Predictions -Best Supporting Actress-

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助演女優賞

受賞予想（2/28）

Final Predictions

メアリー・Ｊ・ブライジ

アリソン・ジャニー

レスリー・マンヴィル

ローリー・メトカーフ

オクタヴィア・
スペンサー

◎

△

○

OSCAR PLANET Prediction		アリソン・ジャニー（アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル）
General Prediction		アリソン・ジャニー（アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル）
My Hope		アリソン・ジャニー（アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル）

　もし賞レースに注目してこなかった人が助演女優賞ノミネーションを最初に目にしたとき、これはエミー賞ノミネーションの間違いではないかと首を傾げるかもしれない。アリソン・ジャニーとローリー・メトカーフの名前があり、しかも受賞がこのふたりのどちらかだと言われているからだ。実はジャニーとメトカーフ、どちらもエミー賞の常連で、受賞経験もたっぷり。テレビのイメージが強いのだ。

　ジャニーの出世作と言ったら「ザ・ホワイトハウス」（99～06年）だろう。ホワイトハウス大統領報道官ＣＪ・クレッグ役の格好良さは今でも忘れられない。ジャニーはこの作品によりエミー賞に6度ノミネート、4度受賞している。近年では「Mom」でも高評価を獲得している。

　ではメトカーフはどうかと言うと、こちらは「ロザンヌ」（88～97年）が有名。アメリカのテレビ界ではお馴染のシットコムで、エミー賞では4度候補に挙がり、3度も受賞している。近年も活躍は続き、2016年のエミー賞では異なる3作品により3部門で候補に挙がる快挙も達成している。

　そのジャニーとメトカーフが激突する。ジャニーは『アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル』、メトカーフは『レディ・バード』を携えて。どちらもヒロインの母親役だが、そのタイプは全く異なる。ジャニーは娘の人生をコントロールする毒母として、メトカーフは娘と友達のような微妙な距離感を保つ母として登場、強いインパクトを残しているという。テレビ女優（蔑称ではない）対決であると同時に、母親対決でもあるのだ。

　批評家賞ではメトカーフの方が強かった。ナショナル・ボード・オブ・レヴューを獲ったのを皮切りに、全米、ロサンゼルス、ボストン、シカゴ、ラスヴェガスと重要批評家賞を次々制覇した。このままオスカーも…と思ったところで、ジャニーの逆襲が始まり、オスカーにおいてより重要なゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、アメリカ映画俳優組合賞の全てを掻っ攫っていった。つまり勢いはジャニーが逆転した。

　このままオスカーもジャニーが手にするのだろうか。現時点ではイエスと答えたい。仮に演技に優劣がつけられないとするなら、物を言うのは業界の人脈だ。どちらも大ヴェテランだから当然強力な人脈を持っているだろうが、ジャニーの方がより頑丈なそれだと見る。と言うのも、キャリアを眺めたとき、メトカーフは完全にテレビ中心なのに対して、ジャニーは並行して映画活動も積極的に行ってきたのだ。もちろん映画では助演になるのだが、それでも様々なタイプの映画でジャニーにしか演じられない役柄を手掛けてきた。きっと同業の仲間たちはそれをすぐ傍で見てきている。ジャニーとメトカーフなら、ジャニーの方が心理的に票を入れたくなるのではないかと思うのだ。

　テレビ女優対決に割って入るのは至難の業だ。『マッドバウンド哀しき友情』のメアリー・Ｊ・ブライジは歌手が本業であるのにも拘らず認められただけで勝利だし、『ファントム・スレッド』のレスリー・マンヴィルはサプライズ候補、英国会員票を掻き集めてもさすがに受賞までは届かないだろう。『シェイプ・オブ・ウォーター』のオクタヴィア・スペンサーは唯一、既にオスカーを手にしていて、2度目のオスカーはまだ早いだろう。

