Predictions -Best Actress-

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主演女優賞

受賞予想（3/25）

Final Predictions

ジェシカ・
チャステイン

オリヴィア・コールマン

ペネロペ・クルス

ニコール・キッドマン

クリステン・
スチュワート

◎

○

△

OSCAR PLANET Prediction		ジェシカ・チャステイン（タミー・フェイの瞳）
General Prediction		ジェシカ・チャステイン（タミー・フェイの瞳） or ニコール・キッドマン（愛すべき夫妻の秘密）
My Hope		クリステン・スチュワート（スペンサーダイアナの決意）

　わけが分からない。主演女優賞のことだ。異変はアメリカ映画俳優組合賞ノミネーション発表時に起こった。批評家賞で圧倒的強さを発揮していた『スペンサーダイアナの決意』のクリステン・スチュワートが候補漏れする大波乱が起こったのだ。スチュワートは主演女優賞受賞確実、そんな空気が完全に出来上がっていたのに、前哨戦の中で最も需要なSAGを落としてしまうとは…。もはやスチュワートはフロントランナーではない。そう言われるのも仕方ない。

　続く波乱は英国アカデミー賞だ。昨年からノミネーションが決まる方法が変わったというのもあるのだろうが、SAGで候補入りした5大女優の内4名、『タミー・フェイの瞳』のジェシカ・チャステイン、『ロスト・ドーター』のオリヴィア・コールマン、『リスペクト』のジェニファー・ハドソン、『愛すべき夫妻の秘密』のニコール・キッドマンが指名漏れした。前代未聞の事態だ。唯一残ったのは『ハウス・オブ・グッチ』のレディー・ガガだ。ガガはゴールデン・グローブ賞もブロードキャスト映画批評家協会賞でも候補入り。ガガこそがフロントランナー、そんな空気が瞬く間に充満する。

　ところが、ところが、そのガガがアカデミー賞では落選してしまったから、さあ大変。代わりに前哨戦の重要賞では全く顔を出さなかった『パラレル・マザーズ』のペネロペ・クルスが浮上した。一体全体、どうしてこんなことになっているのか。

　考えられるのは、票がとにかく割れに割れているのだ。大本命がおらず、どの女優もほぼ均等に票を集めている結果なのだ。僅かな票移動でノミネーションがガラッと変わってしまうくらいに接戦。ここまであからさまな票の割れ方は見たことがない。それぐらいの珍事態だ。

　だからアメリカ映画俳優組合賞を受賞したからと言って、チャステイン絶対的有利、なんて到底言えない。タミー・フェイ役のチャステインは、同じく実在の人物ルシル・ボール役のキッドマンと票を食い合うかもしれない。もしかするとダイアナ妃役のスチュワートとも票を食い合うか。コールマンはヨーロッパ会員票を期待したいが、英国アカデミー賞では無視されているし、クルスと票が割れるだろう。

　じゃあ作品評価が強力なのは誰か。『ロスト・ドーター』のコールマン、『パラレル・マザーズ』のクルスになるが、残念、どちらも作品賞候補は逃している。チャステインやキッドマンに至っては厳しい作品評も目立つ。

　堂々めぐりから逃れられないが、個人的に最も現実的な対決に思える「チャステイン vs. コールマン」に絞ろう。本人とは全く分からない変身を見せるチャステインの大芝居、セリフに頼らないコールマンの極めて静かで繊細な表現。対極にあるふたつの演技がどちらも最高レヴェルにあることは間違いなく、後はもうどちらが好みの会員が多いか、ではないか。これまでの傾向を考えればチャステインか。あそこまでよくぞ…そんな労いの票が勝敗を分けるのではないか。そうだ、チャステインはプロデューサーも務めているのだ。さあ、どうだ。

**Prediction Chart**
		％	3/21	3/16	3/11	3/6	3/1	2/24
1	ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』	25	1	1	1	1	1	2	本命
2	オリヴィア・コールマン『ロスト・ドーター』	25	2	2	2	3	4	3	対抗
3	クリステン・スチュワート『スペンサーダイアナの決意』	20	3	3	3	2	2	1	大穴
4	ニコール・キッドマン『愛すべき夫妻の秘密』	15	4	4	4	4	3	4	Happy to be Nominated
5	ペネロペ・クルス『パラレル・マザーズ』	15	5	5	5	5	5	5	Happy to be Nominated

