアベストと言われるケイシー・アフレックの演技をサポート。自らもノックアウト・パフォーマンスを披露しているとか。 ~~Weak Point~~ 出演時間はそれほど多くなく、それがどう響くか。インディーズ映画を中心に、憑依型の演技を見せてきたが、意外に好き嫌いが分かれるタイプ。不安要素は多いが、作品パワーに快適に乗っかっている。
Likely
ニコール・キッドマン Nicole Kidman （LION／ライオン 25年目のただいま）	ワインスタイン・カンパニーの隠し玉とも言われるドラマで、インド人少年を養子にするオーストラリア人の母役。ビッグシーンが用意されているとか。 Weak Point とりわけアート映画を得意とする監督から熱烈に愛されているが、それが大ヒットに結びつかないキャリア。この作品は何とかヒットさせたい。定期的にボトックスゴシップが流れる。今回の顔は…。
Shaky
オクタヴィア・スペンサー Octavia Spencer （ドリーム）	「ヘルプ心がつなぐストーリー」の妙演によりオスカー受賞。ユーモラスな存在感で皆に愛されている。タラジ・Ｐ・ヘンソンと共に数学者役に挑む。 Weak Point 同じ部門でプッシュされるジャネール・モネイの演技も大好評で迎えられている。フレッシュな風に負けてしまうかも！？作品自体がフィールグッドムービー風仕立てなのもマイナスになるかもしれない。

ノミネーション予想これまでの流れ 2016　（Changes in Red）
Final
オクタヴィア・スペンサー	ミシェル・ウィリアムス	ニコール・キッドマン	ナオミ・ハリス	ヴィオラ・デイヴィス*
The Leader：ヴィオラ・デイヴィス
12/1
フェリシティ・ジョーンズ	ミシェル・ウィリアムス	ニコール・キッドマン	ナオミ・ハリス	ヴィオラ・デイヴィス*
11/1
フェリシティ・ジョーンズ	ミシェル・ウィリアムス	ニコール・キッドマン	ナオミ・ハリス*	オクタヴィア・スペンサー
10/1
フェリシティ・ジョーンズ	ミシェル・ウィリアムス	レベッカ・ファーガソン	ナオミ・ハリス*	オクタヴィア・スペンサー
9/1
レイチェル・ワイズ	ミシェル・ウィリアムス*	レベッカ・ファーガソン	ナオミ・ハリス	オクタヴィア・スペンサー
8/1
レイチェル・ワイズ	ミシェル・ウィリアムス*	レベッカ・ファーガソン	マーゴット・ロビー	オクタヴィア・スペンサー
7/1
レイチェル・ワイズ	エル・ファニング*	レベッカ・ファーガソン	マーゴット・ロビー	オクタヴィア・スペンサー
6/1
ダコタ・ファニング	エル・ファニング*	レベッカ・ファーガソン	マーゴット・ロビー	オクタヴィア・スペンサー
5/1
ダコタ・ファニング	エル・ファニング	レベッカ・ファーガソン	ジェニファー・ジェイソン・リー*	オクタヴィア・スペンサー

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/18）
Very Possible
グレタ・ガーウィグ Greta Gerwig （20センチュリー・ウーマン）	ノア・バームバックとのコンビで高評価連発、気がつけばインディーズ映画クイーン。三人の女性の生き方を描くドラマで、パンクカルチャーに傾倒する写真家役。儲け役の予感。Win: DFCS、NFCS
リリー・グラッドストーン Lily Gladstone （ライフ・ゴーズ・ゴーン彼女たちの選択）	まだ数本にしか出ていない新人が、ケリー・ライヒャルト映画でクリステン・スチュワートの相手役として見事な存在感。他の有名女優を超えて候補？Win: LAFCA、BSFC、AFCS、COFCA
フェリシティ・ジョーンズ Felicity Jones （怪物はささやく）	既にオスカー候補経験がある英国スター。ファンタジー・ドラマで重い病にかかる母親に扮し、観客から涙を搾り取る。会員はファンタジーから候補を選び出すだろうか。『ローグ・ワン』大ヒット、それで良し。
ジャネール・モネイ Janelle Monáe （ドリーム）	2ndアルバムがビルボートトップ10入りしてR&Bシンガーとして好調の最中、女優業に挑戦。タラジ・Ｐ・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサーらと共に数学者に扮する。ふたりに見せ場を取られたくない。
