Predictions -Best Supporting Actress-

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助演女優賞

受賞予想（3/3）

Final Predictions

エミリー・ブラント

ダニエル・ブルックス

アメリカ・フェレーラ

ジョディ・フォスター

ダヴァイン・ジョイ・
ランドルフ

○

◎

OSCAR PLANET Prediction		ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ（ホールドオーバーズ）
General Prediction		ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ（ホールドオーバーズ）
My Hope		エミリー・ブラント（オッペンハイマー）

　本命なきレースと言われた前シーズンとは打って変わり、助演女優賞は賞レース序盤から現在まで、ひとりのコンテンダーが圧倒的強さを見せている。オスカーも彼女で決まりだろう。『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』のダヴァイン・ジョイ・ランドルフこそその人だ。

　誰？…と首を傾げる人も多いだろう。舞台版「ゴースト」（12年）であの霊媒師オダ・メイ・ブラウン役を手掛け、トニー賞候補に挙がったことがあるのだが、映画で存在感を見せてきたのはここ数年と言って良い。「ルディ・レイ・ムーア」（19年）「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」（20年）で注目され、メジャー映画「ザ・ロストシティ」（21年）でサンドラ・ブロックと共演、そして今回アレクサンダー・ペイン映画でメインの役どころ3人の内のひとりを演じる。

　戦争で息子を亡くした孤独な料理人。これがランドルフが任された役柄で、ヴェテランポール・ジャマッティや新人ドミニク・セッサと強力なアンサンブルを作り上げていると評判。映画祭でのプレミア上映時からBUZZは大いに盛り上がっていたのだが、賞レースに入っても一向にそれは衰えることなく、そればかりかジャマッティにも勢いが出てきたことで、いよいよランドルフ勝利は堅くなってきた感。各授賞式でも感激とユーモアが混ざり合った好感度の高いスピーチを連発しているのも頼もしい。

　ランドルフに対抗できそうなコンテンダーは見当たらないとするのが正解なのだが、敢えて挙げるなら『オッペンハイマー』のエミリー・ブラントか。「マイ・サマー・オブ・ラブ」（04年）で注目され、「プラダを着た悪魔」（06年）によりハリウッド進出。以降、映画界に欠かせない「スター女優」として高評価作、話題作に途切れることなく出演している。ブラントは今回初めてのノミネート、ここまで時間がかかったものだが、作品選びが娯楽作寄りであるがゆえの結果と見るのが妥当。このキャリア選択はもちろん悪いことではない。今回はクリストファー・ノーラン映画。原爆の父ロバート・オッペンハイマーの妻に扮して、終幕に場をさらう。長年に渡るハリウッドへの貢献を考えると、ブラントに票が集まってもおかしくはない。ただ、ブラントの決定打かと言うと、どうか。ランドルフへの対抗はさすがに難しいはずだ。

　当初この部門の本命と目されていた『カラーパープル』のダニエル・ブルックスは作品評価の伸び悩みと共にBUZZは急激に下降中。『バービー』のアメリカ・フェレーラは作品の魂をスピーチする場面で評価が高いが、候補こそが勝利と言われている。『ナイアドその決意は海を越える』のジョディ・フォスターももちろん名演だが、3つ目のオスカーを獲得するほどの勢いは感じられない。

　やはり、ランドルフの圧勝劇で終わりそうだ。

**Prediction Chart**
		％	Final	2/29	2/22	2/15	2/8	2/1
1	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』	70	1	1	1	1	1	1	本命
2	エミリー・ブラント『オッペンハイマー』	15	2	2	2	2	2	2	対抗
3	アメリカ・フェレーラ『バービー』	5	3	3	3	4	4	4	Happy to be Nominated
4	ダニエル・ブルックス『カラーパープル』	5	4	4	4	3	3	3
5	ジョディ・フォスター『ナイアドその決意は海を越える』	5	5	5	5	5	5	5