**List of Marks**
ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』	3度目のノミネーション。手堅く積み重ね（＋）	5.5
	注目度の増すラスヴェガス映画批評家協会賞受賞（＋）
	セレブ、タミー・フェイ役。オスカーは実在の人物狂い（＋＋）
	オスカーはメイキャップにより本人と分からない大変身も好き（＋＋）
	でも、さすがにこれはやり過ぎなんじゃないの…との声も…（＊）
	大変身演技なら今年はニコール・キッドマンもいるよ（＊）
	#MeToo運動で大きな声を上げたひとり（＊）
オリヴィア・コールマン『ロスト・ドーター』	2年連続、3度目のノミネーション。常連化一直線（＋）	4.5
	サンフランシスコ他、地方の批評家賞を受賞（＊）
	過去の選択に苛まれる大学教授役を生々しく…（＋）
	セリフに頼らない静かなる演技。これぞ名演（＋＋）
	若い日を演じたジェシー・バックリーも候補。作品に勢い（＊）
	既に受賞済み。獲っていない若手に譲って（－）
	今年は本命がいない。こういうときヴェテランが勝つ（＊）
ペネロペ・クルス『パラレル・マザーズ』	4度目のノミネート。国際派スペイン女優の快進撃は続く（＋）	2.0
	ヴェネチアで勝利。全米＆LA批評家賞も勝利（＋＋）
	…それなのにGGA、SAG、BFCAに名前なしの怪（－－）
	英国アカデミー賞ではロングリスト入りもできなかった（－）
	そこからの大逆転ノミネート。かえって新鮮かも（＊）
	恩師ペドロ・アルモドヴァル映画で母親役（＋）
	ダンナもノミネート。いよいよパワーカップル！（＊）
ニコール・キッドマン『愛すべき夫妻の秘密』	5度目のノミネート。女帝、健在（＋）	4.5
	ゴールデン・グローブ賞受賞。何と5回目ですよ（＋＋）
	時代のアイコン、ルシル・ボール役。オスカーは実在の人物が好き（＋）
	メイキャップで本人と分からない変身を遂げる（＋＋）
	前回受賞した「めぐりあう時間たち」も変身演技。うーん…（－）
	対象作の評価は伸び悩んだ感（－）
	抜群のスター性。ミーハー票はここに？（＊）
クリステン・スチュワート『スペンサー』	唯一のファースト・ノミネーション！フレッシュ！（＋）	3.5
	離婚前夜、苦悩するダイアナ妃役。もちろん実在の人物（＋）
	メイキャップで本人に似せる。でもやり過ぎていない（＋＋）
	ダイアナ元妃の人生を描くことへの抵抗感（－）
	シカゴ他、批評家賞で圧倒的強さを発揮（＋＋）
	SAGでまさかまさかの候補漏れ。フロントランナーだったのに（－－）
	SAGでのショッキングな落選からの反動があるかも（＊）

