Predictions -Best Supporting Actor-

助演男優賞




受賞予想（3/4）




Final Predictions

スターリング・Ｋ・
ブラウン		 ロバート・
デ・ニーロ		 ロバート・
ダウニー・ジュニア		 ライアン・ゴズリング マーク・ラファロ
◎ ○ △


OSCAR PLANET Prediction ロバート・ダウニー・ジュニア（オッペンハイマー）
General Prediction ロバート・ダウニー・ジュニア（オッペンハイマー）
My Hope マーク・ラファロ（哀れなるものたち）


　普通に考えれば、助演男優賞は『オッペンハイマー』のロバート・ダウニー・ジュニアで決まりだろう。80年代を青春スターとして駆け抜け、実力派と認められながらドラッグ中毒により90年代を棒に振り、00年代にトニー・スターク＝アイアンマンとして奇跡の復活、今や国民的スターとして愛されている。

　そのダウニー・ジュニアが作品賞本命のクリストファー・ノーラン映画で助演、主人公ロバート・オッペンハイマーと対立する原子力委員会委員長ルイス・ストロース役で場をさらう。ダウニー・ジュニアのどん底まで落ちたキャリアはとっくに復活しているのだが、それを完成させる最後のピースがオスカー像であり、今年はいよいよそれに手が届くところまで来ている。会場中が彼をスタンディング・オヴェーションで迎える画が簡単に想像できる。

　不安要素があるとするなら、『バービー』のライアン・ゴズリングだろう。こちらは90年代にディズニー・チャンネルで人気者になり、00年代に演技力が完全開花オスカー候補に挙がり、10年代にはあの「ラ・ラ・ランド」（16年）の主演俳優として輝いた。既にオスカーを受賞する下地は十二分に頑丈、受賞秒読みに入っているスターだ。ゴズリングが手掛けたのは、バービーのボーイフレンド、ケン。自分のアイデンティティ探しの旅の迷子になり、気がつけば「有害な男性」像を目指しているという、なかなかのとんでもキャラクター。主題歌賞候補曲「I'm Just Ken」を歌う分かりやすい見せ場もあるし、何より喜劇に振り切れた演技力が素晴らしい。この部門はコメディに優しいことでも知られている上、「バービー」がノミネーション段階でその他の重要部門から弾かれたことも、彼にとっては追い風になるだろう。ダウニー・ジュニアは絶対受賞安泰、ではないはずだ。

　独走に見えるダウニー・ジュニアに忍び寄るゴズリングの影。この画を打ち破るのは、他の3名には難しいだろう。『哀れなるものたち』のマーク・ラファロは4度目の候補は立派でも、アメリカ映画俳優組合賞では候補落ちしている。『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のロバート・デ・ニーロは生きるレジェンド、今更オスカーを挙げなくても良いという動きが出るはず。『アメリカン・フィクション』のスターリング・Ｋ・ブラウンはフレッシュなノミネートと言えるが、映画界での実績はまだ不足気味だ。

　ダウニー・ジュニアの軽妙スピーチは各授賞式で愛されてきた。彼の有利は動かない。ただ、ゴズリングを甘くは見ない方が良い。




Prediction Chart
％ Final 2/29 2/22 2/15 2/8 2/1
1 ロバート・ダウニー・ジュニア
『オッペンハイマー』		 50 1 1 1 1 1 1 本命
2 ライアン・ゴズリング
『バービー』		 30 2 2 2 2 2 2 対抗
3 マーク・ラファロ
『哀れなるものたち』		 10 3 3 3 3 3 3 大穴
4 ロバート・デ・ニーロ
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』		 5 4 4 4 4 4 4 Happy to be Nominated
5 スターリング・Ｋ・ブラウン
『アメリカン・フィクション』		 5 5 5 5 5 5 5




List of Marks

スターリング・Ｋ・ブラウン
『アメリカン・フィクション』		 ファースト・ノミネーション！遂に映画でも認められる（＋） 2.5
そう、テレビのイメージが強い人。映画はこれから（＊）
いや、テレビメインで活躍する会員から支持がある？（＊）
前哨戦はノミネートもギリギリの攻防だった（−）
主人公のトラブルメイカーな弟役で強烈インパクト（＋＋＋）
ジェフリー・ライトの受賞は難しそう。となると彼も…（−）
これから何度でもチャンスがありそうな実力派＆高好感度（＊）

