Predictions -Best Actor-

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主演男優賞

受賞予想（3/7）

Final Predictions

ブラッドリー・クーパー

コールマン・ドミンゴ

ポール・ジャマッティ

キリアン・マーフィ

ジェフリー・ライト

◎

〇

OSCAR PLANET Prediction		ポール・ジャマッティ（ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ）
General Prediction		キリアン・マーフィ（オッペンハイマー）
My Hope		ポール・ジャマッティ（ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ）

　賞レースが始まる前の主演男優賞は『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のレオナルド・ディカプリオと『オッペンハイマー』のキリアン・マーフィの下馬評が高く、ふたりの一騎打ちになるのではないかと見方が強かった。ところが、ディカプリオは候補から弾かれる。当然マーフィがそのままオスカー像を手にするだろうと誰もが思ったはずだ。

　無理もない。対象作は2023年の夏を、いや2023年を代表するメガヒット作。手掛けたのはあのクリストファー・ノーラン。批評家筋の反応も極めて良い。つまりは作品賞の大本命と考えられている。マーフィはその主演男優なのだから。演じたのは原爆の父と呼ばれるロバート・オッペンハイマー。彼の栄光と苦悩を描き出す3時間の旅路は、ノーランの演出力と、そしてマーフィの演技力なくしては成立しなかったと讃えられている。それゆえのゴールデン・グローブ賞受賞だ。

　ただし、不安要素も囁かれてはいる。作品賞受賞作の主演男優がオスカーを手にした例は、2012年の「アーティスト」（11年）のジャン・デュジャルダンまで、10年以上遡らなければならないのだ。

　そのマーフィの対抗馬と目されるのが『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』のポール・ジャマッティだ。ゴールデン・グローブの他、ブロードキャスト、ボストン、シカゴといった重要批評家賞を獲得した。ジャマッティはメジャー大作に主演することはないものの、規模の小さな作品ではしっかり「主演」として輝く面白い個性の役者で、代表作「サイドウェイ」（04年）を手掛けた監督こそ、今回『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』も手掛けたアレクサンダー・ペインだ。ジャマッティが演じるのは嫌われ者の教師役。けれど、観客はジャマッティを愛した。ドラマとコメディを絶妙にブレンドさせたその佇まいの虜となった。これぞジャマッティ！という賛辞が乱れ飛んだ。「サイドウェイ」ではまさかの候補落ちを喫したのは20年近くも前のこと。今度こそジャマッティを讃えようという気配がある。

　サプライズがあるとするなら『マエストロ：その音楽と愛と』のブラッドリー・クーパーだろうか。これが5度目の候補。とにかく作品選びが上手いクーパーは今回、再び監督も手掛ける大活躍。偉大なる作曲家レナード・バーンスタインに扮して熱演を見せた。スター俳優が偉人を演じると、オスカー会員はやたら大喜びする傾向がある。もしそのマジックが働くならクーパーが笑ってもおかしくない。ただし、偉人役はマーフィも同じ。チャンスは小さいと見るべきだ。

　『ラスティン：ワシントンの「あの日」を作った男』のコールマン・ドミンゴと『アメリカン・フィクション』のジェフリー・ライトの目はないだろう。前者はさほど作品評価伸びなかった中での登場、ラッキー・ノミネートと見る向き多数。後者は癖の強い作品、癖の強い役どころゆえに好き嫌いが分かれるだろう。

　マーフィ vs. ジャマッティ。かなりの接戦。しかし長年映画ファンに愛されてきたジャマッティの勝利を見たい人は多いのでは？

※追記。英国アカデミー賞、アメリカ映画俳優組合賞と連続してマーフィが勝利した。マーフィがジャマッティを引き離しにかかってきている感。ジャマッティ、食い下がれるか。ちゅーか、食い下がってくれ！あ、ほとんど願望になってしまった。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/29	2/22	2/15	2/8	2/1
1	キリアン・マーフィ『オッペンハイマー』	45	1	1	1	2	1	1	対抗
2	ポール・ジャマッティ『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』	35	2	2	2	1	2	2	本命
3	ジェフリー・ライト『アメリカン・フィクション』	10	3	3	3	3	3	3	Happy to be Nominated
4	ブラッドリー・クーパー『マエストロ：その音楽と愛と』	5	4	4	4	4	4	4
5	コールマン・ドミンゴ『ラスティン：ワシントンの「あの日」を作った男』	5	5	5	5	5	5	5

