Predictions -Best Actor-

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主演男優賞

受賞予想（4/21）

Final Predictions

リズ・アーメド

チャドウィック・
ボウズマン

アンソニー・
ホプキンス

ゲイリー・
オールドマン

スティーヴン・ユァン

△

◎

○

OSCAR PLANET Prediction		チャドウィック・ボウズマン（マ・レイニーのブラックボトム）
General Prediction		チャドウィック・ボウズマン（マ・レイニーのブラックボトム）
My Hope		リズ・アーメド（サウンド・オブ・メタル聞こえるということ）

　その訃報は2020年8月末、突然入ってきた。何かの間違いではないか。そんなはずないだろう。「ブラックパンサー」（18年）により、正真正銘のビッグスターの座を手にしたばかり。キャリアはこれからが本番ではないか。しかし、何度速報を読み返しても、チャドウィック・ボウズマンが亡くなったと書いてある。ボウズマンは長年闘病生活にあり、そして遂に力尽きたらしい。全世界が哀しみに暮れた。

　それからしばらくのことだ。遺作となる『マ・レイニーのブラックボトム』の出来が素晴らしいらしいという噂が流れ始めたのは…。しかし、長年賞レースを見ている者は、すぐには喜べない。実際にレヴューが発表されるまで噂は噂でしかない。前評判が高くても、蓋を開けてみれば酷評一色…なんてことはよくあるのだ。だが、それでも、日を追うごとに作品への、ボウズマンへの期待値は高まっていった。

　そうして遂にレヴューが解禁されると、果たしてそこにはボウズマンへの賛辞が大量に記されてあったのだ。ボウズマンが演じるのは野心家のトランぺッターだ。ブルースの母、マ・レイニー（ヴィオラ・デイヴィス）のレコーディングに参加する過程で、黒人である自分のアイデンティティーに関する苦悩を露わにしていく役どころで、終幕には思いがけない悲劇を引き起こす。この際のボウズマンの演技がとにかく素晴らしい。呼吸をするのを忘れてしまう程に役柄の真に迫る。多くの人は思ったはずだ。ボウズマンはオスカーを手にするかもしれない。そしてその予感は的中しようとしている。

　当初、主演男優賞部門で最も強いだろうと言われていたのは『ファーザー』のアンソニー・ホプキンスだ。認知症の父親役を怪物的パフォーマンスで表現していると評判で（認知症患者視線で物語が展開する異色の作り）、二度目の受賞があるべきとの声が飛んでいたのだ。だが、ボウズマンの魂を削るような演技の前に前哨戦は苦戦した。そして、状況を逆転させる流れは未だ見えてこない。英国アカデミー賞を受賞しても、なお…。

　ホプキンスよりも『サウンド・オブ・メタル聞こえるということ』のリズ・アーメドの方がチャンスが大きいのではないか。このところ目に見えて役柄が大きくなってきた中東系の実力派。こちらは耳が聞こえなくなるドラマー役で迫真の演技を見せる。その焦りや絶望がまるで自分のことのように感じられるのはアーメドのおかげだ。最後のシーンに辿り着くまでの一連の演技がオスカー会員の心を捉えてもおかしくない。

　『Mank マンク』のゲイリー・オールドマンと『ミナリ』のスティーヴン・ユァンの受賞はないだろう。作品パワーを考えるとユァンの逆転の目はまだ残されているのかもしれないが、派手な見せ場に乏しい感は否めない。主演プッシュではあるが、対象作はアンサンブル物なのだ。オールドマンも「市民ケーン」を執筆したハーマン・J・マンキウィッツ役とは言え、大芝居を控えたのが賞レースではマイナスに動く。

　ボウズマンが最後の作品でオスカー主演男優賞に輝く。出来過ぎているが、哀しい出来事が溢れ返る世界、たまにはそんなドラマがあってもイイ。

**Prediction Chart**
		％	Final	4/11	4/6	4/1	3/27	3/22
1	チャドウィック・ボウズマン『マ・レイニーのブラックボトム』	50	1	1	1	1	1	1	本命
2	アンソニー・ホプキンス『ファーザー』	25	2	2	2	2	2	3	対抗
3	リズ・アーメド『サウンド・オブ・メタル聞こえるということ』	20	3	3	3	3	3	2	大穴
4	スティーヴン・ユァン『ミナリ』	3	4	4	4	4	4	4	Happy to be Nominated
5	ゲイリー・オールドマン『Mank マンク』	2	5	5	5	5	5	5	Happy to be Nominated

