Predictions -Best Actress-

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主演女優賞

受賞予想（4/22）

Final Predictions

ヴィオラ・デイヴィス

アンドラ・デイ

ヴァネッサ・カービー

フランシス・
マクドーマンド

キャリー・マリガン

△

◎

△

○

OSCAR PLANET Prediction		アンドラ・デイ（ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ）
General Prediction		ヴィオラ・デイヴィス（マ・レイニーのブラックボトム） or アンドラ・デイ（ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ） or フランシス・マクドーマンド（ノマドランド） or キャリー・マリガン（プロミシング・ヤング・ウーマン）
My Hope		キャリー・マリガン（プロミシング・ヤング・ウーマン）

　主演女優賞は当初『マ・レイニーのブラックボトム』のヴィオラ・デイヴィスと『ノマドランド』のフランシス・マクドーマンドの一騎打ちと見られていた。ハリウッドのふたりへの圧倒的信頼感、そして当然のことながら対象作で見せる頼もしい説得力がその予測に繋がったのだろう。ふたりともオスカーウィナーではあるものの、デイヴィスは「主演」では獲っていないし、マクドーマンドは「Inclusion Rider」を象徴する人物だし…ゆえに会員たちが投票を躊躇うこともないはずだ。

　ところが、そんなふたりの間に割って入ってきたのが『プロミシング・ヤング・ウーマン』のキャリー・マリガンだ。「17歳の肖像」（09年）以後、映画界に欠かせない実力派としてキャリアを積み重ねてきたマリガンが、キャリア史上最もエッジの効いた役柄に挑む。ある過去の出来事がきっかけで、夜な夜な「復讐」に走るウエイトレス役。はっきり言って、全く賞好みの内容とは思えないのだが、マリガンのパフォーマンスがもたらす異様な高揚感は特筆に値するものだと賛辞が乱れ飛んでいる。マリガンはゴールデン・グローブ賞こそ逃したものの、ブロードキャスト映画批評家協会賞は獲得、急激にBUZZを盛り上げている。

　マリガンの浮上後、するとデイヴィスが失速する。対象作はオスカーで確実視されていた作品賞候補を逃してしまい、BUZZは一気に萎んでしまった感。マクドーマンドはBUZZこそキープしているとは言え上昇の気配はなく（作品賞BUZZ自体はまだまだ上昇しているのに）、もはやマリガンの勢いがマクドーマンドを越えようとしている…というのが現在の戦況だ。

　賞レースでは四番手につけていた『私というパズル』のヴァネッサ・カービーは番狂わせを演じられるパワーは持っていないと見るのが妥当。対象作人気が盛り上がらなかったのが痛かった。

　番狂わせと言うならば、カービーよりも『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』のアンドラ・デイの方が可能性はある。ゴールデン・グローブ賞でマクドーマンドやマリガンを打ち破ってドラマ部門主演女優賞を受賞したデイは、その感激のスピーチが好印象を残した。ただデイは、アメリカ映画俳優組合賞で候補漏れしている。同じ歌手役ということで、デイヴィスと票が割れる可能性もある。作品評価は伸び悩んでいる。チャンスはあるとは言え、さすがに逆転は難しいのではないか。

　この部門、おそらく映画ファンが最も受賞を望んでいるのはマリガンだ。ブレイク後の堅実な仕事ぶりを覚えている映画ファンは多い。この10年の映画界はマリガン抜きでは語れない。マリガン vs. マクドーマンド。果たして…。

※追記。
　この文章を書いた後、アメリカ映画俳優組合賞が発表されたのだが、制したのはデイヴィスだった。これにより主演女優賞は完全に空気に一変。マリガン vs. マクドーマンドの雰囲気は消え去り、デイヴィスのみならず、デイやカービーも含めた団子レースの空気が急激に強まっている。SAGのポイントはデイが候補入りしていない点で、オスカーでは同じアフリカ系、同じシンガー役ということでデイヴィスとデイの票割れが起こること濃厚。また、デイヴィスのSAG勝利は唯一のアフリカ系候補だったことも大きいはずで、となるとオスカーでは、デイヴィスとデイならよりフレッシュなデイの方に票が集まる可能性がある。…とするならば、オスカー受賞経験のないマリガンが票割れの間をするする抜けて頂点に輝く？あぁ、わけが分からない。