　ジャニーとメトカーフ、接戦だが、勢いづくジャニーをメトカーフは止められないと見る。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/21	2/16	2/11	2/6	2/1
1	アリソン・ジャニー『アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル』	40	1	1	1	1	1	2	本命
2	ローリー・メトカーフ『レディ・バード』	35	2	2	2	2	2	1	対抗
3	レスリー・マンヴィル『ファントム・スレッド』	15	3	3	5	5	5	5	大穴
4	メアリー・Ｊ・ブライジ『マッドバウンド哀しき友情』	5	4	4	4	4	4	4	Happy to be Nominated
5	オクタヴィア・スペンサー『シェイプ・オブ・ウォーター』	5	5	5	3	3	3	3	Happy to be Nominated

**List of Marks**
メアリー・Ｊ・ブライジ『マッドバウンド哀しき友情』	ファーストノミネーション！女優としても成功ですよ（＋）	2.5
	差別を扱ったドラマで素晴らしい存在感との声（＋＋）
	ただし、出演時間はかなり限られている模様（－）
	受賞には届かなかったが重要3賞全てでノミネート（＋＋）
	グラミー賞は受賞済み。今度はオスカー？（＊）
	主題歌賞でも手掛けた楽曲が候補に。票割れする（－）
	Netflix映画に抵抗のある会員は一定数いる（－－）
アリソン・ジャニー『アイ, トーニャ史上最大のスキャンダル』	遂にノミネーション。長く頑張ってきた甲斐がありました（＋）	7.0
	エミー賞11度ノミネート、6度受賞している実力派（＋＋）
	けれど、そのせいでテレビ女優のイメージがあるかもしれない（－）
	いやでも、テレビと同じく映画にも途切れることなく出ていました（＋）
	トーニャ・ハーディングをあんな風にした張本人の母役。強烈！（＋＋）
	GGA、SAG、BFCA…重要3賞コンプリート。強い！（＋＋＋）
	ただ、批評家賞はローリー・メトカーフの方が強かった（－－）
レスリー・マンヴィル『ファントム・スレッド』	英国のヴェテランが初ノミネーション獲得（＋）	2.5
	今年のノミネーションではサプライズ上位に入る大逆転（＋＋）
	ロンドン映画批評家協会賞受賞。本国ですからね（＋）
	が、重要3賞では影も形も見当たらず（－）
	…となると、候補こそが勝利と見るべきで…・（－）
	レイノルズ・ウッドコックの妹シビル役。この部門好みではない？（＊）
	唯一英国女優。英国会員票は独り占め（＋）
ローリー・メトカーフ『レディ・バード』	初ノミネーション！ヴェテラン、やりました！（＋）	3.0
	ヒロインの母役。シアーシャ・ローナンとの掛け合い、最高！？（＋＋＋）
	NBR、全米、LA、ボストン等重要賞次々受賞。オスカーも？（＋＋）
	…と思いきや、重要3賞は全てアリソン・ジャニーに完敗（－）
	ジャニー同様テレビのイメージがあり、エミー賞も受賞（－）
	シアーシャ・ローナンが受賞するくらいの勢いが欲しいが…（＋－）
	ジャニーとメトカーフだったら、会員はジャニーの方が馴染み深いはず（－）
オクタヴィア・スペンサー『シェイプ・オブ・ウォーター』	2年連続、3度目のノミネート。常連と認定して、良いですね？（＋）	0.5
	前哨戦は全てノミネート止まり（－）
	映画俳優組合賞でも候補から漏れてしまった（－－）
	にも拘らず指名されたのは、作品人気のおかげ？（＋＋）
	アフリカ系ならメアリー・Ｊ・ブライジの方が新味あり？（＊）
	いつも授賞式では素晴らしいリアクション。きっと良い人（＋）
	そろそろ主演作なんて、どうですか？（＋－）