モリー・シャノン Molly Shannon （母が教えてくれたこと）	抜群のコメディセンスを活かしてインディーズ映画やTVシリーズを中心に大活躍。ジェシー・プレモンス扮するゲイの息子の母役で場をさらう。助演プッシュにした方が賞レースを快走できそうな気配。
Possible
ローラ・ダーン Laura Dern （ファウンダーハンバーガー帝国のヒミツ）	五十路を目前にしてキャリアが再び活性化。マクドナルドの創業者、レイ・クロックを描く実話ドラマで、クロック（マイケル・キートン）の最初の妻を演じる。TVの分野でも活躍が目立っている。
ローズマリー・デウィット Rosemarie DeWitt （ラ・ラ・ランド）	「レイチェルの結婚」の演技で注目後は、隠れインディーズ・クイーンとして良質作に連続出演。デイミアン・チャゼルによるミュージカルで助演。歌声を披露するということか。ダークホース。
ケイト・ディッキー Kate Dickie （ウィッチ）	魔女狩りをテーマに置き、稀に見る傑作ホラーの呼び声高い対象作で、主人公の母親を演じて場をさらう。知名度は高くなく、批評家のサポートが絶対に必要。作品にそこまでのパワーは…。
エル・ファニング Elle Fanning （20センチュリー・ウーマン）	ティーントップ女優のひとり。アネット・ベニング、グレタ・ガーウィグら先輩女優との共演で更なる飛躍を目指す。珍しく大人びた役柄に挑んでいるとか。姉よりもメジャーシーンで愛されている感。
エヴァ・グリーン Eva Green （ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち）	「ナイトメア血塗られた秘密」の怪演の例を挙げるまでもなく、今や恐怖と美を同じ肉体に封じ込められる女優としては世界一。特殊能力を持つ子どもたちが暮らす孤児院の校長役。適役。
アヤ・ナオミ・キング Aja Naomi King （バース・オブ・ネイション）	「殺人を無罪にする方法」を始めTVから始まったキャリアが、いよいよ映画へシフト。サンダンス映画祭を熱狂させた人種ドラマで、若い奴隷を演じる。「2016年のルピタ・ニョンゴ」になる？！
ローラ・リニー Laura Linney （ノクターナル・アニマルズ）	この部門向きの実力を具えた性格女優。トム・フォード監督第二作により印象的な演技を披露。オスカー好みの作品ではないが、実績を考えれば…。アイラ・フィッシャーと票割れの危険。
ルーニー・マーラ Rooney Mara （LION／ライオン 25年目のただいま）	昨年は「キャロル」でオスカー候補、「PAN ネバーランド、夢のはじまり」でラジー候補。これはいよいよ大スターとして認められた証拠。ワインスタイン・カンパニーの隠し玉で何を演じるか。
マーゴ・マーティンデイル Margo Martindale （最高の家族の見つけ方）	人気男優ジョン・クラシンスキーの監督第二作で、クラシンスキー演じる主人公の病に倒れる母親を演じる。曲者が揃えられたドラマの中で抜群に光る存在感。作品評価は伸びなかったが…。
ググ・バサ＝ロー Gugu Mbatha-Raw （女神の見えざる手）	「ベルある伯爵令嬢の恋」「Beyond the Lights」が高評価を獲得し、2014年は飛躍の年になった。ジョン・マッデン監督の社会派ドラマで助演。ジェシカ・チャステインを喰う勢いが欲しい。
ヘレン・ミレン Helen Mirren （アイ・イン・ザ・スカイ世界一安全な戦場）	「黄金のアデーレ名画の帰還」「トランボハリウッドに最も嫌われた男」と女王は相変わらず精力的な活動。今度は軍のリーダーに扮して遠隔操作でテロ組織の壊滅に挑む。親日家だとか。
ルピタ・ニョンゴ Lupita Nyong'o （奇跡のチェックメイトクイーン・オブ・カトゥエ）	「それでも夜は明ける」でいきなりオスカー女優へ。当然オファーは殺到しているはずだが、なかなかこれという作品が決まらない。「スター・ウォーズ／フォースの覚醒」に出るもモーションキャプチャー演技。
クロエ・セヴィニー Chloë Sevigny （Love & Friendship）	「ラスト・デイズ・オブ・ディスコ」以来、ホイット・スティルマン監督、ケイト・ベッキンセールと組む。ジェーン・オースティン映画でヒロインの親友役。ぶっ飛んだイメージは会員好みではないが、候補経験あり。
