Predictions -Best Actor-

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主演男優賞

受賞予想（3/2）

Final Predictions

ティモシー・シャラメ

ダニエル・
デイ=ルイス

ダニエル・カルーヤ

ゲイリー・
オールドマン

デンゼル・ワシントン

△

○

◎

OSCAR PLANET Prediction		ゲイリー・オールドマン（ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男）
General Prediction		ゲイリー・オールドマン（ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男）
My Hope		ティモシー・シャラメ（君の名前で僕を呼んで）

　オスカーは変身に弱い。本来の姿を消し去って、全くの別人としてスクリーンに現れる。演技力が伴っていなければならないのはもちろんだが、他人になりきるという意味で、元の自分を完全に見えなくさせるのは、演技者として最高の喜びなのかもしれない。加えて、変身が要求されるのは、実在の人物を演じるときが多い。そして実在の人物は大抵、歴史に名を残す者だ。そしてこれまた大抵、歴史を揺るがす苦悩に塗れている。つまり、演技とは言え、その人物を生きるのは難しい。それが分かるから、変身を成功させた役者への敬意は、得票に繋がりやすいのか。

　全ては憶測に過ぎないが、とにかくオスカーは大変身して実在の人物を演じた俳優を愛してきた。変身パターンは体重の増減か特殊メイクかに大きく分かれるが、今年主演男優賞の本命と見られる『ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男』のゲイリー・オールドマンは後者だ。スーツの下にファットスーツを着て体型を似せた上、全く似ていない顔に関してはメイキャップの力を借りて、演じるウィンストン・チャーチルに近づけている。見事にオールドマン本人だと分からない。つまりオールドマンはオスカーが偏愛する役柄を得て、授賞式に臨む。

　オールドマン悲願のオスカー獲得。これは実は当初から期待されていたことだ。元々実力は認められていた人である上、役柄が大いにオスカー好みだからだ。一時は悪役専門俳優へと堕ち正当な評価を得ていないように見えたものの、歳を重ねた近年はそれに留まらない作品で存在感を発揮している。つまりいつ受賞してもおかしくない状況。誤算があるとするなら、作品評価がさほど伸びなかったことだが、それでもオールドマンパワーに乗ったか、作品賞候補に挙がっているのだから、気にすることはあるまい。

　唯一、気がかりなのは元妻がオールドマンによるDV告発を賞レースシーズンにぶつけてきたことか。昨今の世の中の流れを見る限りでは、この点が大きく取り上げられることは、どう考えてもプラスにはならない。たとえ泥沼裁判の末に、愛息子たちの親権を獲得していると言っても…。

　もしオールドマンへの逆風が吹いたとき浮上するのは誰か。前哨戦では『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメが対抗馬だったが、オスカーではさすがに荷が重い。シャラメよりもより強力なのは『ファントム・スレッド』のダニエル・デイ=ルイスではないか。既に3つのオスカーを獲得しているデイ＝ルイスは俳優たちから尊敬の念を集めるカメレオン俳優。賞レースではあまり目立たず、アメリカ映画俳優組合賞では候補落ちしているくらいだが、この『ファントム・スレッド』限りで俳優引退を宣言していることが、オールドマンに投票したくない会員の受け皿になるのに十分な理由になると思うのだ。作品も演技も高評価、賞レースの不遇こそがおかしかったぐらい。引退作ゆえの同情受賞…なんて言葉も、デイ＝ルイスなら出ないだろう。

　『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤと『ローマンという名の男信念の行方』のデンゼル・ワシントンの受賞はないだろう。前者は作品成功の立役者的意味合いの候補のように見えるし、ワシントンは作品の低評価を跳ね除けての候補入りは本人への尊敬が大きかったはずだ。候補こそが彼らの勝利。

　勝利はオールドマンだろう。ただ、確実視はできない。さて…。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/21	2/16	2/11	2/6	2/1
1	ゲイリー・オールドマン『ウィンストン・チャーチル』	45	1	1	1	1	1	1	本命
2	ダニエル・デイ=ルイス『ファントム・スレッド』	20	2	2	2	3	3	4	大穴
3	ティモシー・シャラメ『君の名前で僕を呼んで』	20	3	3	3	2	2	2	対抗
4	ダニエル・カルーヤ『ゲット・アウト』	10	4	4	4	4	4	5	Happy to be Nominated
5	デンゼル・ワシントン『ローマンという名の男信念の行方』	5	5	5	5	5	5	5	Happy to be Nominated