The Five Nominees　ノミネート女優　［I guessed 4/5］
メアリー・Ｊ・ブライジ　Mary J. Blige
	マッドバウンド哀しき友情（Netflix）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors None
	デビューアルバム「What's the 411?」のリリースからもう25年も経つのだ。今や音楽界で確固たる地位を築き、どの世代からも尊敬も集める存在。当然グラミー賞も受賞している彼女が、今度はオスカーに挑む。差別について再び注目が集まる現在、彼女の候補の意味はとても大きい。
アリソン・ジャニー　Allison Janney
	アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル（ネオン）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SAG、BAFTA、GGA、ISA、BFCA、DFCS、PFCC、SDFCS、DFFCA、PFCS、NFCS、FFCC...
	以前ほどではないとは言え、テレビと映画の間には溝がある。どうしても映画の方が格上に見られるのだ。だからエミー賞を6度も受賞している名女優も、映画では地味な脇役に甘んじることが多かった。だが、今思えばそれは種蒔きの時期だったのかもしれない。ヴェテランが遂にオスカー初登場。受賞に王手。
レスリー・マンヴィル　Lesley Manville
	ファントム・スレッド（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors LFCC
	英国のヴェテランが初ノミネート。実は彼女がオスカーに近づいたのはこれが初めてではない。「家族の庭」（10年）でもあと一歩だった。ポール・トーマス・アンダーソン映画でその雪辱を果たす。候補はサプライズと言って良いが、英国会員票を掻き集めればもしかして…。狙え「第二のマルシア・ゲイ・ハーデン」。
ローリー・メトカーフ　Laurie Metcalf
	レディ・バード（A24）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors NBR、NSFC、LAFCA、BSFC、CFCA、LVFCS、WFCA、SFFCC、AFCC、SLFCA、KCFCC...
	いや、テレビと映画云々と言うなら、彼女だってそうだ。こちらはエミー賞を3度受賞している。アリソン・ジャニーとの差があるとするなら、ジャニーが映画にもコンスタントに出ていたのに対し、彼女は完全にテレビ中心だった。それが投票にどう影響するか。批評家に最も愛された自信を持って、授賞式に挑む。
オクタヴィア・スペンサー　Octavia Spencer
	シェイプ・オブ・ウォーター（フォックス・サーチライト）
	Oscar Experience 3 noms / 1 win
	Precursors None
	たった一本の映画が俳優の運命を変えるというのはよくあることだが、「ヘルプ心がつなぐストーリー」（11年）出演女優たちも実感していることだろう。その中のひとり、彼女はこれで3度目のノミネート。今やヴィオラ・デイヴィスと並ぶ、クセモノスター女優だ。ヒロインを見守る役どころで映画を温める存在へ。

ranking

キャンペーンパワー　17/12/1～18/1/15			前哨戦ポイント　-3/4-
1	アリソン・ジャニー	373 p	1	アリソン・ジャニー	204.5 p
2	メアリー・Ｊ・ブライジ	326 p	2	ローリー・メトカーフ	195.0 p
3	オクタヴィア・スペンサー	217 p	3	オクタヴィア・スペンサー	103.5 p
4	ローリー・メトカーフ	216 p	4	メアリー・Ｊ・ブライジ	96.5 p
5	レスリー・マンヴィル	79 p	5	レスリー・マンヴィル	65.5 p

対象作の興行収入　-2/19-			対象作の評価 rating
1	オクタヴィア・スペンサー	$53m	1	ローリー・メトカーフ	95.9 p
2	ローリー・メトカーフ	$46m	2	レスリー・マンヴィル	91.6 p
3	アリソン・ジャニー	$27m	3	メアリー・Ｊ・ブライジ	91.2 p
4	レスリー・マンヴィル	$17m	4	オクタヴィア・スペンサー	88.7 p
5	メアリー・Ｊ・ブライジ	n/a	5	アリソン・ジャニー	84.2 p

ノミネート予想（1/18）

Final Prediction

　助演女優賞はふたりの女優がデッドヒートを繰り広げている。『アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル』とアリソン・ジャニーと『レディ・バード』のローリー・メトカーフだ。通常この部門は若手女優が強いと言われているのだが、今年はふたりのヴェテランが栄光のオスカー目指して熾烈な争いを繰り広げている。おそらく他女優がエミー賞受賞済みのふたりによるバトルに入り込む隙はない。彼女たちが候補落ちすることはあり得ない。