ロバート・デ・ニーロ
『キラーズ・オブ・
ザ・フラワームーン』		 9度目のノミネーション。もう数えなくていいよね（＋） 1.5
温厚な顔の裏に強欲を隠した役どころ。巧い！（＋＋）
前哨戦ではノミネート止まりだった（−）
愛弟子（？）レオナルドディカプリオ落選。うぉぉぉん…（＊）
既に2度受賞済み。未受賞俳優に譲りましょう（−）
気の抜けたコメディへの出演が目立つことはナイショ（＊）
80代に突入。まだまだ現役で頑張って下さいね（＊）

ロバート・ダウニー・ジュニア
『オッペンハイマー』		 3度目のノミネート。少ないくらい（＋） 9.5
原子力委員会委員長ルイス・ストロース役。実在の人物（＋＋＋）
主人公と対立する役どころはオスカーが好んでいるもの（＋＋）
ゴールデン・グローブ、ブロードキャスト等重要賞を押さえる（＋＋）
90年代後半頃はハリウッドの問題児。よくぞ復活（＋）
ちゅーか、今やアイアンマンですから。そちらを終えた労い（＊）
コメディ演技で勝負してくるライアン・ゴズリングが不気味（−）

ライアン・ゴズリング
『バービー』		 3度目のノミネート。もう若手とは言えないお年頃（＋＋） 9.5
BFケン役。「有害な男性」像を目指す爆笑演技（＋＋＋）
「I'm Just Ken」パフォーマンスも効いていました（＋＋＋）
ボストン映画批評家協会賞受賞（＋）
対象作は監督、主演女優等から漏れる。作品人気は…（＊）
年功序列で行けば、今年はロバート・ダウニー・ジュニア（−）
コメディ演技が愛される部門。チャンスは低くない（＋）

マーク・ラファロ
『哀れなるものたち』		 気がつけば4回目のノミネーション（＋） 5.0
主人公を丸め込もうとして翻弄される役どころに大笑い（＋＋）
ナショナル・ボード・オブ・レヴュー受賞のインパクト（＋）
SAGで候補落ちしている。そこからの逆転受賞は難しい（−）
ウィレム・デフォーの支持票が雪崩れ込みそう（＋）
おそらくこの部門が最も愛するタイプの俳優（＋）
ブルース・バナー、トニー・スタークに敗れてしまうのか？（＋−）





The Five Nominees　ノミネート男優　［I guessed 4/5］
スターリング・Ｋ・ブラウン　Sterling K. Brown
アメリカン・フィクション（MGM）
Oscar Experience
first nomination!
Precursors
None
ミニシリーズ「アメリカン・クライム・ストーリー O・J・シンプソン事件」（16年）、TVシリーズ「THIS IS US」（16〜22年）が遅咲きを実現したゆえか、TVのイメージが強いが、もちろん映画でも魅力を発散する。ジェフリー・ライトと共にエッジの効いたコメディを盛り上げる。今後は主演作も増えるはず。
ロバート・デ・ニーロ　Robert De Niro
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン（Apple TV+、パラマウント）
Oscar Experience
9 noms / 2 wins
Precursors
None
マーティン・スコセッシ映画の主演に復帰した「アイリッシュマン」（19年）でのオスカー候補落ちは悔しかったことだろう。製作も兼ねていたからなおさらだ。しかし、続くスコセッシ映画で早くもリヴェンジ。柔和な表情で町を治めながら、実はその胸の中に強欲をたっぷり詰め込む男を怪演。実に9度目の候補。
ロバート・ダウニー・ジュニア　Robert Downey Jr.
オッペンハイマー（ユニヴァーサル）
Oscar Experience
3 noms / 0 win
Precursors
SAG、BAFTA、GGA、BFCA、LVFCS、AFCC、PFCC、NTFCA、DFFCA、SFCA、SDFCS...
若き肉体に才能を大いに感じさせた80年代。ドラッグに塗れ堕ちていった90年代。トニー・スタークとして奇跡のカムバックを果たした00年代。そして今、遂に彼はオスカー俳優になろうとしている。クリストファー・ノーラン映画で見せる圧倒的存在感。真の実力派の新しい時代の到来を告げる鐘の音が聞こえる。
ライアン・ゴズリング　Ryan Gosling
バービー（ワーナー・ブラザース）
Oscar Experience
3 noms / 0 win
Precursors
BSFC、AFCC、MMCG、SLFCA、PFCS、OFCC、DFCS、HFCS、PCA、TFCA、HCA
まさかバービーのボーイフレンドが厚みのある（いや、厚みのない？）人物になるとは、コメディとドラマのバランス感覚に優れた名優だからこその技。暴走すればするほど哀愁が漂うケン。見せ場のひとつは「I'm Just Ken」のパフォーマンスだ。こちらは主題歌賞候補。ステージで歌うところを見たいが、それは無理？
マーク・ラファロ　Mark Ruffalo
哀れなるものたち（サーチライト）
Oscar Experience
4 noms / 0 win
Precursors
GSA、NBR、IFJA、NYFCO
気がつけば4度目のノミネート。「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」（00年）で注目された頃は、地味な容姿もあり、ここまで伸びるとは思わなかった。それが今やブルース・バナー博士にして、ハリウッド映画に欠かせない名性格俳優だ。ヨルゴス・ランティモス映画に登場、ダメ男役でまたしても忘れ難い演技を見せる。