**List of Marks**
エミリー・ブラント『オッペンハイマー』	遂に、遂に、遂にファースト・ノミネーション！（＋）	3.0
	主人公ロバート・オッペンハイマーの妻役。終幕に見せ場（＋＋）
	Ｃ・ノーラン映画は女性の描き方に難…と言われがち（＊）
	重要賞全てで候補入り。…が全て候補止まり（－）
	対象作は作品賞の大本命。当然勢いが出る（＋）
	映画ファンがずっと候補入りを願っていた人（＊）
	ジョン・クラシンスキーと仲良く出席…ですか？（＋－）
ダニエル・ブルックス『カラーパープル』	ファースト・ノミネーション！（＋）	2.0
	ソフィア役はブロードウェイで長年好演した役どころ（＋＋）
	トニー賞まで受賞している（＋）
	見れば誰でも分かる。何故彼女が候補入りしたのか（＋）
	…が、肝心の作品評価はいまいち伸び切らず（－）
	彼女だけの候補入りがそれを象徴（－）
	アフリカ系なら今年はダヴァイン・ジョイ・ランドルフが強い（－）
アメリカ・フェレーラ『バービー』	初ノミネート獲得。俳優仲間も大喜び（＋）	3.0
	バービーと並ぶ作品の魂を体現する役どころ（＋＋）
	前哨戦はノミネート止まりに終わっている（－）
	対象作は監督賞、主演女優賞を落としてしまった（－）
	両親はホンジュラスからの移民。多様性時代（＋）
	「旅するジーンズ」シリーズファンが応援しています（＊）
	「アグリー・ベティ」ファンも応援しています（＊）
ジョディ・フォスター『ナイアドその決意は海を越える』	5度目のノミネート。何とびっくり29年ぶり（＋）	2.5
	主人公を献身的に支える役どころ。ほとんどもうひとりの主役（＋＋）
	コロンバス映画批評家協会賞をこっそり受賞（＊）
	80年代後半から90年代にかけての勢いはすごかったなー（＊）
	メジャー大作から遠ざかることを自ら選ぶ。我が道を行く（＋－）
	混戦部門。候補入りはラッキーだったと見る向き多数（＊）
	既に受賞済み。受賞の気配は全くない（－）
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』	初ノミネートおめでとうございます（＋）	8.5
	息子を亡くした孤独な料理人役に観客シンパシー（＋＋）
	前哨戦、取りこぼしなしの圧勝劇。ワーオ！（＋＋＋）
	ポール・ジャマッティにも勢いが出てきた。いよいよ万全（＋）
	これでオスカーだけ逃したら気の毒過ぎる（＋）
	ダニエル・ブルックスとの票割れは…さすがにないでしょう（＋－）
	彼女が受賞することで多様性対策もばっちり（＊）

The Five Nominees　ノミネート女優　［I guessed 3/5］
エミリー・ブラント　Emily Blunt
	オッペンハイマー（ユニヴァーサル）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors None
	初注目の「マイ・サマー・オブ・ラブ」（04年）、ハリウッドが虜になった「プラダを着た悪魔」（06年）、フル回転で活躍し続けるもオスカーには届かない。それはきっと、出演作に賞狙い作品がほとんどないからだ。彼女はエンターテイメント映画を愛する人。その彼女のキャリア最高のチャンス。逃したくない。
ダニエル・ブルックス　Danielle Brooks
	カラーパープル（ワーナー・ブラザース）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors None
	「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」（13～19年）でテレビは制した。「The Color Purple」でブロードウェイの頂点に立ち、グラミーも獲った。今度はミュージカル映画だ。舞台版と同じくソフィア役。その圧倒的パフォーマンスにより、主演のファンタジア・バリノ以上の注目を搔っ攫う。ダークホース。
アメリカ・フェレーラ　America Ferrera
	バービー（ワーナー・ブラザース）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors None
	「旅するジーンズと16歳の夏」（05年）で魅力爆発、「アグリー・ベティ」（06～10年）でも熱烈に愛された。近年は静かなキャリアだったが、母親を演じる年齢になり、再び結果を残す。抜群の好感度は大きな武器。ブロードキャスト映画批評家協会授賞式のスピーチも大きな話題。キャンペーンが機能した好例。
ジョディ・フォスター　Jodie Foster
	ナイアドその決意は海を越える（Netflix）
	Oscar Experience 5 noms / 2 wins
	Precursors COFCA
	遂に女帝がオスカーへ帰還。常連の印象があるが、21世紀に入ってからはこれが初、「ネル」（94年）以来、実に29年ぶりの候補だ。それも納得、遠泳スイマーの友人をサポートする役どころは、もうひとりの主役と言って差し支えない圧倒的存在感だった。彼女がいると、式が締まる。アネット・ベニングを援護せよ。
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ　Da'Vine Joy Randolph
	ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ（フォーカス・フィーチャーズ）
	Oscar Experience first nomination!
	Precursors SAG、BAFTA、GGA、GSA、ISA、NBR、BFCA、NSFC、NYFCC、LAFCA、BSFC、CFCA、LVFCS...
	誰が本命か分からないと言われていたのに、蓋を開けてみれば助演女優賞レースは彼女の圧勝劇だ（今のところ）。魅力的な人物が次々登場するアレクサンダー・ペイン映画で、子どもを亡くした調理師に扮する。今年、最もオスカーに近い俳優と言って良い。ダニエル・ブルックスの猛追を振り切る。