　ヴェテランと言うなら『ビッグ・シックぼくたちの大いなる目ざめ』のホリー・ハンターと『シェイプ・オブ・ウォーター』のオクタヴィア・スペンサーもそうだ。こちらのふたりはオスカー受賞済みの、やはり実力派。会員受けも抜群で、安心して票を入れられるだろう。ただし、スペンサーはアメリカ映画俳優組合賞（SAG）で候補漏れしている。これは何を意味しているのだろう。

　スペンサーを追い抜いてSAGで認められたのは『マッドバウンド哀しき友情』のメアリー・Ｊ・ブライジと『ダウンサイズ』のホン・チャウだ。ふたりは作品パワーが弱いのが難なのだが、それを補うのが多様性ポイントだ。ホワイトオスカーの影響はまだまだ続いていて、白人ではない俳優たちは、かえって目に留められやすい。アフリカ系のブライジとアジア系のチャウは映画界における知名度・実績こそ乏しいものの、多様性を過剰に意識する会員の票を大量に取り込むことだろう。

　以上6名が現時点でのフロントランナー。彼女たちを飛び越えるのは至難の業に思えるが、僅かでもまだ可能性を残したコンテンダーはいる。『ガールズ・トリップ』のティファニー・ハディッシュ、『ファントム・スレッド』のレスリー・マンヴィル、『ボストンストロング／ダメな僕だから英雄になれた』のタチアナ・マスラニー、『ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男』のクリスティン・スコット＝トーマスあたり。ハディッシュはニューヨーク映画批評家協会賞を受賞して度肝を抜いたし、マンヴィルはさすがヴェテランの味でポール・トーマス・アンダーソンの世界で見事な存在感だという。マスラニーは献身的に主人公を支える妻を演じているが、これはこの部門で認められやすい役どころ。スコット＝トーマスは主演男優ゲイリー・オールドマンの勢いに乗れそうな気配がある。ただ、いずれも作品パワーが弱く、前哨戦では上位の壁を崩せていない。ハディッシュが来たら、「ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン」（11年）のメリッサ・マッカーシー的な認められ方で、大変面白いのだが…。アフリカ系であるハディッシュ。スペンサーやブライジ、チャウ等、白人ではないライヴァルが多過ぎて、逆に難しい立場に追い込まれているのは皮肉と言えなくもない。

OSCAR PLANET Prediction
メアリー・Ｊ・ブライジ（マッドバウンド哀しき友情）	Shaky
ホリー・ハンター（ビッグ・シックぼくたちの大いなる目ざめ）	Likely
アリソン・ジャニー（アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル）	Lock
ローリー・メトカーフ（レディ・バード）	Lock
オクタヴィア・スペンサー（シェイプ・オブ・ウォーター）	Shaky
The Runner-up
ホン・チャウ（ダウンサイズ）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（5名）　（1/18）
Lock
アリソン・ジャニー Allison Janney （アイ，トーニャ史上最大のスキャンダル） Win: SAG、BAFTA、GGA、ISA、BFCA、DFCS、PFCC、SDFCS、DFFCA、PFCS、NFCS、FFCC、HFCS、AFCA、DFCS2、NYFCO、LAOFCS	トーニャ・ハーディングの伝記映画で、その母親を演じる。お騒がせフィギュアスケーターの背後には母の影が！？おそらく旨味のある役柄。 ~~Weak Point~~ ゴールデン・グローブ賞は5度候補、エミー賞では12度候補に挙がり6度受賞。映画ではバイプレーヤーとして活躍。…なのにオスカー候補はゼロ。でも今回こそ大丈夫。後は受賞できるか。
ローリー・メトカーフ Laurie Metcalf （レディ・バード） Win: NBR、NSFC、LAFCA、BSFC、CFCA、LVFCS、WFCA、SFFCC、AFCC、SLFCA、KCFCC、NTFCA、IFJA、SFCA、SFCS、NCFCA、OFCC、COFCA、IFCA、GFCA、HFCS2、TFCA、VFCC、OFCS...	グレタ・ガーウィグが監督デビューするインディーズ・ドラマで、シアーシャ・ローナンの母親に扮して絶賛を集める。おそらく批評家受けが抜群。 ~~Weak Point~~ トニー賞を獲得するほどの実力の持ち主だが、「ロザンヌ」でエミー賞を3度受賞するなどテレビのイメージが強い。今度はオスカー！…なんて上手く行く？いや、行くでしょう。アリソン・ジャニー、覚悟！
Likely
ホリー・ハンター Holly Hunter （ビッグ・シックぼくたちの大いなる目ざめ）	クメイル・ナンジアニとその妻の実体験を基にしたコメディで、ヒロインの母を印象的に演じる。クセモノたちが集まる中、一際目立つ存在感だとか。 Weak Point このところ実力に見合った役柄に出合えていない感があるが、今回は脇で良い味。賞レース復帰で、一気にキャリアを復活させたい。既に主演賞を受賞済みなのが、どう響くか。
Shaky
メアリー・Ｊ・ブライジ Mary J. Blige （マッドバウンド哀しき友情）	人種差別問題を扱った対象作がサンダンスで高評価。本来の自分を完全に消し去る大変身。グラミー賞シンガーがオスカー女優になる！？ Weak Point 出演時間は僅かとのこと。畑が違う人を簡単に認めたくない会員の、票を投じない理由になるかもしれない。オクタヴィア・スペンサー、ティファニー・ハディッシュらアフリカ系が元気で、あぁ、票割れ。
オクタヴィア・スペンサー Octavia Spencer （シェイプ・オブ・ウォーター）	「ドリーム」が高評価＆大ヒットでますます人気者の座に。ギレルモ・デル・トロが手掛ける摩訶不思議な世界にどうハマるか。映画祭で好評。 Weak Point 今やヴィオラ・デイヴィスと並ぶ、アフリカ系クセモノ界のトップランナーだが、まだブレイクしてない他の注目株に席を譲って欲しい気も…。『アメイジング・ジャーニー神の小屋』の失敗は忘れてプリーズ。

