Predictions -Best Actress-

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主演女優賞

受賞予想（3/1）

Final Predictions

サリー・ホーキンス

フランシス・
マクドーマンド

マーゴット・ロビー

シアーシャ・ローナン

メリル・ストリープ

◎

△

○

OSCAR PLANET Prediction		フランシス・マクドーマンド（スリー・ビルボード）
General Prediction		フランシス・マクドーマンド（スリー・ビルボード）
My Hope		マーゴット・ロビー（アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル）

　主演女優賞、惜しい！候補5人中、4人が作品賞とW候補を達成。マーゴット・ロビーだけが対象作『アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル』が作品賞候補漏れ。5人全員のW候補とはならなかった。いや、でもやっぱり今年は女性の年なのだ。頼もしいことではないか。

　さて、主演女優賞ウィナーはそんな女性の年の顔と言うべきで、誰がそれに相応しいかと考えたとき、もはや『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンド以外考えられないと思うのだ。マクドーマンドが演じるのは、レイプにより娘を殺害された母親。警察がなかなか犯人を捕まえられないことに怒り、道沿いにある大きな三つの看板に、警察を挑発する広告を出す。身体にぱんぱんに詰まった怒り。ほとんどモンスター的迫力が漲るものの、それが対照的なふたりの警察との掛け合いの中で、人間らしい気づきを獲得することになる。

　軽視されがちな女性の権利という観点から見ても、決して己の見方を絶対視しない柔軟性の大切さを得るという点から見ても、近年稀に見る複雑さを湛えたキャラクターで、自分こそが正しいと信じていた母親がその価値観を揺るがせる様には、ある種の美が感じられる。そしてそれに説得力を与える、哀しみと可笑しみを同居させた演技は、マクドーマンド以外成立しないそれだ。2度目の受賞に相応しいとも言える。

　難を言うなら、思い込んだら一直線的な見方しかできない「#MeToo」盲目的信者のような人には頭が痛い役柄かもしれない。まあ、そんな輩でも、各授賞式におけるマクドーマンドのあまりにも格好良く颯爽とした佇まいを見れば、票を投じたくなるものだとも思うが…。

　対抗は誰だろう。前哨戦では『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンスが奮闘したものの、この部門で闘うにはスターパワーが弱い。セリフではなく表情と手話で語る演技はもろオスカー好みだが、苦しいポジションだ。

　ホーキンスよりもロビーや『レディ・バード』のシアーシャ・ローナンの方がチャンスは大きいのではないか。どちらもまだ受賞経験のないハリウッド期待の若手女優。新鮮味を考えたらふたりのうちのどちらかが来る。とりわけローナンは作品パワーの強さに後押しされるはずで、番狂わせを演じる可能性は低くないだろう。ただ、ロビーもローナンも対象作支持票は助演女優賞に票が流れそうだ。

　『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』のメリル・ストリープだけは受賞はまずない。21回目の候補こそが勝利。そして、授賞式会場でいつもように「良い人」オーラ全開で、微笑んでいてくれさえすれば良い。きっとオスカーのマスコットとしてちゃんと仕事をこなしてくれるはずだ。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/21	2/16	2/11	2/6	2/1
1	フランシス・マクドーマンド『スリー・ビルボード』	40	1	1	1	1	1	1	本命
2	シアーシャ・ローナン『レディ・バード』	20	2	2	2	2	2	3	対抗
3	マーゴット・ロビー『アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル』	20	3	3	3	4	4	4	大穴
4	サリー・ホーキンス『シェイプ・オブ・ウォーター』	15	4	4	4	3	3	2	超大穴
5	メリル・ストリープ『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』	5	5	5	5	5	5	5	Happy to be Nominated