**List of Marks**
ブラッドリー・クーパー『マエストロ：その音楽と愛と』	5度目のノミネート。そろそろ獲りたいよねぇ（＋＋）	5.0
	レナード・バーンスタイン役。オスカーは実在の人物好き（＋＋＋）
	大胆なメイクに挑む。オスカーは変身演技好き（＋＋＋）
	でもつけ鼻はユダヤ人のステレオタイプだと批判され…（－）
	ラスヴェガス映画批評家協会賞受賞（＋）
	対象作が勢いを失っている。今年もスルーされる気配濃厚（－－）
	他の部門も含めると候補数は12に到達。手広くやり過ぎ（－）
コールマン・ドミンゴ『ラスティン：ワシントンの「あの日」を作った男』	念願の初ノミネート！やっとです！！（＋）	3.5
	バイヤード・ラスティン役。オスカーは実在の人物好き（＋＋＋）
	史上二人目となるカミングアウト済み男優の候補（＋）
	ラスティンも同性愛者だった。役に巡り合った感（＋）
	作品人気はイマイチ伸び悩む（－）
	前哨戦は全てノミネート止まり。受賞したら驚いちゃう（－－）
	とんでも男を演じた『カラーパープル』との合わせ技は…？（＊）
ポール・ジャマッティ『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』	2度目の候補。えっ、2度目？受賞しててもいい人なのに（＋）	11.0
	嫌われ者の教師役。仏頂面が想像できちゃう（＋＋＋）
	嫌われ者役でも好かれちゃう。これぞジャマッティ！（＋＋＋）
	ゴールデン・グローブ、ブロードキャスト他重要賞総ナメ（＋＋＋）
	その際のユーモラスなスピーチ！会場の心を掴む（＋）
	おそらく俳優仲間からの信頼が相当厚い（＊）
	キリアン・マーフィと一騎打ち。ハリウッドで愛されているのは…（＊）
キリアン・マーフィ『オッペンハイマー』	初ノミネート！アイルランドスターがやりました（＋）	6.5
	ロバート・オッペンハイマー役。オスカーは実在の人物好き（＋＋＋）
	作品はサマーシーズンに記録的大ヒット。この内容で！（＋＋）
	ゴールデン・グローブ賞受賞（＋＋）
	批評家賞もたっぷり受賞。…が、重要賞は獲っていない（＊）
	ハリウッドでの知名度はどうなんだ？そこまで高くない？（＊）
	流れはポール・ジャマッティに来ているような（＊）
ジェフリー・ライト『アメリカン・フィクション』	初ノミネート！遂にやりました！（＋）	1.5
	スランプ中の作家役。脚本家からのシンパシー（＋＋）
	ステレオタイプな黒人像を笑い飛ばす。エッジ、効いてます（＋）
	保守派や老会員はついていけないのかも（－）
	いやでも助演男優賞でも候補入りしているあたり、人気作品（＊）
	地方の批評家賞を細々受賞（＊）
	アフリカ系会員の票はコールマン・ドミンゴと割れる（＊）