※追々記。
　その後、英国アカデミー賞はマクドーマンドが受賞。マクドーマンドの勝利はそもそもデイヴィス、デイ、マリガンがノミネートを逃す波乱があったためとも言えるのだが、いよいよレースは混迷を極めている。カービーの受賞は難しいだろうが、残り4人の戦いは大接戦。これは「めぐりあう時間たち」によりニコール・キッドマンが勝利した第75回以来のそれと言って良いのではないか（接戦を繰り広げていたのはダイアン・レイン、ジュリアン・ムーア、レニー・ゼルウィガー）。もはや何を言っても後づけの理由にしかならないが、第75回の際、キッドマンが受賞した最大映画賞はゴールデン・グローブ賞。それだけの理由で、同じゴールデン・グローブ賞で勝利したデイを予想しよう。何となくBUZZもデイに傾いてきた気がする。あぁ、でもマリガンも気になる…。

**Prediction Chart**
		％	Final	4/11	4/6	4/1	3/27	3/22
1	アンドラ・デイ『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』	25	1	3	3	3	4	5	本命
2	キャリー・マリガン『プロミシング・ヤング・ウーマン』	25	2	2	2	2	2	1	対抗
3	ヴィオラ・デイヴィス『マ・レイニーのブラックボトム』	20	3	1	4	4	3	3	大穴
4	フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』	20	4	4	1	1	1	2	大穴
5	ヴァネッサ・カービー『私というパズル』	10	5	5	5	5	5	4	Happy to be Nominated

**List of Marks**
ヴィオラ・デイヴィス『マ・レイニーのブラックボトム』	4度目のノミネーション。これからも増えていくでしょう（＋）	6.5
	前哨戦冴えない…と思ったら、SAG受賞。WOW!!!（＋＋＋）
	ブルースの母、マ・レイニー役。存在感、強烈（＋＋＋）
	こんなにギラギラ着飾る彼女は新鮮（＊）
	もちろん当時の黒人が抱える苦悩もばっちり表現（＋＋）
	でも、歌は吹き替えなんですよね…（－）
	…となると、アンドラ・デイの方を支持したくなる？（－－）
アンドラ・デイ『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs.ビリー・ホリデイ』	ファースト・ノミネーション！（＋）	3.0
	初主演作でいきなり候補とはなんとラッキー（＋）
	ゴールデン・グローブ賞を受賞する快挙（＋＋）
	敬愛するビリー・ホリデイ役に挑み、見事勝利（＋＋＋）
	…が、作品評価自体は伸び悩んでしまった（－－）
	映画界でのキャリアはまだまだこれから…（－）
	本業はもちろん歌手。狙うならグラミー賞にして…（－）
ヴァネッサ・カービー『私というパズル』	初候補おめでとうございます（＋）	1.5
	全てのBUZZはヴェネチア映画祭女優賞受賞から始まった（＋）
	…が前哨戦は全て候補止まりに終わる（－）
	出産で子どもを亡くす女役。絶望と希望を体現（＋＋＋）
	作品BUZZがイマイチ盛り上がらない（－）
	まさかシャイア・ラブーフのゴシップの影響じゃないよね？（－）
	実力派。これから何度もチャンスはある（＊）
フランシス・マクドーマンド『ノマドランド』	6度目のノミネーション。余裕ですよ、余裕（＋）	6.5
	批評家賞で結果を残す。任せて安心実力派（＋＋）
	全てをなくし放浪の旅に出る女性役を説得力たっぷりに（＋＋＋）
	Inclusion Rider! 有言実行の人（＋＋）
	対象作は作品賞本命作。彼女に投票すれば間違いない（＋）
	既に2度受賞済み。本人も賞獲りには興味なさそう（－－）
	授賞式出席率低し。オスカーには来てくれますか？（＊）
キャリー・マリガン『プロミシング・ヤング・ウーマン』	11年ぶり、2度目のノミネート。Yeah!（＋）	8.5
	過去のある出来事から復讐に手を染める過激な役（＋＋＋）
	BFCAを始め、重要賞を受賞。勢いあります（＋＋）
	老会員には刺激が強過ぎるパフォーマンスかも（－）
	キャリアも十分積んできた。受賞してもおかしくない（＋＋）
	昨年のホアキン・フェニックス的ポジションを獲得する？（＋）
	おそらく映画ファンがいちばん応援したいのは彼女（＊）

