Predictions -Best Supporting Actress-

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助演女優賞

受賞予想（3/10）

Final Predictions

アンジェラ・バセット

ホン・チャウ

ケリー・コンドン

ジェイミー・
リー・カーティス

ステファニー・スー

○

△

◎

OSCAR PLANET Prediction		ジェイミー・リー・カーティス（エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス）
General Prediction		アンジェラ・バセット（ブラックパンサーワカンダ・フォーエバー）
My Hope		ケリー・コンドン（イニシェリン島の精霊）

　本命なきレース。助演女優賞部門は今シーズン、そう言われてきた。批評家賞自体は『イニシェリン島の精霊』のケリー・コンドンが強かったのだが、コンドンは政治力の働き難い（地味な）女優のため、そのまますんなりオスカー受賞に漕ぎ着けるとは誰も思っていなかった。コンドンが対象作で演じるのは、自由の象徴のような役どころ、作品の魂と言って良いものであり、となると受賞しても全くおかしくはない。ただ、絶対と言えるほどには強力な賞レースパワーは持っていないのだ。

　このままオスカー当日を迎えるのだろうか。…と思われた矢先に突如浮上したのが『ブラックパンサーワカンダ・フォーエバー』のアンジェラ・バセットだ。批評は悪くなかったし、批評家賞でも時々顔を見せていた。そのバセットがゴールデン・グローブ賞を受賞したのだ。そして多くの投票者が気づいたのだ。あぁ、バセットがいるじゃないかと。対象作がマーヴェル映画ゆえに忘れられていたのだろう、けれどバセットは確かに素晴らしかった。ハリウッドへの貢献度も高い。多様性時代の象徴にもなる。いいじゃん、いいじゃん、バセットでいいじゃん。そういう空気が瞬く間に充満したのは、いっそ爽快ですらあった。息子を亡くし嘆き悲しむ女王の弱さと強さを体現したバセット、よし、助演女優賞はバセットで良いだろう。それがバセットの賞レース展開だ。このままオスカーに辿り着く可能性は高い。

　もしバセットが票を集められないとするなら、それは会員のコミック映画アレルギーが働いたときだろう。そしてそうなったときに浮上するのはコンドンであり、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のジェイミー・リー・カーティスになるはずだ。この部門は知名度の高くない新人が賞をかっさらっていくことが多く、となると新人とは言えないものの無名に近いコンドンの目もないわけではない。カーティスは70年代から活躍する尊敬すべきキャリアが物を言う可能性がある。業界内人気も相当高いと言われている。

　今年はアジア系女優がふたりも候補入りしている。『ザ・ホエール』のホン・チャウと『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のステファニー・スーだ。この内、チャウは作品パワーが弱く、受賞はないだろう。一方スーは、対象作は作品賞最短距離にいる映画からの候補入り、一発逆転もあるかもしれない。主人公の娘であり、マルチヴァースにおける悪役でもあるという美味しい役だ。

　バセットが落とすとき、それは演技賞から黒人俳優がシャットアウトされることを意味する（助演男優賞候補のブライアン・タイリー・ヘンリーの受賞はまずない）。そうなった場合、また批判が出ること確実。会員も余計な騒ぎは避けたいはずで、ならばやっぱりバセットが有利かもしれない。

※追記。アメリカ映画俳優組合賞（SAG）ではカーティスが勝利した。会場の温か過ぎる空気から察しても、業界内人気は本当に高いのだ。いいじゃん、いいじゃん、カーティスでいいじゃん。そういう空気があった。そしてあのスピーチを見た人は、間違いなくカーティスに投じたくなるだろう。バセットとカーティス、予想以上の接戦かもしれない。…と、ヴェテランの間をコンドンがすり抜けたりして…。