**List of Marks**
サリー・ホーキンス『シェイプ・オブ・ウォーター』	2度目のノミネート。ドラマもコメディもこなします（＋）	6.5
	謎のクリーチャーと心を通わせる女性役に説得力を！（＋＋）
	全米、ロサンゼルス、ボストンの重要批評家賞受賞（＋＋）
	作品は最多ノミネート。各分科会から満遍なく票ゲット（＋＋）
	本来は助演タイプの人。この部門では辛いかも（－）
	手話を駆使して、表情で勝負。認めれやすいタイプの演技（＋）
	押しが強いタイプの方が受ける部門（＊）
フランシス・マクドーマンド『スリー・ビルボード』	12年ぶり、5度目のノミネート！（＋）	10.0
	警察と真っ向から対立する母親役をど迫力で（＋＋＋）
	SAG、GGA、BFCAをコンプリート受賞。勢いに乗る！（＋＋＋）
	各授賞式でのあまりにも格好良いスピーチ。痺れる！（＋＋＋）
	対象作はSAGで最多受賞。俳優人気が高い（＋）
	今年は女性の年。彼女ほどリーダーに相応しい人はいない（＋）
	マイナスポイントが全然ないのがかえって不安だったりして…（－－）
マーゴット・ロビー『アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル』	初ノミネート。貫禄あり過ぎるけれど、まだ27歳（＋）	4.5
	あのトーニャ・ハーディング役での候補。おったまげ！（＋＋）
	皆、絶対キワモノ映画、キワモノ演技になると思ってたでしょ？（＋＋）
	地方の批評家賞受賞。重要3賞全てで候補（＋）
	対象作の支持票は母親役のアリソン・ジャニーに流れる（－）
	候補5人の中で唯一、対象作が作品賞候補を逃す（－）
	受賞したらビッグサプライズで大盛り上がりなんだけどなー（＊）
シアーシャ・ローナン『レディ・バード』	23歳にして3度目のノミネート。末恐ろしい！（＋＋）	6.0
	サクラメントの少女…という普通の役でも魅力的に（＋＋）
	ゴールデン・グローブ、NY、シカゴ…重要賞を次々制覇（＋＋）
	…が、BFCAとSAGはフランシス・マクドーマンドに完敗（－）
	今年は女性の年。グレタ・ガーウィグが演出を手掛けてプラス（＋）
	この部門は若手が強い。オスカーの華を目指せ！（＊）
	「ブルックリン」の余韻、まだ残っていますか？（＊）
メリル・ストリープ『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』	通算21ノミネートに到達。あっさり記録更新（＋）	3.0
	「競ったときメリル・ストリープは負けない」の法則を証明（＋）
	ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞を受賞（＋）
	Washington Postの発行人役。キャリアウーマンもお手の物（＋）
	実は対象作が作品賞候補入りしたのは32年ぶりのこと（＋）
	…が、全体の候補数はたったの「2」に終わる（－）
	ジェシカ・チャステインら若手に席を譲って欲しかった（－）

The Five Nominees　ノミネート女優　［I guessed 5/5］
サリー・ホーキンス　Sally Hawkins
	シェイプ・オブ・ウォーター（フォックス・サーチライト）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors GSA、NSFC、LAFCA、BSFC、PFCC、AFCC、DFFCA、KCFCC、UFCA、SFCA、NFCS、NCFCA...
	出世作「ハッピー・ゴー・ラッキー」（08年）は主演だったが、基本的は助演タイプの人だ。でもだからこそ、ギレルモ・デル・トロの異色ファンタジーの世界に美しくハマったのかもしれない。地味な中に秘めた何かがスクリーンを飛び越えて観る者を熱くさせるとの声が途切れない。一発逆転を狙うダークホースだ。
フランシス・マクドーマンド　Frances McDormand
	スリー・ビルボード（フォックス・サーチライト）
	Oscar Experience 5 noms / 1 win
	Precursors SAG、BAFTA、GGA、ISA、BFCA、LVFCS、WFCA、DFCS、SLFCA、PFCS、AFCA、HFCS2...
	セクハラ問題に揺れる今の映画界のリーダーとして彼女以上に相応しい人はいない。ゴールデン・グローブ賞を観て思った人は多いはずだ。的確な演技力はもちろん、人間性と怪物性を同居させた役柄に恵まれ、生きる価値や意味を問い掛ける。2度目の受賞があっても、何ら不思議ではない、本物の女優だ。
マーゴット・ロビー　Margot Robbie
	アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル（ネオン）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SFFCC、FFCC、NYFCO
	映画ファンの目を釘付けにしたのはレオナルド・ディカプリオの妻を演じた「ウルフ・オブ・ウォールストリート」（13年）。あれからたった4年でオスカー候補に上り詰めた。「親近感」を売りにする若手が多い中、まだ20代というのが信じられない貫禄。あのトーニャ・ハーディングを演じてもキワモノにならない存在感は貴重だ。
シアーシャ・ローナン　Saoirse Ronan
	レディ・バード（A24）
	Oscar Experience 3 noms / 0 win
	Precursors GGA、NYFCC、CFCA、IFJA、SFCS、IFCA、GFCA、DFCS2、VFCC
	少女だった「つぐない」（07年）からちょうど10年。立派に主演女優へと成長したばかりか、賞レースの常連にもなった感。個性派女優グレタ・ガーウィグの監督デビュー作にも愉快にハマり、今のこのときにしか出せない輝きに包まれていると評判だ。今回も「ブルックリン」（15年）のとき同様、対抗馬として参戦する。
メリル・ストリープ　Meryl Streep
	ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書（20世紀フォックス）
	Oscar Experience 21 noms / 3 wins
	Precursors NBR、NTFCA
	候補ギリギリラインと言われたが、「競ったとき、メリル・ストリープは負けない」、今年もこの法則を立証し、実に21度目のノミネーションを手にした。最近の候補と違うのは、対象作が作品賞候補に挙がっていることで、これは案外本人も嬉しいことなのではないか。できればトム・ハンクスと揃って指名されたかったが…。