ranking

前哨戦ポイント　-1/28-			対象作の評価 rating
1	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ	255.5 p	1	エミリー・ブラント	92.4 p
2	エミリー・ブラント	140.0 p	2	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ	89.5 p
3	ダニエル・ブルックス	95.5 p	3	アメリカ・フェレーラ	86.5p
4	アメリカ・フェレーラ	91.0 p	4	ダニエル・ブルックス	80.0 p
5	ジョディ・フォスター	85.0 p	5	ジョディ・フォスター	77.1 p

ノミネート予想（1/19）

Final Prediction

　ノミネーションの発表を前にして既にレースは終わったと囁かれる助演女優賞部門。『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』のダヴァイン・ジョイ・ランドルフが前哨戦で圧倒的強さを発揮しているからなのだが、ここに来て『カラーパープル』のダニエル・ブルックスが猛烈な追い上げを見せているとの噂もある。…というわけで、どちらも候補落ちはないだろう。

　3番手からが難しい混戦模様。普通に考えると、対象作が強力な『オッペンハイマー』のエミリー・ブラントが来る。コメディでもドラマでも抜群のセンスを発揮するブラントだが、オスカーとの相性はよろしくなく、これまで何度も候補に近づき、その度に涙を呑んできた。今度こそ候補入りがあるだろうか。ブラントよ、映画ファンはあなたのノミネートを心から願っているはずだ。

　ここからはヴェテラン陣の戦いになる。『フェラーリ』のペネロペ・クルス、『ナイアドその決意は海を越える』のジョディ・フォスター、『メイ・ディセンバーゆれる真実』のジュリアン・ムーア、『Saltburn』のロザムンド・パイク、ハリウッドでの知名度はそれほど高くないがキャリアハイライトイヤーを迎えているドイツから『関心領域』のザンドラ・ヒュラーもここに入れて良いだろうか。いずれも確かな演技力で映画界をサヴァイヴァルしてきた実力派。普通に考えると作品パワーが強いムーアとヒュラーになるのだが…。ヒュラーは今年主演で勝負の『落下の解剖学』とWノミネートも期待されていて、実は票割れでどちらも落とされる可能性もある。ノミネーションの注目点と言える。

　ダークホースは『バービー』のアメリカ・フェレーラと『神さま聞いてる？これが私の生きる道？！』のレイチェル・マクアダムスだ。フェレーラは2024年を代表するメガヒット作でしっかり見せ場を作った中堅。根強いファンのいる「旅するジーンズと16歳の夏」（05年）、「アグリー・ベティ」（06～10年）で愛されてきた人、オスカー会員の中でも案外支持層は厚いかもしれない。マクアダムスは賞レース前は全くBUZZが盛り上がっていなかったのだが、批評家賞で次々名前が上がり、急浮上している。既に候補経験のある元青春スター。今回は母親役で席獲りに挑む。対象作は子どもを主人公にしたコメディゆえに、オスカー受けするのは難しいかもしれないが、果たして…。