**Prediction Chart**
		％	Final	3/1	2/22	2/15	2/8	2/1
1	ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット...』	30	1	2	3	4	4	3	本命
2	アンジェラ・バセット『ブラックパンサーワカンダ・フォーエバー』	30	2	1	1	2	3	4	対抗
3	ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』	25	3	3	2	1	1	1	大穴
4	ステファニー・スー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット...』	10	4	4	4	3	2	2	Happy to be Nominated
5	ホン・チャウ『ザ・ホエール』	5	5	5	5	5	5	5	Happy to be Nominated

**List of Marks**
アンジェラ・バセット『ブラックパンサーワカンダ・フォーエバー』	29年ぶり、2度目のノミネーション。姉御、頑張ります（＋）	7.0
	息子を亡くした女王の嘆きと強さをエモーショナルに…（＋＋＋）
	ゴールデン・グローブ、ブロードキャスト批評家協会賞受賞（＋＋＋）
	作品評価は実は一作目ほど高くない。それであげるの？（－）
	マーヴェル映画から初めての候補。でも受賞まではちょっとね…（－）
	今年唯一のアフリカ系女優候補。票が集中しやすい（＋）
	決め手に欠ける部門。ようやく本命登場！…の空気あり（＋＋）
ホン・チャウ『ザ・ホエール』	クセモノ！ファースト・ノミネーション！（＋）	3.0
	主人公の友人役で場をさらう。この部門が好きな役（＋＋）
	ニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞受賞（＊）
	対象作の評価は伸び悩んだ感あり（－）
	アジア系がこの部門で候補に挙がるのは珍しい（＋）
	…と思ったら、今年はステファニー・スーもいるやんけ！（－）
	『ザ・メニュー』の怪演との合わせ技…ダメですか？（＊）
ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』	初ノミネート獲得。地道な活動が実を結ぶ（＋）	7.5
	寂しい孤島の中、唯一「自由」を感じさせる重要な役（＋＋＋）
	ブレンダン・グリーソンと対峙する場面の鮮やかさよ！（＋）
	対象作は今年の賞レースの目玉の一本になるほどに強力（＋＋）
	全米、ボストン、シカゴといった重要批評家賞で勝利（＋）
	これがほとんど初めての注目。知名度はまだまだ低い（－）
	マーティン・マクドノー映画は「スリー・ビルボード」にも出てたんだって（＊）
ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』	レジェンドが遂にファースト・ノミネーション！（＋）	7.0
	「ハロウィン」「トゥルーライズ」「フォーチュン・クッキー」皆大好き（＋＋）
	60代半ばにして新たなる代表作。姐さん、カッコ良過ぎ！（＋＋）
	アンジェラ・バセットよりも功労票は入りやすいかも…（＊）
	アメリカ映画俳優組合賞（SAG）受賞。ノリノリスピーチ（＋＋＋）
	でも実は共演のステファニー・スーの方が評価は高い（－）
	名誉賞送りはやめて欲しいが…？？？（＊）
ステファニー・スー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』	初ノミネートおめでとうございます（＋）	2.5
	ミシェル・ヨーとキー・ホイ・クァンの娘役です（＋＋）
	ブレイクロール。新星が突然受賞するのがこの部門（＋）
	でも今年はヴェテランの方が強そうな気配（＊）
	地方の批評家賞で勝利（＊）
	アジア系のホン・チャウ、共演のジェイミー・リー・カーティスと票割れ（－）
	快進撃はこれから。チャンスはまだある（＊）