**List of Marks**
リズ・アーメド『サウンド・オブ・メタル聞こえるということ』	初ノミネート。順調なキャリアです（＋）	9.0
	難聴のドラマー役。障害者役はオスカー好み（＋＋）
	しかも容姿がこれまでのイメージとは全然違う（＋＋）
	ナショナル・ボード・オブ・レヴュー、ラスヴェガス批評家賞受賞（＋）
	ルーツはパキスタン。唯一イスラム圏からの候補入り（＋＋）
	予想以上に対象作の人気は会員にも浸透している模様（＋）
	先頃結婚したばかり。お相手は小説家だそうで…（＋－）
チャドウィック・ボウズマン『マ・レイニーのブラックボトム』	最初で最後のノミネート。あぁ（＋＋）	11.0
	20年代、複雑な内面を抱える野心家のサックス奏者役（＋＋）
	クライマックスの芝居、圧巻。息を呑んじゃうよね（＋＋）
	SAG＋GGA＋BFCA、コンプリート（＋＋＋）
	突然の訃報に世界は哀しみにくれた。Wakanda Forever!（＋＋）
	候補5人中、ひとりだけ対象作が作品賞候補を逃した（－）
	次はない。是が非でも彼にあげたい（？）（＋）
アンソニー・ホプキンス『ファーザー』	2年連続6度目のノミネート（＋）	5.5
	認知症の父親の役を怪物的演技で体現していると評判（＋＋＋）
	娘役オリヴィア・コールマンと一騎打ち。力がなければ務まらない（＋）
	癖の強いボストン映画批評家協会賞で勝利（＋）
	既にオスカーを持っている。今回は若い人に譲って（－）
	「2人のローマ教皇」も未だ鮮烈。比較して評価される（＋）
	各授賞式には姿を見せず。オスカーも…？（＊）
ゲイリー・オールドマン『Mank マンク』	3度目のノミネート。いつの間にか常連に（＋）	1.5
	脚本家ハーマン・J・マンキウィッツ役。実在の人物役は彼だけ（＋＋）
	「市民ケーン」支持会員の票をごっそり持っていく？（＋＋）
	前哨戦は全て候補止まりに終わっている（－）
	高評価だが、作品人気がイマイチ爆発せず（－）
	数年前に受賞したばかり。今年は彼の年ではない（－）
	デルロイ・リンドーを押し出した恨み声も…（＊）
スティーヴン・ユァン『ミナリ』	初ノミネート獲得。久々にアジア系男優がやった！（＋）	3.5
	アメリカン・ドリームに囚われる韓国の父親役を現実感たっぷりに（＋）
	エンターテイメント業界には韓国の風が吹いている（＋＋）
	ノーステキサス映画批評家協会賞を地味に受賞（＊）
	対象作はアンサンブル色が強い。助演でもおかしくなかった（－）
	「ウォーキング・デッド」ファンが応援している！グレン、久しぶり！（＊）
	今回は候補こそが勝利。これからも映画出演よろしく（＊）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 4/5］
リズ・アーメド　Riz Ahmed
	サウンド・オブ・メタル聞こえるということ（アマゾン・スタジオ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GSA、ISA、NBR、LVFCS、GWNYFCA、OFCC、COFCA、SDFCS、NDFS、HFCS、KCFCC...
	映画ファンに注目されたのは「ナイトクローラー」（14年）だったろうか。あれから僅か6年、パキスタン系としては異例のブレイク、映画主演のみならず、オスカー候補に挙がるまでになった。耳が聞こえなくなるドラマーの焦りと絶望、そこからの復活を抑えた演技の中に魅せる。クライマックス、無言の芝居は必見。
チャドウィック・ボウズマン　Chadwick Boseman
	マ・レイニーのブラックボトム（Netflix）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SAG、GGA、BFCA、LAFCA、CFCA、MCFCA、SLFCA、DFCS2、SFFCC、WFCA、DFFCA...
	訃報は8月末に入ってきた。病魔と闘っているとは誰も知らず、まさに青天の霹靂。世界は哀しみに暮れた。その彼が遺作で初めてのオスカー候補を手にするだなんて、ドラマが出来過ぎている。けれど、その価値ある演技。黒人が生きる難しさをその衝撃的な立ち居振る舞いに込める。疑うことなくキャリアベスト。
アンソニー・ホプキンス　Anthony Hopkins
	ファーザー（ソニー・ピクチャーズ・クラシックス）
	Oscar Experience 6 noms / 1 win
	Precursors BAFTA、BSFC、FFCC、NFCS
	20年以上オスカーレースから遠ざかっていると思ったら、昨年「2人のローマ教皇」で候補入り。そして間髪入れず6度目のノミネーションを手にするのだから、映画界は名優を忘れてはいないのだ。認知症を発症、娘との交流の中に様々なドラマを見せる父役。2度目の受賞があってもおかしくない怪物的演技だとか。
ゲイリー・オールドマン　Gary Oldman
	Mank マンク（Netflix）
	Oscar Experience 3 noms / 1 win
	Precursors None
	オスカーに輝いた「ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男」（17年）が大芝居だったから、やや地味に映るかもしれない。少なくとも「ワンマンショー」ではない。けれど、「市民ケーン」を生み出す脚本家ハーマン・Ｊ・マンキウィッツの心の揺れを緻密に伝える彼の技なくしては成立しない映画でもあった。
スティーヴン・ユァン　Steven Yeun
	ミナリ（A24）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors NTFCA
	長寿シリーズ「ウォーキング・デッド」のグレン役で顔が売れたからTVスターのイメージはある。けれど近年は「オクジャ okja」（17年）「バーニング劇場版」（18年）とアジアの血を忘れない役どころで確かな評価を獲得してきた。おそらく今後は映画出演がますます増える。本当のブレイクはこれからだ。