ranking

キャンペーンパワー　17/12/1～18/1/15			前哨戦ポイント　-2/25-
1	マーゴット・ロビー	466 p	1	フランシス・マクドーマンド	217.5 p
2	シアーシャ・ローナン	374 p	2	サリー・ホーキンス	186.0 p
3	メリル・ストリープ	318 p	3	シアーシャ・ローナン	152.0 p
4	サリー・ホーキンス	151 p	4	マーゴット・ロビー	124.5 p
5	フランシス・マクドーマンド	47 p	5	メリル・ストリープ	81.5 p

対象作の興行収入　-2/19-			対象作の評価 rating
1	メリル・ストリープ	$77m	1	シアーシャ・ローナン	95.9 p
2	サリー・ホーキンス	$53m	2	フランシス・マクドーマンド	93.2 p
3	フランシス・マクドーマンド	$48m	3	サリー・ホーキンス	88.7 p
4	シアーシャ・ローナン	$46m	4	メリル・ストリープ	84.8 p
5	マーゴット・ロビー	$27m	5	マーゴット・ロビー	84.2 p

ノミネート予想（1/18）

Final Prediction

　ここ数年続いている主演女優賞のハイレヴェルの戦いは、いよいよ今年ピークを迎えるのかもしれない。有力コンテンダーの対象作の多くが、作品賞候補レヴェルにある高評価作品なのだ。これは実は当たり前のことではない。演技そのものが高評価を勝ち取るには作品の評価の高さも必要になるが（絶対ではない）、それでも作品賞と同時に候補に挙がる主演女優は思いの外少ないのだ。第89回ならエマ・ストーン（ラ・ラ・ランド）しかいないし、第88回ならブリー・ラーソン（ルーム）とシアーシャ・ローナン（ブルックリン）のみ。第87回はフェリシティ・ジョーンズ（博士と彼女のセオリー）に限られる…といった具合。それに比べて主演男優賞は第87回、第89回で4人、第86回に至っては5人全員が作品賞との同時候補を達成している。

　逆に言えば、対象作が作品賞候補クラスのコンテンダーは強い。例えば『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンス、『スリー・ビルボード』のフランシス・マクドーマンド、『レディ・バード』のシアーシャ・ローナン、『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』のメリル・ストリープ。彼女たちが名演を見せた対象作は作品賞候補が間違いなく、同様に主演女優賞で他候補よりも有力と見ることが可能だろう。この内ストリープだけがアメリカ映画俳優組合賞（SAG）からは漏れてしまったが、「競ったときメリル・ストリープは負けない」の法則を思い出せば、予想から外すべきではない。