The Five Nominees　ノミネート女優　［I guessed 5/5］
アンジェラ・バセット　Angela Bassett
	ブラックパンサーワカンダ・フォーエバー（ディズニー）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors GGA、BFCA、CACF、MFCA、HCA
	「TINA ティナ」（93年）による初候補から29年、遂に彼女が帰ってきた。いや、その間、遊んでいたわけではない。演技に身を捧げ、アフリカ系俳優たちの地位向上に一役買ってきた。だから彼女は業界で尊敬を集める。マーヴェル映画初の演技候補という快挙を成し遂げ、風は今、彼女に吹いている。受賞王手。
ホン・チャウ　Hong Chau
	ザ・ホエール（A24）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors NYFCO
	注目されるのは、これが初めてではない。「ダウンサイズ」（17年）でも大きな注目を集め、オスカー候補もあと一歩だった。今年は「ザ・メニュー」での怪演もあり、いよいよビッグブレイクの年。270キロの巨体を持つ主人公の親友役で見事な助演をキメる。アジア系躍進・多様性時代の象徴と言うべきノミネートだ。
ケリー・コンドン　Kerry Condon
	イニシェリン島の精霊（サーチライト）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors BAFTA、NSFC、BSFC、CFCA、WFCA、SFCA、SLFCA、PFCS、DFFCA、GWNYFCA、SDFCS...
	実は同じマーティン・マクドノーの前作に「スリー・ビルボード」（17年）に出ていたという。でも、誰が覚えている？そう、映画界ではほとんど無名に近い。しかし、これからは引く手数多となるだろう。再びのマクドノー映画でコリン・ファレルの妹に扮し、見事期待に応えたからだ。「自由」の象徴として輝く。
ジェイミー・リー・カーティス　Jamie Lee Curtis
	エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス（A24）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SAG、NFCS、NTFCA、OFCC、SFFCC、IFCA
	これが初候補だなんて、何の冗談？「ハロウィン」（78年）のローリーのイメージが強過ぎるから？得意の喜劇演技はオスカー受けし難いから？とにかく彼女はハリウッドで大きな尊敬を集める女優のひとりだ。マルチヴァース・コメディで見せる多彩な表情、それは彼女の才能の一部に過ぎない。功労票を大量に。
ステファニー・スー　Stephanie Hsu
	エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス（A24）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors UFCA、NCFCA、AFCA、GFCA、PCA、DFCS2
	2022年最も映画の可能性を感じさせる対象作で演じるのは、ミシェル・ヨーとキー・ホイ・クァンの娘役。彼女もまた抜群の存在感で物語で弾けている。ジェイミー・リー・カーティスとの同時ノミネートというのも、大いに嬉しいだろう。ハリウッドでの知名度はまだまだ。今後はアジア系を引っ張る存在になってくれるはず。

ranking

前哨戦ポイント　-2/5-			対象作の評価 rating
1	ケリー・コンドン	166.0 p	1	ケリー・コンドン	95.1 p
2	ステファニー・スー	149.5 p	2	ジェイミー・リー・カーティス	90.2 p
3	ジェイミー・リー・カーティス	140.0 p	2	ステファニー・スー	90.2 p
4	アンジェラ・バセット	123.0 p	4	アンジェラ・バセット	74.8 p
5	ホン・チャウ	82.0 p	5	ホン・チャウ	64.8 p

ノミネート予想（1/20）

Final Prediction

　今シーズン、最も不安定な賞レース展開になっているのが助演女優賞だ。ずば抜けて強力なコンテンダーが見当たらず、僅かな票移動で候補者がガラリと変わりそうな気配。批評家賞でなかなかの強さを発揮している『イニシェリン島の精霊』のケリー・コンドンだって、絶対に候補確実とは言えない状況だ。

　それでもやや有力に見えるコンテンダーはいる。例えば『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のジェイミー・リー・カーティスとステファニー・スーは対象作が強力ゆえに注目度が高い。当初はスーの候補入りを期待する声が大きかったが、ここに来てレジェンド、カーティス再評価の動きも見える。

　『ウーマン・トーキング私たちの選択』からもふたりの候補者を出すことが可能と評判。ジェシー・バックリーとクレア・フォイがいずれも抜群の評価を獲得している。ただ、作品の勢いに陰りが見られるからか、いずれもBUZZは下降傾向にある。票が割れて、ふたりともシャットアウト…なんてこともあるかもしれない。