The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 4/5］
ブラッドリー・クーパー　Bradley Cooper
	マエストロ：その音楽と愛と（Netflix）
	Oscar Experience 5 noms / 0 win
	Precursors LVFCS、NFCS
	「ハングオーバー！消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」（09年）でAリストスター入りしたとき、彼がここまでデキる男だと気づいていた人はどれだけいるだろう。監督第二作でも結果を残し、俳優としての候補数は5に到達。作曲家レナード・バーンスタインの数十年を演じる。オスカーは変身演技を愛する。
コールマン・ドミンゴ　Colman Domingo
	ラスティン：ワシントンの「あの日」を作った男（Netflix）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors None
	もう若くはない年齢だが、近年の活躍は本当に目覚ましい。「Zola ゾラ」「マ・レイニーのブラックボトム」（20年）はオスカー候補が噂されたほどだし、今年は「カラーパープル」でも魅了した。公民権活動家バイヤード・ラスティン役はオスカー好みだが、作品人気はいまいち。何とか合わせ技を効かせたい。
ポール・ジャマッティ　Paul Giamatti
	ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience 2 noms / 0 win
	Precursors GGA、GSA、NBR、BFCA、BSFC、CFCA、MMCG、NTFCA、OFCC、GWNYFCA、MCFCA、IFCA...
	「サイドウェイ」（04年）の悲劇は未だ語り継がれるオスカー史に残る落選だった。そのアレクサンダー・ペイン映画で、再びオスカー獲りに挑む。嫌われ者の教師に扮し、見事観客からは愛された。唯一無二の喜劇センスが炸裂、俳優仲間からも熱烈に愛されているという。キリアン・マーフィと真っ向勝負。
キリアン・マーフィ　Cillian Murphy
	オッペンハイマー（ユニヴァーサル）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SAG、BAFTA、GGA、GSA、AFCC、WFCA、PFCC、SLFCA、PFCS、DFFCA、SFCA、CACF...
	いや、優れた俳優だとは皆知っていただろう。けれど、まさかサマーシーズンの主役のひとりと言うべき存在に躍り出るとは予想外だ。それがクリストファー・ノーラン映画だったとしても…だ。原爆の父と呼ばれるロバート・オッペンハイマーを圧倒的緊張感と共に体現する。ポール・ジャマッティの猛追を振り切れるか。
ジェフリー・ライト　Jeffrey Wright
	アメリカン・フィクション（MGM）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors ISA、MMCG、SDFCS、SFCS、SFFCC
	本当なら30年近く前、「バスキア」（96年）によりノミネーションを手にしていなければならなかった。それがここまでかかってしまうとは、なかなか厳しい。だが、映画ファンは小さな役も大きな役もこつこつと積み上げていく性格スターを決して忘れることはなかった。キャリア集大成のノミネート。功労票をたっぷりと！

ranking

前哨戦ポイント　-1/28-			対象作の評価 rating
1	キリアン・マーフィ	219.0 p	1	キリアン・マーフィ	92.4 p
2	ポール・ジャマッティ	185.0 p	2	ポール・ジャマッティ	89.5 p
3	ジェフリー・ライト	118.0 p	3	ジェフリー・ライト	86.1 p
4	ブラッドリー・クーパー	116.0 p	4	ブラッドリー・クーパー	80.4 p
4	コールマン・ドミンゴ	82.5 p	5	コールマン・ドミンゴ	76.9 p

ノミネート予想（1/19）

Final Prediction

　少し前には毎年大混戦が伝えられていた主演男優賞はしかし、近年はコンテンダー不足が嘆かれがちだ。今年も候補入りは既に7人に絞られて言って良い。ただし、候補落ちがあり得ないのは『オッペンハイマー』のキリアン・マーフィのみ。凡そ万人受けするとは思われない題材ながら社会現象的大ヒット。その主演男優を落とす度胸は、オスカーにはない。

　『マエストロ：その音楽と愛と』のブラッドリー・クーパーも安全圏に近づきつつある。大作曲家レナード・バーンスタイン役はオスカーが長年愛してきた実在の偉人役。クーパーは本人とは分からないメイクを施し、その生涯の大半を駆け抜けた。もし不安要素があるとするなら、そのメイクで鼻を大きく見せたことか。ユダヤ人を嘲笑しているとの批判が出ている（なんてナンセンスな！）。