　前哨戦で彼女たちに負けない存在感を見せたのは『アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル』のマーゴット・ロビーだ。あのトーニャ・ハーディング役というキワモノ的演技に終わってもおかしくない危険を見事に切り抜け、悪名高きフィギュアスケーターの真実を的確に伝えているとの評価を獲得。ゴールデン・グローブ賞、アメリカ映画俳優組合賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞の重要三賞全てで候補に挙がる快挙。とびきりフレッシュな賞レースの新顔だ。

　以上5人が現時点でのBIG 5だ。この中ではストリープが最後の席に座っていると見るのが妥当だが、彼女を蹴落として滑り込むことのできる女優はいるだろうか。チャレンジャーは『リヴァプール、最後の恋』のアネット・ベニング、『モリーズ・ゲーム』のジェシカ・チャステイン、『ヴィクトリア女王最期の秘密』のジュディ・デンチ、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のエマ・ストーン、『女と男の観覧車』のケイト・ウィンスレットといったところだろう。

　いずれもオスカー候補経験・受賞経験のある実力派だが、この中ならチャステインが強いか。作品評価が最も高い。SAGでストリープの席を奪ったデンチの浮上もないとは言い切れないだろう。ただ、繰り返すが「競ったときメリル・ストリープは負けない」。タフな戦いになることは間違いない。『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』の子役女優ブルックリン・プリンスを応援したくなる気持ちもあるものの、この面子の前では無謀な戦いに見える。

OSCAR PLANET Prediction
サリー・ホーキンス（シェイプ・オブ・ウォーター）	Likely
フランシス・マクドーマンド（スリー・ビルボード）	Lock
マーゴット・ロビー（アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル）	Likely
シアーシャ・ローナン（レディ・バード）	Likely
メリル・ストリープ（マダム・フローレンス！夢見るふたり）	Shaky
The Runner-up
ジェシカ・チャステイン（モリーズ・ゲーム）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（5名）　（1/18）
Lock
フランシス・マクドーマンド Frances McDormand （スリー・ビルボード） Win: SAG、BAFTA、GGA、ISA、BFCA、LVFCS、WFCA、DFCS、SLFCA、PFCS、AFCA、HFCS2、TFCA、LFCC、BOFC、PFCC2	ジョエル・コーエンをサポートしながら逞しくサヴァイヴァル。マーティン・マクドノーの犯罪劇で、娘を殺されたショックから立ち直れない主婦を演じる。 ~~Weak Point~~ 「ファーゴ」の名演は未だに語り草。この手の俳優は主演作が貴重。ゴールデン・グローブ賞授賞式の、あまりにもカッコ良いスピーチにより、受賞に王手。今年のリーダーは彼女だ。
Likely
サリー・ホーキンス Sally Hawkins （シェイプ・オブ・ウォーター） Win: GSA、NSFC、LAFCA、BSFC、PFCC、AFCC、DFFCA、KCFCC、UFCA、SFCA、NFCS、NCFCA、OFCC、COFCA、HFCS、OFCS、LAOFCS、PFCC2	ギレルモ・デル・トロが手掛けるファンタジー・ロマンスで、水陸両生の男性と恋に落ちる。賞好みの役ではないが、デル・トロマジックが働くと思われ…。 Weak Point 「ブルージャスミン」で念願のオスカー候補。勢いに乗っているが、この手の女優は助演部門の方が戦い易いはず。ジャンル映画からは認められ難いが、まずは批評家賞で飛び出して…。
マーゴット・ロビー Margot Robbie （アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル） Win: SFFCC、FFCC、NYFCO	ヴァンプな魅力で人気急上昇。オリンピックでの小芝居やナンシー・ケリガン襲撃事件で知られるトーニャ・ハーディングを、増量して演じる。 Weak Point てっきりラジー賞行きのキワモノプロジェクトかと思いきや、見事なコメディセンスを披露して大成功！？スケートの腕前は当然良いんですよね？配給会社は賞レース経験に乏しくて…。
シアーシャ・ローナン Saoirse Ronan （レディ・バード） Win: GGA、NYFCC、CFCA、IFJA、SFCS、IFCA、GFCA、DFCS2、VFCC	同世代女優が持たない透明感のある美貌。グレタ・ガーウィグが監督するインディーズ・ドラマで、実家暮らしの若い女性の一年を魅せる。 Weak Point ガーウィグのインディーズ人気に引っ張られて、オスカーで指名されるには作品規模が小さいと思われてしまうかも…。ゴールデン・グローブ賞候補は間違いないが…。そろそろ甘いゴシップがあっても…。
Shaky
メリル・ストリープ Meryl Streep （ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書） Win: NBR	何役でも評価される賞女が前人未踏の21度目の候補へ。スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス共演作でワシントン・ポストの発行人役。 Weak Point ハリウッドの反ドナルド・トランプの象徴として楽々レースに乗り込むはずだったが、ハーヴェイ・ワインスタインスキャンダルで、セクハラを知らなかったとの発言が一部から非難されることに。うーん…。