　『ザ・ホエール』のホン・チャウ、『逆転のトライアングル』のドリー・デ・レオン、『TAR ター』のニーナ・ホス、『SHE SAID／シー・セッドその名を暴け』のキャリー・マリガンらの名前が挙がる中、前哨戦でひときわ目立つ存在感を見せたのが『ナイブズ・アウト：グラスオニオン』のジャネール・モネイだ。シンガーとしての才能が早く開花したモネイはしかし、その後女優としても大活躍。オスカーで授賞式オープニングパフォーマンスを飾るなど、会員にも馴染み深い。豪華スターが集まる対象作でのモネイは、作品の魂というべき役どころを手掛けている。もちろんオスカー候補に挙がっても全くおかしくない。

　同じく娯楽映画からは『ブラックパンサーワカンダ・フォーエバー』のアンジェラ・バセットの名前も取り沙汰されている。息子を失った母の表情、王国をまとめる女王の風格、バセットが作品に新鮮な風を吹き込んでいる。前作（18年）からはマイケル・Ｂ・ジョーダンの演技賞候補が噂されながら、結局涙を呑んだ。今回はどうだろうか。ゴールデン・グローブ賞を受賞し、アメリカ映画俳優組合（SAG）でも指名を受けている。候補に挙がれば、一気に受賞に突き進みそうな勢いを感じるが、果たして…。

OSCAR PLANET Prediction
アンジェラ・バセット（ブラックパンサーワカンダ・フォーエバー）	Shaky
ホン・チャウ（ザ・ホエール）	Shaky
ケリー・コンドン（イニシェリン島の精霊）	Shaky
ジェイミー・リー・カーティス（エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス）	Shaky
ステファニー・スー（エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス）	Shaky
The Runner-up
ジャネール・モネイ（ナイブズ・アウト：グラスオニオン）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（5名）　（1/20）
Shaky
アンジェラ・バセット Angela Bassett （ブラックパンサーワカンダ・フォーエバー） Win: GGA、BFCA、CACF、MFCA、HCA	「TINA ティナ」でオスカー候補に挙がってから29年。遂に彼女がオスカーに帰ってくる！嘆き悲しむ母の弱さと強さをエモーショナルに！ Weak Point 急逝したチャドウィック・ボウズマン＝ブラックパンサーの母役。そう、対象作はマーヴェル映画。一作目ほどの評価は受けなかったが、彼女の演技は涙を誘った。マーヴェルアレルギーだけが心配。
ホン・チャウ Hong Chau （ザ・ホエール） Win: NYFCO	両親はヴェトナム人で、タイで育つ。ダーレン・アロノフスキーが270キロの巨体を持つ父親を描く物語で、その親友を演じる。遂にブレイク。 Weak Point 実は賞レースで注目されるのは、今回が2度目。「ダウンサイズ」で脚光を浴び、それが今に繋がっている。今年は「ザ・メニュー」でも怪演を披露。まさかそちらと票割れしないでしょうね。
ケリー・コンドン Kerry Condon （イニシェリン島の精霊） Win: BAFTA、NSFC、BSFC、CFCA、WFCA、SFCA、SLFCA、PFCS、DFFCA、GWNYFCA、SDFCS、SFFCC、HFCS2、SFCS、HFCS、LFCC、OFCS、BOFCA	「スリー・ビルボード」に続きマーティン・マクドノー映画に登場したアイルランド女優。ファニーでハートあるパフォーマンスとの声。 Weak Point 「アンジェラの灰」でデビュー後、派手さはないが、着実に作品を重ねているが、ハリウッドでは知名度という点でまだまだ。作品に勢いがあるので、注目はゲットできると思われるが…。
ジェイミー・リー・カーティス Jamie Lee Curtis （エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス） Win: SAG、NFCS、NTFCA、OFCC、SFFCC、IFCA	ホラークイーンからスタートした才能は、コメディと出会うことで大きく開花。アクションもこなす。ミシェル・ヨー主演のマルチヴァース映画でも怪演を披露。 Weak Point これまでゴールデン・グローブ賞で7度候補に挙がり、2度受賞。にも拘らず、オスカー候補経験ゼロ、なんてあり？オスカーはコメディアンに冷たいことの表れか。この部門は比較的笑いに優しいが…。
ステファニー・スー Stephanie Hsu （エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス） Win: UFCA、NCFCA、AFCA、GFCA、PCA、DFCS2	「シャン・チーテン・リングスの伝説」に顔を見せた後、大ジャンプアップ。マルチヴァースを取り上げたSFファンタジーでミシェル・ヨーの娘役。 Weak Point ヨーやキー・ホイ・クァン、ジェイミー・リー・カーティスらと共に様々な顔を見せる。強烈なインパクトだが、カーティスとは票割れしてしまう可能性大。カーティスには知名度では勝てないが…。