　マーフィ、クーパーと同じく、受賞の可能性を論じられているのは『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』のポール・ジャマッティ。盟友アレクサンダー・ペイン映画に復帰、嫌われ者の教師役で笑いとドラマを振りまく。ナショナル・ボード・オブ・レヴューやボストン、シカゴの重要批評家賞を獲るなど好レースを展開しているが、オスカーファンはきっと「サイドウェイ」（04年）の悲劇を思い出してしまうのではないか。前哨戦、その年の主役だったジェイミー・フォックスに次ぐ強さを発揮しながら、オスカーでは無視されてしまったのだ。そしてそう、「サイドウェイ」もまたペイン映画だったのだ。果たして今回は…。

　作品の強さを考えれば、残りの2枠は『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のレオナルド・ディカプリオと『アメリカン・フィクション』のジェフリー・ライトが埋める。この内、ライトは前哨戦も快走中なのだが、ディカプリオは伸び悩んでいる。既に星の数ほど賞を獲得している名優ゆえに、かえって敬遠されているのか。重要映画賞のノミネーションは落としていないので、オスカーでも有力なことに変わりないが…。

　伸び悩みと言えば、『ラスティン：ワシントンの「あの日」を作った男』のコールマン・ドミンゴも同様。公民権運動活動家バイヤード・ラスティンという、本来オスカー好みど真ん中の役柄なのだが、いまいちレースに迫力がない。同じアフリカ系のライトが手掛けた役柄は、白人優位社会が求める「惨めで健気で忍耐強い黒人」像を皮肉る。そしてドミンゴが手掛けた役どころは、それに被る。その影響の可能性は否定し切れない。

　ラストコンテンダーは『異人たち』のアンドリュー・スコットで決まりだ。ひょっとすると秋の各映画祭で最も話題を集めた演技かもしれない。生家で死んだ両親と再会する青年という不思議な役どころ。その説得力が映画を支えていると評判。彼には昨年大逆転ノミネートを果たした「aftersun アフターサン」（02年）のポール・メスカルと同じ匂いを感じる。ヨーロッパ会員票をどれだけ取り込めるかが鍵、か。

その他、『ドリーム・シナリオ』のニコラス・ケイジ、『アイアンクロー』のザック・エフロン、『Saltburn』のバリー・コーガン、『PERFECT DAYS』の役所広司らの名前も取り沙汰されているものの、BUZZは小さめ。逆転の気配はない。

　※追記。アメリカ映画俳優組合賞（SAG）でディカプリオが落選、ドミンゴが候補入りした。演技としてはディカプリオの方が圧倒的に高度なスキルを駆使して役を手掛けている。オスカーではディカプリオの支持も相当大きいと思うのだが…。