ノミネーション予想これまでの流れ 2017　（Changes in Red）
Final
オクタヴィア・スペンサー	ローリー・メトカーフ*	メアリー・Ｊ・ブライジ	アリソン・ジャニー	ホリー・ハンター
The Leader：ローリー・メトカーフ
12/1
オクタヴィア・スペンサー	ローリー・メトカーフ	メリッサ・レオ	アリソン・ジャニー*	ホリー・ハンター
11/1
オクタヴィア・スペンサー	ローリー・メトカーフ	メリッサ・レオ	アリソン・ジャニー*	ホリー・ハンター
10/1
オクタヴィア・スペンサー	ジュノー・テンプル	メリッサ・レオ	アリソン・ジャニー*	ホリー・ハンター
9/1
メアリー・Ｊ・ブライジ	ジュノー・テンプル	メリッサ・レオ*	アリソン・ジャニー	ホリー・ハンター
8/1
メアリー・Ｊ・ブライジ	クレア・フォイ*	メリッサ・レオ	アリソン・ジャニー	ホリー・ハンター
7/1
メアリー・Ｊ・ブライジ	クレア・フォイ	メリッサ・レオ	アリソン・ジャニー	クリスティン・Ｓ＝トーマス*
6/1
メアリー・Ｊ・ブライジ	クレア・フォイ	メリッサ・レオ	ミシェル・ファイファー	クリスティン・Ｓ＝トーマス*
5/1
メアリー・Ｊ・ブライジ	クレア・フォイ	ブリー・ラーソン	ミシェル・ファイファー	クリスティン・Ｓ＝トーマス*