ranking



前哨戦ポイント　-1/28- 対象作の評価 rating
1 ロバート・ダウニー・ジュニア 224.5 p 1 ロバート・ダウニー・ジュニア 92.4 p
2 ライアン・ゴズリング 170.5 p 2 マーク・ラファロ 92.0 p
3 ロバート・デ・ニーロ 115.0 p 3 ロバート・デ・ニーロ 91.2 p
4 マーク・ラファロ 114.0 p 4 ライアン・ゴズリング 86.5 p
5 スターリング・K・ブラウン 82.0 p 5 スターリング・K・ブラウン 86.1 p







ノミネート予想（1/19）




Final Prediction

　助演男優賞は既に3枠は埋まっていると見るべきだろう。『オッペンハイマー』のロバート・ダウニー・ジュニア、『バービー』のライアン・ゴズリング、『哀れなるものたち』のマーク・ラファロだ。いずれも対象作の人気が絶大。前哨戦でもしっかり結果を残してきた。

　当初はこの3人に『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のロバート・デ・ニーロを加えた4人がBIG4だと思われたのだが、デ・ニーロにビッグトラブル。批評家賞で思いの外、伸びていないのだ。ノミネーション漏れも多く、絶対安泰とは言えなくなってきた。主演男優レオナルドディカプリオも同様に伸び悩んでいるのだが、誰もが認める演技派、既に数々の賞を受賞してきているがゆえに、かえって避けられているのかもしれない。

　デ・ニーロよりも強さを見せたのは『メイ・ディセンバー ゆれる真実』の新星チャールズ・メルトンだ。二大オスカー女優ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーア相手に堂々たるパフォーマンス。母親に韓国の血が流れていて多様性時代にもピタリとフィット。批評家賞ではニューヨークとシカゴという重要ポイントを押さえている。作品自体にも勢いが出てきているので、メルトン浮上の目は大いにあり得る。

　新星と言えば『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』のドミニク・セッサもそうだ。これが完全なる俳優デビュー作というど新人。それがポール・ジャマッティやダヴァイン・ジョイ・ランドルフのようなクセモノと見事な掛け合いを見せる。また、メルトンよりも作品パワーは強い。

　ヴェテランなら『哀れなるものたち』のウィレム・デフォー、『アメリカン・フィクション』のスターリング・Ｋ・ブラウンにもチャンスがある。やはり作品パワーが強いふたり。ただ、デフォーはラファロとの評割れが気になるし、ブラウンはTVスターのイメージが強いかもしれない。

　伸び悩みと言えど、デ・ニーロはゴールデン・グローブ賞とブロードキャスト映画批評家協会賞ではしっかり候補に挙がっている。オスカー向きの俳優でもあることを考えると、そのまま候補入り…というのが安全予想になるが、果たして…。


　※追記。アメリカ映画俳優組合賞（SAG）でデフォーが指名され、ラファロが外される大波乱。オスカーではラファロの方が強いと思われるが、果たして…。また、SAGではブラウンも候補入り。想像以上に票は割れているのかもしれない。