OSCAR PLANET Prediction
ブラッドリー・クーパー（マエストロ：その音楽と愛と）	Likely
レオナルド・ディカプリオ（キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン）	Shaky
ポール・ジャマッティ（ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ）	Likely
キリアン・マーフィ（オッペンハイマー）	Lock
ジェフリー・ライト（アメリカン・フィクション）	Shaky
The Runner-up
コールマン・ドミンゴ（ラスティン：ワシントンの「あの日」を作った男）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（5名）　（1/19）
Lock
キリアン・マーフィ Cillian Murphy （オッペンハイマー） Win: SAG、BAFTA、GGA、GSA、AFCC、WFCA、PFCC、SLFCA、PFCS、DFFCA、SFCA、CACF、NCFCA、GFCA、AFCS、DFCS、HFCS、PCA、NDFS、KCFCC、MFCA、NYFCO、BOFCA、PFCC2	クリストファー・ノーランが原子爆弾を開発したロバート・オッペンハイマーを描くドラマで主演。キャリア最大のプロジェクトを大成功に導く。 ~~Weak Point~~ 爬虫類を思わせる得体の知れなさで、毎度目に残る演技。不安視された興行成績は、『バービー』との一騎打ちを生かしてメガヒットへ。これならBUZZは消えない。個性派がオスカーの主役に。
Likely
ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper （マエストロ：その音楽と愛と） Win: LVFCS、NFCS	監督の才能まで持っていた人気スターが、その第二作で再び主演、作曲家レナード・バーンスタインに扮する。老けメイクは本人と分からず。 Weak Point オスカーは大化け演技が大好きだが、つけ鼻が賛否を呼ぶ。ユダヤ人を侮辱している？そんな馬鹿な！欲しいのは男優賞？それとも監督賞？ビリングはキャリー・マリガンが先の模様。
ポール・ジャマッティ Paul Giamatti （ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ） Win: GGA、GSA、NBR、BFCA、BSFC、CFCA、MMCG、NTFCA、OFCC、GWNYFCA、MCFCA、IFCA、HFCS2、KCFCC、VFCC、OFCS、HCA	「サイドウェイ」以来となるアレクサンダー・ペイン映画に主演。生徒にも同僚にも嫌われている高校教師役…は、いかにもハマりそう。 Weak Point コメディセンス炸裂が簡単に想像できる。…が、「サイドウェイ」はあれだけ批評家賞で愛されながら、オスカーでは落選を喫した。悪夢再び？実は候補が「シンデレラマン」だけってマジですか？
Shaky
レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio （キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン）	マーティン・スコセッシ映画に再登場。オセージ族連続殺人事件を描くスリラーで、石油利権のため人殺しにも手を染める小心者役。カンヌ大絶賛。 Weak Point ジェシー・プレモンスと共にW主演を務める。…という触れ込みだったが、こちらの方が断然旨味のある役の模様。2度目の受賞があっても全くおかしくない激賞。不安要素は…どこだ！？
ジェフリー・ライト Jeffrey Wright （アメリカン・フィクション） Win: ISA、MMCG、SDFCS、SFCS、SFFCC	社会が求める「惨めで健気で忍耐強い黒人」を主人公にした小説が大ヒットする作家役。トロント映画祭を爆笑に巻き込む作品の立役者。 Weak Point 「バスキア」に主演した90年代からずっと評価されている。それなのにオスカー候補経験がないのは、政治力が働き難い俳優だから？出演作が賞向きじゃないから？作品に勢いが出ないとアウト。

ノミネーション予想これまでの流れ 2023　（Changes in Red）
Final
ブラッドリー・クーパー	レオナルド・ディカプリオ	ポール・ジャマッティ	キリアン・マーフィ*	ジェフリー・ライト
The Leader：キリアン・マーフィ
12/1
ブラッドリー・クーパー	レオナルド・ディカプリオ	ポール・ジャマッティ	キリアン・マーフィ*	ジェフリー・ライト
11/1
アンドリュー・スコット	レオナルド・ディカプリオ	ポール・ジャマッティ	キリアン・マーフィ*	ジェフリー・ライト
10/1
キングズリー・ベン＝アディル	レオナルド・ディカプリオ	ポール・ジャマッティ	キリアン・マーフィ*	ジェフリー・ライト
9/1
キングズリー・ベン＝アディル	レオナルド・ディカプリオ	ポール・ジャマッティ	キリアン・マーフィ*	バリー・コーガン
8/1
キングズリー・ベン＝アディル	レオナルド・ディカプリオ*	ポール・ジャマッティ	キリアン・マーフィ	バリー・コーガン
7/1
ブラッドリー・クーパー	レオナルド・ディカプリオ*	ポール・ジャマッティ	キリアン・マーフィ	バリー・コーガン
6/1
ブラッドリー・クーパー	レオナルド・ディカプリオ*	ポール・ジャマッティ	キリアン・マーフィ	デヴィッド・ストラザーン
5/1
ブラッドリー・クーパー*	アダム・ドライヴァー	ポール・ジャマッティ	キリアン・マーフィ	デヴィッド・ストラザーン