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/18）
Very Possible
ホン・チャウ Hong Chau （ダウンサイズ）	「インヒアレント・ヴァイス」のチョイ役から大ジャンプアップ。アレクサンダー・ペインが手掛ける風変わりなSFコメディで大役獲得。アジア系女優の候補入りは久しく実現していないが…。
ティファニー・ハディッシュ Tiffany Haddish （ガールズ・トリップ）	初夏のスリーパーヒットとなった爆笑コメディ。主演4人の中では最も知名度は低いものの、そのフレッシュな存在感で注目の的へ。メリッサ・マッカーシーの例を思い出そう。Win: NYFCC
レスリー・マンヴィル Lesley Manville （ファントム・スレッド）	「家族の庭」で候補まであと一息だった英国実力派が、演技賞候補を出し易いポール・トーマス・アンダーソン映画に登場。ヴィッキー・クリープスが主演プッシュになり、チャンス拡大。Win: LFCC
タチアナ・マスラニー Tatiana Maslany （ボストンストロング／ダメな僕だから英雄になれた）	9歳のときにミュージカル「オリバー！」でデビューして以来、舞台中心に活躍。映画デビュー後も着実な活動を続けてきたが、今回が最も大きな役柄。ジェイク・ギレンホールに勢いが欲しい。Win: UFCA
クリスティン・スコット＝トーマス Kristin Scott-Thomas （ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男）	ゲイリー・オールドマンがウィンストン・チャーチルを演じる歴史劇で、妻クレメンタインに扮する。主人公の妻役はこの部門の大好物。う怖いイメージを打ち出してきてからヨーロッパ映画を中心に大活躍。
ブリア・ヴィネイト Bria Vinaite （Bria Vinaite）	カンヌ映画祭で話題沸騰となったインディーズ・ドラマで、主人公の少女の母親を演じる。と言っても、本人まだ、20代。これからの人で無名に近い。キャンペーンが巧く機能しないとアウト。
Possible
キルスティン・ダンスト Kirsten Dunst （The Beguiled／ビガイルド欲望のめざめ）	リハビリ施設入りしたあたりからやや活動が静かになったが、再び話題作が目立ってきた。「ミッドナイト・スペシャル」の好演の後は、恩師ソフィア・コッポラ映画に再登場。相性の良さを見せつけたい。
クレア・フォイ Claire Foy （ブレスしあわせの呼吸）	スコットランドから有力女優登場。身体が麻痺してしまった夫を支える妻の役。「ウルフ・ホール」がターニングポイント。「ザ・クラウン」ではゴールデン・グローブ賞を受賞。「第二のフェリシティ・ジョーンズ」？
リリー・ジェームズ Lily James （ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男）	今最もコスチュームプレイが美しい英国女優のひとり。ゲイリー・オールドマンが本人と判別不能の役作りでウィンストン・チャーチルを演じる歴史ドラマで、チャーチルの秘書エリザベス・ネルを演じる。
キャサリン・キーナー Catherine Keener （ゲット・アウト）	二度の候補経験を持つ性格女優はこの部門に相応しい個性。スプリングシーズンにメガヒットに発展した社会派ホラー・コメディで、主人公を恐怖に突き落とす。批評家賞での健闘必須。
ニコール・キッドマン Nicole Kidman （聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア）	コリン・ファレルとの共演が続くオーストラリアの華。大ヒット作はなくとも名匠・巨匠から愛されるスター性・女優性。独特の世界観を持つヨルゴス・ランティモス映画にどうハマるか。ファレルの妻役。
メリッサ・レオ Melissa Leo （クローズド・ガーデン）	サンダンス映画祭で話題を呼んだ若い修道女たちを主人公にしたドラマで、厳しいヴェテラン修道女を演じる。素の本人とのギャップが、毎度激しい。作品規模が小さく、会員も観ていない？
ジュリアン・ムーア Julianne Moore （ワンダーストラック）	遂にオスカー女優となった実力派が「エデンより彼方に」等で組んだトッド・ヘインズ映画に再登場。聾唖の少年少女が時空を超えて出会う様を描く物語。子役俳優たちを上手にサポートしましょう。
ミシェル・ファイファー Michelle Pfeiffer （マザー！）	少し前のハリウッドのミューズ。ダーレン・アロノフスキー監督作で華々しいレース復帰を狙いたい。アロノフスキー映画と言えば、まさか「ブラック・スワン」のウィノナ・ライダー的扱いじゃないでしょうね。
ロザムンド・パイク Rosamund Pike （荒野の誓い）	演技力を認められるまでに時間はかかったが、怪演を見せた「ゴーン・ガール」以降、オファー殺到。その中から選んだ一本は、家族を虐殺された未亡人役。主演プッシュになると苦しいか。