ranking

前哨戦ポイント　-3/28-			対象作の評価 rating
1	チャドウィック・ボウズマン	191.0 p	1	アンソニー・ホプキンス	93.2 p
2	リズ・アーメド	168.5 p	1	スティーヴン・ユァン	93.2 p
3	アンソニー・ホプキンス	104.5 p	3	チャドウィック・ボウズマン	91.4 p
4	スティーヴン・ユァン	98.0 p	4	リズ・アーメド	88.5 p
5	ゲイリー・オールドマン	90.5 p	5	ゲイリー・オールドマン	87.7 p

ノミネート予想（3/12）

Final Prediction

　主演男優賞はノミネート5席をめぐり、熾烈な椅子取りゲームが繰り広げられている。争うのは6人のツワモノたち。誰が落ちるのか、ちょっとした票移動に左右されそうで、最後まで読めない面白い部門だ。

　ゲームに参加するのは次に挙げる通り。『サウンド・オブ・メタル聞こえるということ』のリズ・アーメド。『マ・レイニーのブラックボトム』のチャドウィック・ボウズマン。『ファーザー』のアンソニー・ホプキンス。『ザ・ファイブ・ブラッズ』のデルロイ・リンドー。『Mank マンク』のゲイリー・オールドマン。『ミナリ』のスティーヴン・ユァン。いずれも対象作が作品賞候補に挙がるポテンシャルを秘めている強力コンテンダーだ。

　この内、候補落ちの心配をしなくて良いのはボウズマンだ。遺作となる対象作で体現する黒人が生きる難しさは受賞レヴェルにあると評判だからだ。対抗と目されるホプキンスもおそらく問題ない。ハンニバル・レクターは老いてますます、演技的評価を高めている。

　…となると実質4人が3つの席を争う構図が出来上がる。この内、重要映画賞であるゴールデン・グローブ賞とアメリカ映画俳優組合賞ではリンドーが涙を呑む波乱が起こった。批評家賞での好調ぶりから一転、窮地に立たされた。このまますんなりリンドーは敗退してしまうのか。