ノミネーション予想これまでの流れ 2022　（Changes in Red）
Final
ジェイミー・リー・カーティス	アンジェラ・バセット*	ホン・チャウ	ケリー・コンドン	ステファニー・スー
The Leader：アンジェラ・バセット
12/1
ジェイミー・リー・カーティス	ニーナ・ホス	ジェシー・バックリー*	ケリー・コンドン	クレア・フォイ
11/1
ジェイミー・リー・カーティス	ジャネール・モネイ	ジェシー・バックリー	ケリー・コンドン	クレア・フォイ*
10/1
ジェイミー・リー・カーティス	ジャネール・モネイ	ジェシー・バックリー	ジーン・スマート	クレア・フォイ*
9/1
ジェイミー・リー・カーティス	ジャネール・モネイ	ジェシー・バックリー	ジーン・スマート	ミシェル・ウィリアムス*
8/1
ジェイミー・リー・カーティス	リリー・グラッドストーン*	ジェシー・バックリー	ジーン・スマート	ミシェル・ウィリアムス
7/1
ジェイミー・リー・カーティス	リリー・グラッドストーン*	ウーピー・ゴールドバーグ	ジーン・スマート	ミシェル・ウィリアムス
6/1
ジェイミー・リー・カーティス	リリー・グラッドストーン*	ウーピー・ゴールドバーグ	キャリー・マリガン	ミシェル・ウィリアムス