**List of Marks**
ティモシー・シャラメ『君の名前で僕を呼んで』	ファーストノミネーション！フレッシュ！（＋）	4.0
	年上青年と恋に落ちる少年を魅力的に魅せる（＋）
	画面が美しいルカ・グァダニーノ映画の画に綺麗にハマる（＋）
	ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴの重要批評家賞受賞（＋＋）
	候補入りを逃したアーミー・ハマーやマイケル・スタルバーグの分も！（＋）
	どうやら対象作は俳優会員間での人気はそれほどでもない模様（－）
	これまでで3番目に若い同部門候補者。チャンスはこれから何度でも（－）
ダニエル・デイ=ルイス『ファントム・スレッド』	6度目のノミネーション。余裕ですよ、余裕（＋）	4.5
	実在したファッションデザイナー役。おっ、久々に美貌が？（＋）
	地方の批評家賞をこっそり受賞（＊）
	あぁ、でも映画俳優組合賞でまさかの落選（－－）
	…したのは、まだ会員に浸透していなかったからっぽい（＋）
	その証拠に対象作はオスカーで大健闘の大量候補へ（＋）
	これが引退作。オスカーの舞台も今回が最後ですよ（＋＋）
ダニエル・カルーヤ『ゲット・アウト』	もちろん初ノミネート。フレッシュ！（＋）	3.0
	白人の町で恐怖のどん底に。迫真の怯え演技（＋）
	全米、ボストン、ラスヴェガスと重要批評家賞で大健闘（＋＋）
	しかも、重要3賞でコンプリートノミネートも達成している（＋）
	コメディ・ホラールがオスカーで受賞に漕ぎ着けるのは稀（－－）
	アフリカ系への支持はデンゼル・ワシントンと割れるはず（－）
	作品は社会現象的大ヒット。観ている会員が圧倒的に多い（＋）
ゲイリー・オールドマン『ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男』	セカンドノミネーション！もっと多くてもおかしくない人（＋）	7.0
	ウィンストン・チャーチル役。オスカーは実在の人物がお好き（＋＋）
	しかもメイクで本人と分からない大変身。これまたオスカー好み（＋＋）
	重要3賞をコンプリート受賞。いよいよ勢いが出てきた！（＋＋＋）
	実は対象作の評価はそこまで高くはなかった（－）
	SAG授賞式での涙涙のスピーチで好感度アップ（＋）
	元妻のDV訴えが投票に影響を与える可能性は…（－）
デンゼル・ワシントン『ローマンという名の男信念の行方』	実に8回目の候補入り。アフリカ系の星絶好調（＋＋）	0.5
	スターオーラを消し去って普通の弁護士を演じる（＋＋）
	前哨戦はあまり目立てず。候補入りを逃した賞も多い（－）
	そもそも対象作の評価が伸びていない。ヒットもせず（－）
	既に受賞済み。ゲイリー・オールドマンを蹴落とすわけにはいかない（＊）
	アフリカ系ならダニエル・カルーヤを応援してあげたい（＊）
	トム・ハンクスやジェームズ・フランコを押し退けて候補！？（＊）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 5/5］
ティモシー・シャラメ　Timothée Chalamet
	君の名前で僕を呼んで（ソニー・ピクチャーズ・クラシックス）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors ISA、NYFCC、LAFCA、CFCA、AFCC、KCFCC、FFCC、AFCA、LFCC、BOFCA、PFCC2
	ルカ・グァダニーノ映画は画面が美しい。つまり主人公がそこにハマるには美しい佇まいが絶対的に必要なのだ。そうして選ばれた若者の、あぁ、何とフレッシュなこと！年上の青年に恋する少年の美しさを完璧に体現していると評判だ。ゲイリー・オールドマンを撃ち落とす可能性を秘めた、唯一の存在だ。
ダニエル・デイ＝ルイス　Daniel Day-Lewis
	ファントム・スレッド（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience 6 noms / 3 wins
	Precursors PFCC、SFCS、TFCA、VFCC
	元々映画出演の間隔が長い人ゆえに、一作一作が本当に貴重な名優だった。その彼が本作限りで、演技の世界から引退するという。こんな哀しいことはないが、引退作はそれに相応しい華麗なる名演になっているらしい。本当に引退となれば、今回限り、彼がオスカーの舞台に来ることはもうない。あぁ…。
ダニエル・カルーヤ　Daniel Kaluuya
	ゲット・アウト（ユニヴァーサル）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors NSFC、BSFC、LVFCS、GFCA
	フレッシュなのはティモシー・シャラメだけではない。彼もまた映画界に突如現れた強力新人だ。ジョーダン・ピールが人種差別をテーマに斬り込んだホラー・コメディで、堂々たる主演。彼が「落ちていく」場面の可笑しさと怖さの同居は、観る者の心に強く焼きついたはず。将来は大先輩デンゼル・ワシントンのように！？
ゲイリー・オールドマン　Gary Oldman
	ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors SAG、BAFTA、GGA、GSA、BFCA、WFCA、DFFCA、SLFCA、NTFCA、SFCA、PFCS、NFCS...
	そう、まだ彼はオスカーを手にしていないのだ。ノミネートは「裏切りのサーカス」（11年）でしか経験がない。熱烈なファンが多いことを考えると、不思議な感じもするが、今回はいよいよ大本命として参戦する。悪役専門に終わっていた時期を経ての今。ウィンストン・チャーチル役にハリウッドが降参するとき。
デンゼル・ワシントン　Denzel Washington
	ローマンという名の男信念の行方（コロンビア）
	Oscar Experience 8 noms / 2 wins
	Precursors None
	2年連続、実に8度目のノミネート。ハリウッドの彼への信頼感は絶対的なものだ。対象作は決して抜群の評価だったわけではなく、しかし、それでも会員は彼を無視することはできなかった。アフリカ系の良心としてキャリアはこれからも頼もしく続いていく。彼の背中を追う俳優はきっと、アフリカ系だけではないはず。