The Five Nominees　ノミネート女優　［I guessed 5/5］
ヴィオラ・デイヴィス　Viola Davis
	マ・レイニーのブラックボトム（Netflix）
	Oscar Experience 4 noms / 1 win
	Precursors SAG、PFCC
	「ブルースの母」として讃えられるマ・レイニーに扮する。彼女の候補入りは、有名シンガーを演じたから…ではない。当時としては「成功者」だった黒人の、しかしそれでも白人から尊敬の一心を集めているわけではない苦しみや痛みの体現に説得力があったからだ。まだ「主演」で受賞はないのがプラスに働く。
アンドラ・デイ　Andra Day
	ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ（Hulu）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GGA
	グラミー賞受賞の実力派。ジャジーでソウルフルな歌声で魅了してきた彼女はデビュー時から、影響を受けたアーティストとしてビリー・ホリデイの名を挙げている。そのホリデイ役に挑むとは大変な勇気と覚悟が必要だっただろう。しかし、彼女は勝負に勝つ。サウンドトラックは必聴盤との声が行き交っている。
ヴァネッサ・カービー　Vanessa Kirby
	私というパズル（Netflix）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors None
	ここ数年の飛躍は目を見張るものがある。TVシリーズ「ザ・クラウン」（16年）の直後、「ミッション：インポッシブルフォールアウト」（18年）「ワイルド・スピードスーパーコンボ」（18年）で華麗なるアクションをキメた。今度は出産で子どもを亡くす母親役。絶望と希望の繊細な表現が人の心を掴む。
フランシス・マクドーマンド　Frances McDormand
	ノマドランド（サーチライト）
	Oscar Experience 6 noms / 2 wins
	Precursors GSA、BAFTA、NSFC、CFCA、LVFCS、IFJA、FFCC、GWNYFCA、NCFCA、OFCC、HFCS2...
	「Inclusion Rider!」と叫んだオスカーのステージ。あれから3年、彼女は有言実行の人となり戻ってきた。今や乱用されている嫌いすらある多様性という言葉に説得力を与えられる人は彼女の他にいないだろう。クロエ・ジャオとのコンビネーションは伝説になる予感。3度目の受賞はあるのか。大いに注目される。
キャリー・マリガン　Carey Mulligan
	プロミシング・ヤング・ウーマン（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors ISA、NBR、BFCA、LAFCA、COFCA、MCFCA、SDFCS、SLFCA、HFCS、DFCS2、KCFCC...
	初候補に挙がった「17歳の肖像」（09年）から11年。オスカーに戻ってくるのに随分かかったものだ。「わたしを離さないで」（10年）「マッドバウンド哀しき友情」（17年）を始めオスカー級演技を連発していたのに。オスカー復活作が復讐物という大凡賞好みではない内容なのが面白い。勢いはライヴァルに差をつける。

ranking

前哨戦ポイント　-3/28-			対象作の評価 rating
1	キャリー・マリガン	184.5 p	1	フランシス・マクドーマンド	96.1 p
2	フランシス・マクドーマンド	180.0 p	2	ヴィオラ・デイヴィス	91.4 p
3	ヴィオラ・デイヴィス	125.5 p	3	キャリー・マリガン	84.0 p
4	ヴァネッサ・カービー	87.5 p	4	ヴァネッサ・カービー	73.2 p
5	アンドラ・デイ	75.0 p	5	アンドラ・デイ	58.9 p

ノミネート予想（3/12）

Final Prediction

　主演女優賞は主演男優賞とは予想の仕方が異なる。主演男優賞は上位6名が凌ぎを削っているため、誰が落ちるのかを見極めなければならないのだが、主演女優賞は候補確実としている者が3名、残り2枠に誰が入るのかを非常に幅広い中からチェックしなければならない。なお、候補確実なのは『マ・レイニーのブラックボトム』のヴィオラ・デイヴィス、『ノマドランド』のフランシス・マクドーマンド、『プロミシング・ヤング・ウーマン』のキャリー・マリガンだ。受賞者も3人の内の誰か、だろう。