The Five Nominees　ノミネート女優　［I guessed 4/5］
ジェシカ・チャステイン　Jessica Chastain
	タミー・フェイの瞳（サーチライト）
	Oscar Experience 3 noms / 0 win
	Precursors SAG、BFCA、LVFCS、DFCS、NCFCA、HFCS、MCFCA
	「ツリー・オブ・ライフ」（11年）「ヘルプ心がつなぐストーリー」（11年）で注目され、「ゼロ・ダーク・サーティ」（12年）でジャンプアップ。ハリウッドが最も信頼する女優のひとりに上り詰める。ほとんどやり過ぎではないかと思えるほどのメイキャップの力を借りてタミー・フェイに大変身。ヴィジュアルのインパクトで先手を打つ！
オリヴィア・コールマン　Olivia Colman
	ロスト・ドーター（Netflix）
	Oscar Experience 3 noms / 1 win
	Precursors SFFCC、KCFCC、OFCS、TFCA、VFCC、LFCC
	「女王陛下のお気に入り」（18年）以降、快進撃が止まらない。良質作が増えているのはもちろん、賞レースでも結果を残している。少し前のヘレン・ミレンと同じ状態と言えようか。若き日の過ちに苛まれる大学教授役。少ないセリフの中、零れ落ちる複雑な感情の数々に、これぞ名演と呼びたくなる。
ペネロペ・クルス　Penélope Cruz
	パラレル・マザーズ（ソニー・ピクチャーズ・クラシックス）
	Oscar Experience 4 noms / 1 win
	Precursors NSFC、LAFCA、SDFCS
	ハリウッドに進出したときはその才能を無駄遣いしているようにしか見えなかったが、スペインとハリウッドを柔軟に行き来するようになってからは、大地と密着するスケール感を獲得、いよいよ魅力的に。ペドロ・アルモドヴァル映画で候補に挙がるのは、これで2度目。大逆転ノミネートだ。
ニコール・キッドマン　Nicole Kidman
	愛すべき夫妻の秘密（アマゾン・スタジオ）
	Oscar Experience 5 noms / 1 win
	Precursors GGA
	今なお再放送され続け、絶大なる人気を誇る「アイ・ラブ・ルーシー」。その舞台を裏を描くドラマで、ルシル・ボール役。まるで似ていないミスキャストとの声が挙がったが、メイキャップの力を借りながらボールの内面に迫る。本人と分からない演技は「めぐりあう時間たち」（02年）を連想させる。果たして…。
クリステン・スチュワート　Kristen Stewart
	スペンサーダイアナの決意（ネオン）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors GSA、CFCA、WFCA、AFCC、PFCC、PFCS、SFCA、PCA、SLFCA、IFJA、DFFCA、NFCS...
	「パニック・ルーム」（02年）から20年近く経ち、すっかり大人の女性。「トワイライト」（08年）シリーズ後のゴシップによる失速は余計だったが、その後は仕事をきっちりキメることで映画界の信頼を取り戻した。ダイアナ妃に扮するという大きなチャレンジでキャリアベストの評価。SAG候補漏れを跳ね飛ばせ！

ranking

前哨戦ポイント　-2/20-			対象作の評価 rating
1	クリステン・スチュワート	148.0 p	1	ペネロペ・クルス	92.2 p
2	ジェシカ・チャステイン	108.0 p	2	オリヴィア・コールマン	90.4 p
3	オリヴィア・コールマン	101.0 p	3	クリステン・スチュワート	81.8 p
4	ニコール・キッドマン	94.5 p	4	ニコール・キッドマン	68.1 p
5	ペネロペ・クルス	69.5 p	5	ジェシカ・チャステイン	61.4 p

ノミネート予想（2/1）

Final Prediction

　波乱はアメリカ映画俳優組合賞（SAG）ノミネーション発表当日に起こった。前哨戦、主演女優賞は『スペンサーダイアナの決意』のクリステン・スチュワートが圧倒的強さを見せ、『リコリス・ピザ』のアラナ・ハイムがそれに対抗しているという構図が出来上がっていた。ところが、SAGにスチュワートの名前もハイムの名前もない。いや、ハイムはまだ分かるのだ。映画界での実績に乏しく、その名前がまだ浸透していないのだろう。しかしスチュワートは違う。子役時代から「売れっ子」であり続け、ヒット作も多数。ダイアナ妃役の今回も抜群の評価を受けての参戦、このままオスカーも攫っていくだろうというのが大方の見方だったのだ。スチュワートの何がイケなかったか。まさか数年前の不倫の影響？「トワイライト」シリーズのイメージが強過ぎる？同性愛ゴシップ？いずれにせよ、もはやスチュワートはフロントランナーではない。5番目の席を争うコンテンダーだ。

　残りの4枠はキマッているのだろうか。SAG、ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞の重要3賞全てで候補入りしたのは『タミー・フェイの瞳』のジェシカ・チャステイン、『ロスト・ドーター』のオリヴィア・コールマン、『ハウス・オブ・グッチ』のレディー・ガガ、『愛すべき夫妻の秘密』のニコール・キッドマンで、確実とは言えないものの、強力なパワーを持っていることは間違いない。

　ではスチュワートのライヴァルとなり得るのは誰か。筆頭はSAGをスチュワートを落選へと導いた『リスペクト』のジェニファー・ハドソンだろう。近年鳴かず飛ばずの状態が続いていたが、アレサ・フランクリン役というこれ以上ない役どころを得て再びオスカーに挑む。フレッシュな若手なら前述のハイム、『ウエスト・サイド・ストーリー』のレイチェル・ゼグラーが強力だ。ふたりの強みは作品にパワーがあること。知名度不足を吹き飛ばせるだろうか。ヴェテランなら『パラレル・マザーズ』のペネロペ・クルス、『マクベス』のフランシス・マクドーマンド、『PASSING －白い黒人－』のテッサ・トンプソンもいる。この中ならクルスが強力に見えるが、英国アカデミー賞で、候補のためのロングリスト入りできなかったことが大いに気にかかる。外国から逆転を狙うのは『わたしは最悪。』のレナーテ・レインスヴェ。票が割れた場合、急浮上の可能性も！？