　いや、まだチャンスはあるだろう。アーメドは作品規模が小さく、どれだけ会員内に作品が浸透しているのか読み辛い。オールドマンは作品人気がいまいち伸び切らないのが大いに不安。ユァンは久しく候補を出していないアジア系、TV畑の人だと判断される危険もある。

　中でも大きな不安を感じるのはオールドマンだ。実在の人物ハーマン・J・マンキウィッツ役はオスカー好みには違いないものの、派手な見せ場には乏しい気がするのだ。作品自体も、決して「オールドマンショー」ではない。去年は「アイリッシュマン」のロバート・デ・ニーロが苦戦を強いられ、オスカー戦線からも脱落したが、同じ匂いを感じるのは気のせいか。

　6人以外のコンテンダーでチャンスがある俳優がいるとするなら、『あの夜、マイアミで』のキングズリー・ベン＝アディルではないか。レスリー・オドム・ジュニアが助演賞候補入りを確実にしているが、彼よりも演技的見せ場が多いのはベン＝アディルだ。作品人気が伸びた場合、まさか…はある。ただ、演じるマルコムX役は、92年映画であのデンゼル・ワシントンが手掛けた役どころ。比較は避けられず、となると厳しいだろう。

　それにしても多様性時代を反映したコンテンダーたちだ。アーメドは中東系。ボウズマン、リンドーはアフリカ系、ユァンはアジア系。ホプキンス、オールドマンがイギリス出身というのも面白い。普通に読めばリンドーが落ちる。けれど、何やら波乱の気配がある。

※追記。2月下旬から3月上旬にかけてのBUZZの動向を考えると、『アナザーラウンド』のマッツ・ミケルセンが入る線もなくはないか。『モーリタニアン黒塗りの記録』のタハール・ラヒムもダークホースと言って良いかもしれない。

OSCAR PLANET Prediction
リズ・アーメド（サウンド・オブ・メタル聞こえるということ）	Shaky
チャドウィック・ボウズマン（マ・レイニーのブラックボトム）	Lock
アンソニー・ホプキンス（ファーザー）	Lock
デルロイ・リンドー（ザ・ファイブ・ブラッズ）	Shaky
スティーヴン・ユァン（ミナリ）	Shaky
The Runner-up
ゲイリー・オールドマン（Mank マンク）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（5名）　（3/12）
Lock
チャドウィック・ボウズマン Chadwick Boseman （マ・レイニーのブラックボトム） Win: SAG、GGA、BFCA、LAFCA、CFCA、MCFCA、SLFCA、DFCS2、SFFCC、WFCA、DFFCA、IFCA、SFCA、PFCS、MFCA、VFCC、LFCC、PFCC2	ワカンダの王が、1927年シカゴのレコーディングスタジオを描く実話物でトランぺッターに扮し、キャリアベストの賛辞。ヴィオラ・デイヴィスとW受賞を狙え。 ~~Weak Point~~ 「ザ・ファイブ・ブラッズ」の演技も好評で、いよいよこれからというときに入ってきた訃報。世界よ、涙に暮れるだけではなく、彼の渾身の一打を見逃すな。ヒース・レジャー以来、故人の受賞、あるぞ。
アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins （ファーザー） Win: BAFTA、BSFC、FFCC、NFCS	「2人のローマ教皇」で久々に候補に挙がった英国の重鎮がオリヴィア・コールマンと共に父娘に扮する。娘からの助けを全て拒否する父親役。 ~~Weak Point~~ サンダンス映画祭で既に絶賛評を獲得、賞レース参戦は間違いなしとBUZZ依然上昇中。授賞式欠席率が高いという不安要素あれど、怪物級と言われる演技、候補落ちはあり得ない。
Likely
デルロイ・リンドー Delroy Lindo （ザ・ファイブ・ブラッズ） Win: NSFC、NYFCC、IFJA、NCFCA、HFCS2、PFCC、DFCS2、MFCA、OFCS、HCA、BOFCA	舞台中心のキャリアだったが、映画界でも引っ張りだこに。美味しい役どころをあてがわれているのでは？…との憶測が出ている。 Weak Point …というのも、手掛けるスパイク・リー映画がきっかけになり、映画界でも顔をが知られるようになったため。共演俳優にライヴァルは多いが、何とか勝ち抜けたい。近年はさほど目立っていなかった。
Shaky
リズ・アーメド Riz Ahmed （サウンド・オブ・メタル聞こえるということ） Win: GSA、ISA、NBR、LVFCS、GWNYFCA、OFCC、COFCA、SDFCS、NDFS、HFCS、KCFCC、AFCC、UFCA、SFCS、NFCS、GFCA、AFCA、TFCA、NYFCO	聴力を失いドラマーとしての人生が変わって行く男を演じる。これまでのイメージを一新する大変身。ラッパーとしてのキャリアあり。 Weak Point 「ナイトクローラー」がきっかけになったか、近年目に見えて活躍の場が広がっているパキスタン系英国スターだが、批評家受けして終わりのタイプかも。多様性時代を何とか味方につけたい。
スティーヴン・ユァン Steven Yeun （ミナリ） Win: NTFCA	「ウォーキング・デッド」のグレン役でブレイク。サンダンスで絶賛された韓国人移民家族の物語でアンサンブルを引っ張る。何をやっても上手く行くとき。 Weak Point そう、「オクジャ okja」「バーニング劇場版」とヒット作、話題作が続き、いよいよ映画界でも重要なポジションへ。そろそろ落とし穴？助演プッシュにした方が候補入りの可能性は高かったはずだが…。