ranking

キャンペーンパワー　17/12/1～18/1/15			前哨戦ポイント　-3/4-
1	ゲイリー・オールドマン	541 p	1	ゲイリー・オールドマン	203.0 p
2	ティモシー・シャラメ	496 p	2	ティモシー・シャラメ	149.5 p
3	ダニエル・カルーヤ	210 p	3	ダニエル・カルーヤ	128.0 p
4	ダニエル・デイ=ルイス	56 p	4	ダニエル・デイ=ルイス	89.0 p
5	デンゼル・ワシントン	15 p	5	デンゼル・ワシントン	60.5 p

対象作の興行収入　-2/19-			対象作の評価 rating
1	ダニエル・カルーヤ	$176m	1	ティモシー・シャラメ	95.9 p
2	ゲイリー・オールドマン	$53m	2	ダニエル・デイ=ルイス	91.6 p
3	ダニエル・デイ＝ルイス	$17m	3	ダニエル・カルーヤ	90.8 p
4	ティモシー・シャラメ	$15m	4	ゲイリー・オールドマン	80.6 p
5	デンゼル・ワシントン	$11m	5	デンゼル・ワシントン	58.1 p

ノミネート予想（1/18）

Final Prediction

　前哨戦が始まる前、今年の主演男優賞ウィナーは決まりだろうという空気ができていた。『ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男』のゲイリー・オールドマンが圧倒的に強い。それが業界の見方だった。ところが、蓋を開けてみると、オールドマンは独走態勢に入ることができていない。候補落ちするほど弱いわけではもちろんないが、受賞確実と言えるほどの強力なパワーも感じられない。おそらくオールドマンがBUZZを拡大させていくのは、ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、アメリカ映画俳優組合賞と重要映画賞を重ねる毎に、ということになるはずだ。

　前哨戦のオールドマンを苦戦させたのは、『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメだ。ルカ・グァダニーノ監督が年上の青年と恋に落ちる少年を描く美しいドラマで、瑞々しい魅力を放っての参戦。音楽の才能を垣間見せるのも一芸好きのオスカー向きと言える。知名度不足ゆえ候補確実とまでは言えないが、強力なフレッシュコンテンダーだ。

　フレッシュと言えば『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤも大健闘中。人種差別をホラーに変換させた異色作。大ヒットに貢献したのはもちろん、その恐怖に苦悩し怯える演技が高評価に繋がっている。対象作は作品賞、脚本賞での健闘は予測されていたが、カルーヤの善戦はサプライズ。このままオスカー候補に潜り込んでもおかしくない。