クリステン・スチュワート Kristen Stewart （ビリー・リンの永遠の一日）	オスカー候補は逃したが、「アクトレス女たちの舞台」で批評家賞を快走。見事不倫ゴシップから返り咲く。アン・リー監督の戦争ドラマで、主人公の姉を演じる。更なるブレイクスルー、なるか。
Longshot
マリオン・コティヤール Marion Cotillard （たかが世界の終わり）	今やフランス語映画であっても候補が囁かれる存在。事実、候補に挙がった二作品はフランス語演技。グザヴィエ・ドラン映画初登場。ギャスパー・ウリエルやレア・セドゥー、ヴァンサン・カッセルらと激突。
ローラ・ダーン Laura Dern （ライフ・ゴーズ・ゴーン彼女たちの選択）	久しぶりにオスカー候補に挙がったことで良質プロジェクト連打中。モンタナの山間に住む三人の女性を描くアンサンブル劇で、クライアントの相手にてこずる弁護士を演じる。この部門向きの個性。
キルスティン・ダンスト Kirsten Dunst （ドリーム）	TVシリーズ「FARGO」が成功し、久しぶりに上昇気流。スペースミッションの成功の影にいた三人のアフリカ系女性を描くドラマで助演。子役時代から続くキャリア。顔の広さは武器になるはず。
キルスティン・ダンスト Kirsten Dunst （ミッドナイト・スペシャル）	リハビリ施設から出た後はインディーズ映画で手堅い仕事が続く。ジェフ・ニコルズとマイケル・シャノンの黄金コンビによるSFドラマ。TVシリーズ「FARGO」もよろしく。ギャレット・ヘドランドとまさかの破局。
アーンジャニュー・エリス Aunjanue Ellis （バース・オブ・ネイション）	舞台から始まったキャリアがTV、映画へと拡大。近年も途切れることなく活躍が続く。サンダンスを熱狂の渦に巻き込んだ人種ドラマで、主人公ナット・パーカーの母を演じる。今年はアフリカ系が強いはず。
カルメン・イジョゴ Carmen Ejogo （ブルーに生まれついて）	「グローリー明日への行進」の好演により一躍注目を集めたアフリカ系期待の星。と言っても既に四十路を超えている。チェット・ベイカーの伝記映画で、彼のミューズとなる役柄。今度こそ初候補か。
レベッカ・ファーガソン Rebecca Ferguson （ガール・オン・ザ・トレイン）	「ミッション：インポッシブルローグ・ネイション」で大ブレイク。オファーが殺到する中選んだ重要ロール。…のはずだったが、注目は主演のエミリー・ブラントに集中。作品自体も酷評。
アイラ・フィッシャー Isla Fisher （ノクターナル・アニマルズ）	コメディの才能を開花させて引く手数多となったが、最近はサシャ・バロン・コーエンの妻のポジションで満足している感。トム・フォード監督第二作でジェイク・ギレンホールの妻役。ワイルドカード。
ケイト・ハドソン Kate Hudson （バーニング・オーシャン）	母に倣っているのか、天真爛漫な個性を活かしたコメディが得意。原油流出事故を描くアクション・ドラマで、主人公技師の妻を演じる。義父のカート・ラッセルと共演する。ママも連れてきて！
アリソン・ジャニー Allison Janney （タルーラ彼女たちの事情）	物語にアクセントを置きたいときに使われることの多い個性派スター。…がファンはもっと大きな活躍を観たい。近年はTVシリーズ「Mom」で存在感。エレン・ペイジと再共演。TV賞レースの常連。
ローラ・リニー Laura Linney （ハドソン川の奇跡）	「Mr.ホームズ名探偵最後の事件」でも手堅い演技を見せたばかり。ハドソン川に着陸した旅客機を描く実話映画で、機長の妻を演じる。…が、主人公とは電話越しに話すだけに留まる。
ジュリアン・ムーア Julianne Moore （マギーズ・プラン幸せのあとしまつ）	「アリスのままで」でオスカー受賞。変幻自在の活躍が続く。主演にこだわらず、面白い役柄なら小さな役にも挑むのが吉か。夫が若い女性と不倫する妻を演じる。怒らせたら怖いわよ！
マーゴット・ロビー Margot Robbie （スーサイド・スクワッド）	凶悪犯が集められたDCコミック映画での残酷でキュートなハーレイ・クイン役にコミックファン喝采。「2016年のヒース・レジャー」を目指したかったが、作品が酷評され、チャンスは消滅。あーあ…。