ノミネーション予想これまでの流れ 2020　（Changes in Red）
Final
チャドウィック・ボウズマン*	デルロイ・リンドー	リズ・アーメド	スティーヴン・ユァン	アンソニー・ホプキンス
The Leader：チャドウィック・ボウズマン
2/1
チャドウィック・ボウズマン*	デルロイ・リンドー	リズ・アーメド	ゲイリー・オールドマン	アンソニー・ホプキンス
1/1
チャドウィック・ボウズマン*	デルロイ・リンドー	リズ・アーメド	ゲイリー・オールドマン	アンソニー・ホプキンス
12/1
チャドウィック・ボウズマン*	デルロイ・リンドー	リズ・アーメド	ゲイリー・オールドマン	アンソニー・ホプキンス
11/1
ホアキン・フェニックス	デルロイ・リンドー*	リズ・アーメド	ゲイリー・オールドマン	アンソニー・ホプキンス
10/1
ホアキン・フェニックス	デルロイ・リンドー*	エディ・レッドメイン	ゲイリー・オールドマン	アンソニー・ホプキンス
9/1
マット・デイモン	デルロイ・リンドー*	エディ・レッドメイン	ゲイリー・オールドマン	アンソニー・ホプキンス
8/1
マット・デイモン	デルロイ・リンドー*	トム・ホランド	ゲイリー・オールドマン	アンソニー・ホプキンス
7/1
マット・デイモン	トム・ハンクス	トム・ホランド	ゲイリー・オールドマン	アンソニー・ホプキンス*
6/1
マット・デイモン	トム・ハンクス*	トム・ホランド	ゲイリー・オールドマン	マーク・ウォルバーグ
5/1
チャドウィック・ボウズマン	トム・ハンクス*	トム・ホランド	ゲイリー・オールドマン	マーク・ウォルバーグ