　前評判以上の強さを見せているのは『ディザスター・アーティスト』のジェームズ・フランコも同じ。史上最低映画と呼ばれる作品の撮影の裏側を追ったコメディでのフランコの武器は、演技はもちろんのこと、演出も手掛けていることだ。もちろん演出は演技とは別物ではあるものの監督賞BUZZが全く盛り上がっていないことを考えると、こちらに票が集まりやすくなると思われ、かえって幸運ではないか。

　逆に前評判の割りにやや伸び悩んでいるのは『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』のトム・ハンクスと『ローマンという名の男信念の行方』のデンゼル・ワシントン、そして『ファントム・スレッド』のダニエル・デイ＝ルイスだ。賞レース常連の彼らだが、フレッシュな風が強めに吹くと、そちらに票が流れてしまうものなのかもしれない。もちろんオスカーでは保守派の票をがっちり取り込んでくるだろう。この三人なら誰が抜け出るだろう。アメリカ映画俳優組合賞ではワシントンが浮上したが、引退宣言をしたデイ＝ルイスが強いように思える。最もコアな支持者が多いのがデイ＝ルイスのような気がするのだ。

　もうひとり注目コンテンダーとして『ボストンストロング／ダメな僕だから英雄になれた』のジェイク・ギレンホールを挙げておきたい。ボストンマラソンのテロにより両脚を失くした青年を繊細に演じていると評判。この手の演技はオスカーの大好物。ギレンホールはこのところ、毎年のように候補を噂されながら逃し続けている。そろそろ二度目のノミネートがあって良い。

※追記。ゴールデン・グローブ賞受賞で注目が高まったことがきっかけになったか、フランコによるセクハラを訴える女性が複数人出ている。投票に影響を与える可能性が出てきた（ゴールデン・グローブ賞授賞式は1月7日。オスカーのノミネーション投票は1月5日から12日にかけて行われた）。

OSCAR PLANET Prediction
ティモシー・シャラメ（君の名前で僕を呼んで）	Likely
ダニエル・デイ＝ルイス（ファントム・スレッド）	Shaky
ダニエル・カルーヤ（ゲット・アウト）	Shaky
ゲイリー・オールドマン（ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男）	Lock
デンゼル・ワシントン（ローマンという名の男信念の行方）	Shaky
The Runner-up
ジェームズ・フランコ（ディザスター・アーティスト）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（5名）　（1/18）
Lock
ゲイリー・オールドマン Gary Oldman （ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男） Win: SAG、BAFTA、GGA、GSA、BFCA、WFCA、DFFCA、SLFCA、NTFCA、SFCA、PFCS、NFCS、NCFCA、OFCC、COFCA、IFCA、HFCS2、DFCS2、OFCS、NYFCO、LAOFCS	通に愛されるクセモノスターは「裏切りのサーカス」で初候補達成。18キロの増量という衝撃の役作りで、ウィンストン・チャーチルに挑む。 ~~Weak Point~~ あ、顎がない！髪もない！ほとんど彼だと判別不能の変身を遂げている。オスカー会員はこの手のなりきりが大好物。安西先生！候補確実を記念して、たぷたぷして良いですか？
Likely
ティモシー・シャラメ Timothée Chalamet （君の名前で僕を呼んで） Win: ISA、NYFCC、LAFCA、CFCA、AFCC、KCFCC、FFCC、AFCA、LFCC、BOFCA、PFCC2	ルカ・グァダニーノ監督のインディーズ映画で大役を任され、見事その期待に応える。ブレイクスルー演技賞総ナメか。超ダークホース。 Weak Point 「インターステラー」「クーパー家の晩餐会」等で脇役出演していた子役スター。この部門は若手俳優に厳しい傾向にある。アーミー・ハマーが助演プッシュになり、票割れは避けられたが…。
Shaky
ダニエル・デイ＝ルイス Daniel Day-Lewis （ファントム・スレッド） Win: PFCC、SFCS、TFCA、VFCC	二つ目のオスカーをもたらしたポール・トーマス・アンダーソンの下、妥協を許さないデザイナーを演じる。また、入り込んだ役作りになりそう。 Weak Point 数年に一回しか作品を引き受けない名優が5年ぶりに始動。…と思ったら引退宣言が飛び出して、業界騒然。四つ目のオスカーをあげて、キャサリン・ヘップバーンと並べてあげたい！？
ダニエル・カルーヤ Daniel Kaluuya （ゲット・アウト） Win: NSFC、BSFC、LVFCS、GFCA	人種差別ホラーに主演して、時の人に。白人の恋人の家で恐怖に直面する。作品は社会現象に発展。スターパワー上昇確実。 Weak Point 「ボーダーライン」から始まった快進撃。…って、そう、この作品に出合うまで、無名の存在だった。これからの人ということで見送られる可能性も？そもそも対象作はオスカー向きの内容ではないし…。
デンゼル・ワシントン Denzel Washington （ローマンという名の男信念の行方）	経営を引き継いだ法律事務所の裏にある不正に気づき窮地に陥る弁護士役。男たちへの信頼が揺らいでいる映画界。クリーンが人が求められる。 Weak Point そう、皆彼を愛している。…けれど、あぁ、前回の授賞式では受賞を逃して怒っているような表情が話題に。裏表、ありませんよね？作品評価は賞レヴェルにはないとの指摘多々。