　※追記。アメリカ映画俳優組合賞（SAG）でクルスが浮上して驚かせた。会員人気も低くない人なので、オスカーでも顔を見せるかもしれない。

OSCAR PLANET Prediction
エミリー・ブラント（オッペンハイマー）	Likely
ダニエル・ブルックス（カラーパープル）	Likely
ペネロペ・クルス（フェラーリ）	Shaky
ザンドラ・ヒュラー（関心領域）	Shaky
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ（ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ）	Lock
The Runner-up
ジョディ・フォスター（ナイアドその決意は海を越える）	Shaky

The Five Frontrunners　フロントランナー（5名）　（1/19）
Lock
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ Da'Vine Joy Randolph （ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ） Win: SAG、BAFTA、GGA、GSA、ISA、NBR、BFCA、NSFC、NYFCC、LAFCA、BSFC、CFCA、LVFCS、AFCC、MMCG、WFCA、PFCC、SLFCA、PFCS、DFFCA、SFCA、OFCC、CACF、NCFCA、GFCA、GWNYFCA、UFCA、SFCS、KCFCC、MFCA、VFCC...	「ルディ・レイ・ムーア」の好演により注目度ジャンプ。アレクサンダー・ペイン映画で、子を亡くした調理師役。ビッグブレイクの予感。 ~~Weak Point~~ 主演のポール・ジャマッティの勢いに食らいつこう。…なんてエールが必要ない前哨戦の圧勝劇。おそらく現在、今シーズン最も受賞に近い位置にいる俳優。候補落ちすることは、あり得ない。
Likely
エミリー・ブラント Emily Blunt （オッペンハイマー）	クリストファー・ノーランがロバート・オッペンハイマーを描く超大作ドラマで、その妻で生物学者のキャサリン役。終幕に見せ場がある模様。 Weak Point ただし、対象作はこれまでのノーラン映画同様、女性の描き方については苦言も少なくない。それを跳ね除ける前哨戦の快走が必要。この部門、おそらく映画ファンが最も応援している人。
ダニエル・ブルックス Danielle Brooks （カラーパープル）	「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」でブレイク。対象作のベースとなるブロードウェイ劇で同じソフィア役を手掛け、見事トニー賞候補に挙がる。 Weak Point ひとりの黒人女性の生涯に渡る戦いを描く物語。同じ部門に入るタラジ・Ｐ・ヘンソンとの票割れ。作品評価が期待ほど伸びなかったのに、足を引っ張られる危険もあり…？それとも票集中？
Shaky
ペネロペ・クルス Penélope Cruz （フェラーリ）	「パラレル・マザーズ」で4度目の候補に挙がったスペインの花。エンツォ・フェラーリを描く実話物で、夫婦仲が悪化している妻ローラを演じる。 Weak Point 主演プッシュが噂されるほどの存在感のようだが、作品評価は伸び切らず。その影響か、前哨戦でもほとんど名前が挙がらなかった（SAGで浮上）。ヨーロッパ会員票をかき集めたいところ。
ザンドラ・ヒュラー Sandra Hëller （関心領域） Win: LAFCA	カンヌ映画祭を沸かせたジョナサン・グレイザー映画で、アウシュヴィッツ収容所所長の妻を演じる。2023年はキャリア最重要の年に。 Weak Point 「ありがとう、トニ・エルドマン」により世界的名声を獲得。以後「希望の灯り」「アイム・ユア・マン」等でも高評価。順風満帆で今年は『落下の解剖学』で主演候補も射程圏内。票割れ？W候補？