　OSCAR PLANET Prediction
ウィレム・デフォー
（哀れなるものたち）		 Shaky
ロバート・デ・ニーロ
（キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン）		 Shaky
ロバート・ダウニー・ジュニア
（オッペンハイマー）		 Lock
ライアン・ゴズリング
（バービー）		 Lock
マーク・ラファロ
（哀れなるものたち）		 Shaky
　The Runner-up
スターリング・Ｋ・ブラウン
（アメリカン・フィクション）		 Shaky




The Five Frontrunners　フロントランナー（5名）　（1/19）
Lock
ロバート・ダウニー・ジュニア
Robert Downey Jr.
（オッペンハイマー）
Win: SAG、BAFTA、GGA、BFCA、LVFCS、AFCC、PFCC、NTFCA、DFFCA、SFCA、SDFCS、NFCS、CACF、NCFCA、GFCA、SFFCC、AFCS、MCFCA、NDFS、IFCA、KCFCC、MFCA、VFCC、OFCS、PFCC2		 クリストファー・ノーランが原爆の父ロバート・オッペンハイマーを描くドラマで、米原子力政策の中心人物ルイス・ストラウス役。久々本領発揮へ。
Weak Point
アイアンマン＝トニー・スターク役がどん底にあった彼のキャリアを救ったことは間違いない。…が、そちらにかかりきりだった近年、何とも勿体無かったなーという気も…。これからはレースの常連か。
ライアン・ゴズリング
Ryan Gosling
（バービー）
Win: BSFC、AFCC、MMCG、SLFCA、PFCS、OFCC、DFCS、HFCS、PCA、HFCS2、TFCA、HCA		 しばらくの休養を経て「グレイマン」で再始動。人間世界に迷い込むバービーの物語で、そのちょっとヌケてるBFケンを演じる。ライトな魅力炸裂。
Weak Point
全くオスカー好みの内容でないが、この部門は娯楽映画のコメディ演技が認められやすく、チャンスは大。歌声を披露した「I'm Just Ken」が主題歌賞候補に挙がれば、完璧のレース展開。
Shaky
ウィレム・デフォー
Willem Dafoe
（哀れなるものたち）		 未だ第二次黄金期が続く中、癖の強い演出で知られるヨルゴス・ランティモス映画で、マッドサイエンティストを演じる。どう考えても怪演。
Weak Point
…になることが予想できちゃうのが、良いことなのかどうか。共演のマーク・ラファロに勢い。そちらと票を食い合うことは確実と思われる。SAGではラファロを越えて候補入りしたが、接戦は続く。
ロバート・デ・ニーロ
Robert De Niro
（キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン）		 依然精力的なマーティン・スコセッシ映画、町の権力者役で脇を締める。甥っ子役のレオナルド・ディカプリオとの掛け合いで観客を震え上がらせる。
Weak Point
濃厚な演技合戦が見られるが、スコセッシの前作「アイリッシュマン」では演技賞候補から弾かれてしまったことを考えると油断できない。出演時間が少ないのでは…との心配は杞憂だが...。
マーク・ラファロ
Mark Ruffalo
（哀れなるものたち）
Win: GSA、NBR、IFJA、NYFCO		 ブルース・バナー役が最も有名だが、実は既に3度の演技賞候補経験を持つ演技派。この部門が最も愛する個性の持ち主。
Weak Point
ヨルゴス・ランティモス映画に登場。かなり癖の強い世界観で、敏腕だが堕落した弁護士役。同じ部門にウィレム・デフォー。彼よりも旨味のある役どころと言われているが、果たして…。