ノミネーション予想これまでの流れ 2017　（Changes in Red）
Final
ティモシー・シャラメ	ダニエル・デイ＝ルイス	ダニエル・カルーヤ	デンゼル・ワシントン	ゲイリー・オールドマン*
The Leader：ゲイリー・オールドマン
12/1
ティモシー・シャラメ	ダニエル・デイ＝ルイス	ジェイク・ギレンホール	ジェームズ・フランコ	ゲイリー・オールドマン*
11/1
ティモシー・シャラメ	ダニエル・デイ＝ルイス	アンドリュー・ガーフィールド	ジェームズ・フランコ	ゲイリー・オールドマン*
10/1
ティモシー・シャラメ	ダニエル・デイ＝ルイス	アンドリュー・ガーフィールド	ベネディクト・カンバーバッチ	ゲイリー・オールドマン*
9/1
ティモシー・シャラメ	リーアム・ニーソン	アンドリュー・ガーフィールド	ベネディクト・カンバーバッチ	ゲイリー・オールドマン*
8/1
ドーナル・グリーソン	リーアム・ニーソン	アンドリュー・ガーフィールド	ベネディクト・カンバーバッチ	ゲイリー・オールドマン*
7/1
ドーナル・グリーソン	マット・デイモン	アンドリュー・ガーフィールド	ベネディクト・カンバーバッチ	ゲイリー・オールドマン*
6/1
ドーナル・グリーソン	マット・デイモン	アンドリュー・ガーフィールド	ダニエル・カルーヤ	ゲイリー・オールドマン*
5/1
ジョン・ボイエガ	マット・デイモン	アンドリュー・ガーフィールド	ダニエル・カルーヤ	ゲイリー・オールドマン*