The Other Contenders　その他の有力候補　（3/12）
Very Possible
キングズリー・ベン＝アディル Kingsley Ben-Adir （あの夜、マイアミで）	これまで映画やTVシリーズで端役を演じてきた英国の若手がビッグロールを手にする。レジーナ・キングが監督デビューを飾るドラマで、あのマルコムX役。カリスマ性をどれだけ発揮できるか。
トム・ハンクス Tom Hanks （この茫漠たる荒野で）	ニュースの読み聞かせを生業とする男を演じ、少女と掛け合いを見せる。かなりオスカー臭の漂う役どころ。新型コロナウイルスに感染、そこからの復活の象徴としてぜひとも授賞式へ！
マッツ・ミケルセン（アナザーラウンド）	一定のアルコールを身体の中に保つと創造力が増す…という理論を己の身体で証明しようとする教師役。珍しや喜劇に挑み、安定の高評価。今やハリウッドからもお呼びがかかるデンマークの宝。
ゲイリー・オールドマン Gary Oldman （Mank マンク）	「ウィンストン・チャーチル」で遂にオスカー俳優になった真の意味でのカメレオン俳優。脚本家ハーマン・Ｊ・マンキウィッツを演じる。絶賛されたが、前哨戦では候補止まり。作品に勢いが欲しいが…。
タハール・ラヒム Tahar Rahim （モーリタニアン黒塗りの記録）	「預言者」で飛び出してから「ある過去の行方」「サンバ」等話題作に次々登場しているフランススター。テロリストの疑いをかけられ裁判のないままグアンタナモ収容所に送られる実在のモーリタニア人役。
ラキース・スタンフィールド LaKeith Stanfield （ユダ＆ブラック・メシア裏切りの代償）	「ショート・ターム」で注目され、以後着実にキャリアアップ。「ホワイト・ボイス」の高評価に続き、『The Photograph』も話題に。ブラックパンサー党指導者フレッド・ハンプトンを裏切るFBIスパイ役。
Possible
ベン・アフレック Ben Affleck （ザ・ウェイバック）	監督として「アルゴ」で頂点を極めたものの、その後の離婚劇で再びに窮地に。アルコール依存症のバスケットボールコーチ役は自身と重なる役どころ。キャリアベストの評価で再び復活。
サシャ・バロン・コーエン Sacha Baron Cohen （続・ボラット栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画）	彼の名前を一躍ワールドワイドへ広めたボラット・サグディエフ役に復帰。ドナルド・トランプが牛耳るアメリカで再びとんでも行動を連発。「シカゴ7裁判」の妙演のアシスト…になる！？Win: GGA、GSA
ジョージ・クルーニー George Clooney （ミッドナイト・スカイ）	監督第7作で、南極在住の孤独な天文学者を演じる。宇宙から帰還するフェリシティ・ジョーンズを救えるか。「シリアナ」で既に助演賞受賞。今度は主演賞？いや、欲しいのは監督賞でしょう？
コリン・ファース Colin Firth （スーパーノヴァ）	オスカー候補に挙がった「シングルマン」に続く同性愛演技。認知症と診断されたパートナーと一緒にRVに乗って旅に出る役どころ。スタンリー・トゥッチとのケミストリーが最高との噂。
イーライ・ゴリー Eli Goree （あの夜、マイアミで）	数々のTVシリーズへ出演を重ねてきたカナダ俳優。時代のアイコンが集まる一夜を描くドラマで、カシアス・クレイ、後のモハメド・アリを演じる。当然見せ場はたっぷりあるはず。
ジュード・ロウ Jude Law （不都合な理想の夫婦）	「キャプテン・マーベル」でブロックバスターシーンに復帰した元美青年スター。ビジネスのため米国人妻や子供と共に帰った母国イギリスの郊外で家族が精神バランスを崩していく夫役。
ジョン・マガロ John Magaro （ファースト・カウ）	最も有名な役柄はTVシリーズ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」のヴィンス？地道に作品を積み重ねてきたが、遂に代表作を手にする。ケリー・ライヒャルト映画で、猟師団に加わる料理人役。
デヴ・パテル Dev Patel （どん底作家の人生に幸あれ！）	「スラムドッグ＄ミリオネア」一発で消えるかと思いきや、役柄が限られるインド系ながら踏ん張るキャリア。多様性時代ゆえニーズはますます高まるか。チャールズ・ディケンズの小説の映画化に主演。