ミランダ・リチャードソン Miranda Richardson （ボストンストロング／ダメな僕だから英雄になれた）	ジェイク・ギレンホールがボストンマラソン爆発事件の被害者を演じるドラマで、その母親を演じる。妻役タチアナ・マスラニーとの票割れは痛いが、長くリスペクトされるキャリアを考えたら…。
アンドレア・ライズボロー Andrea Riseborough （バトル・オブ・ザ・セクシーズ）	1973年のテニス界、男性至上主義のボビー・リッグスと男女同権運動を掲げるビリー・ジーン・キングの性別を超えた戦いを描くドラマで、キングの秘書兼恋人のマリリン・バーネット役。もちろん実力者。
ジュリア・ロバーツ Julia Roberts （ワンダー君は太陽）	2017年、いよいよ50歳を迎えるハリウッドの女王。世代交代が囁かれ続けながら、それでもトップ女優であり続けている。顔に障害を持つ10歳の少年の母親役。愛情たっぷりの演技が見られそう。
ミリセント・シモンズ Millicent Simmonds （ワンダーストラック）	これが正真正銘のデビュー作となるラッキーガール。時と場所を超えて繋がる少年少女を描くトッド・ヘインズ映画でヒロインに抜擢。大人になってからはジュリアン・ムーアが演じる。
ジュノー・テンプル Juno Temple （女と男の観覧車）	オフビートな個性でクセモノ監督に愛される若手女優がウッディ・アレン映画に登場。アレン映画は若手女優が注目されやすい傾向。どうやらケイト・ウィンスレットショー。見せ場はありますか？
エマ・トンプソン Emma Thompson （マイヤーウィッツ家の人々（改訂版））	英国を代表する才女として息の長い活躍。おそらく同業の俳優たちから慕われるタイプ。授賞式でプレゼンターを務める際は毎度笑いを取りに来るのが偉い。ノア・バームバック映画に登場。
Longshot
ヘイリー・ベネット Haley Bennett （アメリカン・ソルジャー）	ジャンルを問わずオファー続々、今ハリウッドが最も期待する若手女優のひとり。「アメリカン・スナイパー」の脚本家が監督デビューするドラマで、PTSDに苦しむ帰還兵の妻を演じる。
アリソン・ブリー Alison Brie （ペンタゴン・ペーパーズ）	TVシリーズや短編を積み重ね、近年いよいよ注目度アップ中。スティーヴン・スピルバーグ映画でメリル・ストリープやトム・ハンクスと共演するまでに。『ディザスター・アーティスト』でも話題に…。
ラフィー・キャシディ Raffey Cassidy （聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア）	飛躍の一作になるはずだった「トゥモローランド」は大コケしたが、注目作は続く。ヨルゴス・ランティモスが豪華スターを集めて描く家族ドラマに登場。鍵を握る役になるかもしれない。
エル・ファニング Elle Fanning （The Beguiled／ビガイルド欲望のめざめ）	「SOMEWHERE」で組んだソフィア・コッポラ作に再登場。南北戦争下、森の奥にある女だらけの学校を舞台にした嫉妬と欲望が渦巻くドラマで助演。姉妹共演が見てみたい！？
ベティ・ガブリエル Betty Gabriel （ゲット・アウト）	無名のアフリカ系女優が社会現象を巻き起こした社会派ホラーで一際目立つ存在感。人種差別を取り上げていても賞レース向きとは言えない作品ながら、目に留められるに値する演技とか。
リリー・ジェームズ Lily James （ベイビー・ドライバー）	「シンデレラ」を大ヒットさせ、一気に注目英国女優の座へ。アンセル・エルゴートと共演する新感覚アクションのヒロイン役により、更なるジャンプアップ。「ダウントン・アビー」映画版には出てくれますか？
マーゴット・ロビー Margot Robbie （グッバイ・クリストファー・ロビン）	まだ20代とは思えない妖艶な魅力で同世代女優たちを引き離す。ハマり役だったハーレイ・クイン役の後は、Ａ・Ａ・ミルンの妻に扮する。助演プッシュならチャンスが拡大すると思われるが…。
アリシア・シルヴァーストーン Alicia Silverstone （聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア）	「クルーレス」から22年。近年は脇に回ってサヴァイヴァル。個性派ヨルゴス・ランティモス映画で、物語の鍵を握る少年の母を演じる。大復活があれば、映画ファンは感慨深いはずだが…。
ロイス・スミス Lois Smith （Marjorie Prime）	デビュー時、「エデンの東」（！）に出演していた老女優。亡き夫の記憶を再構築、ホログラム化して暮らす老女役が、サンダンスで話題を呼ぶ。候補入りしたら史上最年長ノミニーになる。Win: GSA
ティルダ・スウィントン Tilda Swinton （オクジャ okja）	ポン・ジュノ監督映画に再登場。そう、「スノーピアサー」の強力な個性ある役柄は、批評家賞で目に留められる怪演だった。同じことが起きるかも！？モンスター映画というハンディをどう克服するか。
クリステン・ウィグ Kristen Wiig （ダウンサイズ）	ブレイク後、コメディの才能を生かした作品を連投。アレクサンダー・ペイン映画で新境地を狙う。リース・ウィザースプーンの代役。「ズーランダーNO.2」でラジー賞を獲得したことは忘れてプリーズ。