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/18）
Very Possible
ジェームズ・フランコ James Franco （ディザスター・アーティスト）	史上最低と言われる2003年映画の裏側を描くコメディで、監督・主演。映画祭でBUZZ沸騰。ゴールデン・グローブ受賞後に勃発したセクハラ騒動の影響は？Win: GGA、DFCS、NFCS、HFCS
ジェイク・ギレンホール Jake Gyllenhaal （ボストンストロング／ダメな僕だから英雄になれた）	ボストンマラソン爆破テロ事件で、ゴール付近で恋人を待っていたときに事件に遭遇、両脚をなくす男性を演じる。オスカーは実在の人物に弱い。作品は興行的に失敗。
トム・ハンクス Tom Hanks （ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書）	このところ高評価なのにオスカーとは縁がないアメリカの良心。相性の良いスティーヴン・スピルバーグと再タッグ。ペンタゴン・ペーパーズを暴露するワシントン・ポストの編集主幹ベン・ブラッディ役。Win: NBR
Possible
クリスチャン・ベール Christian Bale （荒野の誓い）	「ファーナス訣別の朝」で組んだスコット・クーパー映画に再登場、二度目のオスカーを狙う。瀕死のインディアンの族長をとある聖地に運ぶ陸軍大尉役。最近はすっかり「主演スター」の風格。
ジェイミー・ベル Jamie Bell （リヴァプール、最後の恋）	背は伸びなくても、実力はつけました。ケイト・マーラとのゴシップが続く元子役スター。英男優ピーター・ターナーに扮しアネット・ベニング演じる米女優グロリア・グレアムと恋に落ちる。
チャドウィック・ボウズマン Chadwick Boseman （マーシャル法廷を変えた男）	ブラックパンサーに抜擢された今最も勢いのあるアフリカ系スターが法廷ドラマに登場。黒人として初めて最高裁判事になった実在の人物を演じる。目に宿るエネルギーが凄まじい人。スター性あり。
スティーヴ・カレル Steve Carell （30年後の同窓会）	「フォックスキャッチャー」以来、明らかにキャリアの表情が変化。「さらば冬のかもめ」の続編的意味合いが強いと言われるコメディ・ドラマで、ランディ・クエイドが演じた役柄を受け継いでいる模様。
コリン・ファレル Colin Farrell （聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア）	再び俳優として浮上するきっかけを作った「ロブスター」のヨルゴス・ランティモスと再タッグ。ある少年を家族に迎え入れたことにより窮地に陥る天才外科医を演じる。今度も太って登場…ですか？
アリ・ファザール Ali Fazal （ヴィクトリア女王最期の秘密）	インドのハンサム青年がスティーヴン・フリアーズ映画に抜擢。ヴィクトリア女王とインド人使用人アブドゥル・カリムを描く実話物で、後者を演じる。主演プッシュになり、チャンス激減。
アンドリュー・ガーフィールド Andrew Garfield （ブレスしあわせの呼吸）	マーティン・スコセッシやメル・ギブソンに鍛えられながら、ナイーヴな魅力がいよいよ開花。ポリオにより身体が麻痺してしまう青年役。「博士と彼女のセオリー」のエディ・レッドメインを思い出されてしまうかも。
ギャレット・ヘドランド Garrett Hedlund （マッドバウンド哀しき友情）	「トロン：レガシー」の興行的に失敗のイメージを未だに引きずっているが、意外にクセモノ監督に愛されている。人種差別を扱った時代ドラマで、キャリー・マリガンと共演。助演プッシュなら…。
ヒュー・ジャックマン Hugh Jackman （グレイテスト・ショーマン）	ウルヴァリンはミュージカルスターとしても有名。「レ・ミゼラブル」に続くミュージカルが待望されていたが、遂に実現。興行師Ｐ・Ｔ・バーナムに扮して、華麗に歌い踊る。皮膚ガンの方は大丈夫ですか。
ジェームズ・マカヴォイ James McAvoy （スプリット）	「世界の涯ての鼓動」では監禁される側に回るが、こちらは監禁する側。それも24人目の人格が生まれようとしている多重人格者役。役者が一度は演じてみたい役柄。Win: SDFCS、HFCS2
クメイル・ナンジアニ Kumail Nanjiani （ビッグ・シックぼくたちの大いなる目ざめ）	TVシリーズ「シリコンバレー」で注目のパキスタン男優。自身と妻に実際に起こった出来事をベースにふたりで脚本を執筆、彼は主演も果たす。文化衝突はいつの時代も愛されるテーマ。
ロバート・パティンソン Robert Pattinson （グッド・タイム）	「トワイライト」シリーズ終了後は、スター街道を大きく外れて性格演技に磨くべく、個性的な役柄にどんどん挑戦。注目のサフディ兄弟映画で、強盗犯を演じる。オスカーに興味なさそう。
ジェレミー・レナー Jeremy Renner （ウインド・リバー）	私生活のゴタゴタが報じられることもあるが、基本は性格スター。大作も小品も、娯楽作も芸術作も、器用にこなす。ネイティヴ・アメリカン居留地で起こった少女殺害事件を追いかける。
アダム・サンドラー Adam Sandler （マイヤーウィッツ家の人々（改訂版））	ラジー賞11度ノミネート、3度受賞しているコメディアン。「パンチドランク・ラブ」ではゴールデン・グローブ賞候補に挙がるなど、決して演技力がないわけではない。ノア・バームバック映画で勝負！
ジェイコブ・トレンブレイ Jacob Tremblay （ワンダー君は太陽）	「ルーム」の名演により、一躍ハリウッド子役界頂点の座についた感。生まれつき顔に障害のある10歳の少年に扮して、友達を作ったり苛めに遭ったり…観客の涙を搾り取る。メイクで本人と判別できず。
Longshot
ジョシュ・ブローリン Josh Brolin （オンリー・ザ・ブレイブ）	青年期は目立たなかったが、中年に入ってから個性派監督に愛される存在へ。実際に起こった山火事を題材にしたサヴァイヴァル・ドラマで実力派たちを率いる。最近3度目の結婚。
ブライアン・クランストン Bryan Cranston （アイ'ムホーム覗く男）	中年になってからブレイクするという異色のキャリア。ノイローゼになり屋根裏部屋暮らしを始める男を演じる。「トランボハリウッドに最も嫌われた男」で初候補。狙うはアフターグロウ・ノミネーション。
トム・クルーズ Tom Cruise （バリー・シールアメリカをはめた男）	「スター」という言葉がこれほど似合う人も珍しい。50代半ばにして未だハリウッドの王道を堂々突き進む。コロンビアの麻薬組織の重要人物となる、実在の元パイロット役。候補経験3度の実績。