ジェシー・プレモンス Jesse Plemons （もう終わりにしよう。）	「ゲームナイト」「バイス」「アイリッシュアン」…良質作に次々出演する個性派が、チャーリー・カウフマン映画に登場。旅先で恋人を置き去りにする役どころ。怪演の噂。マット・デイモン似の声が途切れない。
ジョン・デヴィッド・ワシントン John David Washington （マルコム＆マリー）	あんまり似ていないが、デンゼルの息子。「ブラック・クランズマン」で飛び出し、「TENET テネット」でも話題に。ゼンデイヤ共演のモノクロ・ラヴストーリーで映画監督役。Netflixの隠し玉？
Longshot
ケヴィン・コスナー Kevin Costner （すべてが変わった日）	監督業から距離を置いたあたりから徐々に復活。全盛期ほどではなくとも、枯れた味を武器に活躍中。「マン・オブ・スティール」に続き、ダイアン・レインと共演。プロデュースも兼ねる。
ピート・デヴィッドソン Pete Davidson （キング・オブ・スタテンアイランド）	アリアナ・グランデやケイト・ベッキンセールらとの交際でも知られる人気スタンダップコメディアンが、自身の半生を基にしたコメディ・ドラマで主演。おそらくオスカー会員受けはよろしくない。
レイフ・ファインズ Ralph Fiennes （時の面影）	頭は大分寂しくなってきたが、演技はますます磨きがかかる。私有地を発掘する未亡人キャリー・マリガンに手を貸す考古学者役。オスカーレースは随分ご無沙汰。M役もよろしく。
トム・ハンクス Tom Hanks （グレイハウンド）	若手スターだった80年代、オスカー俳優になった90年代、アメリカの良心として輝く21世紀…自身で脚本を手掛けるのは三作目。思い入れたっぷりに演じます？そろそろ三つ目のオスカーを！
イーサン・ホーク Ethan Hawke （テスラエジソンが恐れた天才）	リヴァー・フェニックス世代の中でトップを走る活躍が続く。マイケル・アルメイダと再び組み、天才発明家ニコラ・テスラを演じる。「エジソンズ・ゲーム」でニコラス・ホルトがテスラを演じたばかり。
ヴィゴ・モーテンセン Viggo Mortensen （フォーリング 50年間の思い出）	オスカー作品賞に輝く「グリーンブック」で3度目のノミネーションを獲得したばかり。監督デビュー作となる家族ドラマで、父親と衝突する同性愛者の男を演じる。勢いのある今、畳み掛けたい。
ラジクマール・ラオ Rajkummar Rao （ザ・ホワイトタイガー）	数々の賞に輝くインドスターがNetflix映画で世界的ブレイクを目指す。ブッカー賞受賞小説の映画化で、貧困の村で生まれた男の一代記を体現。多様性時代、チャンスは小さくない。
アンディ・サムバーグ Andy Samberg （パーム・スプリングス）	ゴールデン・グローブ賞受賞経験はあるが、映画スターとしてはやや伸び悩み。…が、サンダンス映画祭で絶賛されたコメディで魅力爆発と大評判。結婚式で感動的なスピーチをする役どころ。
ジョン・デヴィッド・ワシントン John David Washington （TENET テネット）	まだ「デンゼル・ワシントンの息子」の肩書きは取れないが、「ブラック・クランズマン」の成功で一気にジャンプアップ。クリストファー・ノーランのアクション・スリラーの主演に大抜擢。国際スパイに扮する。

No Chance　チャンスなし　（3/12）
ガブリエル・バッソ Gabriel Basso （ヒルビリー・エレジー郷愁の哀歌）	スティーヴ・カレル Steve Carell （スイング・ステート）
ブルース・ダーン Bruce Dern （The Artist's Wife）	ジェイミー・ドーナン Jamie Dornan （Wild Mountain Thyme）
ジェシー・アイゼンバーグ Jesse Eisenberg （沈黙のレジスタンスユダヤ孤児を救った芸術家）	ウィル・フェレル Will Ferrell （ダウンヒル）
アーミー・ハマー Armie Hammer （レベッカ）	トム・ハーディ Tom Hardy （カポネ）
トム・ホランド Tom Holland （チェリー）	ヒュー・ジャックマン Hugh Jackman （バッド・エデュケーション）
ビル・ナイ Bill Nighy （幸せの答え合わせ）

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