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/19）
Very Possible
コールマン・ドミンゴ Colman Domingo （ラスティン：ワシントンの「あの日」を作った男）	公民権活動家バイヤード・ラスティン役。オスカーが最も愛する「歴史上偉大な功績を残した人物」ということで、注目度は極めて高い。「Zola ゾラ」「マ・レイニーのブラックボトム」と好演が続く。
バリー・コーガン Barry Keoghan （Saltburn）	クセモノ街道まっしぐら。エメラルド・フェネルの指揮の下、裕福な貴族階級の同級生に執着する大学生役。どこか得体の知れない気配を醸し出す役どころなら、同世代一。
アンドリュー・スコット Andrew Scott （異人たち）	生家で死んだ両親と再会する青年役が、ヴェネチアを熱狂に巻き込む。「2024年のポール・メスカル」になりそうな予感。TV作品が多く、映画スターのイメージはあまりない。Win: NSFC、UFCA、LFCC
Possible
ニコラス・ケイジ Nicolas Cage （ドリーム・シナリオ）	一時期の不調が嘘のようにキャリアが再上昇中。「PIG ピッグ」「マッシブ・タレント」の妙演に続くのは、何百万人もの人々が彼の夢を見始めることで人生を一変させる役どころ。批評家受けしそう。
ガエル・ガルシア・ベルナル Gael García Bernal （カサンドロリング上のドラァグクイーン）	メキシコ期待の若手スターからメキシコが信頼するヴェテランスターへ。女装レスラー、カサンドロを生み出す、アマチュアレスラー、サウル・アルメンダリス役。いつもとはがらりイメージを変えてくる。
マット・デイモン Matt Damon （AIR エア）	3度の候補経験を持つ、今やヴェテランスター。盟友ベン・アフレック監督映画で主演、ナイキ復活の立役者ソニー・ヴァッカロを演じる。春公開、大ヒットが絶対条件になるが…。
アダム・ドライヴァー Adam Driver （フェラーリ）	マイケル・マンが長年温めてきたエンツォ・フェラーリの実話ドラマで、本人と分からない変身。今やメジャー映画で堂々主演を張るが、彼にはインディーズシーンで頑張って欲しい気も…！？
ザック・エフロン Zac Efron （アイアンクロー）	近年は顔の変化や激しい肉体改造ばかりが話題になっている元アイドル。プロレスラー、ケヴィン・フォン・エリック役で大勝負。バトル・パフォーマンスには悲鳴が上がりそう。下手すると、ラジー賞。
マイケル・ファスベンダー Michael Fassbender （ザ・キラー）	しばらく公開作が途絶えていたが、いよいよエンジン全開。デヴィッド・フィンチャーがグラフィック・ノヴェルを映画化するダークノワールで、精神のバランスを崩していく殺し屋に扮する。
クリスティアン・フリーデル Christian Friedel （関心領域）	「ヒトラー暗殺、13分の誤算」が話題を呼び、ヨーロッパ映画賞候補にも挙がったドイツスター。再びナチス物で、アウシュヴィッツ収容所所長の妻に恋する将校の物語に登場。
ケルヴィン・ハリソン・ジュニア Kelvin Harrison Jr. （シュヴァリエ）	「シラノ」で存在感を発揮した後に続くのは、18世紀フランスの作曲家シュヴァリエ・ド・サン＝ジョルジュ役。おそらく見せ場の連続になる。若手に厳しい部門ということを思い出そう。
ホアキン・フェニックス Joaquin Phoenix （ナポレオン）	「グラディエーター」で組んだリドリー・スコットの超大作で、あのフランス皇帝ナポレオン・ボナパルトを演じる。おそらく過激描写も満載なナポレオンになる。妻役ヴァネッサ・カービーとの一騎打ちもあり。
デヴィド・ストラザーン David Strathairn （A Little Prayer）	息子の浮気を知り義理の娘を守ろうとする父親役が、サンダンス映画祭で大きな話題を呼ぶ。主演映画は稀。何とかこのチャンスを物に。功労票が雪崩れ込むかも。