　いや、本当は『私というパズル』のヴァネッサ・カービーも当確にして良いように見える。ゴールデン・グローブ賞（GGA）、アメリカ映画俳優組合賞（SAG）、そしてブロードキャスト映画批評家協会賞（BFCA）の重要3賞全てで候補入りしている。ただ、どうもBUZZの盛り上がりというのを感じない。GGAやSAGで同じく高評価だった共演のエレン・バースティンが助演女優賞を逃がしているのはその表れ。また、夫役を務めたシャイア・ラブーフの生臭いゴシップが流れてきているのも、気にかかるところだ。もちろん現時点での4番手のポジションは確保しているが…。

　カービーも指名されるとするなら、残りは1枠。ここが難しい。特に候補入りを噂されているのは、GGA、BFCAで認められた『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』のアンドラ・デイと、作品が酷評されながらSAGでBUZZを復活させた『ヒルビリー・エレジー郷愁の哀歌』のエイミー・アダムスだ。実力派シンガーのデイのオスカー会員内での位置が全く読めないのだが、2月を代表する演技として爆発するポテンシャルを感じなくもない。その証拠にゴールデン・グローブ賞をサプライズ受賞する快挙を見せている。アダムスはオスカー会員の大のお気に入り。誰に投票するか迷った会員は、信頼の厚いアダムスを思い出すかもしれない。

　若手が入ってくるなら『17歳の瞳に映る世界』のシドニー・フラニガン、『エマ．』のアニヤ・テイラー＝ジョイ、『マルコム＆マリー』のゼンデイヤあたりが匂う。ただ、彼女たちよりもヴェテラン勢の一発逆転を侮ってはいけない気もする。『すべてが変わった日』のダイアン・レイン、『パーフェクト・ケア』のロザムンド・パイク、『フレンチ・イグジットさよならは言わずに』のミシェル・ファイファー、『アンモナイトの目覚め』のケイト・ウィンスレット、『再生の地』のロビン・ライト、そして『これからの人生』のソフィア・ローレン。この中ならローレンが不気味だ。イタリアの大女優が久々に映画に復帰。絶賛を勝ち取った。老会員たちが目に留めるのはローレンのような気がするのだ。