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/20）
Very Possible
ジェシー・バックリー Jessie Buckley （ウーマン・トーキング私たちの選択）	「ロスト・ドーター」で初候補。ハリウッドからも声がかかり、サラ・ポーリー映画へ。アフターグロウ・ノミネーション？閉鎖的宗教コミュニティで起こる集団レイプ事件を描く物語。Win: FFCC、VFCC
ドリー・デ・レオン Dolly De Leon （逆転のトライアングル）	豪華客船のヒエラルヒーやパワーバランスが遭難事故により逆転してしまう様を描くリューベン・オストルンド初英語作品で掃除係役。シーンスティラー。フィリピンで長いキャリア。Win: LAFCA、NDFS
クレア・フォイ Claire Foy （ウーマン・トーキング私たちの選択）	閉鎖的宗教コミュニティで起こる集団レイプ事件に立ち向かう女たちを描くドラマで、一際素晴らしい存在感。ジェシー・バックリーと票割れ。W候補が実現しやすい部門だが…。Win: GSA
ニーナ・ホス Nina Hoss （TAR ター）	ドイツの名門管弦楽団で初の女性首席指揮者リディア・タールを描く実話ドラマで、コンサートマスターにしてヒロインの妻である女性役。ケイト・ブランシェットに注目集中？Win: FFCC
ジャネール・モネイ Janelle Monáe （ナイブズ・アウト：グラスオニオン）	歌手だけでなく女優活動も順調。今度はミステリーでシーンスティラーへ。授賞式でパフォーマンスするなど、オスカーとの縁は浅くない。Win: NBR、LVFCS、AFCC、PFCC、MCFCA、KCFCC
キャリー・マリガン Carey Mulligan （SHE SAID／シー・セッドその名を暴け）	「17歳の肖像」以降、コンスタントに良質作に出演、確固たるキャリアを築くことに成功。プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの悪事を世に知らしめるミーガン・トゥーイー記者役。
キキ・パーマー Keke Palmer （NOPE ノープ）	「ドリームズ・カム・トゥルー」から16年、少女から大人の女へ。兄経営の牧場で働く馬の調教師役。何が起きるか分からないジョーダン・ピール映画、大化けも！？Win: NYFCC、TFCA、PFCC2
Possible
ローラ・ダーン Laura Dern （The Son／息子）	若い頃から磨いてきたその個性、いよいよハリウッドで引っ張りだこの日々。「マリッジ・ストーリー」でのオスカー受賞に続くのは、フローリアン・ゼレール映画。問題児の息子に手を焼く母親役。
アン・ハサウェイ Anne Hathaway （アルマゲドン・タイムある日々の肖像）	「レ・ミゼラブル」でオスカー受賞後、やや低迷モード。2年連続でラジー賞候補にも…。起死回生を狙うジェームズ・グレイ映画。1980年代クイーンズが舞台。当時のファッションやメイクに注目。
ケイト・ハドソン Kate Hudson （ナイブズ・アウト：グラスオニオン）	国民的コメディエンヌの娘はやっぱりコメディでこそ輝く。人気ミステリーシリーズ第2弾で、元スーパーモデル役。ファニーな魅力を全開にして場をさらう。同じ部門のジャネール・モネイに、より注目。
ダコタ・ジョンソン Dakota Johnson （チャチャ・リアル・スムース）	「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」により人気を獲得したが、それゆえになかなか実力は認められてこなかった。しかし、ここに来て高評価連発中。自閉症の娘を持つ母親役。ダークホースへ。
ヴァネッサ・カービー Vanessa Kirby （The Son／息子）	「私という名のパズル」以降オファー殺到が伝えられる中、フローリアン・ゼレール映画でヒュー・ジャックマンの妻役に扮する。自分とは血の繋がらない息子の存在に神経をすり減らせる。助演？
ラシャーナ・リンチ Lashana Lynch （ウーマン・キング無敵の女戦士たち）	「キャプテン・マーベル」「007／ノー・タイム・トゥ・ダイ」の2連発で一気に注目度上昇。間髪入れず、ダホメ王国の女性兵士軍団と侵略者の戦いを描く実話物に出演。トゥソ・ムベドゥと票割れ。
トゥソ・ムベドゥ Thuso Mbedu （ウーマン・キング無敵の女戦士たち）	バリー・ジェンキンスが指揮したTVシリーズ「地下鉄道自由への旅路」でブレイク。ダホメ王国の女性兵士軍団の戦いを描く実話物で、ヴィオラ・デイヴィス演じる将官の娘にして新兵である女役。
サマンサ・モートン Samantha Morton （SHE SAID／シー・セッドその名を暴け）	2度の候補経験を持つ英国クセモノスター。ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ事件を描くドラマで、セクハラ口止め料として大金を受け取ったワインスタインの元秘書役。共演女優たちと票割れ。