マット・デイモン Matt Damon （ダウンサイズ）	ジミー・キンメルとの対決に「完敗」したビッグスターが再びオスカーの舞台へ。アレクサンダー・ペインが身体を縮小させる新政策が実施される世界を風刺する。作品の捻りが効き過ぎていると敬遠される？
アンセル・エルゴート Ansel Elgort （ベイビー・ドライバー）	「きっと、星のせいじゃない。」の好演後、ややおとなしかったキャリアが一気に大爆発。エドガー・ライトの指揮の下、音楽とカーアクションが完璧な融合を見せる作品で堂々主演。飛躍の一本へ。
サム・エリオット Sam Elliott （The Hero）	性格俳優として重宝されているヴェテランが主演作に挑む。過去と向き合う元西部劇スター役。デビュー作が「明日に向って撃て！」で嫁がキャサリン・ロスって知ってた？
コリン・ファレル Colin Farrell （The Beguiled／ビガイルド欲望のめざめ）	でっぷり太った「ロブスター」の演技が高評価。メジャー映画でコケ続けながらスターでい続けるのは、インディーズで結果を残しているから。71年映画でクリント・イーストウッドが演じた役柄に挑む。
オークス・フェグリー Oakes Fegley （ワンダーストラック）	「ピートと秘密の友達」で溌剌と輝いた注目子役が、今度はトッド・ヘインズ映画で主演を飾る。時と場所を超えて出会う少年少女の物語。ヒロイン役ミリセント・シモンズとの相性は…。
リチャード・ギア Richard Gere （嘘はフィクサーのはじまり）	気がつけば70歳目前の元祖セクシースター。近年はインディーズ映画で活躍の場を映しているが、相変わらず主演の座からは降りず。友人の政治家が大物になり人生を変える平凡な男役。
ドーナル・グリーソン Domhnall Gleeson （グッバイ・クリストファー・ロビン）	英国インディーズで頭角を現し、キャリア拡大。「スター・ウォーズ」シリーズに出演するまでに。「クマのプーさん」の原作者Ａ・Ａ・ミルン役。ロビン少年のモデルとなった息子との微妙な関係を演じる。
ライアン・ゴズリング Ryan Gosling （ブレードランナー 2049）	「ラ・ラ・ランド」で人気は頂点へ。今最もノッている大スター。「ブレードランナー」の続編では、デッカードを追う新人ブレードランナーKを演じる。このジャンルの演技が認められるのは稀。
ウッディ・ハレルソン Woody Harrelson （LBJ ケネディの意志を継いだ男）	一度見たら忘れられない般若顔スターは候補経験もある実力派。公民権法の成立に奔走するリンドン・ジョンソン大統領役に挑む。LBJ への評価は人によって大きく分かれるところ。
チャーリー・ハナム Charlie Hunnam （ロストシティZ 失われた黄金都市）	美少年からマッチョ青年へ。インディ・ジョーンズのモデルになったと言われる英国探検家パーシー・ハリソン・フォーセットに扮してアマゾンの奥地へ。「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」降板は…多分正解。
ヒュー・ジャックマン Hugh Jackman （LOGAN ローガン）	初めてウルヴァリンを演じたのは2000年。あれから17年経ち、遂にウルヴァリンに扮するのは最後になる。それに相応しいアクションとドラマ。感涙必至と言われる物語と演技、覚悟せよ。
マチュー・カソヴィッツ Mathieu Kassovitz （ハッピーエンド）	監督として「憎しみ」が大絶賛されてから22年。相変わらず監督業と俳優業を器用にこなしている。ミヒャエル・ハネケが難民問題を絡めた家族ドラマで主演。イザベル・ユペールと一騎打ち。
エイドリアン・マクローリン Adrian McLoughlin （スターリンの葬送狂騒曲）	ソビエト連邦の独裁者ヨシフ・スターリンの最期の数日とその死後の混乱を描く風刺劇でスターリンを演じる。決して若くはないが、これまでは目立ったキャリアではい。助演プッシュになる可能性。
リーアム・ニーソン Liam Neeson （ザ・シークレットマン）	ウォーターゲート事件の鍵を握る“ディープ・スロート”マーク・フェルト役。ロシアゲートが議論を呼ぶ中、タイムリー。オスカーは実在の人物がお好き。でも作品評価が伸びなくては…。
デヴィッド・オイェロウォ David Oyelowo （A United Kingdom）	「グローリー明日への行進」での好演により実力を世に知らしめたばかり。オスカー候補は逃したが、良質オファー殺到中。差別が残る40年代後半、英国領ベチュアナランドのングワト族の第一王子役。
ロバート・レッドフォード Robert Redford （夜が明けるまで）	「普通の人々」で監督賞に輝くハリウッドの伝説。演技賞候補は意外や（？）「スティング」だけ。ジェーン・フォンダと「出逢い」以来、38年ぶりの共演。下手な演出になるとホラーに化ける恐れも…。
アルジー・スミス Algee Smith （デトロイト）	子役俳優としてキャリアを始め、徐々に大人の俳優へ。今夏には歌手デビューも果たしている。キャスリン・ビグロー監督の骨太社会派ドラマで主演に抜擢。飛躍の一作になった感。
ダン・スティーヴンス Dan Stevens （Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男）	「美女と野獣」の社会現象的大ヒットで勢いに乗る。続くのはあのチャールズ・ディケンズに扮するコスチューム劇。「クリスマス・キャロル」誕生秘話で、時代物と相性を良いことを再び証明する。
ベン・スティラー Ben Stiller （47歳人生のステータス）	「ズーランダーNO.2」でラジー賞初受賞目前だったコメディアン。コアなファンの多いマイク・ホワイトが手掛けるコメディで、恵まれた人生を送りながら旧友たちに嫉妬する男を演じる。祝！前立腺癌克服。
ドナルド・サザーランド Donald Sutherland （ロング，ロングバケーション）	2度のゴールデン・グローブ賞に輝く名優は、しかしオスカー候補経験はないという罪深き事実。賞受けしやすいヘレン・ミレンと夫婦に扮する大チャンスを物にしたい。出演作はもうすぐ200本！
チャニング・テイタム Channing Tatum （ローガン・ラッキー）	天真爛漫なハンサムフェイスとマッチョな身体でサヴァイヴァル。代表作「マジック・マイク」のスティーヴン・ソダーバーグの復帰作で主演を飾る。アダム・ドライヴァー扮する弟（兄？）と一緒に強盗を企てる！
マイルズ・テラー Miles Teller （アメリカン・ソルジャー）	「ラビット・ホール」で注目されてからとんとん拍子のキャリア。コメディもドラマもこなし、「セッション」「ビニー信じる男」のような代表作も手にしている。PTSDを抱えた帰還兵役。苦悩の演技で初オスカーを！