ノミネーション予想これまでの流れ 2017　（Changes in Red）
Final
サリー・ホーキンス	シアーシャ・ローナン	マーゴット・ロビー	フランシス・マクドーマンド*	メリル・ストリープ
The Leader：フランシス・マクドーマンド
12/1
サリー・ホーキンス*	シアーシャ・ローナン	マーゴット・ロビー	フランシス・マクドーマンド	ケイト・ウィンスレット
11/1
サリー・ホーキンス*	シアーシャ・ローナン	ダニエラ・ヴェガ	フランシス・マクドーマンド	ケイト・ウィンスレット
10/1
サリー・ホーキンス*	ジュディ・デンチ	ダニエラ・ヴェガ	フランシス・マクドーマンド	ケイト・ウィンスレット
9/1
ガル・ギャドット	ジュディ・デンチ*	ダニエラ・ヴェガ	フランシス・マクドーマンド	ケイト・ウィンスレット
8/1
ガル・ギャドット	ジュディ・デンチ*	ダニエラ・ヴェガ	フランシス・マクドーマンド	ハル・ベリー
7/1
ガル・ギャドット	ジュディ・デンチ*	メリッサ・マッカーシー	フランシス・マクドーマンド	ハル・ベリー
6/1
ジェシカ・チャステイン*	ジュディ・デンチ	メリッサ・マッカーシー	フランシス・マクドーマンド	ハル・ベリー
5/1
ジェシカ・チャステイン*	ジュディ・デンチ	メリッサ・マッカーシー	フランシス・マクドーマンド	エマ・ストーン