OSCAR PLANET Prediction
ヴィオラ・デイヴィス（マ・レイニーのブラックボトム）	Lock
アンドラ・デイ（ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ）	Shaky
ヴァネッサ・カービー（私というパズル）	Likely
フランシス・マクドーマンド（ノマドランド）	Lock
キャリー・マリガン（プロミシング・ヤング・ウーマン）	Lock
The Runner-up
ソフィア・ローレン（これからの人生）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（5名）　（3/12）
Lock
ヴィオラ・デイヴィス Viola Davis （マ・レイニーのブラックボトム） Win: SAG、PFCC	アフリカ系女優の中でも特に尊敬を集める。オーガスト・ウィルソンの同名戯曲の映画化で、ブルースの母と讃えられるマ・レイニーを演じる。 ~~Weak Point~~ 「フェンス」で遂に助演女優賞を受賞したのが記憶に新しいが、その勢いのまま今度は主演賞を獲得しそう。急逝チャドウィック・ボウズマンに注目を奪われる危険…もさすがにないでしょう？
フランシス・マクドーマンド Frances McDormand （ノマドランド） Win: GSA、BAFTA、NSFC、CFCA、LVFCS、IFJA、FFCC、GWNYFCA、NCFCA、OFCC、HFCS2、NDFS、SFFCC、WFCA、UFCA、SFCS、IFCA、SFCA、DFCS2、TFCA、VFCC、LFCC、OFCS、BOFCA	「スリー・ビルボード」で2度目のオスカーに輝く名女優。注目のクロエ・ジャオ監督作で、不況で全てを失い、アメリカ西部をさすらう女性を演じる。 ~~Weak Point~~ 作品規模は小さく、登場人物も少ない。…が、小品のハンディを吹き飛ばす作品評価＆パワーあり。あの「inclusion rider」はちょっとした流行語に。ハリウッドで働く女たちのリーダーへ。
キャリー・マリガン Carey Mulligan （プロミシング・ヤング・ウーマン） Win: ISA、NBR、BFCA、LAFCA、COFCA、MCFCA、SDFCS、SLFCA、HFCS、DFCS2、KCFCC、NTFCA、AFCC、DFFCA、NFCS、PFCS、GFCA、AFCA、MFCA、HCA、PFCC2	エメラルド・フェネルの初監督作で、過去の出来事のトラウマに苦しみながら復讐に手を染める女性を演じる。新境地開拓と大評判。 ~~Weak Point~~ 「未来を花束にして」「ワイルドライフ」と相変わらず高評価作品に連続出演。…なのだが、オスカーではいつもあと一歩まで迫りながら候補落選が続く。英国会員票をどれだけ集められるか。
Likely
ヴァネッサ・カービー Vanessa Kirby （私というパズル）	フランシス・マクドーマンドと並ぶ、ヴェネチア映画祭のヒロイン。自宅出産で子どもを失った女性の心の旅を演じ切り、拍手喝采。 Weak Point 「ワイルド・スピードスーパーコンボ」でアクションを見せてスターパワーも上昇中だが、Netflixはヴィオラ・デイヴィス、エイミー・アダムスら有力主演女優賞を多数抱える。ちゃんとキャンペーンしてもらえる？
Shaky
アンドラ・デイ Andra Day （ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ） Win: GGA	デビューアルバムがグラミー賞候補に挙がった人気シンガーが、ビリー・ホリデイの伝記映画に挑む。危険な賭けに勝つ充実演技と評判。 Weak Point そう、音楽パフォーマンスの素晴らしさは確約されていても、演技力があるとは限らないとの不安を吹き飛ばす絶賛を獲得。ただ、作品評価はそれに見合ったレヴェルにあるとはとは言えなくて…。

ノミネーション予想これまでの流れ 2020　（Changes in Red）
Final
ヴァネッサ・カービー	アンドラ・デイ	フランシス・マクドーマンド	ヴィオラ・デイヴィス	キャリー・マリガン*
The Leader：キャリー・マリガン
2/1
ヴァネッサ・カービー	ゼンデイヤ	フランシス・マクドーマンド	ヴィオラ・デイヴィス*	キャリー・マリガン
1/1
ヴァネッサ・カービー	アンドラ・デイ	フランシス・マクドーマンド	ヴィオラ・デイヴィス*	キャリー・マリガン
12/1
ヴァネッサ・カービー	アンドラ・デイ	フランシス・マクドーマンド	ヴィオラ・デイヴィス*	キャリー・マリガン
11/1
ヴァネッサ・カービー	アンドラ・デイ	フランシス・マクドーマンド*	ミシェル・ファイファー	キャリー・マリガン
10/1
ヴァネッサ・カービー	アンドラ・デイ	フランシス・マクドーマンド	ミシェル・ファイファー*	ジェシー・バックリー
9/1
メリッサ・マッカーシー	アンドラ・デイ	フランシス・マクドーマンド	ミシェル・ファイファー*	ジェシー・バックリー
8/1
メリッサ・マッカーシー*	アンドラ・デイ	フランシス・マクドーマンド	ミシェル・ファイファー	ジェニファー・ハドソン
7/1
メリッサ・マッカーシー*	シドニー・フラニガン	フランシス・マクドーマンド	ミシェル・ファイファー	ジェニファー・ハドソン
6/1
メリッサ・マッカーシー*	シドニー・フラニガン	フランシス・マクドーマンド	ミシェル・ファイファー	アニヤ・テイラー＝ジョイ
5/1
アナ・デ・アルマス	シドニー・フラニガン	フランシス・マクドーマンド	ミシェル・ファイファー*	アニヤ・テイラー＝ジョイ