ノミネーション予想 これまでの流れ 2023　（Changes in Red）
Final
ロバート・デ・ニーロ ウィレム・デフォー ロバート・ダウニー・ジュニア* ライアン・ゴズリング マーク・ラファロ
The Leader：ロバート・ダウニー・ジュニア
12/1
ロバート・デ・ニーロ チャールズ・メルトン ロバート・ダウニー・ジュニア* ライアン・ゴズリング マーク・ラファロ
11/1
ロバート・デ・ニーロ ウィレム・デフォー ロバート・ダウニー・ジュニア* ライアン・ゴズリング マーク・ラファロ
10/1
ロバート・デ・ニーロ ウィレム・デフォー ロバート・ダウニー・ジュニア* ライアン・ゴズリング マーク・ラファロ
9/1
ロバート・デ・ニーロ ウィレム・デフォー ロバート・ダウニー・ジュニア* ライアン・ゴズリング ジョン・マガロ
8/1
ロバート・デ・ニーロ ウィレム・デフォー ロバート・ダウニー・ジュニア* ライアン・ゴズリング ジョン・マガロ
7/1
ロバート・デ・ニーロ* コールマン・ドミンゴ ロバート・ダウニー・ジュニア ライアン・ゴズリング ジョン・マガロ
6/1
ロバート・デ・ニーロ* コールマン・ドミンゴ ロバート・ダウニー・ジュニア ライアン・ゴズリング Ａ・スカルスガルド
5/1
ロバート・デ・ニーロ コールマン・ドミンゴ ロバート・ダウニー・ジュニア ジェシー・プレモンス* Ａ・スカルスガルド