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/18）
Very Possible
アネット・ベニング Annette Bening （リヴァプール、最後の恋）	候補確実と思われた「20センチュリー・ウーマン」でノミネートを逃したヴェテラン。久々に女優役に復帰。50年代を中心に活躍したグロリア・グレアム役。「事件」後、ウォーレン・ベイティの様子はどうでした？
ジェシカ・チャステイン Jessica Chastain （モリーズ・ゲーム）	アーロン・ソーキンの監督デビュー作で、違法ポーカールームの経営で逮捕されるモリー・ブルームを演じる。会員は実在の人物役が好き。人気者ゆえ、票割れ問題が常につきまとうのが悩み。Win: HFCS2
ジュディ・デンチ Judi Dench （ヴィクトリア女王最期の秘密）	80歳を超えてもこの活躍ぶり！最強バアサン女優は彼女がマギー・スミスか。ヴィクトリア女王を演じるのはこれが二度目。相性良いスティーヴン・フリアーズ映画だが、作品評価はまずまずに留まる。
Possible
ガル・ギャドット Gal Gadot （ワンダーウーマン）	2017年はワンダーウーマンが三次元の世界へヒロインとして飛び出した記念すべき年になる。映画史に残る極めて重要な成功の立役者。会員がコミックの世界の住人を認めることは稀。
サルマ・ハエック Salma Hayek （Beatriz at Dinner）	メキシコ出身の女優としてはハリウッドで他の追随を許さない活躍。同じくラテン系のミゲル・アルテタが手掛けるコメディで、裕福な人々が集まるパーティに迷い込む女医を演じる。授賞式出席率高し。
ニコール・キッドマン Nicole Kidman （The Beguiled／ビガイルド欲望のめざめ）	「LION／ライオン 25年目のただいま」で助演賞候補に挙がったばかりの女王が、ソフィア・コッポラ映画に登場。女だらけの学園の校長役で、観る者を震え上がらせる。前回の式で変な拍手が話題に。
ヴィッキー・クリープス Vicky Krieps （ファントム・スレッド）	全世界待望ポール・トーマス・アンダーソン映画のキャストに、初期段階から無名女優の名前が入り話題に。レスリー・マンヴィルという強敵はいるが、要注目。実は近年各映画祭で話題の人。
ダイアン・クルーガー Diane Kruger （女は二度決断する）	ドイツ映画、フランス映画、はたまたアメリカ映画。世界を股に掛けた活躍の続く美しきドイツ出身女優。ファティ・アキン映画で家族を殺された復讐に走る女を演じてカンヌ女優賞受賞。Win: GSA
ジェニファー・ローレンス Jennifer Lawrence （マザー！）	まだ20代半ばだというのに既に4度のノミネーションを誇る、現在のハリウッドの女王。プロジェクトは名匠や気鋭監督の作品がずらり。ダーレン・アロノフスキーにサディスティックに攻められる？
キャリー・マリガン Carey Mulligan （マッドバウンド哀しき友情）	「17歳の肖像」以降、極めて順調なキャリア。数多いる英国女優の中でも大物感あり。1940年代南部を舞台にしたドラマ。「未来を花束にして」は賞レースで無視されてしまったが…。
ブルックリン・プリンス Brooklynn Prince （フロリダ・プロジェクト真夏の魔法）	キャリアが始まったばかりの少女が、カンヌを熱狂の渦に巻き込んだインディーズ・ドラマに主演。6歳の少女のひと夏の経験と成長を描く物語に瑞々しい風を誘い込む。ブレイクスルー演技賞総ナメか。
エマ・ストーン Emma Stone （バトル・オブ・ザ・セクシーズ）	男女平等を訴える女子テニスプレーヤー、ビリー・ジーン・キングに扮してスティーヴ・カレルをとっちめる！オスカー受賞直後で注目必至。…ということは、期待値も高いということ。コメディ仕立て。
ダニエラ・ヴェガ Daniela Vega （ナチュラルウーマン）	ベルリン映画祭で最も注目された新人「女優」。年上の60歳の恋人の死をきっかけに災難に見舞われるトランスジェンダーのクラブシンガー役。実際にトランスジェンダー。候補入りすれば歴史が動く。
ミシェル・ウィリアムス Michelle Williams （ゲティ家の身代金）	4度の候補経験を持つ、素朴が売りの人気女優。インディーズ映画での活躍が目立つが、今回は何とリドリー・スコットによる大作のヒロインに抜擢。誘拐された息子の身代金を義父に懇願する母役。
ケイト・ウィンスレット Kate Winslet （女と男の観覧車）	オスカー受賞後、やや賞レースから遠ざかっていたが再び存在感を発揮。ウッディ・アレン映画のヒロインは候補に挙がりやすい傾向にあるが、肝心の作品評価が伸びず。
Longshot
ジェシカ・チャステイン Jessica Chastain （ユダヤ人を救った動物園アントニーナが愛した命）	何百人ものユダヤ人を動物園に匿う園長の妻役。ニキ・カーロ映画からはこれまでふたりの女優が主演賞候補へ。それに続けるかどうか。相変わらず多作。元々昨年公開予定だったのが延期。zzz...。