The Other Contenders　その他の有力候補　（3/12）
Very Possible
エイミー・アダムス Amy Adams （ヒルビリー・エレジー郷愁の哀歌）	6度の候補歴がありながら、どうしてもオスカーに届かない。そろそろ功労票が入り込みそうな…。劣悪な環境で生きる白人労働者階級の家族を描くドラマに登場。グレン・クローズと票割れ…はなさそう。
シドニー・フラニガン Sidney Flanigan （17歳の瞳に映る世界）	作品と共に、その演技をベルリン、サンダンスで絶賛される。ペンシルバニアの保守的な町で妊娠してしまう少女役。これが俳優デビュー作となる新星。Win: NYFCC、BSFC
ダイアン・レイン Diane Lane （すべてが変わった日）	社会活動や舞台の仕事も目立つ実力派。「マン・オブ・スティール」に続きケヴィン・コスナーと夫婦役。不幸な環境で育てられる孫の救出に向かう。賞好みの内容ではないが、見せ場の連続との声。
ソフィア・ローレン Sophia Loren （これからの人生）	「ふたりの女」でオスカー受賞済みのイタリアの大女優が、息子エドアルド・ポンティの監督作で久々の女優復帰。12年のセネガル少年を引き取る、ホロコーストを生き延びた老女役。
ミシェル・ファイファー Michelle Pfeiffer （フレンチ・イグジットさよならは言わずに）	好評を博した「マザー！」「Where Is Kyra?」を経て、金に困りパリに移り住むマンハッタンの未亡人役。映画ファンは彼女の受賞を望んでいるはずだが、スルーされ続けている。名誉賞送りはやめて。
ロザムンド・パイク Rosamund Pike （パーフェクト・ケア）	「ゴーン・ガール」の怪演以来、主演作が続々。「プライベート・ウォー」の熱演も評価を受けたばかり。高齢クライアントから搾取する法律顧問役で、再びしたたかに迫る。Win: GGA
ケイト・ウィンスレット Kate Winslet （アンモナイトの目覚め）	「女と男の観覧車」以降静かだったが、撮りためた作品が次々公開へ。資産家女性と恋に落ちる古生物学者メアリー・アニング役。シアーシャ・ローナンとのケミストリーが鍵を握ると思われる。
ロビン・ライト Robin Wright （再生の地）	ケヴィン・スペイシーが去った配信TVシリーズ「ハウス・オブ・カード野望の階段」を何とか完結させた人気女優が、長編監督デビュー作で主演も兼ねる。山で自給自足生活を始める女役。
ゼンデイヤ Zendaya （マルコム＆マリー）	新起動した「スパイダーマン」シリーズでヒロインの座を獲得、その後とんとん拍子。コロナ禍で製作されたモノクロ映画でドラマティックな面を披露。作品評価が期待ほど伸びなかったのは大きな誤算。
Possible
ニコール・ベハーリー Nicole Beharie （Miss Juneteenth）	インディーズ・シーンでキャリアを積んできたアフリカ系女優が、ブレイク作「American Violet」以来のベストパフォーマンス。将来を思い娘をミスコンに出場させようとするシングルマザー役。
ジェシー・バックリー Jessie Buckley （もう終わりにしよう。）	「ワイルド・ローズ」のシンガー役で英国アカデミー賞にノミネートされて上昇気流に乗る。チャーリー・カウフマン映画のヒロインに大抜擢。ジェシー・プレモンスらクセモノ相手に奮闘。ブリー・ラーソンの代役。
ラシダ・ジョーンズ Rashida Jones （オン・ザ・ロック）	クインシー・ジョーンズの娘…という肩書きを使うことなく独自のキャリアを構築。近年テレビでの活動が目立っていたが、久々の劇場映画作品はソフィア・コッポラ監督作。ビル・マーレイの娘役。助演？
エリザベス・モス Elisabeth Moss （透明人間）	映画ではきらり光る脇役女優だったが、「ハンドメイズ・テイル侍女の物語」の成功によりTV界でトップの座に就く。そして再び映画界へ。ホラー映画のヒロインとして迫真のパフォーマンス。
エリザベス・モス Elisabeth Moss （Shirley シャーリイ）	実在の怪奇小説家シャーリー・ジャクソンに扮する。単なる伝記ではなく、ホラー演出もふんだんに盛り込まれる中で怪演。長らく助演女優として活動してきたが、いよいよビッグブレイクへ。