　…と言うように、最後の席は大きく開かれている。そしてそれは、僅かな票移動が候補を決めるということだ。…と考えた場合、スチュワートは結局ノミネーションに滑り込むのではないか。SAGにおける落選は、稀に見るショッキングなそれとして各メディアが大々的に取り上げている。同情した会員から一定数の支持を取りつけることができるのではないか。近年のスチュワートの活躍には目を見張るものがあり、『スペンサーダイアナの決意』はその決定打だった。会員たちもそれを知っている。躊躇うことなどないはず、だ。

OSCAR PLANET Prediction
ジェシカ・チャステイン（タミー・フェイの瞳）	Shaky
オリヴィア・コールマン（ロスト・ドーター）	Likely
レディー・ガガ（ハウス・オブ・グッチ）	Likely
ニコール・キッドマン（愛すべき夫妻の秘密）	Likely
クリステン・スチュワート（スペンサーダイアナの決意）	Shaky
The Runner-up
レイチェル・ゼグラー（ウエスト・サイド・ストーリー）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（5名）　（2/1）
Likely
オリヴィア・コールマン Olivia Colman （ロスト・ドーター） Win: SFFCC、KCFCC、OFCS、TFCA、VFCC、LFCC	マギー・ギレンホールの監督デビュー作に主演、トラウマと向き合う大学教授に扮する。オスカー会員（＆映画ファン）のお気に入りになった感。 Weak Point 「ファーザー」では2度目のノミネーションを獲得、当分絶好調のキャリアとなりそうだが、本来あまりメジャー向きの個性ではないはず。同じ日の若き日をジェシー・バックリーが演じる。似てねー！
レディー・ガガ Lady Gaga （ハウス・オブ・グッチ） Win: NYFCC、IFCA	第二次黄金期に突入中。初主演作「アリースター誕生」で見事ノミネーション獲得。今度は歌唱はない（？）が、新しい魅力を発揮できるか。 Weak Point 2020年はアルバム「Cromatica」が大ヒット。コロナ禍ゆえにツアーは行われていないが、歌手としてのさらなる活動を期待しているファンは多いはず。サウンドトラックには参加せず、演技一本で勝負。
ニコール・キッドマン Nicole Kidman （愛すべき夫妻の秘密） Win: GGA	4度候補、1度受賞のオーストラリアの大女優。「アイ・ラブ・ルーシー」の舞台を裏を描くドラマで、ルシル・ボール役。オスカーは実在の人物が好き。 Weak Point ボールとはあまりにも違う容姿に配役ミスの声も挙がっていたが、特殊メイクでそれを克服？オスカー獲得の「めぐりあう時間たち」でも本人とは分からないメイクだった。「メイク頼み女優」じゃないよね？
Possible
ジェシカ・チャステイン Jessica Chastain （タミー・フェイの瞳） Win: SAG、LVFCS、DFCS、NCFCA、HFCS、MCFCA	夫の裏切り行為により名声を失うタミー・フェイ役。メイキャップの力を借りて、本人と分からない大変身演技…はオスカーの大好物。 Weak Point 作品評がさほど伸びなかったのはマイナス。そのまま彼女のBUZZも消滅してしまうかと思いきや、その演技を讃える声は途切れない。何とかそれを得票に結びつけたい。変身ならニコール・キッドマンも…。
クリステン・スチュワート Kristen Stewart （スペンサーダイアナの決意） Win: GSA、CFCA、WFCA、AFCC、PFCC、PFCS、SFCA、PCA、SLFCA、IFJA、DFFCA、NFCS、NTFCA、GWNYFCA、HFCS2、NDFS、SFCS、DFCS2、MFCA、HCA、BOFCA...	人気子役→ヴァンパイアの恋人→監督と不倫した女→演技派→？？？波乱の女優人生を歩みながら、ダイアナ元妃役に到達。 Weak Point メイクで大変身、そのそっくりぶりが撮影時から話題。モノマネショーに終わる危険も囁かれていたが、それを吹き飛ばす快演に絶賛評が飛ぶ。が、SAGで候補落選。本命の座から滑り落ちる。