ノミネーション予想これまでの流れ 2023　（Changes in Red）
Final
ダニエル・ブルックス	エミリー・ブラント	ペネロペ・クルス	ザンドラ・ヒュラー	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ*
The Leader：ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ
12/1
ダニエル・ブルックス	エミリー・ブラント	ジョディ・フォスター	タラジ・Ｐ・ヘンソン	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ*
11/1
ダニエル・ブルックス	エミリー・ブラント	アメリカ・フェレーラ	タラジ・Ｐ・ヘンソン	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ*
10/1
ヴィオラ・デイヴィス	エミリー・ブラント	アメリカ・フェレーラ	タラジ・Ｐ・ヘンソン	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ*
9/1
ヴィオラ・デイヴィス	リリー・グラッドストーン*	アメリカ・フェレーラ	タラジ・Ｐ・ヘンソン	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ
8/1
ヴィオラ・デイヴィス	リリー・グラッドストーン*	ジュリアン・ムーア	タラジ・Ｐ・ヘンソン	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ
7/1
エミリー・ブラント*	リリー・グラッドストーン	ジュリアン・ムーア	タラジ・Ｐ・ヘンソン	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ
6/1
エミリー・ブラント*	リリー・グラッドストーン	ジュリアン・ムーア	ロザムンド・パイク	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ
5/1
エミリー・ブラント*	リリー・グラッドストーン	メリッサ・マッカーシー	ロザムンド・パイク	ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ

The Other Contenders　その他の有力候補　（1/19）
Very Possible
アメリカ・フェレーラ America Ferrera （バービー）	「旅するジーンズと16歳の夏」のビッグブレイクから早18年。今度は人間界に迷い込んだあのバービーを助ける役どころ。コメディに優しい部門。終幕に用意されたスピーチ場面のインパクトで勝負。
ジョディ・フォスター Jodie Foster （ナイアドその決意は海を越える）	「モーリタニアン黒塗りの記録」でゴールデン・グローブ賞を受賞、久々に脚光。64歳で165キロの遠泳に挑む実在スイマーの親友役。…なのだが、ほとんどもうひとりの主役。Win: COFCA
レイチェル・マクアダムス Rachel McAdams （神さま聞いてる？これが私の生きる道？！）	「スポットライト世紀のスクープ」で初候補。ドラマ映画へシフトするかと思いきや、本来のフィールドであるコメディ中心のキャリアに一安心。12歳の少女の母親役。Win: LAFCA、SDFCS、FFCC、PCA
ジュリアン・ムーア Julianne Moore （メイ・ディセンバーゆれる真実）	「エデンより彼方に」で組んだトッド・ヘインズと再タッグ。かつて少年との恋愛がゴシップ誌で騒がれた女役。役柄への拒否反応も出るかも。ナタリー・ポートマンの役の方が旨味あり？Win: NFCS
ロザムンド・パイク Rosamund Pike （Saltburn）	「パーフェクト・ケア」でゴールデン・グローブ賞受賞。注目監督エメラルド・フェネルの第二作に登場。おそらく出演女優の中では最も大きな役柄になる。ひょっとすると主演プッシュ？
Possible
エリカ・アレクサンダー Erika Alexander （アメリカン・フィクション）	80年代からTVを中心に活動してきたが、遂に映画でもホームラン。トロント映画祭観客賞を受賞した話題作で、主人公ジェフリー・ライトとの仲を深める隣人役。作品に勢いが欲しい。
ジュリエット・ビノシュ Juliette Binoche （ポトフ美食家と料理人）	セザール賞11度ノミネート、受賞も果たしているフランスのヴェテランは、「イングリッシュ・ペイシェント」でオスカーも制覇。トラン・アン・ユンのロマンス・ドラマで美食家との関係を深める料理人役。
ヴィオラ・デイヴィス Viola Davis （AIR エア）	「ウーマン・キング無敵の女戦士たち」による落選が嘆かれる中、ナイキの逆転劇を描くドラマで、マイケル・ジョーダンの母を演じる。MVPとの声。終幕の電話場面の巧さを見逃すな。
クレア・フォイ Claire Foy （異人たち）	ブレイクし切れないキャリアが続いているが、「ウーマン・トーキング私たちの選択」で再び上昇気流に乗る。死んだときの年齢のまま生家で暮らす母親役。夫役はジェイミー・ベル。
タラジ・Ｐ・ヘンソン Taraji P. Henson （カラーパープル）	肝っ玉の据わったイメージで人気のヴェテラン女優。既に一度候補経験あり。人気ブロードウェイ・ミュージカルの映画化で助演を務める。注目を共演のダニエル・ブルックスに奪われている感。
ヴァネッサ・カービー Vanessa Kirby （ナポレオン）	「私という名のパズル」で初ノミネーション獲得。その勢いのままリドリー・スコット映画のヒロインへ。フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトの最初の妻ジョゼフィーヌ役。実はジョディ・カマーの代役。
フローレンス・ピュー Florence Pugh （オッペンハイマー）	「ドント・ウォーリー・ダーリン」「聖なる証」で実力を見せつけ、私生活では我が道を行く。原爆の父ロバート・オッペンハイマーを描くドラマで、その愛人で共産党員という役どころ。エミリー・ブラントと票割れ。
ティルダ・スウィントン Tilda Swinton （ザ・キラー）	シリアスなドラマからシュールなコメディまで何でもござれの個性派。今度はデヴィッド・フィンチャー映画に登場、マイケル・ファスベンダーと共演。長めのワンシーンで勝負する。
Longshot
安藤サクラ Sakura Ando （怪物）	いつの間にか日本を代表する女優へ。「万引き家族」に続く是枝裕和映画。息子を愛するシングルマザー役。TVシリーズ「ブラッシュアップライフ」の普通の感じ、サイコーでした。
キャシー・ベイツ Kathy Bates （神さま聞いてる？これが私の生きる道？！）	「リチャード・ジュエル」で久々のノミネート、ドラマでもコメディでも出てくるだけで画面が引き締まる大御所。ジュディ・ブルームの小説の映画化で、12歳の少女のパワフルな祖母役。ハマり役？
アン・ハサウェイ Anne Hathaway （Eileen）	プロデューサーに挑戦したり、TVに活動の場を広げたりと忙しい。1960年代、少年矯正施設を舞台にしたミステリーで、ヒロインの運命を狂わせる心理カウンセラーを演じる。
リリー・ジェームズ Lily James （アイアンクロー）	「パム＆トミー」のパメラ・アンダーソン演技が大好評で上昇気流に乗っている。プロレス名家フォン・エリック家を描く実話ドラマで、エリックの妻パムを演じる。女たちにも見せ場がある作品か否か。
ジェーン・レヴィ Jane Levy （A Little Prayer）	「ドント・ブリーズ」の主演で知られるが、いよいよ新たな代表作を手にする。夫が浮気、義理の父に守られる妻を演じる。サンダンス映画祭で好評。インディペンデント・スピリット賞なら…。
マーガレット・クアリー Margaret Qualley （哀れなるものたち）	バレエを学び、その後モデル、女優の道へ。母はあのアンディ・マクドウェル。作品を発表する度物議を呼ぶヨルゴス・ランティモス映画に登場。旨味のある役どころとの噂があるが…？
田中裕子 Yuko Tanaka （怪物）	TVでも映画でも舞台でも…超一流。80年代から第一線で活躍する名女優が是枝裕和映画へ。子どもたちの喧嘩が起こる小学校の校長役。「おしん」は…流石にハリウッドは知らないか。
シャイリーン・ウッドリー Shailene Woodley （フェラーリ）	気がつけば三十路越え、そろそろ新たな代表作が欲しい演技派。エンツォ・フェラーリを描く実話ドラマで、彼との間に息子を設ける愛人を演じる。同じ部門に妻役ペネロペ・クルスが入ると苦しいか。

No Chance　チャンスなし　（1/19）
キャシー・ベイツ Kathy Bates （The Miracle Club）	ルーシー・ボイントン Lucy Boynton （シュヴァリエ）
キャリー・クーン Carrie Coon （ボストン・キラー：消えた絞殺魔）	ローラ・リニー Laura Linney （The Miracle Club）
メリッサ・マッカーシー Melissa McCarthy （リトル・マーメイド）	オードラ・マクドナルド Audra McDonald （ラスティン：ワシントンの「あの日」を作った男）
キャリー・マリガン Carey Mulligan （Saltburn）	パーカー・ポージー Parker Posey （ボーはおそれている）
マギー・スミス Maggie Smith （The Miracle Club）

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