No Chance　チャンスなし　（1/18）
ジェニファー・コネリー Jennifer Connelly （オンリー・ザ・ブレイブ）	ペネロペ・クルス Penélope Cruz （オリエント急行殺人事件）
ジュディ・デンチ Judi Dench （オリエント急行殺人事件）	ローラ・ダーン Laura Dern （ウィルソン）
ジェニファー・イーリー Jennifer Ehle （静かなる情熱エミリ・ディキンスン）	レベッカ・ファーガソン Rebecca Ferguson （グレイテスト・ショーマン）
レベッカ・ファーガソン Rebecca Ferguson （スノーマン雪闇の殺人鬼）	キャリー・フィッシャー Carrie Fisher （スター・ウォーズ／最後のジェダイ）
ゴールディ・ホーン Goldie Hawn （クレイジー・バカンスツイてない女たちの南国旅行）	ケイト・ハドソン Kate Hudson （マーシャル法廷を変えた男）
ダイアン・レイン Diane Lane （ザ・シークレットマン）	ブリー・ラーソン Brie Larson （ガラスの城の約束）
シャルロット・ルボン Charlotte Le Bon （THE PROMISE／君への誓い）	ジェニファー・ジェイソン・リー Jennifer Jason Leigh （グッド・タイム）
ジェニファー・ジェイソン・リー Jennifer Jason Leigh （LBJ ケネディの意志を継いだ男）	ケリー・マクドナルド Kelly Macdonald （グッバイ・クリストファー・ロビン）
ルーニー・マーラ Rooney Mara （ソング・トゥ・ソング）	ジュリアン・ムーア Julianne Moore （サバービコン仮面を被った街）
マイカ・モンロー Maika Monroe （ザ・シークレットマン）	キャシー・モリアーティ Cathy Moriarty （パティ・ケイク＄）
ジュリアン・ニコルソン Julianne Nicholson （クローズド・ガーデン）	サラ・ポールソン Sarah Paulson （ライ麦畑の反逆児ひとりぼっちのサリンジャー）
ミシェル・ファイファー Michelle Pfeiffer （オリエント急行殺人事件）	ナタリー・ポートマン Natalie Portman （ソング・トゥ・ソング）
ヴァネッサ・レッドグレーヴ Vanessa Redgrave （ローズの秘密の頁）	デイジー・リドリー Daisy Ridley （オリエント急行殺人事件）
エイミー・シューマー Amy Schumer （アメリカン・ソルジャー）	ケアラ・セトル Keala Settle （グレイテスト・ショーマン）
ナオミ・ワッツ Naomi Watts （The Book of Henry）	ナオミ・ワッツ Naomi Watts （ガラスの城の約束）
ミシェル・ウィリアムス Michelle Williams （グレイテスト・ショーマン）	ミシェル・ウィリアムス Michelle Williams （ワンダーストラック）
レニー・ゼルウィガー Renée Zellweger （Same Kind of Different as Me）

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