レア・セドゥー Léa Seydoux （たかが世界の終わり）	「007／スペクター」でボンドガールを妖艶にキメたかと思えば、「ロブスター」で冷酷なレジスタンスを演じる幅の広い活動。グザヴィエ・ドラン映画ではどんな表情を見せるか。マリオン・コティヤールと票割れ。
クリステン・スチュワート Kristen Stewart （ライフ・ゴーズ・ゴーン彼女たちの選択）	子役大成せずのジンクスを吹き飛ばした感のある低温女優。個性派インディーズ監督に気に入られている。牧場の手伝いをする女性に恋をする教師を演じる。恋愛ゴシップ途切れず。
クリステン・スチュワート Kristen Stewart （カフェ・ソサエティ）	「パニック・ルーム」から14年、大人の女性へと成長し、ゴシップも華やかに活躍中。ウッディ・アレンのミューズの座をエマ・ストーンから受け継ぐ。1930年代が舞台。衣装やメイクが楽しめそう。
ティルダ・スウィントン Tilda Swinton （ドクター・ストレンジ）	いよいよ年齢不詳に磨きがかかるザ・個性派スター。マーヴェル映画で主人公の師に扮するも、大凡賞好みの役ではない。が、彼女はティルダ・スウィントン。「スノーピアサー」の例を思い出せ。
レイチェル・ワイズ Rachel Weisz （光をくれた人）	「ナイロビの蜂」でオスカー受賞後もマイペースを崩さない賢明なキャリア。なるほど彼女はケンブリッジ出身。対象作で最も旨味のある役柄と言われているが、作品評価が伸びず失速。

No Chance　チャンスなし　（1/18）
キム・ベイシンガー Kim Basinger （ナイスガイズ！）	ベレニス・ベジョ Bérénice Bejo （シークレット・オブ・モンスター）
アネット・ベニング Annette Bening （ハリウッド・スキャンダル）	リジー・キャプラン Lizzy Caplan （マリアンヌ）
エマヤツィ・コリネアルディ Emayatzy Corinealdi （MILES AHEAD／マイルス・デイヴィス空白の５年間）	ダコタ・ファニング Dakota Fanning （アメリカン・バーニング）
エル・ファニング Elle Fanning （夜に生きる）	アンナ・ガン Anna Gunn （ハドソン川の奇跡）
ナオミ・ハリス Naomie Harris （素晴らしきかな、人生）	ブライス・ダラス・ハワード Bryce Dallas Howard （ゴールド金塊の行方）
ダコタ・ジョンソン Dakota Johnson （胸騒ぎのシチリア）	フェリシティ・ジョーンズ Felicity Jones （インフェルノ）
ニコール・キッドマン Nicole Kidman （ベストセラー編集者パーキンズに捧ぐ）	キーラ・ナイトレイ Keira Knightley （素晴らしきかな、人生）
ダイアン・クルーガー Diane Kruger （潜入者）	メリッサ・レオ Melissa Leo （スノーデン）
ローラ・リニー Laura Linney （ベストセラー編集者パーキンズに捧ぐ）	レスリー・マン Leslie Mann （The Comedian）
ググ・バサ＝ロー Gugu Mbatha-Raw （ニュートン・ナイト自由の旗をかかげた男）	シエナ・ミラー Sienna Miller （夜に生きる）
ヘレン・ミレン Helen Mirren （素晴らしきかな、人生）	ミシェル・モナハン Michelle Monaghan （パトリオット・デイ）
エリザベス・オルセン Elizabeth Olsen （アイ・ソー・ザ・ライト）	マーゴット・ロビー Margot Robbie （ターザン：REBORN）
ジュリア・ロバーツ Julia Roberts （マネーモンスター）	メグ・ライアン Meg Ryan （涙のメッセンジャー 14歳の約束）
ケイティ・セイガル Katey Sagal （ビニー信じる男）	ゾーイ・サルダナ Zoe Saldana （夜に生きる）
ナオミ・ワッツ Naomi Watts （雨の日は会えない、晴れた日は君を想う）	ナオミ・ワッツ Naomi Watts （追憶の森）
ケイト・ウィンスレット Kate Winslet （素晴らしきかな、人生）	シャイリーン・ウッドリー Shailene Woodley （スノーデン）
アイェレット・ゾラー Ayelet Zurer （荒野の誘惑）

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