ノミネーション予想これまでの流れ 2021　（Changes in Red）
Final
ニコール・キッドマン	レディー・ガガ	ジェシカ・チャステイン	クリステン・スチュワート	オリヴィア・コールマン*
The Leader：オリヴィア・コールマン
1/1
ニコール・キッドマン	レディー・ガガ	ジェシカ・チャステイン	クリステン・スチュワート*	オリヴィア・コールマン
12/1
ニコール・キッドマン	レディー・ガガ	ペネロペ・クルス	クリステン・スチュワート*	オリヴィア・コールマン
11/1
ジェシカ・チャステイン	レディー・ガガ	ペネロペ・クルス	クリステン・スチュワート*	オリヴィア・コールマン
10/1
ジェシカ・チャステイン	レディー・ガガ	ペネロペ・クルス	クリステン・スチュワート*	ジョディ・カマー
9/1
ジェシカ・チャステイン	レディー・ガガ*	ジェニファー・ハドソン	クリステン・スチュワート	ジョディ・カマー
8/1
ジェシカ・チャステイン	レディー・ガガ*	ジェニファー・ハドソン	クリステン・スチュワート	テッサ・トンプソン
7/1
ジェシカ・チャステイン	レディー・ガガ*	マーサ・プリンプトン	クリステン・スチュワート	テッサ・トンプソン
6/1
アナ・デ・アルマス	レディー・ガガ*	マーサ・プリンプトン	クリステン・スチュワート	テッサ・トンプソン