No Chance　チャンスなし　（1/18）
ケネス・ブラナー Kenneth Branagh （オリエント急行殺人事件）	サム・クラフリン Sam Claflin （レイチェル）
マット・デイモン Matt Damon （サバービコン仮面を被った街）	イドリス・エルバ Idris Elba （ダークタワー）
イドリス・エルバ Idris Elba （ザ・マウンテン決死のサバイバル21日間）	マイケル・ファスベンダー Michael Fassbender （スノーマン雪闇の殺人鬼）
ウッディ・ハレルソン Woody Harrelson （ウィルソン）	ヨハン・ヘルデンベルグ Johan Heldenbergh （ユダヤ人を救った動物園アントニーナが愛した命）
ニコラス・ホルト Nicholas Hoult （ライ麦畑の反逆児ひとりぼっちのサリンジャー）	オスカー・アイザック Oscar Isaac （THE PROMISE／君への誓い）
グレッグ・キニア Greg Kinnear （Same Kind of Different as Me）	ジェイデン・リーベラー Jaeden Lieberher （The Book of Henry）
ディラン・オブライエン Dylan O'Brien （アメリカン・アサシン）	ブラッド・ピット Brad Pitt （ウォー・マシーン戦争は話術だ！）
ダン・スティーヴンス Dan Stevens （美女と野獣）

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