役所広司 Kôji Yakusho （PERFECT DAYS）	日本にはオマエしかいないのか！…と言いたくなるほどに、毎年「日本アカデミー賞」に顔を見せる演技巧者。渋谷の清掃員役を詩情豊かに。ヴィム・ヴェンダース映画主演、カンヌ男優賞受賞の快挙。
ユ・テオ Teo Yoo （パストライブス／再会）	韓国俳優だが、生まれはドイツ。キャリア初期はグローバルな活動を続けてきたが、近年は韓国での活動が目立つ。「別れる決心」にも出演。幼少期を一緒に過ごした男女の再会の物語。
Longshot
ジェイ・バルチェル Jay Baruchel （ブラックベリー）	ライトで好感度の高いユーモアセンスでコメディ映画の常連となっているが、今度はドラマ性の強い役柄に挑む。世界初のスマートフォンを誕生させるマイク・ラザリディスに大変身。気づかれないかも。
ティモシー・シャラメ Timothée Chalamet （ウォンカとチョコレート工場のはじまり）	かつてジョニー・デップが手掛けたウィリー・ウォンカの若き日に扮する。その美貌がたっぷり活かされると思われ…。歌って踊る場面も用意されているとの情報に期待が高まっている。
オールデン・エアエンライク Alden Ehrenreich （Fair Play／フェアプレー）	「ハン・ソロスター・ウォーズ・ストーリー」の興行成績が期待ほど伸びず、株が急下降の不運。せっかくの才能が埋もれる前に何とか復活を！恋人の昇進により、その関係を危うくする男役。
ジェイミー・フォックス Jamie Foxx （眠りの地）	近年は賞レースから遠ざかっているが、ファンキーなノリは相変わらず、評価も高い。破産した葬儀屋と共にライヴァル会社と戦う目立ちたがりの弁護士役。別映画の撮影中に救急搬送。心配。
マイケル・Ｂ・ジョーダン Michael B. Jordan （クリード過去の逆襲）	若手から中堅へ手堅くキャリア移行中。アドニス・クリード役に挑むのはこれが3度目。しかも監督まで手掛ける。シルヴェスター・スタローン＝ロッキー・バルボアは不在。腕の見せ所。
ブノワ・マジメル Benoît Magimel （ポトフ美食家と料理人）	「年下のひと」で共演、恋愛関係に発展するも破局したジュリエット・ビノシュと再共演。ビノシュ演じる料理人との関係を深める美食家役。最近の大量増量は役作り…ですか？そうだと言って！
マッツ・ミケルセン Mads Mikkelsen （愛を耕すひと）	「北欧の至宝」とまで呼ばれるデンマーク出身スター。「アナザーラウンド」のさすがの名演で魅せた後は、再びニコライ・アーセルと組む歴史物で、血塗れの混沌に巻き込まれる。外国語映画。
キアヌ・リーヴス Keanu Reeves （ジョン・ウィック：コンセクエンス）	ハリウッドの荒波を生き抜くしたたかさを全然感じさせない愛され人。「スピード」「マトリックス」に続く代表作が、シリーズ第4弾に到達。クンフーとガンアクションの融合、まだまだ魅せますよ。

No Chance　チャンスなし　（1/19）
リズ・アーメド Riz Ahmed （フィンガーネイルズ）	ベネディクト・カンバーバッチ Benedict Cumberbatch （ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語）
ジェシー・アイゼンバーグ Jesse Eisenberg （Manodrome）	タロン・エガートン Taron Egerton （テトリス）
マイケル・ファスベンダー Michael Fassbender （ネクスト・ゴール・ウィンズ）	アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins （Freud's Last Session）
ポール・メスカル Paul Mescal （もっと遠くへ行こう。）	エズラ・ミラー Ezra Miller （ザ・フラッシュ）
ホアキン・フェニックス Joaquin Phoenix （ボーはおそれている）	カラム・ターナー Callum Turner （ヒトラーのオリンピックに挑んだ若者たち：ボートに託した夢）

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