サマンサ・モートン Samantha Morton （ザ・ホエール）	体重270キロの父親が疎遠な娘との絆を取り戻そうとする様を描くダーレン・アロノフスキー監督作で助演。役柄は不明だが（主人公の別れた妻役？）、親友役のホン・チャウの方が旨味がありそう。
セイディ・シンク Sadie Sink （ザ・ホエール）	「ストレンジャー・シングス」でビッグブレイク、注目の子役スターとなったが、そろそろ大人の女優へ移り始めるとき。巨体の父親とその疎遠な娘の物語で、娘役に大抜擢。ブレンダン・フレイザーとの相性は…。
ジーン・スマート Jean Smart （バビロン）	サイレントからトーキーへ移行する時期のハリウッドを舞台にした濃厚ドラマで、「It Girl」という言葉を作り出した実在の小説家・脚本家役。TV作品では代表作多数。シーンスティラーとの噂。
ガブリエル・ユニオン Gabrielle Union （インスペクションここで生きる）	「チアーズ！」「バッドボーイズ2バッド」等メジャーシーンで長く活躍。演技派のイメージはないが、エレガンス・ブラットン映画でゲイの息子を拒絶する母親役で新境地へ。ダークホース。
Longshot
パトリシア・クラークソン Patricia Clarkson （SHE SAID／シー・セッドその名を暴け）	「エイプリルの七面鳥」で候補経験を持つが、それだけに終わらない変幻自在の演技力。ハーヴェイ・ワインスタインセクハラ事件の調査を率いるThe New York Timesの編集者役。
ゾーイ・デシャネル Zooey Deschanel （ドリーミン・ワイルド名もなき家族のうた）	変化球ロマコメ「（500）日のサマー」のヒロインとして愛される。音楽デュオ、ドニー＆ジョー・エマーソンの物語で、ドニーの妻を演じる。歌唱力も定評があるが、歌唱場面はあるのか否か。
ニコール・キッドマン Nicole Kidman （ノースマン導かれし復讐者）	最近は「主演」や「映画」に拘ることなく良質プロジェクトに積極的に参加。ロバート・エガースのコスチュームプレイに登場。「ビッグ・リトル・ライズ」では夫婦に扮したアレクサンダー・スカルスガルドの母役。
イ・ジウン Ji-eun Lee （ベイビー・ブローカー）	「IU」として国際的に活躍する韓国のシンガー・ソングライター。是枝裕和映画で、赤ちゃんボックスに子どもを連れてくる母親役。映画でもブレイクなるか。「国民の妹」から「世界の妹」へ？
クリステン・スチュワート Kristen Stewart （クライムズ・オブ・ザ・フューチャー）	「スペンサーダイアナの決意」で初オスカー候補達成。上昇気流に乗る中、デヴィッド・クローネンバーグ映画初登場。主人公のパフォーマンスアーティストに魅了される役どころ。
アニヤ・テイラー＝ジョイ Anya Taylor-Joy （ノースマン導かれし復讐者）	映画では「エマ．」、TVでは「クイーンズ・ギャンビット」とふたつの代表作を送り出して、今が旬。ブレイク作「ウィッチ」を手掛けた恩師ロバート・エガース映画に再登場。美味しい役どころの予感。
エマ・トンプソン Emma Thompson （マチルダ・ザ・ミュージカル）	近年は喜劇女優として映画ファンに愛される大ヴェテラン。ロアルド・ダールの有名児童小説のミュージカル映画化で、作中の人気キャラクター、トランチブル校長を演じる。横暴演技で爆笑をさらう？
シガーニー・ウィーヴァー Sigourney Weaver （コール・ジェーン女性たちの秘密の電話）	「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」の編集エージェント役も好評だった大御所。女性の中絶を支援する地下組織を描く実話物で助演。これまで3度候補に挙がりながら無冠。このままでは名誉賞送り。

No Chance　チャンスなし　（1/20）
ジェニファー・コネリー Jennifer Connelly （トップガンマーヴェリック）	エマ・コリン Emma Corrin （僕の巡査）
ペ・ドゥナ Bae Doona （ベイビー・ブローカー）	ウーピー・ゴールドバーグ Whoopi Goldberg （ティル）
イザベル・ユペール Isabelle Huppert （ミセス・ハリス、パリへ行く）	ジュディス・アイヴィー Judith Ivey （ウーマン・トーキング私たちの選択）
フランシス・マクドーマンド Frances McDormand （ウーマン・トーキング私たちの選択）	ジュリアン・ニコルソン Julianne Nicholson （ブロンド）
ゾーイ・サルダナ Zoe Saldana （アムステルダム）	テイラー・スウィフト Taylor Swift （アムステルダム）
アニヤ・テイラー＝ジョイ Anya Taylor-Joy （アムステルダム）	ジョディ・ターナー＝スミス Jodie Turner-Smith （アフター・ヤン）
ジョディ・ターナー＝スミス Jodie Turner-Smith （ホワイト・ノイズ）	オリヴィア・ワイルド Olivia Wilde （バビロン）

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