The Other Contenders　その他の有力候補　（1/19）
Very Possible
スターリング・Ｋ・ブラウン
Sterling K. Brown
（アメリカン・フィクション）		 TVシリーズ「THIS IS US」に主演して以来、評価はうなぎ上り。映画への出演も目に見えて増え、いよいよそちらでも成功か。ジェフリー・ライト主演の喜劇でも結果を残す。
グレン・ハワートン
Glenn Howerton
（ブラックベリー）		 決定だと呼べる代表作はないが、地道に活動中。世界初のスマートフォン誕生の裏の出来事を描く実話物で、ジム・バルシリー役。頭を剃り上げて勝負。サウス・バイ・サウスウエストで好評。Win: NTFCA
チャールズ・メルトン
Charles Melton
（メイ・ディセンバー ゆれる真実）		 インディアンと韓国の血の入るルーツが、多様性を象徴。少年時代に大人の女と関係を持つ役。Win: NSFC、NYFCC、CFCA、WFCA、FFCC、GWNYFCA、SFCS、LFCC、BOFCA
ポール・メスカル
Paul Mescal
（異人たち）		 今最も勢いのあるアイルランドスター。「aftersun アフターサン」により早々とオスカー・ノミネーション獲得。生家で死んだ両親と出会う青年の物語で、謎めいた隣人を演じる。キーパーソン？
ピーター・サースガード
Peter Sarsgaard
（あの歌を憶えている）		 「ニュースの天才」を筆頭に、一時はオスカー候補を囁かれる作品を連発していた性格スター。ジェシカ・チャステインと共演するドラマで久々に上昇気流。ヴェネチア映画祭男優賞受賞。主演？
ドミニク・セッサ
Dominic Sessa
（ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ）		 映画デビュー作がアレクサンダー・ペイン映画で、かつポール・ジャマッティと共演という幸運の持ち主。クリスマスを寮で過ごすことになる問題児役。ブレイクスルー演技賞総ナメかも…。Win: UFCA
Possible
ベン・アフレック
Ben Affleck
（AIR エア）		 俳優としてよりも監督としての方が評価されてきたが、「僕を育ててくれたテンダー・バー」で上昇気流に。自身の監督作でマット・デイモンを主演に迎え、ナイキ共同創業者フィル・ナイト役で出演も…。
ジェイミー・ベル
Jamie Bell
（異人たち）		 「リトル・ダンサー」から既に20年以上経過しているとは…。すっかりおじさんで、すっかり名性格スター。主人公が生家で再会する、死んだ父親役。クレア・フォイと夫婦になる。
マット・デイモン
Matt Damon
（オッペンハイマー）		 クリストファー・ノーランが原爆の父ロバート・オッペンハイマーを描くドラマで、原子爆弾開発極秘計画を指揮したレズリー・グローヴスを演じる。ロバート・ダウニー・ジュニアと票割れ。
コールマン・ドミンゴ
Colman Domingo
（カラーパープル）		 「Zola ゾラ」の怪演で注目度上昇、ますます引っ張りだこ。トニー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカルの映画化で、重要ロール。今年は『ラスティン：』も控えていて、こちらの方が本命との見方も…。
ジェイコブ・エロルディ
Jacob Elordi
（プリシラ）		 特に実績もないままに第94回アカデミー賞授賞式のプレゼンターを務めたが、今後は注目作が続々。プリシア・プレスリーを描く実話ドラマで、あのエルヴィス役。オースティン・バトラーと絶対に比較される。
ジョン・マガロ
John Magaro
（パスト ライブス／再会）		 韓国で幼少時代を過ごした男女が20年後、ニューヨークで再会することから始まる物語。女は既に結婚していて、その夫役。「ファースト・カウ」の名演が話題を呼ぶも、オスカーでほぼ無視された。
ジェシー・プレモンス
Jesse Plemons
（キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン）		 「パワー・オブ・ザ・ドッグ」で初候補。続いてマーティン・スコセッシ映画出演とノッている。一度認められるととんとん拍子なのがオスカー。20年代オクラホマ、オセージ族連続不審死事件を追う捜査官役。
ジェレミー・アレン・ホワイト
Jeremy Allen White
（アイアンクロー）		 少し前まで「シェイムレス」で下品パフォーマンス全開だったのに、「一流シェフのファミリーレストラン」でゴールデン・グローブ賞受賞とは…。レスラーファミリーを描く実話物。共演男優と票割れ。
Longshot
ハリス・ディキンソン
Harris Dickinson
（アイアンクロー）		 「ブルックリンの片隅で」で注目を集め、それ以後はとんとん拍子。「逆転のトライアングル」出演でさらに株は上昇。レスラーファミリーを描く実話物に登場。身体を鍛え上げての登場か。
ジェイコブ・エロルディ
Jacob Elordi
（Saltburn）		 ここに来て注目作・話題作への出演が続くハンサムスター。「プロミシング・ヤング・ウーマン」の第二作として注目されるスリラーで、裕福な大学生役、バリー・コーガンと激突する。
トミー・リー・ジョーンズ
Tommy Lee Jones
（眠りの地）		 日本では宇宙人として有名な強面ヴェテラン。型破りな弁護士と共にライヴァル会社を訴える、破産した葬儀屋オーナー役。ジェイミー・フォックスとのコンビネーションはいかに。ハリソン・フォードの代役。
永山瑛太
Eita Nagayama
（怪物）		 「WATER BOYS」から20年、今や日本を代表する中堅スター。坂元裕二が当て書きしたという生徒思いの教師に扮する。是枝裕和曰く「彼以外ではあり得ない妙な、しかし、愛すべき」役。
クリス・ロック
Chris Rock
（ラスティン：ワシントンの「あの日」を作った男）		 ウィル・スミスにぶん殴られ、でも冷静さを失わなかったことで評価が上がる珍現象。バイヤード・ラスティンを主人公にした伝記ドラマで、ロイ・ウィルキンス役。実は演技もできるんだ、これが。
グリン・ターマン
Glynn Turman
（ラスティン：ワシントンの「あの日」を作った男）		 「マ・レイニーのブラックボトム」の余韻冷めやらぬまま、今度は公民権活動家バイヤード・ラスティンを描く伝記ドラマに登場。活動家Ａ・フィリップ・ランドルフ役。クリス・ロックと票割れ。




No Chance　チャンスなし　（1/19）
ジェイソン・ベイトマン
Jason Bateman
（AIR エア）		 マット・ボマー
Matt Bomer
（マエストロ：その音楽と愛と）
エイドリアン・ブロディ
Adrien Brody
（Manodrome）		 ジョエル・エドガートン
Joel Edgerton
（ヒトラーのオリンピックに挑んだ若者たち：ボートに託した夢）
クリス・エヴァンス
Chris Evans
（ペイン・ハスラーズ）		 マシュー・グード
Matthew Goode
（Freud's Last Session）
リチャード・Ｅ・グラント
Richard E. Grant
（Saltburn）		 ラミ・マレック
Rami Malek
（オッペンハイマー）
ジャック・オコンネル
Jack O'Connell
（フェラーリ）		 ゲイリー・オールドマン
Gary Oldman
（オッペンハイマー）
タハール・ラヒム
Tahar Rahim
（ナポレオン）		 ジェレミー・ストロング
Jeremy Strong
（マエストロ：その音楽と愛と）





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