The Other Contenders　その他の有力候補　（2/1）
Very Possible
ペネロペ・クルス Penélope Cruz （パラレル・マザーズ）	「それでも恋するバルセロナ」で助演女優賞受賞。ペドロ・アルモドヴァル監督作で主演復帰。完璧ではない母親役。外国語演技が候補に挙がるのは依然稀。Win: NSFC、LAFCA、SDFCS
アラナ・ハイム Alana Haim （リコリス・ピザ）	姉妹バンド、ハイムの三女がMV監督ポール・トーマス・アンダーソン映画のヒロインへ。サンフェルナンド・ヴァレーで危険な初恋を演じる。Win: GSA、BSFC、AFCC、FFCC、OFCC、COFCA、GFCA
ジェニファー・ハドソン Jennifer Hudson （リスペクト）	アレサ・フランクリンに扮する超本命作が始動。フランクリン自身から指名を受けてのパフォーマンス！オスカー受賞後、停滞し続けるキャリア。この美味し過ぎる作品でコケたら後はないかも！？
テッサ・トンプソン Tessa Thompson （PASSING －白い黒人－）	黒人医師と結婚した肌の白い黒人女性役によりサンダンスを沸かせる。批評家賞で愛されれば、強力コンテンダーへ。ルース・ネッガの方が旨味あり？本来メジャー映画向きの人。Win: NYFCO
レイチェル・ゼグラー Rachel Zegler （ウエスト・サイド・ストーリー）	スティーヴン・スピルバーグによる有名ミュージカルのリメイクに主演。これが正真正銘のデビュー作という幸運。「スペイン語で歌って踊ることができるラテン系女優」が条件だったとか。Win: GGA、NBR
Possible
ハル・ベリー Halle Berry （ブルーズド打ちのめされても）	「チョコレート」でオスカー史に名を刻むアフリカ系スター。自身初となる監督作で主演を兼ねる。MMA総合格闘家役ゆえに身体を大いに鍛えての演技。オスカーは変身演技が大好き。
ジョディ・カマー Jodie Comer （最後の決闘裁判）	14世紀フランスの決闘を描く歴史劇。抑圧的生き方を強いられる女役。リドリー・スコットが久しぶりに女優をオスカー候補に導く！？でもスコット映画なら、レディー・ガガもヒロイン。助演なら…。
エミリア・ジョーンズ Emilia Jones （コーダあいのうた）	配信シリーズ「ロック＆キー」でお馴染みの英国新進女優。自分以外聾唖の家庭で育った少女の葛藤をリアルに体現してサンダンスで絶賛される。今年最大のブレイクスルーになるかも？Win: UFCA
ジェニファー・ローレンス Jennifer Lawrence （ドント・ルック・アップ）	休業宣言！…したはずなのに、結局毎年のように公開される新作。今度はアダム・マッケイと組んで、世界各地で小惑星接近を警告する天文学者役。あ、そうそう、彼女、結婚したんですってよ。
フランシス・マクドーマンド Frances McDormand （マクベス）	「ノマドランド」で多様性時代を盛り上げ、見事オスカーに輝いた後は、あのレディ・マクベス役。ド迫力必至。夫ジョエル・コーエンが単独監督作で、マクベス役はデンゼル・ワシントン。
トーマサイン・マッケンジー Thomasin McKenzie （ラストナイト・イン・ソーホー）	「足跡はかき消して」「ジョジョ・ラビット」「ロストガールズ」…と少女スター時代に代表作を次々作る。大人の女性へとイメージが変わり始める時期、エドガー・ライト映画で新境地へ。
レナーテ・レインスヴェ Renate Reinsve （わたしは最悪。）	日本ではこれまでほとんど出演作が公開されていないノルウェー女優が、ヨアキム・トリアー映画のヒロインに抜擢、カンヌ映画祭を大いに沸かせる。今後はハリウッドからもオファー殺到必至。Win: CACF
Longshot
ヴィルジニー・エフィラ Virginie Efira （ベネデッタ）	4度のセザール賞候補経験を持つベルギー出身女優がポール・ヴァーホーヴェン映画のヒロインへ。実在した15世紀の修道女ベネデッタ・カルリーニに扮する。同性愛者役。過激な描写が予想される。
ナオミ・ハリス Naomie Harris （スワン・ソング）	ダニエル・クレイグ版「007」のミス・マネーペニー役で注目され、「ムーンライト」でオスカー候補へ。その「ムーンライト」の共演者マハーシャラ・アリの妻役。今度は夫を献身的に支える役どころ。
ヴィッキー・クリープス Vicky Krieps （ベルイマン島にて）	「ファントム・スレッド」でダニエル・デイ＝ルイスの相手役を堂々務め、一気に注目の人へ。その好演効果で決まった作品は、イングマール・ベルイマンゆかりの地をめぐるカップルを描くドラマ。
ルーニー・マーラ Rooney Mara （ナイトメア・アリー）	最近はホアキン・フェニックスの最愛の人というポジションをしっかりこなす。ギレルモ・デル・トロが名作映画をリメイクするスリラーで、カーニヴァルで働く女性を演じる。主演プッシュは厳しい。
テイラー・ペイジ Taylour Paige （Zola ゾラ）	日本では「ホワイト・ボーイ・リック」ぐらいしか紹介されていないが、着実にキャリアを重ね、いよいよ主演へ。出会ったばかりの女性と共にストリップで稼ぐ旅に出る女性役。ブレイクロール。Win: ISA
アガット・ルーセル Agathe Rousselle （TITANE チタン）	これが長編映画デビュー作となるフランスの新星。頭にチタンを埋め込まれた連続殺人鬼という難役。衝撃的な演技が連続、カンヌの観客の度肝を抜く。作品はパルムドールへ。Win: AFCA
エマ・ストーン Emma Stone （クルエラ）	オスカー受賞、ベイビー誕生…と公私共に絶好調。かつてグレン・クローズも手掛けたクルエラ・ド・ヴィル役で新たなステージへ。ど派手なメイクでノリノリに演じてくれそう。ゴールデン・グローブ賞なら…。
オデッサ・ヤング Odessa Young （帰らない日曜日）	作品毎に評価と役柄を大きくしているオーストラリア出身の若手。前年は「Shirley シャーリイ」の演技が注目を集めた。大邸宅の息子と密かに恋をはぐくむメイド役。さらなるブレイクロールになる予感。

No Chance　チャンスなし　（2/1）
シャンテ・アダムス Chanté Adams （きみに伝えたいこと）	サンドラ・ブロック Sandra Bullock （消えない罪）
カミラ・カベロ Camila Cabello （シンデレラ）	アンジェリーナ・ジョリー Angelina Jolie （モンタナの目撃者）
ヴァネッサ・カービー Vanessa Kirby （Italian Studies）	ミラ・クニス Mila Kunis （フォー・グッド・デイズ）
メリッサ・マッカーシー Melissa McCarthy （ムクドリ）	ディラン・ペン Dylan Penn （フラッグ・デイ父を想う日）
アマンダ・セイフライド Amanda Seyfried （星の消えた空に）

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