ジェーン・フォンダ Jane Fonda （夜が明けるまで）	7度候補に挙がり、2度受賞。90年代は引退同然だったが、2000年代に入り徐々に復活。もちろん顔と身体のメンテナンス抜かりなし。ロバート・レッドフォードと38年ぶりの共演。ブリジットは元気？
サリー・ホーキンス Sally Hawkins （しあわせの絵の具愛を描く人モード・ルイス）	「ハッピー・ゴー・ラッキー」で見せた底抜けに明るいキャラクターが受けて、知名度は世界規模へ。ブレイク後も英国映画を中心にしたキャリア。身体が不自由なアート画家モード・ルイス役。Win: SDFCS
イザベル・ユペール Isabelle Huppert （ハッピーエンド）	問題作「エル」で遂にオスカー候補に挙がったフランスの大女優。「ピアニスト」で組んだミヒャエル・ハネケと再タッグ。カレーの町を舞台にした家族ドラマに登場。マチュー・カソヴィッツが実質主演かも…。
ゾーイ・カザン Zoe Kazan （ビッグ・シックぼくたちの大いなる目ざめ）	エリア・カザンの孫娘はインディーズ映画シーンで大活躍、脚本家としても結果を残している。クメイル・ナンジアニとその妻の実体験を基にしたコメディで、ヒロイン役。風変わりな個性を活かしたい。
ダイアン・レイン Diane Lane （ボンジュール、アン）	フランシス・フォード・コッポラ映画に4度出演。今度はその妻エレノアの監督デビュー作に主演。カンヌからパリへのロードトリップ。「リトル・ロマンス」「トスカーナの休日」等、欧州と相性良し。
ヘレン・ミレン Helen Mirren （ロング，ロングバケーション）	「クィーン」でオスカーを制して以来、旬の20代女優並みに引っ張りだこのレジェンド。「トランボハリウッドに最も嫌われた男」でも候補まであと一歩だった。ドナルド・サザーランドと夫婦役。
シンシア・ニクソン Cynthia Nixon （静かなる情熱エミリ・ディキンスン）	「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダはシリーズ終了後、インディーズ映画シーンで引っ張りだこ。謎多き19世紀の詩人エミリー・ディキンソン役で勝負。彼女を想定して書かれた脚本。
エリザベス・オルセン Elizabeth Olsen （ウインド・リバー）	「オルセン姉妹の妹」の称号はとっくに外れ、鼻の下ちょい長めの実力派女優として着実な前進。「アベンジャーズエイジ・オブ・ウルトロン」に続いてジェレミー・レナーとタッグ。少女の強姦死事件を追う。
ロザムンド・パイク Rosamund Pike （A United Kingdom）	差別の残る40年代、英国領ベチュアナランドのングワト族の第一王子と恋に落ちる銀行員役。「ゴーン・ガール」効果で良質作続々。いかに面白い役柄を選べるか。今は畳み掛けるとき。
クリステン・スチュワート Kristen Stewart （パーソナル・ショッパー）	「アクトレス女たちの舞台」で米女優としてセザール賞初受賞。そのオリヴィエ・アサヤス監督作で、今度は主演を務める。パリのファッション界を舞台にしたスリラー。どうやら今後はインディーズ路線。
エマ・ワトソン Emma Watson （美女と野獣）	「ラ・ラ・ランド」を蹴ってディズニー・プリンセスへ。誰もが知るロマンティック・ストーリーでヒロイン、ベルを演じる。ハーマイオニーのイメージに囚われたキャリアが動き出す。ゴールデン・グローブ賞なら…。
レイチェル・ワイズ Rachel Weisz （レイチェル）	近年派手な賞レースパフォーマンスはないが、力強い演技は毎回注目の的。年下男を虜にする未亡人役。意志的な眼差しやミステリアスな佇まいが活かされそう。旦那も好調キープ。
デブラ・ウィンガー Debra Winger （ラバーズ・アゲイン）	3度の候補経験を持つヴェテラン女優。メジャーの第一線で活躍する最中にハリウッドから消えたが、インディーズシーンで復活。関係の冷え切った夫トレイシー・レッツと再び愛を燃え上がらせる妻役。

No Chance　チャンスなし　（1/18）
リリー・コリンズ Lily Collins （心のカルテ）	キルスティン・ダンスト Kirsten Dunst （Woodshock）
ダニエル・マクドナルド Danielle Macdonald （パティ・ケイク＄）	ルーニー・マーラ Rooney Mara （ローズの秘密の頁）
ルーニー・マーラ Rooney Mara （ウーナ）	エイミー・シューマー Amy Schumer （クレイジー・バカンスツイてない女たちの南国旅行）
オリヴィア・ワイルド Olivia Wilde （Life Itself）	ケイト・ウィンスレット Kate Winslet （ザ・マウンテン決死のサバイバル21日間）

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