メリル・ストリープ Meryl Streep （レット・ゼム・オール・トーク）	多過ぎてノミネーション獲得数を数える気にもならない。もはや皆、どうせまたノミネートされるんでしょ、みたいな諦めの境地。同じスティーヴン・ソダーバーグ監督作「ザ・ランドロマット」は不発。
メリル・ストリープ Meryl Streep （ザ・プロム）	事件です。先生が2年連続でオスカーにノミネートされていません。…とジョークにできてしまう賞女。ライアン・マーフィ映画でミュージカルに再挑戦。まさか「マンマ・ミーア！」の悪夢、再び！？
Longshot
キーラ・ナイトレイ Keira Knightley （彼女たちの革命前夜）	「くるみ割り人形と秘密の王国」でコケたが、既に挽回作が多数待機。1970年ミスワールド大会を混乱に貶める活動家を演じる。おそらく性に対する意識が強い人で、思い入れも強いはず。
リウ・イーフェイ Yifei Liu （ムーラン）	テレビから映画へ。中国からハリウッドへ。「ドラゴン・キングダム」でハリウッドデビュー済みの人気女優が、あのムーラン役に大抜擢。チャン・ツィイーやミシェル・ヨーがぶつかった演技賞の壁を越えられるか。
クリスティン・ミリオティ Cristin Milioti （パーム・スプリングス）	舞台「ONCE ダブリンの街角で」でトニー賞にノミネート。以後、テレビを中心に活動してきたが、どうやらサンダンス映画祭絶賛作で映画界でもブレイクしそうな気配。まずはゴールデン・グローブ賞を！
キャリー・マリガン Carey Mulligan （時の面影）	「17歳の肖像」から11年、近年は母親役を演じても違和感を感じさせない英国実力派。夫が遺した土地に財産が眠ると信じる未亡人に扮する。旦那はマーカス・マムフォードですよ。
クリステン・スチュワート Kristen Stewart （ハピエスト・ホリデー私たちのカミングアウト）	演技に対しての評価は高いが、スターパワーが弾けず「チャーリーズ・エンジェル」でコケてしまった。レズビアンの恋人にプロポーズを試みる役どころ。マッケンジー・デイヴィスとの相性は…？助演？
アニヤ・テイラー＝ジョイ Anya Taylor-Joy （エマ．）	「ウィッチ」でブレイク、「スプリット」でジャンプアップと着実に前進を続ける離れ目スター。ジェーン・オースティンの世界に飛び込み、お節介なエマお嬢様役で新境地。文芸作もイケることを証明する。
テッサ・トンプソン Tessa Thompson （シルヴィ恋のメロディ）	今最も勢いのあるアフリカ系スターのひとり。いよいよ主演作が増えてきた中、サックス奏者の男と運命的な恋におちるハーレムの女役により、サンダンス映画祭を熱狂させる。『Passing』との票割れは…。
エヴァン・レイチェル・ウッド Evan Rachel Wood （さよなら、私のロンリー）	危うく尖った個性で我が道を行く人気女優。近年はTVシリーズ「ウエストワールド」で存在感を見せている。ミランダ・ジュライ9年ぶりの長編映画で強盗家族の娘を演じる。

No Chance　チャンスなし　（3/12）
アネット・ベニング Annette Bening （幸せの答え合わせ）	エミリー・ブラント Emily Blunt （Wild Mountain Thyme）
アン・ハサウェイ Anne Hathaway （マクマホン・ファイル）	リリー・ジェームズ Lily James （レベッカ）
アリソン・ジャニー Allison Janney （ブレイキング・ニュース・イン・ユバ・カウンティ）	ジュリア・ルイス＝ドレイファス Julia Louis-Dreyfus （ダウンヒル）
レナ・オリン Lena Olin （The Artist's Wife）	ロザムンド・パイク Rosamund Pike （キュリー夫人天才科学者の愛と情熱）
ケイト・ウィンスレット Kate Winslet （ブラックバード家族が家族であるうちに）

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